八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)〜   作:龍@pixivでも活動中

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93話 とっておきと取り引き

#ロケットゲームコーナー

 

トレーナー戦

 

ロケット団のロンド ニドリーナ&ニドリーノ

 

VS

 

レイン イーブイ

&

はちまん カビゴン

 

1ターン目

 

ロンド「ニドリーナ!イーブイににどげり!ニドリーノ!カビゴンににどげり!」

レイン「イーブイ!かげぶんしんだよ!」

はちまん「カビゴン!ニドリーナにあくび!」

 

イーブイ かげぶんしん

イーブイ「!」シュシュシュ

 

ニドリーノ にどげり

ニドリーノ「!!」げしっ、げしっ

カビゴン「…!!……!!」

 

ニドリーナ にどげり

ニドリーナ「!」げしっ

イーブイ「…」ひょい

 

カビゴン あくび

カビゴン「!」ふわぁ。○

ニドリーナ「…!」ふわぁ。○

 

 

最初に動いたのはイーブイ

技は『かげぶんしん』

これは自分の回避率を上昇させる技で、結果ニドリーナの攻撃を回避した

ニドリーノの『にどげり』はカビゴンに命中

にどげりはホネブーメランと同じ二回連続攻撃技で

さらにかくとうタイプのためノーマルタイプのカビゴンに効果抜群、大ダメージを受けてしまう

だが耐久の高いカビゴンだ、それでもまだ余裕がある

そしてカビゴンの『あくび』

これは次のターン、対象の行動が終わると効果が発動し相手を『ねむり』状態にする

つまりニドリーナは次のターン攻撃し終わるとねむってしまうという事だ

 

次のターン

イーブイが『かげぶんしん』で回避率を上昇させているため、相手はカビゴンを集中攻撃してくるだろう

二回くらいの『にどげり』なら耐えられそうだが

いま受けたダメージと合わせると、次のターンでカビゴンはやられてしまうかもしれない

だが1ターン耐えればどうにかなる

ここはカビゴンの耐久力を信じて…

 

 

2ターン目

 

ロンド「ニドリーナ!ニドリーノ!カビゴンににどげり!」

レイン「イーブイ!リフレクターだよ!」

はちまん「カビゴン!ねむる!」

 

イーブイ リフレクター

イーブイ「!」ぶうーん

カビゴン「!」ぶうーん

 

ニドリーノ にどげり

ニドリーノ「!!」げしっ、げしっ

カビゴン「…!!……!!」

 

ニドリーナ にどげり

ニドリーナ「!!」げしっ、げしっ

カビゴン「…!!……!!」

 

カビゴン「…!」ふらふら

 

カビゴン ねむる

カビゴン「ご〜ん…zzz〜♪」

 

カビゴン『カゴのみ』

カビゴン「!」もぐもぐ、シャキーン

 

ニドリーナ「…zzz」

 

 

おお、レインのイーブイが『リフレクター』を張ってくれたおかげでなんとか耐えられた

『リフレクター』という技は味方を物理技に対して強くする技で、カビゴンの耐久力と合わせ瀕死寸前でギリギリ耐えられた

サンキューレイン

カビゴンを『ねむる』で体力を全回復させ、持っていた『カゴのみ』の効果で『ねむり』状態も回復させる、戦う前の状態に戻った

そしてニドリーナは『あくび』の効果でねむり、3ターンは眠った状態で攻撃できない

これで注意すべきはニドリーノの攻撃

選択肢は2つ

攻撃してくるニドリーノを先に倒し、その後にニドリーナを倒す

それとも寝ているニドリーナを倒してからニドリーノを倒すか

効率的にはニドリーノを先に倒す方が良さそうだが

ニドリーナが起きる前に倒さなければ、また集中攻撃をくらってしまう

しかし、いまはニドリーノを攻撃しておくか

 

 

3ターン目

 

ロンド「くっ、ニドリーノ!カビゴンににどげり!」

レイン「イーブイ!スピードスターっ!」

はちまん「カビゴン!ニドリーノにのしかかる!」

 

イーブイ スピードスター

イーブイ「!」キラキラパラパラ

ニドリーナ「…!」

ニドリーノ「…!」

 

ニドリーノ にどげり

ニドリーノ「!!」げしっ、げしっ

カビゴン「…!!……!!」

 

カビゴン のしかかる

カビゴン「!」のしっ

ニドリーノ「…!」

 

ニドリーナ「zzz」

 

 

イーブイは『スピードスター』

これは相手2匹を攻撃できる必中の技

対するニドリーノはカビゴンに『にどげり』

ニドリーナが起きるまでダメージを稼いでおく作戦だろう

ニドリーノに『のしかかる』が、次のターンで倒せるかどうか…

 

ぽんぽん

 

レイン「だいじょーぶ!私に任せてっ!」

 

レインが俺の肩を叩きそう言った

ニドリーノを倒す自信があるのだろうか?

