八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)〜 作:龍@pixivでも活動中
#ニビシティ
いろは「おおぉ〜〜〜!」
結衣「わあぁ〜〜〜!」
雪乃、結衣、いろはと二番道路で合流し
共にニビシティへ来ていた
そこは石の街と言う別名の通り
大きくて立派な石が街中に沢山あった
しかし無作為に置かれている訳ではなく
石の大きさ、石の形、石の色など
街の外観の美しさを削がない
計算された石の配置
街の北側には博物館があり
南側には小さな花畑があった
そして街の西側
ゆきの「あれが……」
この街の入り口からでもはっきりわかる
トキワのモノと比べるとふた回り大きな建物
ニビシティポケモンジム
俺達がマサラタウンから目指した場所
元の世界に戻るための第一歩
俺はジムの方を見ながら雪乃達に問いかける
はちまん「……どうする?行ってみるか?」
ゆい「え…!?でもわたしはまだ自信が…」
いろは「わ、私も…」
はちまん「いや、別に今すぐジムリーダーに挑もうってんじゃない。どのみち行くことになるんだから下見くらいはして行かないか?ジムって言うのがどんな感じでどんな風に戦うのか知りたいし、もしかしたらジムリーダーの実力が今のうちにわかるかも知れない。行って損は無いと思うぞ」
ゆきの「そうね、行って見ましょう」
ゆい「うん!」
いろは「はい!」
俺達4人と俺が抱いているカラカラは
下見とジムについての情報を得るためポケモンジムに向かう
その時ー
ある小さな人影がジムに向かう俺達を見ていた
???「ん〜?あれは〜?…ふふふ〜♪」
周りの視線に敏感な俺でも気づかなかったその視線の主は俺達をつけて行く
それを俺が知ったのはすぐ後のことであった
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
#ニビシティポケモンジム
男達「「「うおおぉ〜〜〜!!タ・ケ・シ!タ・ケ・シ!!」」」
女達「「「きゃああぁ〜〜〜!!!タケシ様〜〜!!キャー!」」」
腐達丸「「「キ、キ、キマシタワーーーー!!!」」」
俺達はジムに入ると
熱く、黄色く、腐っている歓声に唖然としていた
ジムの中はとても広く
草が一本も生えていないグラウンド
そこにバトル場が所狭しと並んでいて
そのバトル場一つ一つに観客席がありバトル場を囲むように設置してあった
バトル場にはトレーナー同士がバトルしていて
見たところジムにあるバトル場はほぼ使われている様だ
そしてグラウンドの真ん中
目立つように地面が盛り上がっていて
そこに沢山の観客が集まっていた
ゆい「ねえ!あそこ!みんな集まってるよ!行ってみようよ!ほら、いこ!ゆきのん!いろはちゃん!」ぐいっ
いろは「はいっ!行ってみましょう!」
ゆきの「ゆ、由比ヶ浜さん、待って…!」あたふた
結衣はそういうと雪乃といろはの手を引いて人が集まっているところへ向かった
俺はカラカラを抱いたままその後について行く
???「…♪」
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ゆい「わーすごい人!」
嫌気が差すほどの人の群れ
俺達はその後ろの方に立っていた
人が苦手なカラカラはこの人の多さに参っている
観客達が注目しているものをみる
それは観客達が囲んでいるバトル場
そこにいる2人の男
だが1人はうなだれていて
もう1人は周りの歓声に応えていた
おそらくうなだれている方は勝負に負けたのだろう
そして歓声に応えている男、それは
ニビジムのジムリーダー タケシだった
側にはイシツブテがいる
タケシ「ありがとう!ありがとう!みんな!」
ツンツンした髪…魔術の上条さんじゃないよ?
お馴染みの糸目…銀○の東城さんじゃないよ?
とても人当たりの良さそうな雰囲気のやつだった
そしてタケシは一通り周りに感謝すると
タケシ「さあ!俺はまだ力が有り余っている!この中に誰か、俺に挑戦するものはいないか!?」
そう言って観客達をみる
???「はーい!この人がやりまーす!ふふふ♪」
おお?
誰か挑戦する見たいだ
こんな観客に囲まれている中よくやろうと思うよなー
俺は無理だ
あれ?でもいつかはタケシと戦わないといけないからここに立たなきゃいけないのか?
