八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)〜   作:龍@pixivでも活動中

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いよいよ100話目に到達!

いやー長かったです
ここまで来る途中散々ヘマをやらかしました
何日何時に編集済みの日時が投稿日から五分も経っていなかったり
マチスが英語を使っていたからって意気揚々と五章のサブタイトルを英語にしてみたけど間違えていたり


まだまだ続く
『八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)』

いつもご覧下さっている読者様
これからもどうぞよろしくお願いいたします



100話 モルモル!守るもの!

#18番道路

 

アミー「久しぶり、シオン」

 

アミー

カントーガールズのメンバーで、セキチクシティを守る役目を持っているピンク色の女の子

口調や雰囲気は同じメンバーのウキワに似ているが、どこか違う

ウキワは真面目で責任感が強く、周りの人間に対して面倒見が良かった

例えるなら周りの人に気を配り、自分の役目を果たすクラス委員長

だがアミーさんは勝気な上に、厳しさや己の正義を貫こうとする気迫を感じる

例えるなら周りの人を見定め、自分の役目を守る風紀委員長

現にいま俺を厳しく観察し、正体を探ろうとしている

 

だが俺はアミーさんの視線を気にする暇がない

何故なら

 

万乳引力に引っ張られているからだ!

 

なんだアレ!?

デ、デカイ!そんじょそこらのものとは格が違う

この俺の視線を引っ張る大きな力…

これは一度経験した事がある

ま、まさか…

 

元いた世界の結衣と大きさが同じ…!?

 

アミーさんは17歳だと言っていたからそれもありえる

いや…違う…

この力…まだ何かある…

はっ!?き、着痩せか!?

着ているドレスの上からでも結衣クラスに見えるが…

 

まだその上をいくというのか!?

 

嘘だろ!?結衣クラスがいるというだけでも大事件なのに

くそっ!ピンク色の髪をしている奴はみんなああなのか!?

視線を逸らそうとしても引っ張られる!

目が目があぁぁ!!

 

シオン「………………………はち」

はちまん「な、何だシオン」

シオン「………………………あみーさんのおむねをみすぎ」

はちまん「お、おむっ!?み、見てねーよ!何勘違いしてんだよ!」

シオン「………………………でもずっとおむねみてる」

はちまん「だから見てないって!」

シオン「………………………はちはおおきいのがすき?」

 

はちまん「俺は例え世界が滅ぼうとも女の子の胸はどんな大きさでも問題ないと言いたい。だって大きい女の子も小さい女の子も可愛いやつは可愛いし、綺麗なやつは綺麗だ。それに俺は専業主夫を目指している。そんな俺を受け入れてくれる女の子なんて1人いるかどうか、いたらそれはもう奇跡だ。胸の大きさに囚われてその奇跡を手にできないようにはなりたくない。大きな胸より小さな幸せをください」

 

シオン「………………………なにいってるのかわかんない」

はちまん「わからなくていい。ただ俺が大きさに囚われない男だとわかればそれでいい」

シオン「………………………どっちもはむりだよ?」

はちまん「辛いけど、凄くすっごく辛いけどそうだね」

シオン「………………………えらぶとしたらどっち?」

はちまん「わからん、選ぶ時の俺に聞け」

シオン「………………………ゆうじゅうふだん」

 

優柔不断とは失礼な

ただ今決めるべきではないと言っているだけだ

てか胸の大きさで人を判断しようとは思わない

コブキさんは小さいのにいい人だし

それに胸の大きさで好意が変わるのなら男はどうなる

女の子全員胸筋バリバリのマッチョが好きなのか

それともおデブさんが好きなのか

じゃあ葉山の周りにいた女の子は何なんだ

葉山がおデブさんに見えているのか?

材木座を差し置いて葉山がおデブさんなんてこの世の終わりではないか

材木座のアイデンティティスティールだ、酷いキャラ泥棒だ

ハッ!俺のアイデンティティも誰かに盗まれてしまうかも!?

そんな事されてたまるか!

俺の妹愛と戸塚愛は誰にも邪魔させん!

しかし現在世界レベルで邪魔されている模様

ふざけんな、こんな世界ぶっ壊してやる!

