八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)〜   作:龍@pixivでも活動中

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113話 リキリキ!ゴーリキー!

#セキチクシティ南方

 

はちまん「カビゴン…」

 

カビゴン「………ご、ごん」

 

倒れたカビゴンの元へ寄る

急いでバッグからげんきのかけらを取り出して、食べさせる

もぐもぐ…ごくん

飲み込んだあと、顔が安らかになったのを見ると効果はあったようだ

 

はちまん「ふっ…。ありがとな、カビゴン」

 

耳のあたりのなでる

 

カビゴン「ごーん…zzz」

 

するとカビゴンは気持ち良さそうな顔になると、寝むりだした

はぁ、全くコイツは

 

はちまん「しかし、なんだったんだ?あのカビゴンの動き」

 

あんな攻撃は見たことがない

何度も言うようだが『ギガインパクト』はあんなモーションではない

それにカビゴンの見たことのないキリッとした顔

 

はちまん「……ふーむ」

 

なんだか最近…というか今日、分からない事が起きすぎな気がする

カラカラ然り、カビゴン然り

まあそれは追い追い考えておくとして

ギャラドスを捕まえたボールを回収する

ああ、こっちの事も考えないとな

そしてふと顔を上げると

 

はちまん「…………あ」

 

さらに考えないといけない事があった

それも今すぐに

 

はちまん「や、やべぇ」

 

俺の目の前にはセキチクシティから海岸へと続く坂道があるのだが

さっきのカビゴンとギャラドスが激突した衝撃でとんでもない惨状になっている

坂道の段差や岩は見るも無残に砕かれており、

坂道の両側にある岩壁はボロボロに崩れ、砂浜も微かに砂が残っているだけで実質消失していた

 

はちまん「え、えーと…、とりあえず逃げるか」

 

カビゴンをボールに戻して、その場から急いで逃げた

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

#セキチクシティのどこか

 

[ギャラドス]

レベル 30

タイプ みず/ひこう

とくせい いかく

 

<覚えている技>

・アクアテール

・こおりのキバ

・かみつく

・にらみつける

 

歩きながら捕まえたギャラドスのステータスを確認する

ふむふむ

やっぱりとくせいは『いかく』であっていた

そして覚えている技だが、これまた絵に描いたように都合のいい技ばかり

先ず、さっきまでずっと使っていた『アクアテール』

これはみずタイプの物理技で、攻撃力の高いギャラドスには相性のいい技

しかし命中率が90%しかない

これは少し不安定かな

そして新たな技である『こおりのキバ』

これも物理技で、タイプはこおり

こっちも命中率が95%しかない

うーん

技の威力は『アクアテール』も『こおりのキバ』も安定している

しかしその分、命中率に不安がある

いや、かなりの高確率なのはわかっているが

 

経験上、ポケモンで命中率100%以下は信じられない

だけど技威力100以下も信じられない

しかしそんな技はなかなかない

どうしようもないこの気持ち

 

ま、それはそれとして

後の『かみつく』と『にらみつける』は以前に紹介したのを参照して下さい

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

さて、俺はいまとある場所に来ていた

本当はポケモンセンターに帰りたかったが、その前にやる事ができた

それはギャラドスを捕まえた事により気づいたこと

これから必要になる物を手に入れるために来た

 

#サファリパーク

 

そう俺が来ているのは

ライオンだー♪、の歌でお馴染みのサファリパーク

その入り口にいる

そしてここで手に入れる物とは

秘伝マシン『なみのり』を手に入れることだ

サファリパークの壁に貼ってあるポスターにはこう書かれている

 

『ただ今、キャンペーン中!

サファリパークの奥地まで行き、従業員に報告すると秘伝マシンなみのりをプレゼント!

