八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)〜 作:龍@pixivでも活動中
#タマムシシティとあるマンション『屋上』
エリカ「屋上へ行こうぜ…キレちまったよ…」
はちまん「もう来てるし、お前がキレる意味がわからんし、そのネタやる必要ないだろ」
俺とエリカはカントーガールズの本部があるマンションの屋上で対峙する
一応ジム戦だ、バッチは貰っているけど
でもここで情け無い勝負をしてしまうと取り上げられてしまうかもしれない
1匹同士の戦い
俺が繰り出すのは…
はちまん「頼むぞ、ロコン」
ポンッ!
ロコン「…」すっ
ボールから出たロコンはすぐに戦いに備えて構える
そう言えば戦う時にロコンをボールから出すのはこれが初めてだな
ちなみに俺のポケモンを繰り出すフォーム、つまりこの世界に来て直ぐに考えていたボールの投げ方はポケモンによって変えている
いまのロコンは下投げ
カラカラは上投げ
ゴルバットはまず背中で一度出し、吸血鬼演出をしてから戦闘に向かわせる
カビゴンは右腕を前に突き出し、それを左手で抑えて繰り出す
例えるなら『右手ロックバスター』又は『右手サイコガン』だ
エリカ「ラフレシア!」
ポンッ!
ラフレシア「!」さっ
俺のロコンに対してエリカはくさ/どくタイプのラフレシア
タイプ相性はこちらが有利だが、あのポケモンはどく、まひ、ねむりの状態異常させる技が使える
油断は出来ない
ラフレシア…特性を考えるとアレを覚えているかどうか…
いやこちらがほのおタイプである以上使ってこないだろう
ここは堅実にいくか
エリカ「さあ〜いくぜぃ!」
はちまん「キャラを安定させろよ」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ジムリーダー戦
エリカ ラフレシア
VS
はちまん ロコン
1ターン
エリカ「ラフレシア!ギガドレイン!」
はちまん「ロコン!ひのこ!」
ラフレシア「!」すぽぽぽー
ロコン「…!」
ロコン「!!」ぼう
ラフレシア「…!!」
先に動いたのはラフレシア
技は『ギガドレイン』
これは相手に与えたダメージの半分を自分が回復する
いまゴルバットが覚えている『すいとる』の上位のくさタイプ技だ
ロコンはひのこ
効果は抜群だ
これで相手にそこそこのダメージが入っただろう
なら
2ターン
エリカ「ラフレシア!ギガドレイン!」
はちまん「ロコン!ほのおのうず!」
ラフレシア「!」すぽぽぽー
ロコン「…!」
ラフレシア「〜♪」
ロコン「!!」ぼうぼう
ラフレシア「…!!」
ラフレシア「…!」ぼう
ラフレシアはもう一度『ギガドレイン』
先程と違い今度は体力を回復させるが、効果がいまひとつなため回復量は少ない
ロコンは『ほのおのうず』で4ターンの間ラフレシアにダメージを与える
『ひのこ』も『ほのおのうず』もラフレシアには効果は抜群
いまラフレシアはかなりのダメージを受けているはず
ラフレシアの方が素早さが高いため、勝負の前に考えた技『にほんばれ』はしてこないだろう
だが恐らく次のターンは回復技をしてくるはず
『こうごうせい』か『つきのひかり』か
いずれにせよ天候によって回復量が変わる
いまの天候はノーマル、『にほんばれ』を使っていない以上回復量はあまり期待できないだろう
3ターン
エリカ「ラフレシア!にほんばれ!」
はちまん「ロコン!おにび!」
ラフレシア「!」たいよーう
天候/ひざしがつよい
ロコン「!」ぼっぼっ
ラフレシア「…!」ジュッ
ラフレシア「…!」ぼう
ラフレシア「…!」ふらふら
な…使ってきた…『にほんばれ』
次のターンの回復量を増やすためだろうが、この状況で…?
まさかこちらの『おにび』に対して当ててきた?