 

アミー「ねぇアンタ達、私の事忘れてない?」

 

胸の話しがキッカケで生まれた世界破滅計画を止めたのはアミーさん

ありがとう、またひとつ世界が救われたよ

 

アミー「アンタら私に用があんでしょ」

シオン「………………………うん」

アミー「ま、シオンが来てんなら決まってるわね。どうせ私をタマムシの本部へ連れて行こうって言うんでしょ」

シオン「………………………そう」

アミー「最初に言っとくけど、本部へ戻る気なんてないから」

シオン「………………………いまたいへんなことに」

アミー「はっ、何言ってんのアンタ?大変な事なんていっつも起きてるわ。そんなの今に始まった事ではないっての、ロケット団が各地で悪事を働いてるんだから」

シオン「………………………それは」

アミー「それにね、本部にみんなが集まったからって何が変わるって言うの?集まったってロケット団は止まらない、アンタもわかっているでしょ」

シオン「………………………」

アミー「コブキがいくら本部に集まってロケット団を止めようって言っても本部からはタマムシかヤマブキしか守れないじゃない。本部に集まらなくてもいつものように別々の街をそれぞれが守ればいいのよ。それならロケット団がどう動いても対応できるし」

シオン「………………………」

 

シオンは何も言わずに俯いている

アミーさんに言われ放題だ

確かに、1箇所に全員集まるよりもカントー地方に沢山ある街を個別に守る方が効率がいい

ロケット団がどう動くかわからない

全ての街を一斉攻撃する可能性もある

だがコブキさんはヤマブキシティとタマムシシティが1番ロケット団の被害が大きかったため、本部をタマムシに作りいまヤマブキを警戒していると言っていた

メンバー全員を集めろと雪乃に言われたとは言えコブキさんだって考えている

それに今は話し合いの時だ

メンバー全員で知恵を絞る時だ

ロケット団が動く前に何も出来なくていい

ただどれだけ損害をなくせるか、どれだけの人を守れるか

その為に何をすればいいのかを話し合う時だ

 

はちまん「…」

 

何も言わないシオンに変わってアミーさんを説得しようと俺が口を開こうとした、が

 

シオン「………………………はち」

 

シオンにそれを止められた

 

シオン「………………………ここはわたしがいう」

 

そう言ってアミーさんに向き合う

 

シオン「………………………あみーさん」

アミー「何よ」

シオン「………………………ちがうよ」

アミー「は?違うって何が?みんな集まればロケット団を止められると本気で思ってるの?」

シオン「………………………それじゃない」

アミー「?」

 

シオン「………………………かわったよ、わたしたち」

 

アミー「え?」

シオン「………………………かわったよ、わたしたちのちーむは」

アミー「変わったって何が?何も変わってないじゃない。ヤマブキシティの封鎖だって解かれてないし、ロケット団の動向だって全然わからない状態じゃない」

シオン「………………………わかってないね」

アミー「はぁ?」

シオン「………………………ふふ、おしえてあげる」

 

表情が読みにくいシオンには珍しく、表情がはっきりと変わった

小さく微笑んだ

優しく微笑んだ

その微笑みの理由をアミーに伝える

 

シオン「………………………まず、わたしがじてんしゃにふたりのりした」

アミー「何それ?アンタの事なんか聞いてないんだけど」

 

シオンとタマムシに行く途中とさっきのサイクリングロードでの事だよな

 

シオン「………………………それからどれすからちがうふくにきがえた」

アミー「ドレスを…!?それは私達チームの制服じゃない!なんで脱いだの!?」

シオン「………………………わたしだけじゃない」

アミー「え?」

シオン「………………………にんも、れいんさんも、うきわも」

アミー「ニンやレインはともかく、あの真面目なウキワが…?チームにとってこのドレスにどういう意味があるのかわからないはずが…」

 

ドレス、と言う言葉に過剰な反応を示すアミーさん

チームにとってのドレスの意味…?

