Fate/Silverio answer 作:いろはす(*´Д`*)
あと、活動報告にてアンケート設置しました。答えてくれると嬉しいです。今後の展開が変わってくるので、ええ。
では、序章エピローグです。
かなり短いですが、どうぞー。
「ふふ、ふふ! やっと、やっと始まるんだ……!」
カルデアに存在する研究室の一つ、他と比べると小さめなその部屋の──奥の隠し部屋にて白衣の美女が心底嬉しそうに胸を抑える。はぁはぁ、と息が荒くなり下腹部にゾクゾクとした刺激が走っていく。ああ、下着が濡れてしまった……ボクの悪い癖だなこれは、と濡れた下着を脱いで、そのまま丸めてダストボックスへと放り投げる。
「んー、やっぱりノーパンはスースーするなぁ……気持ちがよくて大変結構。さぁて、これから楽しくなるぞぉ!」
部屋の中心に位置する場所に鎮座した鋼の棺桶を手で触りながら恍惚とした笑みを浮かべ、白衣の美女──ロイド・ヘレスはモニターに映る白髪の少年を見つめて頬を赤く染める。まるで、恋する乙女のように。
「ああ、ボク
その為なら、世界の一つや二つ滅びたって構わない。あの日見た情景に、この手が届くのならば───幾らだって代償を支払おう。
「っあ……んっ……」
滾る熱を冷まそうと、そっと手が下腹部に触れて……彼女は艶やかな声と水音を部屋に響かせた。
〜γ〜
「……ッ」
医務室のベッドで目を覚ました彼は、頭に響いている鈍痛に顔を顰めた。目が霞んでいて、世界が揺らめいて見える……平衡感覚がしっかりとしない。さらに、腹の中を無理矢理掻き混ぜられたような感覚を感じて──酷い倦怠感と嘔吐感が体を支配していた。
医務室に掛けられている時計を見ると、現在時刻が午後の十四時二十分という事がわかる。レイシフトを始めたのが十九時丁度だったから──一日以上は寝ていた計算になった。
そんなに寝ていたのか、とシエルは頭を抱え──ようとしたが腕が上がらない。というか体が動かない……ベッドにバンドで固定されているようだ。よく見ると服も着替えさせられており、病衣の隙間からこれでもかと体に巻かれている包帯が確認出来た。
そしてベッドの傍に置いてあるゴミ箱の中には、血が滲んで真っ赤に染まった大量の包帯が捨ててある。……現状目立った痛み(頭以外)無い為、治療は無事に済んだらしい。恐らく、カルデアに召喚された「私は天才だからね!」と胸を張るサーヴァントと、「キミの体の事ならボクに任せてよ!」とドヤ顔する残念美女が治療を担当したんだろう。
「………どうしよう」
凄く不安になってきた。改造とかされていないだろうか? 包帯取ったらロボットになってた! とか勘弁してほしい。あの二人ならやりそうで大変恐怖が掻き立てられる。
どうか、ドクターがあの二人のストッパーになっていてくれた事を祈りながら、シエルは深いため息を吐いた。
───分からない事だらけだ。
どうして、今まで使えなかった力があんな簡単に発動出来たのか。自分の中に眠る〝少女〟は一体なんなんだ、とか。何故自分はその少女に対して、何の違和感も感じずに話せていたんだ? とか疑問が頭に浮かんでは消えていき、どんどん疑問が増えていく。
「はぁ……一人で考えても、仕方ないか」
ヘレスさんに相談しよう。一応、あんなのでも自分の
「……これ、ナースコールみたいなの呼べなくないか?」
縛り付けられている体を思い出して、微妙な位置に置いている呼び出し端末を見て呟く。ああ、届かないな……これ。
「ヘレスさんか……この微妙な嫌がらせは。あの人も好きだな、子供みたいだ」
はあ、とため息。誰かが部屋に来るまで大人しく寝ていた方がいいかもしれないな、と彼は目を閉じるが──その時、扉が開かれた。そこから入ってきたのは際どいナース姿の……藤丸立香だ。彼女は顔を赤く染めながら、キョロキョロと部屋を眺めている。まだシエルが起きてないと思っているのか、ゆっくりと彼に近づいていき……そして目と目が合った。
沈黙。立香がベッドの傍で石のように固まり、顔が徐々に赤くなっていくのが分かった。恥ずかしいなら、着なければいいのでは? と思いながら、つい口に出てしまった。