ええー嫌だなー
だが今はそんなことより
何故俺の右腕は勝手に手を挙げているんだ?
俺の隣にいる灰色の髪をして
灰色のドレスを着て、赤い帽子を被っているこの女の子はだれだ?
何故俺の右手を持っているんだ?
そして何故みんなこっちを見ているんだ?
タケシ「おおっ!早速挑戦者か!しかもニンちゃんの推薦とはな!さあ上がってこい!」
ん?誰も上がろうとしてないな
何してんだよ早く行けよ
もしかしてタケシに対する嫌がらせなのか?
まああいつリア充っぽいしまあいいか
???「ほら〜、早く行ったら〜?ふふふ〜♪」
隣の灰色の女の子に肩を叩かれる
俺も早く行けってのには賛成だが何故俺の肩を叩く
俺は打楽器じゃないぞ?
???「ほら〜タケシくんが待ってるよ〜アホ毛くん〜ふふふ♪」
………まあ俺じゃないかって薄々感じてたけど
ほら雪乃達もこっちを見て焦ってるし
カラカラは俺とタケシの方を交互にみて慌ててるし
俺の目の前にあった人集りがモーゼの十戒見たいに真ん中のバトル場に向けて開けて行くし
俺は隣にいる灰色の女の子を睨む
はちまん「……お前何してくれてんの?これ俺行かなきゃダメな空気じゃん」
???「そうだね〜ふふふ〜♪」
はちまん「おい」
タケシ「何をしている!?早く上がってこい!」
バトル場からタケシが俺を呼んでいる
何なんだよこの女の子!
くそ!!後で覚えててろよ!!
俺は仕方なくバトル場へ向かう
ゆい「ヒ、ヒッキー……!」
途中で結衣の心配する声が聞こえた
その声を背にバトル場へ上がる
カラカラを下ろし、様子を見る
人が沢山いて緊張しているようだ
俺はカラカラに声をかける
はちまん「カラカラ、落ち着けって言ってもこの人の数じゃ無理な話だよな。俺だって緊張してるし。でも、こうなったらやるしかない」
カラカラ「……」
はちまん「まあ緊張しててもいい。どうせあの変な女の子が勝手にやりやがったんだ。負けたってしょうがない。ただこれだけは覚えておけ。負けてもお前の所為じゃない、俺かアイツの所為だ。だから負けても思い詰めるな。いいな?」
カラカラ「……」
————— — -
はちまん『俺の所為だ』
はちまん『俺がトレーナーとしてちゃんと…』
はちまん『だから、約束するーー俺はお前と強くなる』
- — —————
カラカラ「……」ぽこっ
はちまん「いてっ!?な、なにを……!」
カラカラ「……」じっ
はちまん「……………お前」
はちまん「………」
カラカラ「………」
はちまん「はあぁ〜ったく」
カラカラ「……」
はちまん「わかったよ、負けねーよ、負けなきゃいんだろ。…勝たなきゃケーキ、買えないもんな」
カラカラ「…!」コクコク
はちまん「んじゃ、めんどくさいけどやりますかぁ…」
カラカラ「…!」
俺とカラカラはタケシと対峙する
タケシは俺達のやり取りを見ていたようだ
ていうか観客全員に見られてた!
きやー恥ずかしい!!
タケシ「ふむ…ニンちゃん面白い子を連れてきたな…」
小声でよく聞き取れなかったが
なんか興味を持たれたらしい
タケシ「君、名前は?」
はちまん「はちゅっ……ごほん!は、はちまんです」
か、噛んだ
きやー恥ずかしい!
タケシ「そうか。では、はちまん君!」
はちまん「は、はい」
タケシ「君のポケモンはそのカラカラだけかい?」
はちまん「あっ、は、はいそうです」
タケシ「なら俺もこのイシツブテだけで戦おう」
はちまん「え!?」
いいのか!?
タケシの手持ちってゲームではあとイワークがいなかった?
もしかしてアイツ出番無し?
タケシ「いいかな?」
はちまん「は、はい!」
タケシ「では、始めるとしよう!かかって来い!はちまん君!!」
こうして俺の意思とは関係なく
ニビジムのジムリーダー タケシと戦うことに
俺はカラカラと頷き合う
さあ
約束のケーキのためにも、がんばりますか
次回、VSタケシ
読んでいただきありがとうございました