 

シオン「………………………あと、うきわがわらった」

アミー「それがどうしたの?」

シオン「………………………なみだめで、おおわらい」

アミー「え」

 

バタフリーをけしかけてきたアレか

怖かった、あれは怖かった

 

シオン「………………………それと、りーだーがないた」

アミー「コブキが、泣いた…?何言ってるの?そんな事あるわけないでしょ?あの責任感の塊みたいなやつが人前で泣くわけ…」

シオン「………………………おむねがちいさいっていったから」

アミー「あ、なるほど」

 

納得してやるなよ、否定してやれよ

 

シオン「………………………で、くろいひとをたおした」

アミー「黒い人…ロケット団を!?」

シオン「………………………ほんきょちもみつけた」

アミー「な…!?」

シオン「………………………でも、つかまえなかった」

アミー「はぁ!?な、何で捕まえなかったの!?」

シオン「………………………わかんない」

アミー「は?」

 

 

シオン「………………………いままでいったのぜんぶ、はちのせいだから」

 

 

アミー「はち…?それって…」

シオン「………………………うん、このひと」ぐいっ

 

アミーさんが俺を見て

シオンに袖を引っ張られる

待って、この話しの流れからすると…

 

はちまん「お、おいシオン…」

 

やばい流れを感じ、話しを止めようとするが

シオンはドンドン話しを進めていってしまう

 

シオン「………………………このひとが、わたしたちをかえたの」

アミー「変えた…?」

シオン「………………………いままでのわたしたちじゃありえないようなことしたのは、わたしたちがかわったから」

アミー「それをコイツがやったって言うの?アンタやウキワ達がドレスを脱いだり、コブキが泣いたりしたのはコイツが原因って事?」

シオン「………………………そう」

アミー「…ロケット団を捕まえなかったのもコイツの所為って事?」

シオン「………………………うん、そう」

アミー「…っ!」ギロ

 

ひっ

アミーさんに睨まれた

だから話しをやめてほしかったのにっ!

 

アミー「何でこんな得体の知れない奴の言う事なんか聞いたのよ!?そんな事したらどうなるかアンタもウキワだってわかっているでしょう!?」

シオン「………………………りーだーはなにもいわなかった」

アミー「はあ!?コブキもコイツの話しに乗ったって言うの!?」

シオン「………………………えりかさまもなにもいわなかった」

アミー「エリカって…タマムシのジムリーダーよね?何でそんな人もコイツを…?」

シオン「………………………かわったから、えりかさまも」

アミー「変わった変わったって、何が変わったって言うのよ?」

 

シオン「………………………こころ」

 

アミー「心…?」

シオン「………………………こころのなかのなにかがかわったの」

アミー「…何が?」

シオン「………………………わかんない」

アミー「ア、アンタねぇ…」

シオン「………………………でもたいせつなことがわかった」

アミー「え?」

シオン「………………………くろいひとをつかまえるより、たいせつなことがわかった」

アミー「ロケット団を捕まえるより?そんなものあるわけ…」

 

シオン「………………………ぽけもんのこと」

 

シオン「………………………そして、ちーむのこと」

 

アミー「っ!」

シオン「………………………それはくろいひとよりだいじだって、きづいた」

アミー「そ、それは元からわかっているでしょ!?それを守る為に私達は戦っているんだから!」

シオン「………………………ほんとに?」

アミー「な…」

シオン「………………………くろいひとたちのことより、ゆうせんできる?」

アミー「それは…」

 

シオン「………………………まえのわたしがどうするかはわからない」

 

シオン「………………………くろいひとをたおしたときも、おこっちゃったし」

 

シオン「………………………でも、いまはちがう」

 

シオン「………………………はちの、あのすがたをみて」

 

シオン「………………………ぽけもんのためになくはちをみて」

 

シオン「………………………ぽけもんたちのため、わたしたちのためにはなしあいをするはちをみて」

 

シオン「………………………たいせつなひとをまもるために、いっしょうけんめいかんがえるはちをみて」

 

シオン「………………………だれかのためにつよくなろうとするはちをみて」

 

シオン「………………………わたしもこうなりたいっておもった」

 

シオン「………………………はちみたいに、なにかをゆうせんできるようになりたいって」

 

シオン「………………………じぶんのまもりたいものをみうしないたくないって」

 

