八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)〜 作:龍@pixivでも活動中
#タマムシシティ森の中
はちまん「マサキ達に道聞きゃよかった…」
ポケモンセンターを目指して進んだはずが
森に来てしまった
周りは木に囲まれている
何かデジャヴ
どうしようかな
デパートの方からはまだあの喧騒が聞こえるが
あそこに行くとマサキ達とまた会ってしまう
そんなの恥ずかしい
はちまん「でも意地はってる場合じゃないかな」
このタマムシではやる事が沢山ある
それには先ずシオンをアイツが所属するチームの本部に案内しなくては
いや、ちょっと待て
本部に案内すると言ってもそんな場所俺は知らない
というかこの街まで来たならもうアイツといる必要がない
自分で勝手に本部まで行くだろ
はちまん「うん、よしシオンは一旦置いとこう」
シオン「………………………なんで?」
はちまん「ひゃああ!?!?」
びびびびびっくりした!!
シシシオン!?
はちまん「なななな、何でお前ここに!?」
シオン「………………………なにいってるの」
はちまん「へ」
シオン「………………………ずっといっしょにいたでしょ」
はちまん「」
シオン「………………………どした」
はちまん「ず、ずっとって…ずっと?」
シオン「………………………いちどもはなれてないよ」
はちまん「ポ、ポケモンセンターで合流って…」
シオン「………………………いっしょにいたし」
はちまん「マ、マサキとニシキがいた時も?」
シオン「………………………あのふたりにがて」
はちまん「お、俺の『シオンとも逸れたし』発言の時も?」
シオン「………………………なにいってんだこいつっておもった」
はちまん「」
存在感ないってレベルじゃねーだろ!
マサキ達も気づかないくらいって事だろそれ!
てかその時話しかけてよ
1人で寂しかったんだからね
はちまん「な、何で話しかけなかったんだ?」
シオン「………………………ひつようあった?」
はちまん「お前的にはそうだろうけど俺は…いやもういいや」
シオン「………………………へんなの」
これ以上何を言ってもしょうがない気がする
俺って周りの視線に敏感だったはずなんだが
なんだろう、故障かな
シオン「………………………それより」
はちまん「な、何」
シオン「………………………おいとくってなに」
はちまん「い、いやだってお前らの本部とかって知らないし。俺が一緒にいる必要ないかなって…」
シオン「………………………ひどい」
はちまん「うっ」
シオン「………………………はちのばか」
はちまん「わ、悪かったって」
シオン「………………………でも、ゆるしたげる」
はちまん「ほんとか?」
シオン「………………………ただし」
はちまん「やっぱ何かあんの」
シオン「………………………ななしまにいくときわたしもつれてって」
はちまん「へ?でもいつ行くか分からないぞ?」
シオン「………………………もりのなかにつれこまれたっていうよ?」
はちまん「地の果てまでも探し出して必ず連れて行く」
シオン「………………………よろしい」
コイツ…
話しかけなかったのってこの為なんじゃ…
はちまん「ナナシマに何か用でもあるのか?」
シオン「………………………かんこう」
はちまん「そ、そっすか」
シオン「………………………おじちゃんにおみやげかう」
はちまん「フジさんに?」
シオン「………………………おせわになってるから」
おお、良い子や
これで脅迫グセがなかったらいいのに
はちまん「じゃ、そんときは買ってやるよ」
シオン「………………………いいの?」
はちまん「俺もフジさんには世話になったからな」
シオン「………………………ありがと」
と言うわけでシオンとは逸れてませんでした
まあそれでもとりあえずポケモンセンターに行くか
疲れたし
あ、雪乃達がいるかもな
はちまん「ポケモンセンターってどこにあるかわかるか?」
シオン「………………………わかる、けど」
はちまん「けど?」
シオン「………………………またひとがたくさんいるとおもう」
はちまん「た、確かにいそうだな。また迷子になるのもごめんだし、今行くのはやめとくか」
シオン「………………………あのひとたちがかえるのまつ?」
はちまん「でもあのライブが終わるまでいるだろ。今が…昼の中頃…夕方前くらいだから夜まで続くならかなり待つことになるぞ」
シオン「………………………そろそろおわる」
