八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)〜   作:龍@pixivでも活動中

53 / 126
五章 クチバシティ
48話 Bicycle and is


#ハナダシティサイクリングショップ前

 

はちまん「う〜〜〜ん」うろうろ

カラカラ「…カラ?」

ズバット「zzz」

ロコン「…」はぁ

 

ポケモン世界8日目

俺、カラカラ、ズバット、ロコンはハナダジムを攻略し

一度ポケモンセンターに戻った

明日はクチバに行く事になっている

だが今俺はそんな事より重要な事がある

そう今日の昼ハナダジムを攻略したのはいいが

その賞金として貰った200万で

 

ゲームでは買えなかった100万の自転車が『今』買えるのだ

 

はちまん「ん〜〜ぐぐぐ。100万…100万…くそ〜ダメだ!買えん!買えるか!………でも自転車があれば快適な一人旅が………でも漕ぐのは俺だし………ぐぐぐ」うろうろ

 

というわけでさっきからずっとサイクリングショップの前でうろうろしながら悩んでいる

ちなみに雪乃達はポケモンセンターにいる

ここには俺と、うろうろしている俺を目で追いながら不思議そうにしているカラカラ、フードの中で寝ているズバット、呆れているロコンしかいない

 

はちまん「今買わなくても後々………でもそしたら育て屋さんクラスの話しを聞くかも………う〜ん」

ロコン「………」バシ

はちまん「いて!?な、何だ!?」

ロコン「…」くいっ

 

俺が悩んでいるとロコンが叩いてきた

俺、暴力系ヒロインは嫌だよ、早く路線変えてね

ロコンがアゴで示した方を見る

空だ、赤い

え!?火事!?

ではなく夕方でした

 

はちまん「げっもうこんな時間か…」

 

そろそろサイクリングショップも閉まるだろう

はぁ…やっぱゲームで出来ない事は現実でも出来ないのだろうか

諦めよ

早くポケモンセンターに戻って明日に備えないとな

後ろ髪を引かれながらポケモンセンターに戻る

何だったんだこの話

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

#ハナダシティポケモンセンター

 

はちまん「うーす」

カラカラ「カラッ!」

ズバット「zzz」

ロコン「…」

 

俺達は自転車を諦め

ポケモンセンターに戻った

俺は喫茶店へ向かう

そこには昼にいた面子がそっくりそのままいた

こら、居座っちゃ迷惑でしょ

ほら、係員の人も…あ、あの人はいいや

 

ゆい「あ、お帰りー」

いろは「お帰りなさいです!」

はちまん「おう」

ゆい「何しに行ってたの?」

はちまん「自転車見に行ってた」

ナァ「自転車ってあの100万円もする奴ですか?」

エリ「ひゃ、100万!?たっか!」

はちまん「ああ、だから諦めて来た…はぁ、気楽な一人旅が…」

ゆい「あ、あはは」

ゆきの「貴方は何時も一人なのだから自転車は関係ないと思うのだけれど」

 

はちまん「ふっ、わかってねーな。自転車は1人乗りだ。法律で2人乗りは禁止されているからな。ということはつまり自転車は法律に守られた最強鉄壁の1人だけでいられる乗り物なんだよ。車とか電車とか飛行機とか船とかそういう乗り物達は2人以上が乗り合わせたりする可能性が捨てきれない。だが!自転車は違う!2人以上が乗り合わせる事は無い!何故なら法律で守られているから!さらに、家や職場、公園や図書館なんかよりもずっと1人で居られる居場所でもある!いや、確かにツーリングという意味のわからない物もある!だが、そんな時でも気に入らない奴と鉢合わせしたり散歩中の奴と気まずい空気になったりしても、走り去るという最強の手段がある!結論を言おう、自転車とはぼっちの為の乗り物だと言っても過言ではない!!」

 

ゆいエリナァいろは「「「へ、へー、そ、そうなんだ」」」」

ゆきの「………はぁ」

 

あれ?何でみんな引いてんの?