ヤドン園長より』

 

ヤドンの頭に茶色いハットを被せたイラストと共にそう書かれていた

サファリパークの奥地とは何か

サファリパークには3つのエリアがあり、その内の3つ目に到達して、そこにある小屋の中にいる従業員に話しかければ『なみのり』が貰えるのだ

ちなみにヤドン園長とは、園長がヤドンに似ていることからそう言われているらしい

…た、たぶんイジメではない、ヤドン可愛いし

 

受付「こんにちは!サファリパークをご利用ですか!?」

 

はちまん「はい、そうです」

 

受付「それではご説明をさせてください!」

 

受付に行くと、係りの人がサファリパークの利用について説明してくれた

 

・ルールその①

利用金額は500円

・ルールその②

園内のポケモンは通常のモンスターボールでの捕獲は禁止

捕まえるには園側が用意した『サファリボール』を使用すること

なお、サファリボールは30個まで

・ルールその③

各トレーナー自身のポケモンを持ち込み、同伴は禁止

持ち物、バッグ、アイテム等も持ち込みは禁止

・ルールその④

園内に居られる時間は30分まで

もしくはサファリボールを使い切った場合にも退場して頂きます

 

受付「以上です。あとは他のご利用客にご迷惑をかけないよう注意してください。よろしいですか?」

 

はちまん「うっす。あの質問いいですか?制限時間がきたり、ボールを使い切った時に帰る時はどうするんですか?」

 

受付「それは………カモン!リキちー!」

 

受付の人が裏手に呼びかけると、かいりきポケモンのゴーリキーがやってきた

…え?まさか?

 

受付「もし園の入り口から遠い場所で制限時間がきた場合、ボールが無くなった場合はこのゴーリキーのリキちーがここまで運んでくれます!」

 

リキちー(ゴーリキー)「リキー!」むきっ

 

ゴーリキーことリキちーはマッスルポーズをとった

ま、まて…それは…

 

はちまん「そ、それって、このゴーリキーがずっとついて来るってことですか?」

 

受付「はい!そうでーす!」

 

リキちー「リキー!!」むきっ

 

またもマッスルポーズをとるリキちー

た、確かにそれなら制限を守れるからいい手段だとは思うが

 

はちまん「あ、あの、このゴーリキーにビビってサファリパークのポケモンが驚いて近づいてこないと言うのは…?」

 

受付「ふふふ、そのあたりは無問題です!リキちーはこのパークのポケモンにとっては人気者ですから、ポケモン達が離れていくどころか近づいて来ますよ!」

 

ほっ、よかった

別に今回はポケモンを捕まえにきたわけではないので関係はないが、これから先にまた利用するかもしれないので安心

しかし、後ろからゴーリキーが付いてくるのは作品の秩序的に不安…

 

『キマシタワー!しかもこれはある種のケモ○ーも同時に味わえる!!』

 

ヒィ!?脳内に直接腐女子(ケ○ナー装備)が!?

 

受付「では、こちらをお持ち下さい!」

 

係員の人から手渡されたのはサファリボール30個

ポケモンのエサ団子が何個か入った袋

そして……ナンダコレ?

ウマ?シャベル?

 

はちまん「あの、エサが入った袋はわかるんですが。この馬とシャベルカーをくっ付けて小さくしたような機械は何ですか?」

 

受付「これはですね!ポケモンを捕まえるために使う道具でして!エサはポケモンの気を惹きつけるためです!そしてこの機械!名前は『バンバンドロダンゴツクール君』です!それを使えば簡単に泥団子が作れてしまうのです!ちなみにモチーフは『ドロバンコ』というポケモンらしいのですが、私は知りません!違う地方のポケモンらしいのですが!」

 

確かに言われてみれば形は、うさぎうまポケモンのドロバンコにそっくりだ

全体的に茶色いし、先ほども言った通り馬の形をしている

ドロバンコの顔がシャベル状になっていて、首の辺りが上下に動いて自動で土を掬(すく)い、泥団子を作り出す機械のようだ

たてがみの所がスイッチで、押すと首が動く

へー、これいいな、可愛いし

どっかで売ってるのを見つけたら買ってみようかな

 

受付「では、お気をつけて!いってらっしゃーい!」

 

俺はバッグとポケモン達を預けて、サファリボールとエサ袋と『バンバンドロダンゴツクール君』を持った

そしてリキちーを連れてパーク内へ入った

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

#ちゅうおうひろば

 

はちまん「……えーと」

 

サファリパーク

それはもう草木が生い茂る自然豊かな園だった

入り口からすぐの場所は広場になっている

草むらがたくさんあって、草むらの中にいるポケモンもここから見えるくらい沢山いる

…だいたいが虫ポケモンだがな

お!あれはカイロスか

って、スゲェ!ストライクも一緒にいるぞ!