あ、そうかイーブイの…

 

 

4ターン目

 

ロンド「ニドリーノ!カビゴンににどげり!」

レイン「イーブイ!ニドリーノにやっちゃえ!とっておきっ!」

はちまん「カビゴン!ニドリーナにのしかかる!」

 

イーブイ とっておき

イーブイ「!」ジャジャーン

ニドリーノ「…!」

 

ニドリーノ「…」

バタン

 

カビゴン のしかかる

カビゴン「!」のしっ

ニドリーナ「…!」

 

ニドリーナ「…!」ハッ

 

 

イーブイの『とっておき』

これは自身の覚えている技のうち、『とっておき』以外の技全てを使った時のみ発動できる高威力技

これでニドリーノは倒れた

残ったニドリーナに『のしかかる』で攻撃

そしてこのターンでニドリーナは起きる

 

—————

 

ロンド「くそ!戻れ、ニドリーノ!」

 

ロンドは倒れたニドリーノをボールに戻す

そして次に繰り出されたのは…

 

ロンド「あのガキをぶちのめせ!カイロス!」

 

ポンッ!

 

カイロス「!」

 

うわ、虫だ

ロンドの次のポケモンはカイロス

攻撃力の高い虫ポケモンだ

だがリフレクターが張られているのはロンドもわかっているはず

さあどうくる

 

—————

 

ロケット団のロンド カイロス&ニドリーナ

 

VS

 

レイン イーブイ

&

はちまん カビゴン

 

 

1ターン目

 

ロンド「カイロス!カビゴンにかわらわり!ニドリーナ!てだすけ!」

レイン「イーブイ!カイロスにとっておき!」

はちまん「カビゴン!カイロスにのしかかり!」

 

ニドリーナ てだすけ

ニドリーナ「!」ぱんっ

カイロス「!」ぐっ

 

カイロス かわらわり

カイロス「!!」ガシャーン

カビゴン「…!!」

 

カビゴン「…」

バタン

 

イーブイ とっておき

イーブイ「!」ジャジャーン

カイロス「…!」

 

カイロス「…!」ふらふら

 

くっ、カビゴン…

ニドリーナがやった技『てだすけ』は味方の繰り出す技の威力を上げる技

効果抜群のかくとう技に『てだすけ』が上乗せされ、カビゴンは倒れてしまった

しかもカイロスの『かわらわり』で『リフレクター』も破られた

だがイーブイの高火力『とっておき』でカイロスは一気に瀕死寸前

 

—————

 

はちまん「…お疲れ、カビゴン」

 

俺はカビゴンをボールに戻す

ふー

さて相手はダメージを負ったニドリーナに瀕死寸前のカイロス

ロンドの残りのポケモンでまだ出されていないのが後3匹だとすると

主力のカラカラは温存

虫タイプのカイロスに有利で、なおかつニドリーナのどくタイプの技とかくとう技に対して強いやつ

そんなのはアイツしかいない

 

俺はボールを背中に持っていく

 

レイン「何してるの?はちまん君」

ロンド「あ?」

エリカ「はちまん様?」

 

俺の行動を見たレインとロンド、そして後ろで戦いを見ていたエリカが首をかしげる

ふっ、いまにわかる…

よし、準備完了

行くぜ!

 

 

はちまん「出番だ!ゴルバット!」

ゴルバット「バーット!」

 

バサァ

バサァ

 

 

俺とゴルバットの吸血鬼演出!!

 

レイン「おおーー!!」

 

ファンの方『『おおーー!!すげー!!』』

 

ふっふっふ

どうやらレインやそのファンの方々には受けたみたいだ

そうだろうそうだろう

みんなには俺がコウモリの翼を広げているように見えている事だろう

カッコよくないはずがない!

