八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)〜 作:龍@pixivでも活動中
戦闘は次回
評価ありがとうございます
#ハナダシティ
おじさん「おお、君は」
はちまん「どうも」
ポケモン世界8日目
俺は昨日ロケット団に盗まれた技マシンを返しに来ていた
昨日の内に返したかったが色々あって無理だったので
今日、ハナダジムに挑戦する前に返しておく事にしたのだ
はちまん「すみません、返すのが遅くなりました。盗られたのってこれでいいですよね?」
おじさん「ああ、間違いない。あなをほるの技マシンだ。ありがとう」
はちまん「はい。では俺はこれで」
おじさん「ま、待ってくれ!」
はちまん「え?」
おじさん「この技マシン、君にあげるよ」
はちまん「…は?」
おじさんから返したばかりの技マシンを渡される
え?何で?
まさか俺が触ったからいらないって事ないよね?
はちまん「あ、あのどうして?」
おじさん「お礼だよ。別にこんな物また買えばいいんだ。だけど君は僕たちのためにロケット団を追いかけて取り返してくれた。その恩返しとしてあげるよ」
はちまん「い、いえあの」
おじさん「ああ、もしかして僕たちのためじゃなくてナァちゃんのためだったりするのかい?だとしたらなおさら受け取って欲しい。あの子はこの街には欠かせない大切な子だからね。その子のために動いてくれた君にお礼がしたい。受け取ってくれ」
はちまん「え、いやあの、わ、わかりました。ありがとうございます」
そうやって俺はおじさんから技マシンをもらった
その後家に招待されそうになったが
ジムに挑戦するから遠慮すると言うとわかってくれた
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
#ハナダシティハナダジム前
はちまん「ほー、ニビのと同じくらい大きい…いやこっちの方が若干大きいか?」
俺とカラカラ、ズバット、ロコンはハナダジムの前に来ていた
いよいよジム戦だ
ハナダジムからは水の音が聞こえる
やはり水タイプのジムらしく噴水でもあるのだろうか?
俺達はジムに入っていく
はちまん「………マジか」
噴水はあった、それも沢山あちこちに
そしてジムの中はほとんどがプールだった
バトル場はプールの上に設置してあり
その周りにはきちんと観客席がある
だが俺が驚いたのはそれらではない
俺が驚いたのはジムの真ん中にまた建物があったのだ
おそらくあの中にジムリーダーのカスミがいるのだろう
例えるなら
このハナダジムは水族館
そしてカスミがいるであろうあの建物は水族館のアシカパークといったところか
水族館の花形専用のお立ち台、そういう建物
俺はその建物に向かう
その入口に受付のような物がある
確かニビにも似たような物があった気がする
多分あそこでジムリーダーに挑戦する者が受付するのだろう
ニビの時はあの…アレだったから
俺は受付の人に話しかける
はちまん「あの」
ジム係員「はい、ジムリーダーに挑戦ですか?」
はちまん「は、はいそうです」
ジム係員「ではまずトレーナーパスをお見せください」
はちまん「わ、わかりました」
俺は言われた通りトレーナーパスを提示する
こういうやり取りはボッチにはキツイ
だって緊張するし
ジム係員「はい、ご確認できました。ではジムリーダーに挑戦するにあたってのご説明をさせていただきます。あら?あなたはニビシティのジムリーダーに勝っているようですが…。このご説明はよろしいでしょうか?」
はちまん「え!?い、いえ、お願いします」
どういう事!?
ジムリーダーに挑戦するには何か説明がいるの!?
タケシー!!
ジム係員「では、ご説明させていただきます」
ジムの係員の人が説明してくれたのは
・ジムリーダー戦での道具の使用は、ジムリーダーは1個、挑戦戦者は無制限に使える
・ジムリーダーのポケモンの数はジムごとに決められていて、ハナダジムでカスミは2匹まで(ん?決められている?)、挑戦者は手持ちの上限まで
このくらい
ふむふむなるほど
タケシ怒られてこい、イワークに
ジム係員「以上がこのジムでの取り決めとなっております」
はちまん「わ、わかりました」
ジム係員「ではしばらくお待ちを。今カスミ様に連絡をしますので」
はちまん「は、はい」
そういうとジム係員さんはカスミに電話をしている
ん?係員さん何か困ってない?