ロコンの主な攻撃技が低威力の『ひのこ』しかないとふみ、俺が少しでもダメージを与えるため『おにび』をしてくると読んでの『にほんばれ』か
くっ
『おにび』でラフレシアを『やけど』状態にして、ほのおのうずのダメージで瀕死状態まで追い詰めたが、次のターンで回復されてしまうだろう
『ひざしがつよい』状態でのほのお技が強いと言っても
先程の『ひのこ』のダメージ量からして2発食らわせないと倒せないと思う
その隙に恐らくラフレシアは状態異常の技を使ってくるだろう
くそっどうする…
4ターン
天候/ひざしがつよい
エリカ「ラフレシア!こうごうせい!」
はちまん「ロコン!ひのこ!」
ラフレシア「!」こあああ…
ラフレシア「〜♪」
ラフレシア「…!」ジュッ
ロコン「!!」ぼう
ラフレシア「…!!」
ラフレシア「…!」ぼう
やはりラフレシアは『こうごうせい』で回復
恐らく体力全快あたりまで回復しただろう
『ひのこ』『やけど』『ほのおのうず』でダメージを与えるが、早々に決着はつきそうにない
それに次のターンで状態異常の技を使ってくるはずだ
何がくる…回復技が多い事からして『どく』が濃厚か
5ターン
天候/ひざしがつよい
エリカ「ラフレシア!ギガドレイン!」
はちまん「ロコン!ひのこ!」
ラフレシア「!」すぽぽぽー
ロコン「…!」
ラフレシア「〜♪」
ラフレシア「…!」ジュッ
ロコン「!!」ぼう
ラフレシア「…!」
ラフレシア「…!」ぼう
あれ、こっちも読みが外れた
状態技を使ってこないという事は
こちらに回復技がなく、状態異常にしなくともジリ貧でこちらが負けると考えたのか
それなら少しでも体力を回復でき、ダメージを与えられる『ギガドレイン』を選択したと
その通りこちらには回復する手段がない
それにこのターンで『ほのおのうず』の効果が切れた
もう一度『ほのおのうず』をするか…?
いや、相手が大回復をしてくる以上『ほのおのうず』のダメージは期待できそうにない
勝ち筋は…
いま発動している『にほんばれ』の効果は5ターンしか続かないはず
道具で長引かせていたらもう終わりだが
それを考えず、5ターンで切れるとすると残り3ターン
3ターン耐えきり、ラフレシアがもう一度『にほんばれ』をする事を願って、そしてそのあいだ回復しない事を願って、『ひのこ』連打
『こうごうせい』で回復付きの『ギガドレイン』でロコンが倒れるのが先か
『ひざしがつよい』で威力が上がっている『ひのこ』でラフレシアが倒れるのが先か
『こうごうせい』をされたら負けのこの勝負
かなりの崖っぷち
ロコン「…………」
どうする…
他に手は…
ロコン「コンッ!」
え?
はちまん「お、お前いま…鳴いて…」
ロコン「!」ばしっ
はちまん「あいてっ!?」
痛い!?
前足攻撃はもう痛くないと思っていたが普通に痛い!
はちまん「な、なんで…」
ロコン「…」じっ
はちまん「え?………………………………はぁ!?」
ロコン「…」
はちまん「い、いやそれは流石に…」
ロコン「………」じっ
はちまん「………できるんだな?」
ロコン「…」こくん
はちまん「…わかった、お前を信じよう」
ロコン「…」ふっ
はちまん「あ、いま笑ったな」
ロコン「…」ふん
ロコンは俺の冗談を無視して前を向く
戦いに集中しろと
エリカ「くすくす、何の作戦会議?」
はちまん「いや、作戦ってもんじゃないがな」
エリカ「ふーん、まあいいや」
さて、覚悟決めますか
6ターン
天候/ひざしがつよい
エリカ「ラフレシア!ギガドレイン!」
はちまん「ロコン!ひのこ!」
ラフレシア「!」すぽぽぽー
ロコン「…!」
ラフレシア「〜♪」
ラフレシア「…!」ジュッ
ロコン「!!!」ぼう
ラフレシア「…!!!」
ラフレシア「…!」ふらふら
エリカ「な…え?」
やはりラフレシアはギガドレイン
そしてこっちは急所の『ひのこ』
低威力の『ひのこ』と言えども急所に当たればそれなりのダメージを与える
ラフレシアは瀕死寸前
だがラフレシアは次のターン『こうごうせい』で回復するだろう
なら仕方ない…
7ターン
天候/ひざしがつよい
エリカ「ラフレシア!こうごうせい!」
はちまん「ロコン!ひのこ!」
ラフレシア「!」こあああ…
ラフレシア「〜♪」
ラフレシア「…!」ジュッ
ロコン「!!!」ぼう
ラフレシア「…!!!」
ラフレシア「…!」ふらふら
エリカ「ん?え、え?え?」
やはり回復して来たか
これで先程のターンのダメージはほぼ回復されただろう
だがこちらも『ひのこ』が急所に当たる
またもラフレシアは瀕死寸前
ならば次も相手は『こうごうせい』か