ど、どうしよう、あの2匹捕まえようかな?

ゲームでもすっげぇ珍しかったからな

…あ、なんかカイロスがストライクに襲われてる

恐ろしいカマの猛攻にタジタジなカイロスは、遂には逃げ出した

それを逃さまいとするストライクは…

 

ブーーン!

は、速っ!?なんだあのストライクの飛行速度!?

あっという間にカイロスに追いついたぞ!

振り下ろされるカマ

 

ガキーン!

しかしそれは運良くカイロスの角に当たって難を逃れた

 

ブンブン!

それを見たカイロスは角を振り回して反撃に出た

 

ドゴォ!

だがその角がストライクに当たる事はなく、横から突進してきた違うカイロスにぶっ飛ばされていた

な、なにゆえ!?

ぶっ飛ばされたのとは違う、横から来たカイロスは戸惑っている

どうやらストライクから襲われているカイロスを助けようとしたが、間違えて助けようとしたカイロスをぶっ飛ばしてしまったようだ

 

ドゴォ!

さらにぶっ飛ばされたカイロスは怒り狂い、はたで惨劇を見ていた別のカイロスをぶっ飛ばしていた

どうやらこっちも間違えて攻撃してしまったらしい

それから3匹のカイロスで喧嘩しだした

ストライクを放ったらかしにして

 

はちまん「な、なんなんだアイツら…」

 

あんま関わらない方がいいな

カイロス達から離れるように俺は次のエリアへ移動した

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

#だい1エリア

 

はちまん「…………」

 

パークの奥へ向かう途中に、歩きながらまたもギャラドスのステータスを覗いていた

よーく見てみると気になる文章がある

ステータスには、性格や個性が書かれているのだが

それ以外にも『であったばしょ』と言うものが書かれている

例えばカラカラはマサラタウンのオーキド研究所

ゴルバットはオツキミ山

ロコンは3番道路の育て屋さん

カビゴンは12番道路

そしてギャラドスは……

 

クチバシティ、とある

 

……えーと

ま、まあ薄々気づいていたが

やはりクチバシティの釣り堀で何度も釣り上げたコイキングが進化したのがこのギャラドスなんだ

しかしそうなると分からない事だらけだ

何故コイキングがギャラドスに進化したのか

何故クチバシティの海にいたコイキングが、ここセキチクシティの海にいたのか

そして何より

何故俺を狙って襲いかかってきたのか

 

はちまん「うーむ」

 

1つずつ消化していこう

 

まず、コイキングがギャラドスに進化している事だが

恐らくコイキングが独自に進化を果たしたのだろう

ゲームから現実となった世界でトレーナーに干渉されないとポケモンは進化出来ない、と言う決まりはない

野生のポケモンには進化済みのポケモンもいるのだから自然に進化してもなんらおかしくない

 

それから何故、クチバシティからセキチクシティに居場所が変わっていたのか、だが

このカントー地方の海は繋がっているので、海を渡ってきたと言う事で解決

 

とすると問題はただ一つ

俺を標的として襲ってきた事だ

原因は何だ?

クチバシティの釣り堀でコイキングにした事と言えば

逃しても逃しても、何度も釣り上がってきて、最終的にはコイキング自身から陸に上がってきていた

その後、釣り堀にいた釣り人さんに怒られて

また逃して逃して

それでも何度も上がってくるから仕方なく釣り人さんに協力してもらって何とかなった

 

はちまん「あれ?どちらかと言えば、俺が被害者じゃね?」

 

釣り糸を垂らしたのは俺だが、その後にはキチンと逃して処理したのに向こうがしつこく上がってくるんだ

あの時はホントに迷惑してたんだからな

と、なると原因は俺ではない?

もしかしてあの後に何かあったのか?

例えば釣り人さんに何かされたとか…

 

はちまん「………ん?釣りの後?」

 

釣りをしたその後日って…

 

 

サントアンヌ号をサカキが派手にぶっ壊した日じゃねーか

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

#だい2エリア

 

エリア移動しながら思考を巡らせる

ここからはもしかしての話しだが…

もし俺とサカキの甲板のやり取りをもしコイキングが見ていたとしたら?