目を輝かせたレインから

 

レイン「すごいよはちまん君!カッコいい!」

はちまん「そーだろそーだろ。何せゴルバットと何度も練習したからな!」

ゴルバット「バット♪」

 

ファンの方『うおおー!バット○ン!バット○ンだ!』

ファンの方『アイドルのレインちゃんと共に戦うダークヒーロー!すげー演出だぜ!』

ファンの方『カッコいいよー!レインちゃん!』

 

レインやファンの方々から褒められて、俺の気分は最高

やったぜ

雪乃には少し不評だったが、わかる人にはわかるんだよ

だが俺の目の前にいる変な巨体は…

 

ロンド「…それ、なんか意味あんのか?そんなんやっても戦いにはなんの関係もないだろ」

はちまん「は?」

レイン「えぇ!?まさかあなた、この良さがわからないの!?」

ロンド「え、いやそんなんやっても強くなるわけじゃ…」

 

俺はこめかみを抑える

コイツ…どうやらわかっていないらしい

 

はちまん「……お前、頭が弱いとは思っていたが…まさかそこまで…」

ロンド「ああ!?なんだとこのクソガキ!」

はちまん「はぁ、仕方ない。エリカ、教えてやりなさい」

エリカ「え、わたくしがご説明するのでこざいますか?」

 

俺は後ろにいるエリカに説明させる

だがエリカはなぜか戸惑っている

え、嘘だろ?

 

はちまん「エリカ…まさかとは思うが…。この演出の意味をわからないとか言うんじゃ…」

レイン「ええ!?エ、エリカ様もわからないの!?ジムリーダーなのに!?」

エリカ「え?これとジムリーダーとどのような関係が…?」

はちまん「お、お前…さっきウキワにジムリーダーの誇りがどうとか言ってただろ!あれは嘘だって言うのかよ!?」

エリカ「え、ええ…で、でも…」

 

俺とレインの責めにより狼狽えるエリカ

 

エリカ「どうなされたのでしょうか、はちまん様…。このようなお話しをされている場合では…」(小声)

 

エリカが何かを呟いているが

俺はいまエリカに失望しそうになっていてそれどころではない

 

はちまん「…エリカ、このままだとジムリーダー失格だぞ」

エリカ「で、ですから、ジムリーダーとそのご格好にどんな関係があるのですか?他のジムリーダーの方々もそのご格好の意味はわからないと思いますが…」

はちまん「いーや、マチスはわかってた。わかってないのはお前だけだ」

エリカ「えっと、それはあの方の感性ではないのですか?」

 

まだ認めないか

ポケモンを大切にしているであろうエリカならわかると思ったんだが

 

エリカ「いえ…はちまん様もこのようなお話しをしている場合ではない事はおわかりになられていらっしゃるはず。しかしそれでもお話しを続けると言う事は…。はっ、もしや時間稼ぎでございますか!?確かにあのお相手様はお強い、このまま戦を続けましても勝てますかどうか…」(小声)

 

はちまん「おーい、エリカー?」

 

エリカの様子がおかしい

ずっと俯いてブツブツ言っている

少し言い過ぎたか?

 

エリカ「そのためはちまん様は、ウキワ様がコブキ様をお連れしてくださる事を期待して…、そしてコブキ様なら勝てるであろうと考えわたくしとの問答でコブキ様がいらっしゃるまでの時間稼ぎを…?そ、そうに違いありませんわ!そうと決まれば…」(小声)

 

俺は謝ろうとしたが、エリカが何かを閃いたように顔を上げ

『わかっていますわ』と言わんばかりの顔で俺に微笑んだ

どうした急に

 

エリカ「はちまん様!」

はちまん「?」

エリカ「少しお時間を頂いてもよろしいでしょうか!?」

はちまん「え、それはロンドの奴に聞かないと…」

ロンド「いや、説明なんか必要ないからさっさと…」

 

 

エリカ「うるさいですわねっ!貴方様がお聞きになった事でしょう!?わたくしが回答するまで大人しく待っていなさい!この図体だけのトリ頭野郎!!」

 

 

ロンド「」

はちまん「」

レイン「」

 

ファンの方々『』

 

エリカは激高し、周りを静かにすると顎に手を当て考えだす

俺やロンドは怒られたくないので黙っている

しばらくするとエリカは

 

エリカ「…わかりましたわ」

はちまん「え、本当か?」

エリカ「ええ」

 

エリカ「その翼を広げるような演出ははちまん様とゴルバット様の息があってこその演出ですわ。それははちまん様がゴルバット様を、そしてゴルバット様がはちまん様を信じていると言う信頼関係の証し…。これを戦いの直前でするのはポケモンとトレーナーの意思伝達を強化するため」

 

