八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)〜 作:龍@pixivでも活動中
#ポケモンタワー『5階』
俺はカラカラの過去を聞いた
カラカラの様子を見る
その時の光景を思い出したのか
そしてこれから自分がするべき事がわかったのか
体を震わせ泣くのを必死に堪えているようだ
はちまん「カラカラ」
カラカラ「…………」ぐっ、ぐぐっ
はちまん「聞いただろ、あのガラガラは亡霊だ」
はちまん「恐らくこの塔の最上階にある骨を守っているんだろう」
はちまん「だがそこにはフジ老人がいるかもしれない」
はちまん「お前を助けてくれた人が今度は危険な目にあっているかもしれない」
カラカラ「…………」ぐぐっ
はちまん「だから進むために俺達は、いやお前はあのガラガラを倒すしかない」
カラカラ「………………」
はちまん「あのガラガラを倒すのはお前だ、カラカラ」
カラカラ「から…」
はちまん「…嫌だよな」
カラカラ「…」
はちまん「自分の母親を倒すなんて」
はちまん「でもそれじゃあフジ老人がどうなるかわからない」
はちまん「それに他の奴に倒されるのも嫌なんだろ」
カラカラ「…」
はちまん「お前が成仏させてやれ、自分を守ってくれた母親を」
カラカラ「か、らぁ」
カラカラ「からぁぁぁ〜!」ポロポロ
カラカラは耐えきれなくなったのかやっと泣き出した
自分の母親が死んだ事
その母親が亡霊になっている事
その亡霊を自分が倒さなければならない事
慟哭が部屋に響く
はちまん「…また1人になるのが嫌か?」
カラカラ「から…からぁ!」
カラカラは泣きながら頷く
はちまん「あの亡霊がいなくなったらまた1人になると思ってるのか?」
カラカラ「…からぁ!」ポロポロ
ポカ、ポカ
カラカラは泣きながら俺を骨で叩いてくる
はちまん「…俺もいつかはいなくなるだろって?」
カラカラ「から…から…!」ポカ、ポカ
はちまん「…また…自分を1人にするだろって?」
カラカラ「から…から」ポカ、ポカ
はちまん「だったら…亡霊でもいいから…っ…誰か一緒にいてほしいって?」
カラカラ「…からぁ」ポロポロ
カラカラは俺を叩くのをやめた
そして俺もいつの間にか泣いていた
はちまん「俺だって…俺だって…」
俺だってお前とずっと一緒にいたい
1人が嫌で泣いてるお前のそばにずっといたい
ジム戦で勝った後、お前はいつも笑ってた
それをみたら俺も頑張ってよかったなって
その後勝負に勝ったら互いに喜んで
ハイタッチして
まだ一緒に旅がしたい
また一緒に自転車に乗りたい
また一緒にケーキが食べたい
でもいつかは別れの時がくる
絶対に俺は元の世界に戻るから
俺はあの場所
『奉仕部』に戻りたい
はちまん「でもそれは今じゃないっ…」
カラカラ「から…から…」ぐすぐす
はちまん「それまではっ…一緒にいられるから」
カラカラ「からぁ」ぐすっ
はちまん「それに今お前は、俺だけじゃない…。ここにいるゴルバットだって…ロコンだって…まだまだお前のそばにいてくれる奴は沢山いる」
カラカラ「カ、カラ」ぐずっ
あの場所に戻るために
カラカラの決着を一緒につける
互いにわかった
今は泣いてる場合じゃない
泣くのは今度でいい
後回しだ
今は前に進む
はちまん「お前の母ちゃん、倒しに行こう」
カラカラ「……」
はちまん「また泣きたい時は一緒に泣いてやるから」
カラカラ「…カラ」
はちまん「行こう、カラカラ」
カラカラ「カラ」コクン
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
はちまん「行くぞ、お前ら」
カラカラ「カラ!」
ゴルバット 「バット!」
ロコン「!」コクン
俺達はあのガラガラに挑む
アイツは強い
カラカラ1人で決着をつけてやりたいが
はちまん「カラカラ」
カラカラ「…」コクン
負けるわけにはいかない
絶対に勝ってカラカラの母親を成仏させる
俺達で
はちまん「っと、お前もな」
俺はカビゴンの入ったボールを見てそう言う
はちまん「カラカラ、コイツらがお前の力になる」
カラカラ「カラ」
はちまん「だからお前はトドメをキッチリ刺してこい」
カラカラ「カラ!」
そして俺達はガラガラへと挑む