もしサカキが船を壊した時、コイキングはその近くにいて被害を受けていたとしたら?

そしてコイキングの勘違いで俺がサントアンヌ号を壊したと捉えられていたら

それで恨まれていたとしたら

 

はちまん「逆恨みにもほどがあんだろ…」

 

釣り上げられまくった事で恨まれていても

サントアンヌ号が壊れた事による被害で恨まれていても

どちらにせよとんでもない逆恨みだ

だってどっちも俺が被害者だし

しかしこれまでのはただの仮想だ

他にも原因があるのかも知れない

…うーん、こればっかりは直接聞かないとわかんねぇな

 

はちまん「…お、そろそろ最後のエリアに着くか」

 

てか、クチバシティにいたのって6日前なんだな

サカキが暴れたのも明日で丁度一週間か

時が経つのが遅いような、早いような

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

#だい3エリア

 

はちまん「ん?」

 

目的のエリアへと足を踏み込んだ瞬間、目線の先にキラキラした物が落ちていた

近づいてみるとそれは金色に輝く入れ歯だった

 

はちまん「ああ、えーとこれは…」

 

ゲームでのイベントで出てきたアイテムだ

確かここの園長の私物だったはず

だだ園長に届けようにも人の入れ歯なんて手に取りたくない

あ、そうだ

 

はちまん「なあ、リキちー。この入れ歯を園長に届けてやってくれ」

 

リキちー「リキッ!」むきっ

 

いや、マッスルポーズはとらなくていいから

余計な事はしていたがリキちーはちゃんと園長の入れ歯を拾ってくれた、そのまま手に持っている

よかったー従業ポケモンが付いてきてくれてて

でもこの入れ歯のイベントってなんだっけな

ふたご島に入る前にクリアした記憶はあるんだが…

まあいいや

俺は考えるのをやめて、このエリアのさらに奥にある小屋に入る

ガチャ

中には男性の係員がいた

 

男性係員「おっ!やっと来たか!」

 

はちまん「あ、どうも」

 

中でずっと人がくるのを待っていたのか嬉しそうな顔で招かれた

 

男性係員「いやー、よかったよかった!では、これが景品の秘伝マシンだ!」

 

はちまん「ありがとうございます」

 

なみのりの秘伝を受け取る

よし、もうここに用はないな

さっさと帰るか

俺は足早に小屋を出て行く

 

 

男性係員「もう本当にだーれも来なくてさー!暇で暇で仕方なかったんだー!あ、そうだ!よかったら話し相手に…」

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

#サファリパーク入り口

 

はちまん「お、おおう…」

 

リキちー「リキッ!!」むきっ

 

小屋から出た後、時間切れになり

リキちーが肩車して、受付のあるパークの入り口に運んでくれた

すごい体験だった

なんだろう、ゴーリキーってこんなにガッシリした身体だったんだ

安心感がハンパない

そして安心感と共に既視感も感じていた

あの時は肩車じゃなかったけど、マサラタウン辺りで似たような事があったなー

 

受付「あ、お帰りなさい!」

 

はちまん「どうも」

 

最初に受付してくれた人が俺を見つけて話しかけてくれた

 

はちまん「リキちー、ありがとうございます。とても頼りになりました」

 

受付「そうですかー!それはよかったです!」

 

はちまん「あとこれ、入れ歯なんすけど落ちてたんですよ」

 

リキちーの持っている入れ歯を指す

 

受付「えっ!?き、金色の入れ歯って…園長の…」

 

はちまん「そうなんですか。では預けておきますね」

 

受付「うぇっ!?え、あ!そうです!わたしは忙しいのでお手数ですがお客様が届けてくれませんか!?園長の家はこの町の南にあるので!」

 

あー、この人も触るのは嫌なんだろうな

 

はちまん「分かりました。でもそのかわりに、このリキちーも一緒に来てもらっていいですか?」

 

受付「あ、はい!大丈夫です!」

 

と言うわけで、ポケモン達とバックは返してもらい

ゴーリキーのスタンドは続行で着いてくることに

サファリパークを出て、園長の家に向かう

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

#セキチクシティ南側

 

はちまん「ここか?」

 

リキちー「リキッ!」

 

リキちーに案内されながら園長の家に着いた

隣には池付きの家がある

 

カラカラ「か、から」ビクビク

 

ゴルバット「zzz」

 

ロコン「……」

 

途中でカラカラ達を外に出して、一緒に歩いていたんだが

カラカラがリキちーにビビりまくっていた

うーん

まだコイツの初めて会った時からのビビリ症は治ってないみたいだな

そーいやロンドを始めて見た時もこんな感じだった

てかコイツ、ロンド以外にデカイ体躯のヤツを見た事がなかったような…?

