八幡のカントー地方 〜ぶらり一人旅(希望)〜   作:龍@pixivでも活動中

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81話 料理屋とゲーセン

#タマムシシティ森の中

 

カラカラ「…」

ゴルバット「…」

ロコン「…」

 

ポケモン世界17日目

俺は地べたに正座し、ポケモン達に白い目で見られている

原因は俺の元気な睡眠時間

何とびっくり約24時間

俺にはやる事があると言うのにまさか一日中寝ていたという

 

はちまん「で、でもこれで今日も一日元気に…」

カラカラ「…」ギロ

ゴルバット「…」ギロ

ロコン「…」ギロ

はちまん「うぐっ…」

 

寝ている間コイツらはずっとボールの中で俺が起きるのを待っていたようだ

なのでいつも呑気なゴルバットにさえ睨まれる始末

それに問題はそれだけではなく

 

シオン「………………………ちこく」

 

シオンだ

ロケット団を倒すため自分のチームの本部に行かなくてはならないのだが

ただでさえ訳ありで遅刻しているにもかかわらず

俺と一緒に寝てしまった所為でさらに遅刻してしまう事に

 

はちまん「いや、ちょっと待て。お前の場合自業自得じゃ…」

シオン「………………………ひるねするってはちがいった」

はちまん「うぐっ」

 

そう言えば暇だから昼寝しようと言ったのは俺だった

えっとこれは

 

はちまん「すみませんでした」

 

旗色悪しの土下座

悪いと思ったら謝ろう

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

#タマムシシティ

 

ガサガサ

 

シオン「………………………みち」

 

俺達は森の中から抜け出しタマムシシティの道路に出る

因みにポケモン達はまた人混みに巻き込まれて逸れるといけないのでボールに戻している

俺達が出た場所はマンションが立ち並ぶ所で

昼時のためメシの匂いがプンプンする

 

シオン「………………………おなかへった」

はちまん「ずっと寝てたから腹減ったな、どっかメシ屋ないか」

 

先ずは腹ごしらえと店を探す

しばらく探していると一軒の料理屋を見つけた

行列はないが結構繁盛しているようだ

あれ?ポケモンは入れないのか

どうしよう

 

シオン「………………………いいにおい」

はちまん「…あっこにするか」

シオン「………………………ん」

 

俺とシオンはその料理屋に入る

ポケモン達には悪いが後で別のもん食わしてやるか

 

店員さん「いらっしゃーい、何名様ですか」

はちまん「えっと、2人で」

店員さん「ではこちらへどうぞ」

 

俺とシオンは案内されカウンターに座る

んーメニューは…

ほえー和洋中が揃ってる

お、豚骨ラーメンあったアレにしよう

 

はちまん「シオン、何がいい」

シオン「………………………おむらいす」

はちまん「わかった。すいませーん!」

 

俺は店員さんを呼んで豚骨とオムライスを頼む

しばらくして2人の料理がきた

 

はちまん「いただきます」

シオン「………………………いただきます」

 

うん美味い、いい店だ

食事中は互いに黙々と食べていた

まあ話す事もないし

 

はちまん「ご馳走さまでした」

シオン「………………………ごちそうさま」

はちまん「じゃ会計済ませてくるわ」

シオン「………………………おかね」

はちまん「ん」

 

俺はシオンからオムライスの代金を受け取る

奢ろうかと思ったが

やっぱこう言うのはキチンとしないとな

俺は会計を済ませシオンと店を出る

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

店を出て少し歩いていると賑やかな音が聞こえてきた

またアイドルかと思いきやこの街のゲーセンだ

思ったより色んなのが置いてある

 

はちまん「ほー、ゲーセン」

シオン「………………………あ」ふらふら

はちまん「え、どこ行くんだ」

 

シオンが何か見つけたと思ったらゲーセンの方へふらふらと行ってしまった

急いで追いかける

シオンはクレーンゲームの前で止まる

あれ、何かこんなのなかったっけ結衣の誕生日あたりで

 

はちまん「何か欲しいのあったのか?」

シオン「………………………げんがー」

はちまん「え?ゲンガー?」

 

中を見てみる

手前の方にゲンガーのぬいぐるみがある

 

はちまん「欲しいの?」

シオン「………………………かわいい」

はちまん「…取ってやるよ」

シオン「………………………でも」

はちまん「今日俺のせいでお前は遅刻してんだからその詫びだ」

シオン「………………………ありがとう」

はちまん「いや、取れるかわからんがな」

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

格闘5分

金額1500円

 

ガタン

 

はちまん「と、取れた…」

 

取り口に落ちるゲンガーのぬいぐるみ

やっと取れた、長かった

シオンの為に取ろうと思っていたが途中から何か楽しくなっていた俺がいた

俺はゲンガーのぬいぐるみを取り出す

 

はちまん「ほれ」

シオン「…………………………かわいい」ギュ

 

シオンは俺からぬいぐるみを受け取ると嬉しそうに抱きしめた

気持ちが表情になかなかでないコイツだが今回ばかりはわかりやすかった

てかそのぬいぐるみどうするの

ずっと持って歩く気?

 

シオン「………………………ありがと、はち」

はちまん「おう」

 

ま、コイツが嬉しいんならいいか

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

はちまん「さて、そろそろ行くか」

シオン「………………………うん」

 

結構時間をくってしまった

ぬいぐるみを抱きしめているシオンに尋ねる

 

はちまん「どうする、先にポケモンセンターに行くかこのままお前らのチームの所に行くか」

シオン「………………………はちがきめて」

はちまん「いいのか?遅刻してコブキさんとかウキワに怒られない?」

シオン「………………………あ、うきわ」

 

ウキワに怒られるみたいだな

シオンの為にもそっちに行くか

あ、コブキさんってのはコイツが所属しているリーダーで

ウキワはメンバーだ

 

はちまん「あ、俺は行かなくてもよくないか?」

シオン「………………………おくれたりゆうがなにをいう」

はちまん「ごめんなさい」

 

そうだった

俺のせいだった

 

はちまん「じゃあお前が案内してくれ」

シオン「………………………こっち」

 

俺はシオンについて行きゲーセンを出る——

 

 

——時にとある人物を見つけてしまった

 

 

はちまん「!」

シオン「………………………はち、どうしたの」

はちまん「シオン、出るぞ」

 

向こうはこちらに気づいていない

周りを見ても俺達の存在には誰も気づいていないようだ

影が薄いのが幸いした

シオンの手を引き急いでゲーセンを出る

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

シオン「………………………なにかあったの?」

はちまん「悪い、さっきの森に戻るぞ。説明はそこでする」

 

俺はシオンを連れて先ほどいた森に向かう

あそこなら人もいないから大丈夫だろう

歩きながらシオンにある事を提案する

 

はちまん「…なあ、シオン」

シオン「………………………なに?」

はちまん「お前、このまま本部に戻ったら怒られるんだろ」

シオン「………………………うきわ、こわい」

はちまん「だろーな。それに俺も怒られそうだ」

シオン「………………………それが?」

はちまん「今すぐ戻っても、遅れて戻ってもどっちにしろ怒られるよな」

シオン「………………………?」

 

 

はちまん「だったら土産、持って行こうぜ」

 

 

 

 

 

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