通話が終わると俺に申し訳なさそうに話しかけてきた
何、何かあったの?
ジム係員「あの」
はちまん「は、はい」
ジム係員「はちまん様が挑戦しに来たと伝えるとこちらに来るとおっしゃっていて…」
はちまん「え?今来てんスカ?」
ジム係員「は、はい、申し訳ございません。もうしばらくお待ちください。なにぶんここのジムリーダーは少し…」
はちまん「いえ、大丈夫です」
ジム係員「すみません」
あのおてんばな性格だからな
大変だろうな
しばらくするとカスミがやって来た
カスミ「来たわね!ゆきのやいろは、ゆいからも聞いているわ!あなたなかなか強いらしいじゃない!」
はちまん「え?アイツらが何か言ったの?」
カスミ「ええ!ここにはちまんって男の子が来たかって聞いてきてね?『まだよ、強いの?』って返したら揃いも揃って『強い…かもしれない』って言ってきてね!」
はちまん「その答えって俺誇れないよね?」
いや手放しに色んなところで変な事言われるよりマシだけど
もっと何かあるだろ?
というかそのセリフ聞いて何で強いって思ったの?
カスミ「でも、私に勝ったあの子たちが気にするくらいの子ってことでしょ?それにアンタあの橋にいたでしょ?」
はちまん「ああ」
カスミ「ナァから聞いたわ。アンタあそこで6人ものロケット団を退治したんですってね?」
はちまん「いや、成り行きだ」
カスミ「それでも、その実力は変わらないでしょ?私その話しを聞いてからこうして戦えるのを待ってたのよ!」
はちまん「へー」
カスミ「それじゃ私は中で待ってるから、呼ばれたら入って来て」
はちまん「あいよ」
カスミは…えっと…なんて言おうあの建物
…よし
アシカハウス(仮)に戻って行った
そしてしばらくして歓声と共に俺の名前を呼ばれ
俺もカラカラ達とアシカハウス(仮)に入って行く
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
観客「「「うわあああ!!」」」
はちまん「う、うわぁ」
カラカラ「…」ドヨーン
ズバット「…」キョロキョロ
ロコン「…」はぁ
俺達はアシカハウス(仮)に入ると人の多さに辟易した
入って来たところから橋が架かっていて
その先にバトル場
その周りにプール
そしてそれを囲むように観客席
バトル場にはカスミがいる
カスミ「さあ、はちまん!来なさい!」
観客「「「わあああ!!」」」
いやだぁ
行きたくなぁい
はちまん「あーもう行くしかないか」
俺が色々諦め橋を渡ろうとした
その時
ロコン「………」くるん
ロコン「……」バシッ
ガッ
はちまん「え?」
バッシャーン!!
カスミ「え?」
観客「「「え?」」」
俺が橋を渡ろうとした時
ロコンがくるっと回り
尻尾で俺の足を引っ掛け
それに躓いた俺はプールに落っこちた
カスミと観客の驚く声が水の中から聞こえる
俺は水面から顔を出す
はちまん「な、何するんスカ。ロコンさん」
ロコン「……」
カラカラ「!?」アワアワ
ズバット「!?」アワアワ
俺はロコンに問う
そして慌てるカラカラとズバット
はちまん「あ、あの」
ロコン「…」ジー
はちまん「ん?」
ロコンは俺の顔をジッと見つめてくる
いやだからそんな事やっても俺はわからな…あら?何かしら?わかる気がするわ
やだわ、これカラカラさんの専売特許じゃなかったのね
はちまん「………えっと、このままじゃ勝てないって言ってる?」
ロコン「…」コクン
はちまん「そりゃあ水タイプの対策してないんだから勝つのは難しいと思うが……」
ロコン「……」バシッ
はちまん「いてっ!?」
まだプールこら上がってない俺の頭を前足で叩く
だーかーらー
カラカラもそうだけど叩いてくるのやめてくれない?