はちまん「そうなの?」
シオン「………………………れいんさんいつもゆうがたまえにはおわらせるから」
はちまん「え?あのレインってアイドル知ってるのか?」
シオン「………………………れいんさんもちーむ」
はちまん「まじか、お前らアイドルも仲間なの?」
シオン「………………………れいんさんはあれがちーむのしごと」
はちまん「アイドルがチームの仕事?」
シオン「………………………みんなをえがおにする」
つまりアイドルとして歌い
その歌でロケット団に悪さをされた人達を元気づけると言うのがあのレインのチームでの役割であるらしい
でもあの曲、何か辛い曲に聴こえたけど
泣かないでほしいとか
まあそれでも好きな人は好きなのかな
はちまん「そろそろ終わるなら夕方にはポケモンセンターに行けるかな」
シオン「………………………きっとね」
はちまん「その間何してよう。この森から出て行ったらまた人混みに巻き込まれるだろうし」
シオン「………………………あそぶ?」
はちまん「遊ぶって」
シオン「………………………このもりたんけんしよう」
はちまん「いや、虫が出るかもしれないから駄目だ」
シオン「………………………ぶー」
はちまん「もうここで昼寝しようぜ、疲れたし」
シオン「………………………えー」
はちまん「今朝無理矢理布団の中入ってきたお前の所為であんま寝てないんだよ」
シオン「………………………むー」
はちまん「んじゃそういう事で、おやすみ」
ゴロンと横になり寝る
静かな森の中
木の香り
日の光もいい具合に当たる
今日だけで色々あったためもの凄く疲れているからか俺はすぐに眠りについた
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ポッポー
ピジョンー
ピジョットー
はちまん「んぅ…とり…?」
俺は鳥ポケモンの鳴き声を聞き眼を覚ます
随分と寝てしまったようだ
そろそろ夕方だろう
あの集団も帰っているだろうしポケモンセンターへ
って
はちまん「あれ?」
俺の頭上にはお天道様
君の存在は眩しい
真上にあるって事は今は昼なのか
あれー結構寝たはずなんだけど
昼ならまだポケモンセンターには行けないな
はちまん「ん?シオン」
シオン「zzz」
俺にしがみついてシオンが寝ていた
朝チュンか!?と思ったが今は昼だ関係ない、と思う
俺が寝てしまったから一緒に寝たのか
今起こしてもどうせ移動出来ないからまだ寝かせとこうか
はちまん「んー、でも疲れは取れてる感じはするんだが」
寝る前が昼の中頃で、今は昼
てことはそんなに寝てない
そのはずなのに体が軽く頭も冴えてる
真上から感じる太陽の光が気持ちいい
…ん、真上?
俺はもう一度空を見上げる
きゃっ!まぶしっ!
はちまん「寝たのが昼の中頃…夕方前だったから太陽はもう沈んでいってなかったか?」
でも太陽は真上
どういう事
まさか日を跨いで寝てしまったとか?
はちまん「…いや、ま、まさかな」
いくら疲れてたからってそれはないでしょう
俺に限って24時間くらいぶっ通しで熟睡してしまうようなアホな事ある訳が…
そうだ起こすのは忍びないがシオンに聞いてみよう
はちまん「シ、シオン起きてくれ」ゆさゆさ
シオン「zzz」
はちまん「シオン、シオン」ゆさゆさ
シオン「………………………ん〜、やかましい」
はちまん「ちょっと聞きたい事があるんだが」
シオン「………………………ねかせろ」
はちまん「後でいくらでも寝かせてやるから、頼む」
シオン「………………………むぅ、なに」
はちまん「なぁ、俺どれくらい寝てた?」
シオン「………………………わたしがねたのがゆうがた、それまでずっとねてた」
はちまん「」
シオン「………………………もういい?」
はちまん「おやすみ」
シオン「zzz」ギュ
また俺にしがみついて眠りにつくシオン
俺の中に絶望感が溢れてくる
少なくとも夕方までは寝ている
そして今は昼、真昼間…
い、いやまだだまだ終わってない
そうだ証言者を増やそう、ロコンに聞いてみよう
はちまん「ロコン、カモーン」
ポンッ!
ロコン「…」ジト
あ、このジト目は俺の事を見下しているか呆れているかのヤツだ
それが全てを物語っている
そうか…
認めなくてはなるまい
受け止めなければなるまい
俺が、俺が一日中寝てしまった事を
ならば俺がするべき事は1つ
はちまん「…二度寝しよう」
ロコン「…」バシ
はちまん「いてっ」
俺のポケモン世界17日目
スロースタート