エリカ「さらに己の気合いを高めるためにはちまん様が考案なされた所謂『ふぁいてぃんぐぽーず』でもありますわ。これによりゴルバット様は気合い充分になり、戦いもはちまん様が圧倒的なものにするでしょう」

 

ファンの方々『『おおーー!!流石エリカ様ーー!!』』

 

 

はちまん「な、なあそんな理由だっけ…」コソコソ

レイン「わ、私もわかんない…ただカッコいいってだけじゃないの?」コソコソ

はちまん「い、いや俺もそのつもりだったんだが」コソコソ

 

 

ロンド「……おい、もうわかったからさっさと再開しょうぜ」

はちまん「あ、ああそうだな、頼むぞゴルバット」

ゴルバット「バーット!」

 

—————

 

ロケット団のロンド カイロス&ニドリーナ

 

VS

 

レイン イーブイ

&

はちまん ゴルバット

 

1ターン目

 

ロンド「カイロス!まもる!ニドリーナ!ゴルバットにつつく!」

レイン「イーブイ!もっかいリフレクター!」

はちまん「ゴルバット!ニドリーナにあやしいひかり!」

 

カイロス まもる

カイロス「!」ガード

 

ゴルバット あやしいひかり

ゴルバット「!」ピロピロ

ニドリーナ「…?!」

 

イーブイ リフレクター

イーブイ「!」ぶうーん

ゴルバット「!」ぶうーん

 

ニドリーナ つつく

ニドリーナ「…?!」ばしっ

ニドリーナ「…!」

 

 

カイロスの『まもる』

これは1ターンの間ダメージを受けなくする技

だがイーブイはカイロスに割られた『リフレクター』の再展開

ゴルバットは『てだすけ』を警戒しニドリーナを『あやしいひかり』で混乱させたため『まもる』の効果は発揮できなかった

ニドリーナは混乱して自分を攻撃した

 

カイロスが『まもる』?

恐らくゴルバットのひこうタイプ技を警戒し出したのだろうが

何かあるのか?

状態変化技か、それとも…『カウンター』?

『まもる』は連続して出すと失敗する可能性が高くなる

多くのトレーナーはその隙をつき攻撃をする

そこで物理技読みの『カウンター』を出すとすれば

しかしこの戦略はかなりの難易度だ

相手が攻撃し、なおかつそれが物理技であり、さらにカイロスがその攻撃を耐えなければ意味のない戦略だ

考え過ぎかもしれないがカイロスの『まもる』が怪しいのも事実

ここは無難に『あやしいひかり』で

 

 

3ターン目

 

ロンド「カイロス!イーブイにばかぢから!ニドリーナ!てだすけ!」

レイン「イーブイ!カイロスにとっておき!」

はちまん「ゴルバット!カイロスにあやしいひかり!」

 

ニドリーナ てだすけ

ニドリーナ「!」パンッ

カイロス「!」ぐっ

 

ゴルバット あやしいひかり

ゴルバット「!」ピロピロ

カイロス「…?!」

 

カイロス ばかぢから

カイロス「…?!」ばしっ

カイロス「…!」

 

ロンド「ちっ」

 

イーブイ とっておき

イーブイ「!」ジャジャーン

カイロス「…!」

 

カイロス「…」

バタン

 

 

カイロスはニドリーナの『てだすけ』からの『ばかぢから』

なるほど『まもる』はこの『ばかぢから』のためか

『ばかぢから』は高威力のかくとう技なのだが

攻撃した後に自分の攻撃力と守備力が下がる技で

守備力の下がったカイロスを倒されないようにするための『まもる』だったのか

深読みし過ぎた

だがその読みおかげでカイロスを混乱させ、イーブイに攻撃させなかった

もっともいまイーブイは回避率が上がっているので当たるかどうかも怪しいが

そしてカイロスはイーブイの『とっておき』により沈んだ

 

—————

 

ロンド「くそっくそっ!」

 

ロンドは倒れたカイロスを戻して、悔しがっている

まあ『かげぶんしん』をやられるのは俺も嫌だけど

 

はちまん「おい、どうした。まだポケモンはいるんじゃないのか?」

レイン「さっさとだしなよ!わたしのイーブイはまだまだ体力満タンだよ!」

イーブイ「ブーイ!」

 

ファンの方『『おおーー!流石レインちゃん強い!!』』

ファンの方『まだ一撃もくらってない!すごいよレインちゃん!』

 

ポケモンを2匹とも倒し、さらに無傷というレインの好成績に観客は沸き立つ

運も味方したが、これがレインの実力なのだろう

 

ロンド「くそが……」

 

ん?

