刀使ノ巫女-穢れた刀の一閃-   作:オーガスト

6 / 7
やっとこっさメインキャラ登場……?


2-2 樹海の奥深くへ(前)

「整列!」

 

日の出が出る頃、折神家の屋敷前にある広場にて四列横隊で並ぶ刀使、制服は鎌府女学院。その列のなかには鎌府の制服とは違う制服を着る刀使が二人居た。

綾小路の制服を着る刀使である歌留多と美弥を見る者、興味なしとばかりに見ない者がおり歌留多はそわそわと左右を見る。

フードを被りそこから髪を出している不良っぽい刀使や心ここにあらずといった短い銀髪の刀使が居たりと独特の雰囲気を出す。

そう視界を動かしてると親衛隊である真希が前に出るとざわざわしてた時間は終わる。

 

「ではこれより青木ケ原樹海における荒魂討伐任務を開始する!知っての通り青木ケ原樹海の奥には大量のノロ、多くの荒魂が発生しており半月ほど長引いている。

危険な作戦だがお前たちの奮闘を期待している」

 

危険な作戦、長期でもあり被害が大きいこの討伐任務に今回参加するのは鎌府の刀使80人と私たち二人、そして親衛隊四人、獅童真希、此花寿々花と燕結芽、そして皐月夜見。

これでこの戦いを終わらせるつもりだ。

 

 

―――――――――――――――――――――――――

 

青木ケ原樹海、緑深く木々が生い茂り足場が悪い。

その入口に着いた討伐隊が親衛隊を隊長にし4つの班に別れている。

歌留多は結芽へ、美弥は真希の方だ。

 

「へへっ、荒魂ちゃん待ってろよぉ」

 

栗色の髪をしたフードを被っている刀使は荒魂が居る方向へ向き今か今かと飛び出そうとしている。

彼女の懐には短刀の御刀二振りあり他の人とは特色が違うことがわかる。

 

「歌留多お姉さんも此方なのね。じゃあ私先に先陣切るから付いてきてね!他の人は私たちの凄さを見てね」

 

結芽は楽しそうに作戦を組み立ててるが完全に一人でやるような内容であり刀使達はそれを聞き呆れぎみである。話によるといつも結芽は先陣切って部隊を取り残したり知らない荒魂に付いていったりとしているらしい。

いや、知らない荒魂って何よ。と歌留多は脳内でツッコミをする。

 

「はぁ?荒魂の前で指咥えて待つなんてことして堪るか。俺も付いていくぜ」

 

「ふぅん、じゃあ頑張って付いてきてね!」

 

またあの人は、と頭抑えて呟く人がいた。

まさかだと思うけどこの人も結芽のように猪突猛進する人だろうか。

 

「おいお前、名前はなんだ」

 

「え、私?」

 

「お前しかいねぇだろ!!綾小路の刀使!!」

 

フードを被った刀使が当たり前だ!と思うようで呆れながらも大声で言う。

 

「歌留多、古住歌留多!綾小路中等部二年!」

 

「私は七之里呼吹(しちのさとこふき)!中等部三年生だ!あいつに気に入られてるのもここで会ったのも中々の運命だな!荒魂狩り楽しもうぜ」

 

その目は子供が新しいオモチャを見たような純粋な目になり歌留多は少し不安を抱き始めた。

 

―――――――――――――――――――――――――

 

「古住美弥、準備はいいか」

 

真希は荒魂が居る侵入方向を見つつ美弥に確認を取る。

 

「ええ……親衛隊全員出るみたいだけどあと一人は?」

 

黒い手袋をはめつつ美弥は答え、親衛隊全員出ると聞いているが一人見当たらない。

今まで接触していない一人だ。

 

「夜見は偵察として先に出ている。彼女はそれが得意からな」

 

夜見と言う最期の親衛隊は偵察能力が長けている、と言うことだろう。

 

「へぇ、挨拶はしたかったけど……あの子は?」

 

短い銀髪の刀使、美弥はその静かな気配を感じその刀使は誰か?と聞く。

 

糸見沙耶香(いとみさやか)、中等部一年生。彼女は高津学長のお気に入りで腕は確かだ」

 

高津学長……確か鎌府女学院の学長であったはず。北山亜里沙が研究室でよくその名を憎しみを込めながら言いはなった時があった。たしかド三流野郎とか色々言ってた気がする。とにかくそんな仲であった。

その高津学長のお気に入りと呼ばれるほどの腕前であるというのは読み取れる。

そんな会話が聞こえたのか沙耶香呼ばれたような気がしてが近づいたが呼ばれたのではなく彼女の話題というのを気づく。

 

「糸見沙耶香です」

 

沙耶香は美弥の制服、綾小路の制服を見て挨拶をする。

 

「古住美弥です。よろしく……ははっ、どうやら嫌われてるみたいだ」

 

美弥の挨拶と共に握手を交わそうとするが沙耶香は一歩下がり嫌われたかのように感じ取った。

 

「ごめんなさい」

 

「いや、いいんだ」

 

沙耶香は謝罪したが美弥は気にしてないと答える。

 

「よし、全員S装備装着し出撃だ!」

 

真希の指示の下刀使達は後方にあるコンテナを御刀の柄を付けて起動させる。

S装備、通称ストームアーマーは折神家が開発した強襲装備。それは身体能力が向上されるが稼働時間は短く長時間の戦闘には不向きである。

そんな装備を装着する鎌府の刀使達。

バイザーに胸部、両腕両足には容器に入っている不気味に光る液体が蠢いている。

今回装備出来るのは鎌府の刀使だけ。

親衛隊はそれを装備する必要は無く、歌留多達も装備することはなかった。

否、出来なかったのだ。

歌留多と美弥は過去に研修で一度S装備を使えることは出来たが不思議な事が起きたのだ。

それは装着した途端にオーバーフローを起こし消失してしまったのだ。

余りにも事例が無かったので後日相楽学長と北山先生の元もう一度装備し原因究明を図った。

この時も同じようにオーバーフローを起こし消失。

計器で測ったが北山先生は驚きを隠しつつも分からないと答え原因は分からなかったのだ。

そんなハンデがあるが親衛隊は居る。

恐らくだが、大丈夫だろう。

 

「よし、行くぞ!」




人物紹介4

名:北山 亜里沙(きたやま ありさ)
血液型:A
所属:綾小路武芸学舎

綾小路に所属する教師兼研究者
研究は主にノロと赤羽刀を主とし相楽学長と折神家と連携をしている。
高津学長とはライバル視にしている。
他に歌留多と美弥にも研究対象として定期的な検査もしている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。