八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)〜 作:龍@pixivでも活動中
これの説明は次回でいたします
カラカラは変わっていた
見た目が変わっていた
カラカラ「……」
頭の被り物が灰色になり
その被り物には金属光沢がある
辺りは静まり返っている
俺も
アミーもシオンも
周りを取り囲む人達も
そのカラカラの変化に驚きを隠せず
言葉を発することができない
いや、あれは変化なのか?
カラカラの進化なのか?
しかしカラカラの進化形はガラガラのはず
だが今のカラカラは頭の被り物が変わって見えるだけで
身体のどこも変わっていない
大きさも元のカラカラのままだ
空気が止まり
風が止み
何の音も聞こえない
その時間と空間
だがそれもカラカラによって打ち消される
カラカラ「カラァァーーーー!!!」
ドーーン!!
ゴオオオ!
はちまん「なっ!?くっ……」
カラカラの咆哮と共に爆発的な振動が起こり
風がカラカラからその周りへと勢いよく吹き出してくる
そのとてつもない衝撃と風の強さで立っているのがやっとだ
周りにいる人の何人かも倒れてしまった
まるで台風のように爆発力のあるその現象はすぐに収まった
そして
カラカラ「カラ…」
カラカラは前を見据える
そこにいるのは驚いた顔のアミーとそのポケモンのモンジャラ
アミー「な、な、何…それ…?」
アミーはカラカラの変化を信じられないようだ
自分の知らない変化
それが目の前で起こり戸惑っている
それは俺も同じだ
俺もカラカラの変化に戸惑っている
何だこれは…
戦闘中に進化した?
…まさかメガ進化か?
だがカラカラのメガ進化なんて聞いた事がない
じゃあ別の進化…?
別の進化って何だ?
そんなものが存在するのか?
ピー
混乱しているとバッグに入っているポケモン図鑑から音が鳴った
まさかこの変化が何かわかるのか?
俺はポケモン図鑑を取り出し、開く
そこにはカラカラのステータスが表示されていた
だがいつも見ていたものとは違っている
[カラカラ]きあいしんかしたすがた
レベル 37
♂
こどくポケモン
じめん/はがねタイプ
とくせい きあいじゅうぶん
せいかく ゆうかん
こせい かんがえごとがおおい
持ち物 ふといほね
<覚えている技>
・アイアンボーン
・ホネブーメラン
・かわらわり
な、何だコレ…
色々疑問点がある
先ずタイプがじめんタイプだけでなくはがねタイプまである
とくせいも変わっている
『いしあたま』だったはずが『きあいじゅうぶん』と言う得体の知れないものになっている
それと技
『アイアンヘッド』がなくなり、代わりに見たことのない『アイアンボーン』と言う技を覚えていた
それに技の数が3つに減っている
そして極めつけは名前の横にある文字
『きあいしんかしたすがた』?
何だよそれ
まさかカラカラのこの変化は『きあいしんか』と言うのか?
その『きあいしんか』のせいでステータスもこんなに変わってしまったのか?
はちまん「お、おいカラカラ…」
俺は訳がわからなくなり、カラカラに聞いた
だがカラカラは相手を見つめたまま動かない
その背中から伝わるものは…
はちまん「…自分を信じて戦えって?」
…
……
俺はこの変化がどういうものかはわからない
だがカラカラが伝えてくれる今の気持ち
その気持ちからわかる事
それは
変わらない
だけど強い
強くて変わらない
その進化は
それは俺のためにしてくれた変化なのか
はちまん「わかった、カラカラ。お前を信じる」
カラカラ「カラ」こくん
俺はカラカラの変化を受け入れる
カラカラのために
アミー「…何がなんだかわからない状況だけど、それで勝負するって言うのね?」
はちまん「まあ俺もよくわかってないけど、そうだ」
アミー「なら、私は戦うだけよ。セキチクシティを守るために」
はちまん「…別に俺達侵略者じゃないんだけど。どっちかっていうとお客様だよ」
アミー「私はこの街を守りたいのよ。カントー地方何て大きなものではなく、セキチクシティを守りたいの」
そのアミーの言葉に周りの人間は様々な表情を浮かべる
期待している顔
不安な表情
感銘を受けている顔
顔を伏せる者
アミー「私をこの街から引き離そうとするアンタ達は、私にとって有害な存在なの。だから私がその勝負に勝ったら大人しくこの街から出て行って」
はちまん「…ま、勝ったら考えてやる」
さて、前置きはこのくらいでいいか
カラカラ「……」
カラカラはこの話しの間にもずっと相手のモンジャラを見据えている
その背中からは今コイツにどんな指示を出せばいいかが伝わってくる
まるで俺が指示されているようだ
カラカラ、その進化がどんなものか教えてもらうぞ
この戦いの中で
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
はちまん カラカラ
VS
アミー モンジャラ
23ターン
はちまん「カラカラ、アイアンボーン!」
アミー「モンジャラ、ギガドレイン!」
モンジャラ「!」すぽぽぽーん
カラカラ「…!」
カラカラは効果抜群であるはずのくさタイプの技を受けてもそれほどダメージを受けているようには見えない
やはり本当に新しくはがねタイプが追加されたのだろう
そして見たことのない新しい技『アイアンボーン』
カラカラ「…」シャッ、シャッ
カラカラは持っている骨を頭の被り物にこする
あの灰色になった被り物
金属光沢がある事から金属になっているのか?
