京都府に所在地されている
ここは伍箇伝の中でも最も歴史ある伝統校で、人々に尊敬されている。また有事の際は特別刀剣類管理局の仮本部として機能するようになっている場所でもある。
そんな綾小路武芸学舎のグラウンドの隅に木刀を持った二人の刀使がいた。
髪がピンク色で腰まで伸びていて身長は年相応の少女ともう一人はその姉なのか身長が少し高く髪は同じ色だが肩下くらいまでしかない少女である。
「やぁ!てい!」
「まだ、甘いわよ」
木刀同士が打ち合う刀使。一人は木刀を振り回し上、下、横、はたまた切り返しをするがもう一人は片手で全てを弾く、弾く、弾く。
どうすれば姉に一本決めれるのか、そんな思考を張り巡らしてる間に時間が過ぎる。
「はぁー、今日はここまでね」
「あぁーまた取れなかったよ……」
一息吐く姉、美弥と木刀を下に向けうなだれる少女、歌留多はまた達成できなかったとばかりに唸る。
「早く行きなさい、授業始まるよ」
ヒョイ、と木刀取り上げて両肩に委託する美弥。
少しやつれ気味である歌留多はチラッと腕時計を見て真顔になった。
次の授業まであと5分なのである。
「あぁー!!やっばい!姉さん頼んだ!!」
走り去る歌留多に美弥はほほ笑みながら見送った。
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「ふぅー、間に合ったぁー」
机につっぷし、顔の形が崩れるかのようにする歌留多。
次の授業まであと2分であった。
「また美弥さんと稽古?」
隣の席はこの前荒魂討伐に参加したリーダーであった
彼女は綾小路武芸学舎に入学してからずっとチームとして組んでいる時が多く指揮もできて頼りになる人である。
「まぁ、ね……一本も取れなかったよ」
「あの人はすごいからねぇ…」
そう、私の姉は10歳から刀使になり12歳……2年前から特別祭祀機動隊として荒魂討伐をし始めてから一度も討伐を失敗しておらず、それどころか他の刀使のフォローに向かい任務達成するほどの腕前である。
総合的に任務失敗した刀使は少ないが、その中でも美弥はトップクラスである。
そんな姉を持つ私であるが、私はというと中の中という平凡な腕前である。
姉があれだから妹もという妙な期待を周りから抱かされてる。
私も蓮と組んでいる時が多いためそこまで失敗はしてないが大半は姉からの援護があったのだ。自分で成功したというのは多分、2つの手の指で数えても余るくらいだ。
そんな経歴もあってからかよくため息を付いてしまう。
これから授業なのにね…
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「お、いたいた。古住くん」
授業が終わり、これから帰ろうと教材をしまうところに栗色のクセっ毛ショートヘアが特徴である女性教師が探していたかのように教室に顔を出して見つけ、歌留多の苗字を言う。
「あ、北山先生。どうかしましたか?」
なぜか私や姉も研究対象だとかでデータを採取してるみたいで不気味ではある。
「いや……ふふふ、グラウンドにいけばわかるさ、ふふふ」
「えぇ……」
いつものことだがこの人は可笑しな笑いをしながら話す。
そのときは何か嫌なことが起きることが多い。
とりあえずグラウンドに向かおう。
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「あれ?姉さん?」
「あれ、歌留多も呼ばれたの?」
下駄箱に向かうと長い御刀、伊吹丸を帯刀している姉、美弥の姿が見えた、
どうやら姉も亜里沙先生に呼ばれたみたいでそれを確認するとやはりそうみたいだった。
「まぁ亜里沙先生のことだから……嫌なことが起きそうね」
そう、亜里沙先生は研究熱心な人なためよく騒動を起こす。
この前は捕まえた荒魂を逃がして全員捜索に出てったりノロの爆発で実験室丸々ノロまみれになったりとよくクビにならないね、と思うときがある。
そんなことを思いながらグラウンドに出た瞬間に妙な寒気を思い出す。
「歌留多!!抜刀!!」
美弥が手を下に回し写シを張りながら伊吹丸を抜刀し歌留多も同じように抜刀、せずにそのまま鞘で取り出す。
いくつものの刃と刃が噛み合う音、それが歌留多の御刀『則房』に一回、美弥に二回音が鳴り歌留多は退けぞり、美弥は伊吹丸を振り、襲撃者三人を吹き飛ばす。
「おっと、へぇーおねーさんたち中々やるじゃん」
襲撃者の一人、カルタとほぼ同じ身長で髪も同じ色であり左側に髪を縛っている娘が評価を出す。
服装を見るとどこの生徒か、あまりピンと来なかったがそれでもどこかで見たことある服装であった。
「その服装は……貴女達親衛隊ね」
美弥がその疑問をすぐ明かし、歌留多は驚いた声をあげる。
「親衛隊!?」
折神家の当主、
先程のは
「すまないが少し手合わせをしよう」
「いきなりね、親衛隊は暇なの?」
美弥が煽るかのように真希に言う。
「これも仕事ですわ」
しかし寿々花が代弁するかのように回答をする。
どうやらこの3人は何か、私たちの実力を試すかのような感じをしている。
仕事とはそういうものだろうか。まぁ姉があれほど活躍してるし折神家も気にはしてるのだろう。
私は何かとばっちりを食らってる気がするけど。
「ねぇねぇ!!もうやっちゃっていい?」
私と同じくらいの小柄な少女、結芽が御刀を振り回しながら言う。
彼女は戦闘好きなのか張り切っているみたい。
3体2、あっちはベテラン刀使でもあり不利だけどこれは1体1にさせてくれるのだろうか。
「歌留多、貴女はあの娘の方をお願い。二人は私が引き受ける」
美弥は燕結芽の方に視線を向けて指示を出す。
逆に美弥は二人を相手するということになるが姉のことだ。多分大丈夫だろう。
歌留多はそう判断し、首を縦に振り同意し視線を結芽に向ける。
「なぁにぃ?もしかしておねぇさんが相手してくれるの?」
歌留多が望んでいた1体1という状況を生み出してくれた姉を感謝し、写シを張る。
相手は親衛隊、生半可なことでは負けてしまうだろう。勝てるだろうか、と緊張するが息を吐き、気持ちを落ち着かせる。
「そういうことになるね」
御刀を手に軽く触らせて今か今かと思っていた結芽が悪賢そうに笑う。
「いいねぇいいねぇ!楽しませてよ!」
瞬間、結芽の姿が消え目の前に中腰の姿勢で突きを出す結芽の姿が見え刃が歌留多に迫る。
人名紹介1
名:古住 歌留多(ふるずみ かるた)
血液型:A
御刀:則房
流派:柳生心眼流
所属:綾小路武芸学舎
中等部2年
身長150cmの小柄でピンク色の髪が腰まで伸びている刀使。
とある事件に遭ってから姉と共に刀使に選ばれた。
仲間思いであり友達のことを大切に思っており親友である蓑崎蓮と良い付き合いである。
実力は姉より劣るが柳生心眼流を使うカウンター技で対戦相手や荒魂を一刀両断する短期決戦系の技を好み、守突斬ができる特別製の鞘を使い御刀と同じ扱いをする疑似的な2刀流使いである。