ロンドはどこかを見ている

方向は俺とレインの方だが、俺達を見ていない

俺達の後ろか?

すると

 

ニン「アホ毛くん〜まだ〜?ふふふ〜♪」

シオン「………………………はち、おわった?」

はちまん「うおっ!?びっくりした!」

 

俺のそばにニンとシオンがいた

いつのまに!?

相変わらず存在感薄いな

てか、コイツらがここにいるって事は…

俺は後ろを振り返る

そこにはエリカがいて

そのさらに後ろには…物凄い光景

 

ガラスは割れまくり

スロット台も壊れて中からコインがジャラジャラ

先程見た時はゲームセンターの4分の1をニンが壊していたが

いまはもうおっ広げ、壁なんてない

そこら中に転がっているロケット団員とゲームセンターの店員達、そしてそのポケモン

 

はちまん「あ、あれお前らだけでやったの?」

ニン「うん〜やりすぎちゃった〜ふふふ♪」

シオン「………………………すっきりした」

はちまん「エ、エリカは?」

エリカ「わたくしは何もしておりません」

 

ニン「あ〜エリカさま〜けいひんにされてたポケモンたち〜たすけてあげませんと〜ふふふ♪」

エリカ「ふふ、そうでございますね。そろそろコブキ様かウキワ様がいらっしゃると思うので皆様と協力してもとにいた場所へ帰して差し上げましょう」

ニン「おつきさまの〜ポケモンは〜わたしが〜ふふふ♪」

エリカ「ではニン様、よろしくおねがいいたしますわね。ふふ」

ニン「はい〜ふふふ♪」

 

ニンとエリカはもうすでに後始末の相談をしている

恐らくあそこで倒れているロケット団がここにいた全員なのだろう

いや、後1人ここにいるが

俺はロンドの方を見る

 

はちまん「あの、どうする?続けるか?」

ロンド「…………続けるに決まって」

 

???「駄目ですよそれは」

 

はちまん「!?」

エリカ「!?」

レイン「え!?だれ!?」

ニン「え〜!?」

シオン「………………………ぽっきー」

 

まだ戦おうとするロンドを止めたのは顔の白い細い長身の男

長い手足に長い顔

黒いベストに白いタイツ、それに縦に長い黒のシルクハット

あれだ、少年マンガに出てくる参謀ポジションの様な奴

…シオンが何でポッキーと言ったのかは不明

出てきた男を見て似ていると思ったのだろうが…

食べたいのかな、後で買ってやろう

 

ロンド「ロロット、テメェ…」

 

ロロットと呼ばれた男は薄気味悪い顔で笑う

ロンドの反応からしてロンドと同格の人物か?

 

ロロット「くく、ロンドさん貴方は我がロケット団の貴重な戦力なのですよ。貴方がボスのお気に入りの少年に勝ったところで後ろにはジムリーダーが控えています。貴方がこのまま戦い続ければ消耗し捕まりますよ」

ロンド「……構わねえよ、あそこで倒れている俺の部下はどのみち捕まるんだ。だったら俺も…」

ロロット「貴方は貴重な戦力だと言ったでしょう。それにオツキミ山での失態を取り返せていないのにさらに失態を繰り返したのです。ちゃんとボスにご自分からご報告しなさい。そして…後は言わなくてもわかりますよね?」

ロンド「くっ…」

 

ふむ

ロロットの最後の言葉が気になるが

それは置いといて

会話の内容からしてロロットはロンドに捕まって欲しくないらしい

そしてロンドは倒れているロケット団員と心中すると

俺は後ろの惨状を見る

……よし

 

はちまん「おいロロットて奴、ちょっといいか?」

ロロット「おやおやボスのお気に入りが私に何のご用でしょうか」

はちまん「お前取り引きしないか?」

ロロット「取り引き…ですか」

 

エリカ「は、はちまん様!?」

はちまん「いいから」

 

俺は止めようとするエリカを制する

 

ロロット「それはどの様な取り引きでございますか」

はちまん「簡単だ、あそこに伸びてるロケット団員とそこのロンド。捕まえないでやるからさ。このゲームセンターまるまるくれないか?」

ロロット「ほう?」

はちまん「壊れてるからどうせお前ら使わないだろ。だったらこのタマムシシティに寄付してくれないか?」

 

エリカ「はちまん様!?何を勝手に!?」

はちまん「エリカ、俺を信じてくれ悪い様にはしない」

エリカ「はちまん様…」

 