「何故、ナース服……?」
「うっ」
「う?」
「わぁぁぁぁぁあんっ! ち、ち、ちちち違うから! これはダ・ヴィンチちゃんがね!? あ、あと金髪のロイドさんって綺麗な人がね!? 「いま、これしか服がないのよー」って言うから、その、仕方なく着ていると言いますか何といいますか!? とりあえず、違うんだからね!! えっ、と、あの、あぅぅぅっ……!」
「あ、ああ。その、何て言うか…ご愁傷様……?」
「それ慰め違う!」
「す、すまない! こう言った時、どうすればいいのか分からないんだ……」
「笑えばいいと思うよ」
「そんな死んだ目で言わないでくれ……」
はは、笑えよ! 似合ってないって笑えばいいんだよぉ! 私なんかがナース服着たところで可愛くも何ともないんだってさぁ! と立香は死んだ目でベッドに顔を埋めて「わぁぁん」と泣き出した。そして、シエルはそんな彼女を何とか励まそうと試みる。
「あ、その、なんだ。似合ってる、ぞ……?」
「……そ、う?」
好感触。この前ヘレスに貰った「これでキミもコミュ力モンスターだ!」が役に立ったようだ。この調子でやってみよう。
「藤丸の可愛らしい顔立ちに反して、露出が高いナース服がギャップを感じていいと思う。この前、触った感じスタイルも程よくバランスが取れていて、短いスカートから伸びる健康的な脚が綺麗で胸が高鳴ったし、恥ずかしがる様子にグッときた。正直、眼福だよ」
「あ、え、へ?」
「ん? まだダメか……えっと、さらに──」
立香をさらに褒めちぎろうとするシエル、しかし──?
「──シエルさんおはようございます」
現れたマシュに冷や汗を流して、言葉を止めた。俺、なんもやらかしてないよな? と何故か心配になってしまう。大聖杯前でのトラブルが尾を引いているのだろうか。
「あ、ま、ましゅ…! わ、わたしちょっとお部屋に戻るねぇー!」
「はい。お気をつけてくださいね、先輩」
「うん、また後で……!」
ピューっと走り去っていく立香、その後ろ姿を見ながら──
「スカートなら捲れませんよ?」
「キリエライト?」
「……なんでもないです(むすっ」
「いや、いま──」
「はい?」
「君らしからぬ──」
「はい?」
「……問題ない。何も無かった」
「はい」
「……」
「……」
「とりあえず、現状の説明を受けていいか?」
「分かりました。では──」
釈然としないが、ヘレスさん曰く「女の子は不思議がいっぱいなのよ?」との事なので、きっとそういう事なんだろう。
マシュから次々と与えられる情報を纏めていく。そして──それを、聞いた。……聞いてしまった。
「未帰還者、一名……所長が?」
「はい……所長は、レフ教授に……」
「そう、か──カルデアスにね……」
「はい。すみません……私が不甲斐ないばかりに……!」
「いや、君の所為じゃない。あまり気にするなよ、キリエライト」
「はいっ、ありがとうございます…シエルさんっ」
「ああ……」
顔を俯かせるシエルを見て、マシュは彼を心配するが──それは必要ない。何故なら、オルガマリーが死んだ事に対して
「あ、ドクターから召集みたいです……えっと、あの」
「ああ、行くといい。遅刻してしまうぞ?」
「は、はい! あの、また来ますね! シエルさんっ」
「……ああ」
マシュが部屋から出ていき、そっと扉が閉まる。目を瞑り、
「──彼女の死は無駄にはしない……必ず、必ず勝利を掴むとも。未来は取り戻してみせるさ。ああ──煌めく明日を目指そうか」
やはり、それだけだ。オルガマリーに対して、特に強く思えるものはない。無念に散っていった彼女に報いる為、涙を希望の明日に変えるべく──歩みを止めるわけにはいかない。さあ、雄々しく突き進んで行こう……全ては
───彼が、
【炎上汚染都市冬木】不滅の光【修復完了】
序章、完結ッ!
いやぁ、長い……これ序章だぜ? 第一特異点すら行ってないんだぜ? なのに主人公どんだけ死にかけてるんだか……全く! 鍛え方がなってないなぁ!
次回から幕間の物語を挟みます。それが幾つか終わったら、オルレアン編に入ろうかと。
では、また次回!感想、アドバイスなどなども待ってます!はい!