八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)〜   作:龍@pixivでも活動中

44 / 126
40話 マサキ

#25番道路

 

はちまん「………はぁ」トボトボ

カラカラ「………」トボトボ

ズバット「zzz」

 

夕方

俺はいま途方に暮れていた

何故なら今日の昼

『今日、俺はここに帰って来ない!』

と言ってしまったばっかりに宿がない

鬼畜1人キャンプ(食料なし、道具なし、やる気なし)に移行しそうな勢いだ

だが!ここで暖かい布団ちゃんを諦めるような俺じゃない!…多分

いや何も手段がなかったらきっと諦めるなぁ俺

 

俺達は今、とある建物に向かっている

この先の岬にあるマサキという人物の家だ

そしてゲームではマサキを助けるイベントがあり

その後豪華客船に乗れるチケットがお礼としてもらえるのだが

 

俺はそのチケットを生贄に捧げ一晩泊めてもらう!

 

いや、わかってる

あの船で船長から秘伝マシンを貰えるのはわかっている

けど今危機的状況だからさぁ!

それに、それにだよ?

現実世界となった今秘伝マシン、いる?

目の前に木やら岩やらあってもさー

誰かに頼めばいいじゃん

 

あ、俺コミュ障だったわ てへ☆

 

なるほど!そういう事か!

ポケモンの主人公ってみんなコミュ障なのか!

だからかー

金銀とかハートゴールドソールシルバーで

自分の母親が勝手に自分の貯金使っても何も言わなかったのかー

なるほど納得

 

と、そんな事より

秘伝マシンは俺がコミュ障のため必要になった

じゃあこの話し何だったの?とか思ってるだろうが俺も知らん

まあともかく

うまくいくかどうか分からんがマサキにはチケットと宿

この2つをお礼として貰おう

よしそうしよう

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

#25番道路マサキの家

 

さあ着いた

ここが俺達の新しい家…じゃない泊まる家だ

見た目はこじんまりした家で屋根にはでかいアンテナ

さらになんかピコピコ聞こえる

多分コンピュータとかの音だろう

 

コン…コン

 

俺はノックした

返答なし

 

コンコン

 

俺はノックした

返答なし

 

コンコン!

 

俺はノックした

何か呻き声が微かに聞こえた

 

ガチャガチャ!

 

俺はドアを開けようとするがロックされている

呻き声が大きくなった気がする

 

ざっ…ざっ…

 

俺はドアに狙いを定めながらバックした

カラカラ達を離れさせる

 

ダダダ

ドガーー!!

 

俺は思いっきりドアを蹴破った

痛かった

 

はちまん「おい!大丈夫か!」

 

俺は家に入り目の前を見ると

予想はしていたがとんでもないものがいた

身体はピッピ顔は人間の生物が横たわっていた

俺はソイツに駆け寄り抱き起こす

 

はちまん「おい!しっかりしろ!」

人面ピッピ「……うぅ」

 

意識はある

 

はちまん「おい!話せるか!?何があった!」

人面ピッピ「……ド」

はちまん「ド?」

 

人面ピッピ「ドアが…ドアがいきなり飛んできて…頭に」

 

はちまん「……そ、そんな事はどうでもいい!お前!何でこんな事に?」

人面ピッピ「…うぅ…どの事言っとるんや…頭か?身体か?」

はちまん「身体だ。何だ?その身体」

人面ピッピ「その前に…立たせてくれへんか?まだこの身体に慣れてへんねん」

はちまん「わ、わかった」

 

俺はソイツの身体を持ち上げ、ゆっくりと立たせる

 

人面ピッピ「ふぅ……あんさん誰や?」

はちまん「俺ははちまんだ」

人面ピッピ「何しにここへ?」

はちまん「えっと…そのーとある事情で今日泊まるところが無くてな…。あの、悪いが一晩ここに泊めて欲しいんだが…」

人面ピッピ「それはかまへんが…」

 

人面ピッピ「なぁ、あんさん…。これ見て何とも思わんのか?」

はちまん「……これって、それか?」

 

俺は人面ピッピのピッピの部分を指す

 