はちまん「…違うって?」
ロコン「……」コクン
はちまん「えっと…どう違うんだ?」
ロコン「………」はぁ
ロコンはため息をつくと
カラカラとズバットを見た後
俺の顔を見る
…………………
………コイツの言いたい事はわかる
いや、わかっているつもりだった
はちまん「………俺に、お前達がやられるっていう覚悟がないって言いたいのか?」
ロコン「……」コクン
カラカラ「!」
ズバット「!」
はちまん「…この戦いでお前達の内誰かがやられる覚悟がないと?」
ロコン「……」コクン
はちまん「………………」
俺の心のどこかにある
コイツらがやられるのが嫌だって感情
それをロコンは見破ったってことか
そんなワガママ通るような相手じゃない
いやこれからもそんなん通用しないと言いたいんだろう
勝利にはリスクがつきものなんだと
リスクなしでジムリーダーには勝てないと
そんな舐めたことしてたら勝てるもんも勝てないと
俺はカラカラ、ズバット、ロコンの顔を見る
全員覚悟を決めた顔だ
覚悟を決めてないのは俺だけ
はちまん「………いいのか?」
カラカラ「!」コクン
ズバット「!」コクン
ロコン「…」コクン
はちまん「俺はお前らを道具のように扱うかもしれない。お前らのうち誰かを犠牲にしてでも勝とうとするかもしれない。それでもいいのか?」
カラカラ「!」コクン
ズバット「!」コクン
ロコン「…」コクン
はちまん「この戦いだけじゃない。この先の戦いでもそうするぞ?いいのか?」
カラカラ「!」コクン
ズバット「!」コクン
ロコン「…」コクン
はちまん「………………………」
はぁ…
カラカラと一緒に強くなるとか大層なこと約束したくせに
昨日会ったばかりのロコンにそれを諭されるとはな
情け無い
覚悟、決めるか
はちまん「お前ら………え、えっと。ち、力を貸してくれ。勝つために」///
カラカラ「!」コクン!
ズバット「!」コクン!
ロコン「…」はぁ、コクン
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
カスミ「………………」
あ、見てた?
見ちゃった?
…帰ろっかな
ロコン「…」バシッ
はちまん「あいてっ!」
プールから上がり
カスミの方を見て帰ろうとした俺をロコンが叩く
わかったよ行くよ
俺はカスミがいるバトル場まで行く
今度は落とさないでね?
服びちゃびちゃになるからね?
今もなってるけどね?
フッまあいい、ハンデとしては充分だ
俺はバトル場に着きカスミと向き合う
はちまん「お、おまたせしました」
カスミ「………ああいうのってここに来る前にやるもんじゃないの?」
はちまん「そ、そうっすね」
きゃー恥ずかしいー!
カスミ「…アンタがどういうトレーナーかわかった気がするわ」
はちまん「え?」
カスミ「一言で言うと『めんどくさい』…かしら」
はちまん「おうふ…」
カスミ「まあいいわ!さて、さっさと始めましょうか!」
はちまん「は、はい」
カスミ「私のポケモンは2匹!アンタは?」
はちまん「えっと…」
俺はカラカラ、ズバット、ロコンを順番に見る
やる気充分か
いいなー
はちまん「この3匹…でいいか?」
カスミ「ええ」
カスミ「それじゃあ!トレーナーはちまん!アンタの挑戦!このハナダジムのジムリーダーカスミが受けて立つわ!」
観客「「「わあああああ!!!」」」
2つ目のバッチをかけた戦い
ジムリーダーカスミ
コイツらの覚悟のためにも、勝つ
…多分
ロコン「…」バシッ
はちまん「いてっ!」