もしそうだとして
その金属に武器である骨をこするという事は
研磨しているのか?
カラカラ「カラ!!」バシッ
モンジャラ「…!」
カラカラは研いだ骨でモンジャラを攻撃する
モンジャラの受けた反応からして効果抜群でもいまひとつでもないようだ
だが
モンジャラ「…!」ふらふら
はちまん「な…!?」
アミー「え…!?」
なんと一撃でモンジャラを瀕死寸前まで追い込んだ
う、嘘だろ…?
モンジャラって防御力が高いポケモンだったはず
それを一撃で瀕死寸前に…?
それだけこの進化でカラカラの攻撃力が上がったのか
しかしカラカラの技はまだ終わっていなかった
カラカラ「カラ」キラーン
カラカラがモンジャラを攻撃した後
骨を掲げる
その骨は頭の被り物で研がれて、削られた破片がついているためかキラキラして見える
あれに何か意味があるのか?
そして次のターンへ移る前
カラカラ「カラ」
カラカラよりまた同じ技を使えと伝えられる
でもアミーはモンジャラを回復してくると思うんだが
体力を全回復されたら同じ事の繰り返しなのでは?
と思ったが
カラカラ「カラ」
…信じろと
あいあい、わかりましたよ
24ターン
はちまん「カラカラ、アイアンボーン!」
アミー「すごいキズぐすり」
すごいキズぐすり
モンジャラ「〜♪」
やはり回復したきた
そしてカラカラは先程と同じく骨を研磨して
カラカラ「カラ!!」バシッ
モンジャラ「…!」
同じようにモンジャラを攻撃する
モンジャラは体力満タンのはずなのでまた耐えるかな
と思ったが
モンジャラ「…」
バタン
モンジャラはカラカラの攻撃を受け、倒れた
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
はちまん「って、ええっ!?」
アミー「え…う、うそ…!?」
な、何でさっきと同じ攻撃だったのに今度は倒れたんだ!?
カラカラ「カラ」すっ
はちまん「カラカラ…ん?」
カラカラは俺に骨を見せてくる
それはまた削られたからかさらにキラキラして見える
…さらに?
はちまん「…まさかあの技の後に攻撃力が上がったのか?」
カラカラ「カラ」こくん
はちまん「そんな事って…」
俺が信じられずカラカラに問い正そうとした時
ピカーー
カラカラの身体がまたもや光り出した
その光は最初の光と同じく
鈍く、歪んだ光だった
はちまん「くっ」
俺は目を閉じる
目が慣れてきたのか今度はそれほど眩しくはなかったが、その光が放出されている間はとても目を開けていられなかった
シューー
光が収まっていき
そこには
カラカラ「カラ!」
いつも通りのカラカラがいた
頭の被り物も灰色ではなく骨と同じ白い色
元の姿に戻ったって事は
あの進化は一時的なものなのか?
モンジャラを倒し、アミーとの戦闘が終わったから戻ったのか
いよいよメガ進化っぽくなってきたな
はちまん「なあカラカラ、それってどういう原理なんだ?」
カラカラ「カラ」
はちまん「…??進化しようとした時に進化したくないと思ってたらああなってた?」
カラカラ「カラ?」
はちまん「いや俺は何もしてないから関係ないと思うが」
カラカラ「カラ…?」
はちまん「そうなるとどうやってなったのかわからないって、結構いい加減だな」
カラカラ「カラ!カラ!」
はちまん「え…!?」///
カラカラ「カラ」こくん
はちまん「い、いやそのそんな事を言われてもどう返事すればいいか…」///
カラカラ「カラァ?」
はちまん「うるせえ!ほっとけ!」
アミー「……何を話しているのかさっぱりわからないけど…私の事忘れてない?」
シオン「………………………わたしも」
次回は今回出た『気合い進化』について説明します
話しの続きは次々回です