新幹線変形ロボシンカリオン ふたりのはやぶさ 作:小田急ロマンスカー
ゲンブとビャッコも復活したていで書いています
色々悩んでるうちに遅刻したのでもう一本はすぐ上がります
新函館北斗駅の新幹線改札口を出たハヤトたち
「おーい!ミクー!」
出迎えに来ていた発音ミクがこちらに手を振っていることに気付いた
「いらっしゃい、ハヤト君、セイリュウ君、それと………」
「新幹線………やはり良いものだ………」
銀色のオールバックの髪型をした大柄な男性が満足げな表情で立っていた
「えっと………多分ゲンブさん?」
「ゲンブで構わない………」
「気にするな、大阪に行ったときもゲンブはこんな感じだった」
「俺たちの保護者ってことで着いてきたんだ」
「それは構わないんですけど………大阪?」
「最初は京都だったんだ、太秦映画村?というところに行ったお土産もある」
そう言ってセイリュウが紙袋を取り出す
「アズサからも撮影を頼まれて、一応記録をもってきてあるが」
そう言ってセイリュウはどこからかDVDのディスクを取り出して見せていた
「まあ、それは後の楽しみに取っておくとして………まず行きたいところは」
「「「はこだてライナー」」」
「ですよね………」
「はこだてライナー………良いものだ」
ゆったりとしたはこだてライナーの旅もゲンブはお気に召したようだ
のに
「ハヤトの母から土方歳三の碑、というのを写真に収めてくれと頼まれている」
「函館駅のすぐ近くなので案内します」
「ロープウェイ………良いものだ………大阪で乗ったモノレールとも、また、違う………」
体の大きなゲンブは一人で函館山ロープウェイに乗っていた
彼にとっては狭い空間でしかないはずだが思いのほか楽しそうだ
一方、一つ後ろのロープウェイに乗っているハヤトたちは………
「うぅぅ~」
乗り物酔いでグロッキーなミクを心配する気持ちと外を眺めたい気持ちで葛藤していた
「これは………」
函館山から眺める景色にゲンブは圧巻されていた
「私はこの景色が………この町が大好きで運転士になったんです」
「青い顔で言っても説得力ないぞ」
「ミク本当に大丈夫?駅の自動販売機で何か買ってくる?」
「ミントティーか何かあったらお願いします」
そう言ってミクが財布を取り出すとハヤトがそれを受け取る
「函館市電………良いものだ」
市電の車内でご満悦な様子のゲンブ
「おお………」
そして窓の外を眺め興奮した様子のセイリュウ
「甘いものですか?」
「うん、セイリュウもゲンブも甘いものが好きだし、何か知らないかと思って」
「そうですね………心当たりはあります」
「タイ焼き………良いものだ」
ミクに教えてもらったたい焼きを食べながらご満悦なゲンブ
「ゲンブさんずっとこんな感じの気がしますが………」
「普段は大宮支部でキントキさんたちを手伝ってるんだ、ゲンブ体が大きいから頼りになるし、ゲンブ自身もシンカリオンを間近で見られるから気に入ってるみたい」
「寝泊りはどうしているんですか」
「超進化研究所の寮で世話になっている………職員たちとも仲良くしてもらっている」
「ゲンブは一時期研究所にいたことがあったからね」
「先日は職員に誘われて………ストリートバスケ、というものをやってみた」
「なんだかんだ、ゲンブが一番ヒトの暮らしになじんでいる気がする」
「セイリュウも十分馴染んでいる」
「俺セイリュウの元の姿一回見てるんだけどもう思い出せないもん」
言い返せず黙ってしまうセイリュウ
「そう言えばミク、このたい焼きはよく食べるの?」
「ええ、ここは摩周丸からも近くて、うれしいことがあったときとかに自分へのご褒美に」
「新麺会の時にラーメンだったが、それもよく食べるのか?」
「ええまあ………麺?」
「ああ、そこは気にしないで」
セイリュウの希望でラーメン屋で昼食を取るミク達
「家族でもよく食べるのか?」
「何かの記念で食べるときもあれば、何気ない時に食べるときもあります」
食事を進めながらゲンブの質問に答えるミク
「そうか………これがミクの家族の味………」
「ちょっと大げさですけどね、家で食べるときはまた違った………」
「ねえミクちゃん」
顔なじみらしい店員さんに話しかけられ首をかしげるミク
「ずいぶん珍しいお連れ様ね………」
「ええ、関東に住んでる友達で………」
「どっち?」
その一言で驚いたミクはラーメンが気管に入り咽てしまう
「な!なに言ってるんですか!大体まだ片あっ!?」
思わず口を滑らせそうになったミクを見て店員さんがにやにやしている
そんなミクを気にかけたのはセイリュウだった
帰りの新幹線を待つ間新函館北斗駅で新幹線を眺めて興奮状態のハヤトとゲンブ
そんな二人を眺めつつミクとセイリュウがベンチに座っていた
「あっちに行かなくていいんですか?セイリュウ君も新幹線好きなんですよね」
「ミク………ヒトを好きになるとは、どういうものなんだ?」
「ぶっ!?ゲホッ、ゲホッ」
「大丈夫か………」
「今日だけでなんで………」
飲み物が気管に入ってしまったミクは項垂れていた
「なんで急にそんなこと、しかも私に聞くんですか………」
「………最近、気になっている奴がいてな、だが俺はヒトではない、こんな気持ちになっていいのかと焦ってしまうことがある」
「………誰かを好きになるのは、とても素敵なことだと思います………私も好きな人が出来て、自分自身が変わっていくのがわかりました、まだ片思いでうまく言えないんですけど………」
「………もし………」
「ん?」
「俺が好きなのがハヤトだと言ったら、お前はどうする」
「ぶっ!?ゲホッ、セイリュウ君………ケホッ」
「やっぱりそうか、安心しろ冗談だ」
「色々シャレになってません………」
帰りの新幹線に乗るハヤトたちをホームで見送ろうとするミク
「ミク、今日はありがとう」
「俺も楽しかった………」
感謝の言葉を述べながら新幹線に乗り込むハヤトたち
最後にセイリュウが乗り込もうとして、ミクにそっと握手を求めた
ミクも笑顔でそれに応じ、新幹線に乗るハヤトたちを見送った