だがな、エリカ
お前はもうロコンの術中にはまっている
8ターン
天候/ひざしがつよい
エリカ「ラ、ラフレシア!こうごうせい!」
はちまん「ロコン!ひのこ」
ラフレシア「!」こあああ…
ラフレシア「〜♪」
ラフレシア「…!」ジュッ
ロコン「!!!」ぼう
ラフレシア「…!!!」
ラフレシア「…」
バタン
エリカ「へ、え、な、え…?」
ラフレシアは『こうごうせい』で回復するが
『にほんばれ』で強化された『ひのこ』が急所に当たり
ラフレシアは倒れた
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
エリカ「な、なんで…こんな連続で急所に…?は、はちまん様!どうしてこんな事が…」
はちまん「」ぽかーん
ロコン「…」ふん
エリカ「え、はちまん様?」
はちまん「ロ、ロコン…お前…マジ?」
ロコン「…」じっ
はちまん「いや、お前を信じてなかったわけじゃないんだが…カラカラの『きあいだめ』なしで急所に…って」
ロコン「…」
はちまん「ん?どうした?」
ロコン「……」ちら…ちら…
はちまん「ロコン?辺りを見渡してなにしてんだ?」
ロコン「……」
するとロコンは俯いた
ロコン「…」///ちら
そして俺の方を恥ずかしそうにちら見してくる
上目遣いで
ロコンの目が意味するものは…
はちまん「……え?」
ロコン「……」///
はちまん「………え?」
ロコン「……」///
はちまん「…………えぇ?」///
エリカ「はちまん様!!」
はちまん「のわっ!?な、何だエリカ!?」
俺がパニクっているとエリカが大声で俺を呼んで来た
てか口調がお嬢様の口調に戻ってる
エリカ「わたくしの質問にお答えください!どうしてあんなにも連続で急所に当たるのですか!?」
はちまん「あ…えっと…」///
ロコン「……」///
エリカ「…何故照れていらっしゃるのですか?」
はちまん「い、言っていいのか?ロコン」///コソコソ
ロコン「……」///こ、こくん
はちまん「そ、そうか、いうのか…」///
エリカ「はちまん様?」
はちまん「え、えっとだなっぁっエリカ」///
エリカ「何故どもっておられるのですか?」
はちまん「そ、その、さっきのアレ…連続急所はな…」
エリカ「はい」
はちまん「……ぃ」///
エリカ「はい?聞こえませんですわ」
はちまん「ぁ、愛の力、らしい!!」//////
ロコン「……」//////
エリカ「は?」
はちまん「お、俺がこの屋上で…その…ロコンにあ、ぁぃしてると言ったから…そ、それに応えるために…ロコンが、頑張って…」///
ロコン「……」///
エリカ「…は?」
はちまん「だ、だから、まあそういう事だ、あは、あはは」///
ロコン「……」///てれてれ
きゃー恥ずかしいー
俺のあの言葉をそんな風に受け止めてくれてたなんて
顔が熱い
さっさと本部に置いたままになってるぱちマッカンを飲もう
はちまん「ロ、ロコン、どうする?一緒に本部へ戻るか?」
ロコン「…」///ふ、ふるふる
はちまん「そ、それじゃあ、ボールに戻すからな」
ロコン「…」///こくん
俺はロコンをボールに戻して本部に戻る
コブキさん達と話しの続きをする予定だったが
このままではまともな会話が出来そうにない
頭を冷やすためにも全員の飲み物でも買ってくるか
そう言えばいま何時だろ
俺は空を見上げる
ゲーセンに行ったのが昼の中頃で
それから7番道路に行ったり、コブキさん達と話したりで
もう夕方だ
…そう言えばロコンとここで話したのも夕方だったな
……ってダメだダメだ!
さ、さっさと欲しい飲み物聞いて買ってこよう
っと
はちまん「エリカ、飲み物何がいい?」
エリカ「…………あのはちまん様が飲んでいらっしゃった物で」
はちまん「ぱちマッカンか…あるかどうか分からんぞ?」
エリカ「………なければココアで」
はちまん「わかった」
エリカに欲しい飲み物を聞いた後
本部の中にいるやつらからも欲しい飲み物を聞いた
コブキさんは紅茶が本部にあるのでいらないと
ウキワはココア
レインも同じくココア
ニンとシオンはぱちマッカン、なければミックスオレ
それらを聞いた後、俺は昨日行ったデパートへ向かう
ニンとシオンはまたついてこようとしたが
1人になりたい気分だったので遠慮した
途中まだ本部に入ろうとしないエリカがいたが
何かぶつぶつ言っていたので放って置いた
というか俺にそんな心の余裕がなかった
…顔の熱、帰るまでに冷えてるかな
エリカ「愛…でございますか…ふふ。やはり面白い方ですわねはちまん様…」