カビゴンは早めに慣れてたから良かったけど、サカキのサイドンにはビビってたし

この症状は中々治りそうにないなぁ

でも新しく捕まえたギャラドスには早めに慣れてもらいたい

あ、ちなみにビビっているのを見てるのもいたたまれないので抱き上げて歩いています

抱き上げた後、何故かロコンが肩に乗って来た

むすっ、としていたのからヤキモチかな?

そーなると

腕にカラカラ、背中にゴルバット、肩にロコン、そして後ろからゴーリキーがついて来る

見ようによってはハーレムに見えなくもない

♂ばっかだがな

 

はちまん「お邪魔しまーす」

 

家の中にはスーツを着ている爺さんがいた

たしかにヤドンと顔が似ている気がする

あ、インターホンとか押さなかったけど、インターホンとかないから別にいいよな

 

園長「ふぉ?ふぁふぇふぁへ?」

 

園長さんはこちらに気づいて話しかけてきたが、歯がないのでうまく話せないようだ

歯がない…はがない…

…やべ、ネタは見つけたけど面白いことが何も思いつかない

だからこのネタは拾わないです

ごめんなさい

 

はちまん「リキちー」

 

リキちー「リキッ!」むきっ

 

リキちーに指示を出すと、マッスルポーズをとってから園長さんに金色の入れ歯を渡してくれた

 

園長「ふぉ、ほれふあぁ!?」

 

園長さんは驚いてそれを受け取り

早速自分の歯にはめ込んだ

 

園長「もご…もご。んぐ…あ、あーあー。はひふへほ、かきくけこ。おおっ!喋れる!やはりこの金の入れ歯が1番会うわい!」

 

嬉しそうに色んな言葉を発してみている園長さん

……その入れ歯、地面に落ちてたんだけど大丈夫かな…?

その上ずっとリキちーが持ってたんだけど…

まあいいか

 

園長「あははっ!いやーどこの誰かはわからんが、ありがとう!」

 

はちまん「いえ、お礼を言うならリキちーにしてやって下さい。コイツがそれを持っていてくれたんで」

 

園長「そうか。ありがとう、リキちー」

 

リキちー「リキッ!」むきっ

 

園長「しかし、君にも何かお礼をあげたい。なのでこれを君にあげよう」

 

園長さんは何かのわざマシンを渡してきた

これは、秘伝マシン?

 

園長「秘伝マシンのかいりきじゃ!これを使えばポケモンに『かいりき』を覚えさせることができるのじゃ!」

 

あー、思い出した

このイベント

ふたご島で『かいりき』が必要になったから解決したやつだ

それに技もノーマルタイプの物理技だから使えない事もない

そうだ、ついでに『なみのり』も軽く説明しておこう

『なみのり』はみずタイプの特殊技で、戦闘での使い勝手がかなり良い

ちなみに秘伝マシンは6つある

『いあいぎり』

『そらをとぶ』

『なみのり』

『かいりき』

『フラッシュ』

『いわくだき』

このうち俺は『フラッシュ』と『いわくだき』以外を持っている

だが『フラッシュ』はトレーナーサーチャーに搭載されているから

使用できないのは『いわくだき』だけだ

 

はちまん「ありがとうございます」

 

園長「おう!リキちーには別にお礼をあげるからの!」

 

リキちー「リキッ」むきっ

 

さて、もうようはないかな

 

はちまん「では、お邪魔しましたー」

 

足早に園長さんの家から出て行く

 

 

園長「しかし本当に良かったー!ずっとまともに喋れなかったからの!あ、そうだ!良かったら話し相手に…」

 

 

 


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