シオン「………………………わたしのたいせつなものはなにかをかんがえて」

 

シオン「………………………そうおもった」

 

アミー「………」

はちまん「シオン…」

 

…たいせつなもの、か

 

シオン「………………………あ、でも」

アミー「え?」

シオン「………………………おねぼうさんにはなりたくない」

アミー「は?寝坊?」

 

はちまん「待てお前、凄いいいところだったのになにくだらない事ぶっ込んでんの。後お前も寝坊しただろうが、一緒にグースカ寝てただろうが」

シオン「………………………ちがう、はちのせい」

はちまん「いや確かに昼寝しようと俺が言ってあの時もそれで俺の所為だと納得しだが、よく考えるとお前あの時睡眠を望んでいたよな?ちゃっかり二度寝を決め込んだよな?それはお前の所為だろーが」

シオン「………………………はちのせい、だいたいはちのせい」

はちまん「テメェまさかこの話しもさっきのいい雰囲気も、全ての罪を俺に被せようと…」

シオン「………………………はちったらまったく」

はちまん「おいコラ、早速『アイツならやりかねんやれやれ』的な知り合い以上の無関係者を装うな。てか俺は何もしてないだろ」

シオン「………………………なにも?」

はちまん「当たり前だろ?俺を誰だと…」

シオン「………………………なにも?」

はちまん「……」

シオン「………………………ほんとうになにもしてない?」

はちまん「ごめんなさいそんな事ありませんですはい」

シオン「………………………いこうか」

はちまん「待てどこへ連れて行く気だ」

シオン「………………………おまわりさんのとこ」

はちまん「ふざけんな、警察沙汰になる事なんかしてねーよ!」

シオン「………………………おむね、みたでしょ?」

はちまん「いやいやいや待て待て待てあんなにでかいの誰だって見るって!お前だって自分のそばにでっかいショベルカーが寄って来たら絶対に見るだろ!」

シオン「………………………はなしがちがう」

はちまん「そんな事ない。ショベルカーが近くに来てそれを見てしまうのはそれが自分の身に及ぶ危険な物だと知って警戒しているからだ。つまり俺も女の子のあの大きなモノが危険だと知っているから警戒の為についつい見てしまうんだ。俺は悪くねえ、悪いのは人間の本能だ」

 

シオン「………………………おんなのこのおむねがきけん?」

はちまん「ああ、俺の経験上最も危険な物だ」

シオン「………………………こわい?」

はちまん「えっと、いやまあ怖いって言えば怖いけど」

シオン「………………………じゃあ、ばいばいだね」

はちまん「え」

シオン「………………………わたしもおんなのこでおむねがあるからはちがこわがる」

はちまん「ま、待てシオン…」

シオン「………………………はち、とめないで」

はちまん「いや…」

 

はちまん「お前のはあるって言うより…ない…」

 

 

 

 

シオン「………………………さようなら」たたた

はちまん「シオン!戻って来てくれ!シオン、シオーーン!!」

 

 

アミー「…何これ」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

シオン「………………………えへへ」

 

 

その後、アミーさんの協力もあり

帰ろうとするシオンを何とか止めた

そしてお前はまだ8歳であり、まだまだこれから

てかそれが可愛いお前が可愛いと説得したら素直に戻って来てくれた

 

アミー「はぁ…アンタ達何しに来たの…」

はちまん「一応シオンはアミーさんを連れ戻しに来たんですよ」

アミー「連れ戻すって、そんな家出した子供みたいに言わないでくれる?後敬語とさん付けやめて気持ち悪い」

はちまん「…わ、わかった」

 

ぐ、ぐう耐えろ…

ただ気持ち悪いって言われただけだ

そんなのいつも言われてるだろ慣れてるだろ

よし、よし、何とか持ちこたえた…

 

アミー「何度でも言うけど、帰るつもりはないわよ」

はちまん「ん、まあ今はそれでいい」

アミー「は?」

はちまん「いや何でもない」

アミー「……やはり何かあるのね」

 

ゾワッ

アミーから不穏な空気が流れてきた

その空気を感じとりてれてれしていたシオンもアミーに向き合う

アミーはボールを取り出す

 

