短め
「くっ!」
最初の一突き、それは鞘の中心に受け止め、受け流すように動かし抜刀し一閃する。
結芽はそれを見越してたかのように下がり歌留多は追撃、3、4、5回金属同士が響き合う。
「へぇ、中々やるね。ならこれならどう!!」
結芽は正面だけではなく、左右背後にも回り込み切りつける。
右手に持っている御刀で弾きフェイントを付けこみにかけられ、結芽は隙となった左側を攻め、左腕を切り捨てようとするが不気味な音が響く。
「わっとっと、面白いね!鞘も使うなんて私驚いたよ」
切り捨てられるはずだった左腕は抜刀し空となった鞘を盾にし結芽の御刀を防ぐ。
歌留多の鞘は元は赤羽刀ではあったが北山先生の研究によって生み出された御刀と同等の力を持つ切り込み可能の特別な鞘であり強度も高く荒魂討伐にも使用可能であるものだ。
その鞘を振り結芽の左腕に打ち込むが後ろへ下がり距離をとる。
鞘も武器として使う、結芽はそんな歌留多の戦闘スタイルに驚嘆をこぼす。
「これが私のスタイルだからね」
鞘をくるくる回しそんなスタイルだと答える歌留多。
その言葉を聞き結芽は笑顔になる。
「いいね!いいね!お姉さん気に入ったよ!名前は?」
「歌留多、古住歌留多よ」
「歌留多お姉さんね!私の名前は燕結芽!さぁ楽しもうよ!」
更に速度を上げ、何度も切りかかる。
「これが親衛隊の実力!だが、姉さんほどでは!」
まだ姉の方が剣捌きが早い、そんなことを口にし、御刀と鞘で弾く。
「へぇ、これでもついていけるのね。ならもっと早くするね」
更に速度を上げて切りかかる。
この速度は姉より早い。そんなことを思い歌留多は迅移で距離を取り、攻められ、弾く。
「どうしたの?まだまだ本気じゃないよ?」
刃と刃が重なり合い、余裕の表情の結芽。
「くっ、でやぁ!」
力任せに、八幡力で押し倒し御刀を突きたてるが結芽は弾き飛ばす。
「いいねぇ、楽しい!楽しいよ!」
「早すぎる……このままじゃ」
「これで、終わり!」
「まだまだぁ!」
結芽の鋭い突きからの切り返しの技を使うが歌留多は鞘と御刀を交差させて剣戟を首元まで受け止める。
「きゃははは。お姉さんすごいね!ここまでついてきてる子達は居なかった!」
戦いを楽しんでいるかのような笑顔を見せる結芽の姿に歌留多は結芽は『今まで戦いを退屈していたのか。それとも自分が強いからここまで勝負にならなかったのか』と頭の中でよぎる。
結芽は御刀を肩上まで上げて剣先を歌留多に向ける。
「さぁ、私の本気中の本気を、受けてみて!」
結芽、歌留多は迅移と八幡力を最大限に上げ最大の剣戟を繰り出す。
3連続の剣戟、それを弾き、流し、避ける。
それをお返しとばかりに変則的な振り下ろし、振り上げ、切り返しをする。
そして最後の勝負が来た。
結芽の御刀と歌留多の鞘が弾かれ双方ともに体勢が一瞬崩れた。
結芽はすぐに体勢を取り戻し切り返しを。
歌留多は出来る限り取り戻しフリーであった則房を振り下ろす。
「「でやぁ!!」」
二人の気合が入った切り上げと切り下し。
刃と刃がかみ合わずに彼女らの上空に一本の御刀と片腕が打ち上げられた。
人名紹介2
名:古住 美弥(ふるずみ みや)
血液型:AB
御刀:伊吹丸
流派:???
所属:綾小路武芸学舎
中等部3年
歌留多の姉であり髪は歌留多とほぼ同じ桃色だが長さは少し短め。胸はそこそこ大きい。
歌留多と同じく事故に遭ってから太刀『伊吹丸』に認められ刀使として選ばれ中等部に編入してから数々の任務をすべてこなしてきた。
冷静沈着であり表情が読み取れない時がある。故にファンクラブがあるとかないとか。
学舎一であり無敗の実力を持っており北山亜里沙の実験でS装備刀使との戦闘訓練でも圧勝する結果を生み出した。
因みに任務を理由に御前試合には一度も出場していない。