エリカやコブキさん達には悪いが

今は優先すべき事がある

 

はちまん「で、どうなんだ」

ロロット「ふむ確かにもうここはもういらないですね。不要物件と大事な団員達を交換してくれるとは…本当によろしいので?」

はちまん「いや、悪いがそれは違う」

ロロット「はい?何が違うのですか?」

 

はちまん「俺はこのゲームセンターまるまるくれって言ったんだ。つまりゲームセンターという物件だけでなく、景品であるポケモンごとこちらに渡せと言っている」

 

ニン「アホ毛くん〜!〜ふふふ♪」

 

ロロット「ほう、悪の組織を捕まえるよりポケモンを助けるほうが大事だと?」

はちまん「当たり前だ。お前ら汚いおっさんよりも、ポケモンの方が大事に決まってるだろ」

ロロット「くく、ボスの言う通り面白い事を言う少年ですね。論はふざけていますが納得してしまいました」

 

ロロット「しかし、よろしいので?私達を野放しにしてしまうと貴方達には不都合では?」

はちまん「アイツら捕まえても得られるものは特にないだろ。どうせあそこで寝てる奴らには何も教えてないんだろ?」

ロロット「ほほう、そこまで読んだ上での取り引きですか。なかなか食えそうにありませんね貴方」

はちまん「あ、それロンドにも言われた。気にくわないって」

 

ロロット「…それで?貴方はどこまで読んでいますか?」

はちまん「ロンドの事は偶々で、お前が『暇つぶし』でここにいるって事くらいかな」

ロロット「なっ…!?ふっくく、しかしそこまで読まれているのでしたらこの取り引き、我々にとって不利なのでは?」

 

はちまん「お前らが団員を見捨てるって言うんならそれでいいがな。どうせポケモン達はこっちで回収するつもりだったし。その上でこっちは団員を返すって言っているんだ、お前らにとっては得だろ」

ロロット「それにしても難しいのですよ。ここは私達の本拠地…ボスの許可なく手放すわけには…」よよよ

はちまん「あっはっは!白々しい、アンタ演技下手だな」

ロロット「くく、我ながらそう思いました、くく」

 

はちまん「おい、これ以上話す必要はないだろ」

 

ロロット「はいはい、『帰りますよ』くく」

 

ロロットはそう言うと手を挙げた

するとレインのファンがいる人混みからロケット団の隊服を着た女性が数人出て来た

ロロットの部下だろう

そいつらはゲームセンターの中に入り倒れているロケット団員を外へ運んで行く

そしてまた人混みの中へ消えていった

それを見たロロットはロンドに声をかける

 

ロロット「ご好意に甘えてロンドさん、ほら」

ロンド「……わかった。ガキ今度は一対一で勝負だ」

 

ロンドは俺に変な約束を押し付け、繰り出していたニドリーナをボールに戻すと去って行った

えーなにそれやだよめんどくさい

そんなに勝負したいなら1人でジャンケンすればいいのに

さあ君は右手と左手、どっちの味方だ!

ロンドが去ったのを確認するとロロットがこっちを見た

 

ロロット「貴方、お名前は?」

はちまん「ん?お前らのボスから聞いてないのか?」

ロロット「くく、聞いていますが貴方の口から聞きたいのです」

はちまん「なんだよそれめんどくさい…後気持ち悪い。はちまんだ」

ロロット「はちまん…ですね。しっかりと覚えておきます。またお会いする事がありましたらその時は私のお相手もよろしくお願いしますね」

はちまん「えー、だったらロンドとやってろよ」

ロロット「くく、私は貴方を気に入りました。あ、そうです。貴方私達ロケット団に入りませんか?」

はちまん「多分お前らと考え方が違うからやだ」

ロロット「そうですか、残念です。貴方がいればこのカントー地方を支配できたでしょうに」

はちまん「それは無理だ」

ロロット「ほう、そうなのですか?」

 

はちまん「俺より何百倍も強い『雪女』がこの地方にはいるからな。この俺がどれだけ策略を巡らせようともそいつには勝てない」

 

ロロット「雪女…四天王のあの方とは違うようですね…。くく、そのような方がいるのですか。敵方へ行かないように祈りますかね」

はちまん「いまのところ望み薄」

ロロット「残念です」

 

ロロット「では、次に会うときは戦場で」

はちまん「お断りします」

ロロット「あはは」

 

ロロットはひとしきり笑うと煙のように消えた

なにアイツ忍者ハッ○リくん?

 

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