アミー「…アンタに何が出来るのかわからないけど、ここは痛い目にあってもらうしかないわね」

 

アミーが俺を睨んでくる

先程のとは違う

責めるような目ではなく

警戒している目

恐らく俺が何かをしてくる前にこの街から出て行かせようとしているのだろう

くっ、カッコつけて言葉を含ませ過ぎたか

 

はちまん「…何だよ急に」

アミー「急?あははっ、アンタ気づいてないのね」

はちまん「え?」

 

アミー「アンタここで3人のトレーナーと戦ったでしょ?」

 

はちまん「…まさか、お前の差し金か?」

アミー「あははっ、気づくのが遅いわ」

 

先程俺がトリプルバトルをした相手

あの3人はアミーの指示でここにいたという事か

という事はつまり

 

はちまん「俺が来るのを知っていた…?いや違うな、他のメンバーが来るのを待っていたのか」

アミー「いいえ、待っていたんじゃなくて帰ってもらいたかったの。この街から私を引き離そうとするチームメンバーをね」

 

アミーはこの道路にあの3人を待ち伏せさせ、セキチクシティに他のメンバーを入らせないようにしていたのか

いや、あの3人の実力からしてカントーガールズに太刀打ち出来るとは思えない

だが

 

はちまん「一度戦わせて、弱った所をアンタが…」

アミー「そ、ある程度ダメージを負ってる相手なら私も勝つ確率が上がるでしょ」

 

確かに同じメンバーであるアミーならばカントーガールズに勝てる見込みが出てくる

それにあの3人が使って来た戦法

先ず無理矢理にでもトリプルバトルを行わせる

そして3匹が『こうそくいどう』で次のターン相手より早く動き

1匹に集中攻撃をして瀕死状態に追い込む

これなら後のアミーが1匹を確実に倒せる

 

はちまん「はっ、アンタいい性格してるな」

アミー「…まあでも、狙いは外れたけどね」

はちまん「悪かったな俺で」

アミー「いいえ、さっきのシオンの話しによるとアンタも要注意人物のようだから結果オーライよ」

はちまん「…俺が素直にお前と戦うと思うか?それにこっちはまだシオンが無傷でいるんだぞ?」

アミー「ならばアンタが戦わなくてはいけない状況、そしてシオンが戦わない状況を作るだけよ」

 

ピューッ

 

ザザザザザ

 

アミーが口笛を吹く

すると道路に沢山の人が現れた

男女も大人子供も問わず彼方此方からゾロゾロと

ま、まさか

 

はちまん「シオン!セキチクまで走るぞ!」

シオン「………………………うん」

 

俺はシオンの手を引きセキチクシティまで走る

しかし

 

アミー「通すわけないでしょ」

 

俺達の行く手を阻むポケモン

ボクサーのような風体

確かコイツはエビワラーだったか

 

エビワラー「…」すっ

 

エビワラーは俺達を通さないよう拳を構える

街に近づくと襲いかかると言わんばかりに

くそっ先手を取られた

そうこうしている内に俺とシオンは大勢の人に囲まれてしまった

抜け道は目の前のエビワラーを含めてなさそうだ

 

はちまん「ちっ」

アミー「あはっ、諦めなさい」

 

こんなにたくさんの人集められると何をされるかわからない

迂闊に逆らえない状況にされてしまった

 

はちまん「くそっ、そんなに戦いたいのかよ」

アミー「ううん、アンタ達が街に入らないって言うなら戦わなくてもいいのよ?もちろん私の事も諦めてね」

はちまん「……普段の俺ならその言葉を聞いてさっさと帰る所なんだがな」

 

そうもいかない

セキチクシティには雪乃達の安否を確認する為に来たんだ

帰る訳にはいかない

だがこの人数…

何か突破口はないかと囲んでいる人達を見る

ん?

圧倒的有利な立場にいるはずなのに、取り囲んでいる人達の様子がおかしい

表情から読み取れるのは、疑問と戸惑い

その疑問も戸惑いも俺達に向けられている

表すなら『予想外のやつ』

カントーガールズを狙ってこの包囲網を形成しているならチームでもなんでもない俺は確かに予想外の異物だろう

だがそれらの感情はシオンにも向けられている

カントーガールズのメンバーであるシオンも予想外という事か?