人面ピッピ「そうや…。傑作やろ?自分が作ったもんのくせして事故してこのザマや。ははっ!わろてくれてええで?ワイの自業自得やからなぁ」

はちまん「……なぁ、笑って欲しいのか?」

人面ピッピ「………」

 

はちまん「お前が汗水垂らして作り上げたもので一度事故したからって赤の他人にそれを笑って欲しいのか?お前の作ったもんは失敗作だ、それで事故るお前も失敗野郎だって、ザマァ見ろって笑って欲しいのか?」

人面ピッピ「……………」

はちまん「お前がそうやって俺に笑わせたら、それはお前が作ったものの否定になるんじゃないか?」

人面ピッピ「それは……」

 

はちまん「俺は笑わねーよ」

人面ピッピ「あ、あんさん…」

はちまん「俺はな、今まで散々周りから笑われて来たんだ」

人面ピッピ「………」

はちまん「だから俺は笑わない。いや、笑うわけがない。お前が汗水垂らして作り上げたんだ。俺は努力は笑わない」

人面ピッピ「……はちまんはん」

はちまん「だから…」

 

 

はちまん「だから例えお前がマダツボミと合体していたとしても俺は笑わな……ぶふぉ」

人面ピッピ「笑っとるやないか!!」

 

 

はちまん「い、いや悪い…。お前の顔がマダツボミの身体の上に乗ってるのを想像したら……ぷふっ!」

人面ピッピ「笑うなや!さっきの感動かえしてぇ!?」

はちまん「じゃあお前、例えば俺の顔がナッシーの顔のところにあったらって想像して見ろよ」

人面ピッピ「………ぶふぉ!あははははは!!」

はちまん「な?ポケモンによっちゃ笑えるんだよ」

人面ピッピ「あはは!ホンマやな…ふふっ」

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

はちまん「なぁ、それって直せないのか?」

人面ピッピ「ん?いや、無理や。あそこにある転送装置っちゅーもんに入って、外からあの赤いスイッチを押してくれへんと」

はちまん「いや、出来るじゃん」

人面ピッピ「え?」

 

俺は自分の顔を指す

 

人面ピッピ「あ、ああぁぁ!?そうや!はちまんはんに外から押してもらえばええんや!」

はちまん「そういう事」

人面ピッピ「た、頼んでええんか?」

はちまん「ああ」

人面ピッピ「じ、じゃあワイが入ったらあのスイッチを押してくれ!」

 

そう言って人面ピッピは転送装置に入っていく

それを見た俺は赤いスイッチを押す

 

ピピピピピピピピピ

プシュー

 

変な音が鳴って転送装置から煙りが出たと思ったら

人面ピッピが入ってったとことは別の場所が開き中から人が出て来た

ソイツは自分の身体を確かめながら泣いていた

 

???「お、おお、おおお〜!!やった!やった!元に戻れた!」

はちまん「おう、良かったな」

???「はちまんはん!ありがとう!ありがとう!」

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

マサキ「ワイの名前はマサキや。ここでこの転送装置の管理をしとる。まあ変なポケモン好きと覚えてくれたらええ」

 

マサキは俺に礼を言うと自己紹介してくれた

自分で変なって言っちゃうんだ

 

マサキ「この転送装置はな、ポケモンセンターとかにあるパソコンに預けたポケモンがこの装置に送られる仕組みになっとる。もしあんさんの手持ちがいっぱいになったらいつでも使ってくれ」

はちまん「おう」

マサキ「いや〜それにしても。はちまんはんがここに来てくれへんかったらと思うとゾッとするわー。ホンマ、ありがとなぁ!」

はちまん「い、いや、もう礼はいい。それより……」

マサキ「おお!そうやったな!ここに泊めて欲しいんやったな!」

はちまん「あ、ああ」

マサキ「ん?でも何でハナダのポケセンに泊まらへんのや?」

はちまん「そ、それは……」

 

どうしよう話そうか

………いやコイツにならいいか

 

はちまん「それはだな…」

 

 

こうして俺はマサキに事情を説明して

一晩泊めてもらう事になった

その後少し25番道路でカラカラ達を鍛えると

マサキの家で寝た

明日はもう一度橋へ行ってエリ達に結果報告だ

ん?何か忘れているような…

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。