自転車がどれだけぼっちの為にあるかを言っただけなのに

 

ゆきの「………貴方、小町さんと2人乗りしてなかったかしら?」

はちまん「妹と戸塚は別だ」

ゆい「即答!?というかそれじゃあさっきの話しはなんだったの!?」

 

いや何言ってんだ

人間の作った法律で天使が捌けてたまるか

 

ゆきの「………貴方の場合、運動が嫌で自転車を使おうとはしないと思うのだけれど」

はちまん「あたりまえだろダルいし」

ゆい「意味ないじゃん!?ホントなんだったのさっきの話し!?」

 

 

というわけでぼっち代表として欲しいのは山々なのだが

高いので自転車は断念

またの機会という事で

今日のところはおやすみなさい

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

#ハナダシティ南側出入口

 

おはようございます

先程ポケモンセンターでエリやナァ達と別れの挨拶を済ませ

クチバ方面の街の出入口まで来たのはいいのですが

ただ今めんどくさい事になっております

理由は簡単

雪乃達が一緒に行くというのです

 

ゆきの「私はどちらでもいいのだけれど」

いろは「私はせんぱいと行きたいですっ」

ゆい「わたしもヒッキーと一緒がいい!」

 

という事なのです

やっぱ自転車買えば良かったかな

こういう時自転車なら走り去れるしね

 

はちまん「はぁ…。前にも言っただろ。俺はカラカラがぼっち体質だから大人数で行くのは良くないって、何があるかわからんぞ」

ゆい「え?でもカラカラちゃん私達と普通にここにいるじゃん」

カラカラ「カラ?」

 

結衣はそう言って俺のそばにいるカラカラを見る

見られたカラカラ不思議そうに見返す

…確かに以前のコイツなら見返すなんて事しないよな

以前なら俺の影に隠れたりするはずだ

 

いろは「それに前まで全然鳴いてなかったのに今は普通に鳴いてますよね?」

はちまん「え?そうなの?」

いろは「気づいてなかったんですか!?」

はちまん「んー前からこんなんじゃなかった?」

いろは「絶対違いますよ!だって私達がニビで会った時だって一昨日ハナダで再会した時だって一度も鳴いてませんでしたよ!」

ゆい「あ、ニビの時ってカラカラちゃん私達見て震えてたけど、ここ最近はそんな事なかったよね?」

はちまん「んー」

 

俺はカラカラを見る

何の話?と言わんばかりのキョトン顔だ

雪乃達と一緒にいる事が当たり前のように

もしかして人に慣れてきた?

何でだ?

そりゃあここ最近いろんな奴に会ったが別段何もなかったはずだ

コイツの中で何かが変わったのか?

俺がカラカラの変化に戸惑っていると

ずっと黙っていた雪乃さんが動いた

 

ゆきの「はぁ…。だったらもういっそのこと、一度私達と行動してみればいいんじゃないかしら?」

はちまん「し、しかし何があるか…」

ゆきの「何かあった時は私達が離れればいいでしょう?いつまでもこんな所で燻ってるよりはいいと思うのだけれど」

はちまん「そりゃあ確かにそうだが…」

ゆきの「それに貴方、どこか気負い過ぎに見えるわ。難しく考え過ぎなんじゃないの?」

はちまん「いや…そんな事は…」

 

ゆきの「それともその子以外の私達と行動したくない理由があるのかしら?」

 

はちまん「………」

 

やっベー

雪乃さんにバレてる

俺が普通に一人旅を満喫したいって思ってるのバレてる

何でバレたんだ?

あ、昨日自転車のくだりで言っちゃってたわ

てへ☆

まあそれ以前にバレてそうだがな

 

ゆきの「貴方のそんな下らない理由で進む足が遅くなるのは不愉快なのだけれど。貴方の自己満足に付き合っている暇はないのよ」

はちまん「うぐ…」

ゆきの「その子を理由に私達と一緒に行動したくないのならそれで良いわ。でもそれはその子の心の成長を妨げる、或いはそれがその子にとってのストレスになるかもしれないでしょう?」

はちまん「ぐ…」

ゆきの「1人でいようとするのは構わないわ。でもオツキミ山の時のように勝手に危険な場所に行かれても困るのよ。貴方のこの世界の知識が私達には帰る為に必要なの」

はちまん「ぐぐ…」

ゆきの「それにオツキミ山での借りもあるわ。貴方が一緒に行動してくれたら返しやすいのだけれど」

はちまん「そ、それはお前が勝手に………」

ゆきの「何?」ギロ

はちまん「な、何でもありません」

 

ゆい「ゆ、ゆきのん怖い」

 

 

というわけで俺達4人は一緒にクチバへ向かう事に

そして同時に俺の一人旅終了

どうしてこうなった

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。