あの3人が待ち伏せしていたこの道路はサイクリングロードとセキチクシティを繋いでいる

そしてサイクリングロードは…

これは、もしかすると…

 

はちまん「アミー」

アミー「何よ、さっさと私にやられて立ち去りなさいよ」

はちまん「いやこの状況だとアンタと戦うしかない、だがその前にひとつ謝っておこうと思ってな」

アミー「謝る?」

 

はちまん「悪かったな、黒い服着てて」

 

アミー「…バレちゃった?」

 

サイクリングロードはこの道路とタマムシシティを繋いでいる

タマムシシティはロケット団の被害が大きいとされていた

その脅威がいつサイクリングロードからセキチクシティへ渡るかわからない

だからアミーはこの道路でそのロケット団を撃退するためにこんな事をしているのだろう

そして黒い服を着ている俺をロケット団と見間違えたと

 

はちまん「でもロケット団と間違うのはどうかと思うぞ?隣にいるシオンが見えなかった訳じゃないだろ。いやあの鳥使い3人の早とちりか」

アミー「ううん、ちゃんとドレスを着た女の子も撃退する対象だって指示したから早とちりでも間違いでもないわよ」

はちまん「そんなに帰りたくないのかよ」

アミー「見ればわかるでしょ」

 

まあここに来る前からわかっていたが

アミーが本部に戻らない理由

それはセキチクシティを守る為

アミーが言った通りロケット団がどう動くかわからない

各地の街を一斉攻撃するかもしれない

アミーの守るセキチクシティもその対象だ

その攻撃から街を守る為に本部へ集合せず、セキチクシティにとどまっていたのだ

街の入り口付近にここまで厳重な防備を敷いているのだからそれは間違いない

 

アミー「私はこの街を守る。その邪魔だけは誰にもさせない。例えそれがコブキやフレンだとしても」

 

決意は固い、か

こりゃ俺の考えたアミーを戻そう大作戦が効くかどうか

いや今はそれどころじゃない

 

アミー「さ、はちと言ったっけ、さっさと私にやられて帰りなさい。それともこの多人数から暴力を受けたいのかしら?」

シオン「………………………まってあみーさん」

アミー「シオンはそこで大人しくしてなさい、コイツが私に負けてアンタが本部に戻る事になってもね」

シオン「………………………ちがう、はちのぽけもんはいま」

アミー「瀕死寸前のポケモンがいるのはわかっているわよ。元々それが目的であの子達にコイツと戦わせたんだから」

シオン「………………………でも」

はちまん「いいんだシオン、この状況だとアミーの言う事を聞いて戦うしかない」

シオン「………………………はち」

はちまん「負けたらゴメンな」

シオン「………………………はち」

 

俺はアミーに向き合う

 

アミー「ふんっ、戦う前から負けるつもりでいるの?情け無いわね」

はちまん「そんな事はどうでもいい、アンタはこのエビワラーで戦うのか?」

アミー「その子を退けたらアンタ達が街へ入ってしまうから戦わせない。それに1匹で戦うとも言ってないわよ」

 

アミーは新たなボールを取り出す

くそ、エビワラーが避けた瞬間街に走り込む作戦が読まれた

 

アミー「出てきて、モルフォン」

 

ポンッ!

 

モルフォン「…」パタパタ

 

うわ、虫だ

モルフォン、どく/むしタイプのポケモンか

確かどくやまひ、ねむり状態にするのが得意だったはず

 

俺は手持ちのポケモンの状態を確認する

ゴルバットとロコンはダメージなしだが

カラカラは瀕死寸前

…ならここは

俺は右手を前に突き出し、そこに左手を添える

 

はちまん「出てこい、カビゴン!」

 

ポンッ!

 

カビゴン「ゴーン!」

 

『どく』状態無効のとくせい『めんえき』を持ったカビゴンで勝負だ

 

 

アミー「絶対にここは通さない、私はこの街を守る」

 

 

カントーガールズのメンバー、アミーとのバトル開始

…さてどうするか

 

 

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