新幹線変形ロボシンカリオン ふたりのはやぶさ   作:小田急ロマンスカー

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はじめてのゲームセンター

「というわけで!JSが友達とゲーセンで三本勝負してみた!」

いつものように巨大怪物体と戦った後

今回出現したのが午前中というとこもあり集まったメンバーで何かできないかと話し合っていた時だった

上田アズサに半ば強引に引っ張られハヤトは撮影協力

アキタとツラヌキ、そして今回の戦闘で手を貸してくれたミクがゲーセンのゲームで対戦することとなった

「ごめんね発音さん、彼女強引で」

「いえ、こういったところは初めて来ましたので、いい機会ですし」

両手を合わせて謝るハヤトに落ち着いた様子で言葉を返すミク

 

「だー!」

上田アズサの声がゲーセン内に響く

「ニューレコード!」

シューティングゲームでアキタと対戦した結果完膚なきまでに叩きのめされ頭を抱えるアズサに苦笑するハヤテ

「彼相手に射撃で挑むのは無謀だと思うんですけど」

ミクの冷静な言葉に言い返せず肩を落とすハヤト

気を取り直してツラヌキとクレーンゲームで対戦することとなるアズサ

たまたまゲーセン内にスーパースパイスのぬいぐるみ(公認)の景品があったのでそれで先に景品を手に入れたほうの勝ちということになった

「イナホたんを必ず手に入れる!俺の好きな四文字熟語は有言実行だ!」

「それ、入手した後に言うべきなのでは?」

「まあまあ」

ミクの冷静なツッコミは結果として杞憂に終わった

先攻でぎりぎり失敗してしまったアズサに対して目当ての人形を工事現場で鍛えた観察眼を用いて見事入手したツラヌキは文字通り有言実行することとなった

「意外な特技ってあるもんだね」

ハヤトの言葉にミクが無言でうなずき

アキタは崩れ落ちた上田アズサの肩を優しく叩いた

「シューティングゲームで大人げないことしておいて慰めても傷口に塩を塗るだけだと思うんですけど」

 

最後にミクの出番となりゲーセンに初めて訪れたということもありゲームは上田アズサが選ぶことになった

対戦内容は手元のボタンを押したりタッチスライダーの手元をスライドしたりするリズムアクションゲーム

スコアの高い方が勝利だ

「まあ、初心者だしこの勝負は………」

「勝たなければ全敗、面目丸つぶれだしな」

「二人とも頑張れー」

 

だが、対決は予想外の展開を生むことになった

剣道で鍛えた反射神経を駆使して的確にボタンを押していくミク

はじめてとは思えないその動きに焦った上田アズサはミスを連発

「なんだか意外だな」

「何が?」

もはや勝負が見えてきたころ

ハヤトの呟いた言葉にツラヌキが首を傾げた

「発音さんっていつも落ち着いてるっていうか、あんまりこういうのにも興味なさそうだし」

「まあ、あんなこと言ってるような奴だしな」

はじめてであったとき、摩周丸記念館での会話を思い出し苦笑するツラヌキ

「けど、今はなんだか………」

タッチスライダーで素早く手をスライドさせるミク

その真剣な表情はどこか生き生きして見える

「楽しそう」

「まったくもってその通りだな」

ちなみに同じころ、アキタは勝敗が決したことで興味をなくし先ほどのシューティングゲームに再チャレンジしていた

 

三戦すべて完敗で終わった上田アズサが涙橋を渡った頃

「んじゃ、俺らは帰るか」

「えっ?」

「「「えっ?」」」

まだ遊び足りないといった感じの反応を示したのは意外にもミクだった

思わず口元を塞ぐ彼女に対して

「そうだよな、せっかく来たんだからもっと遊びてえよな」

「今度はあっちのゲームやりましょう、俺まだ何もやってないし」

ハヤトとツラヌキに連れていかれるミク

軽くため息を零してアキタがその後に続く

後には真っ白に燃え尽きた上田アズサだけが残された

 

「うおっ!?マジかぁ」

レースゲームの対戦中ミクの策にハマりスリップしてしまうツラヌキ

そのまま遅れを取り戻せず最下位になってしまい頭を抱えたツラヌキを見てハヤトは声を出して笑い

アキタも呆れたような笑いを小さく漏らした

 

ゲーセンの定番、ホッケーを使いハヤトと対戦するミク

的確にパックを捕らえ隙を見せないミクに歯が立たないハヤトだが対戦自体はとても楽しかった

 

ツラヌキに教わりながらクレーンゲームに挑むミクの表情は真剣だった

隣のクレーンゲームに挑むアズサはもう少しの所で取れそうだった景品が落下してしまいがっくりとした

 

クレーンゲームで獲得した長ねぎを咥えた猫のぬいぐるみをじっと見つめるミク

「猫がネギ食ったら中毒起こすんじゃなかったか?」

「玉ねぎだ、まあ長ネギでも起こすかもしれんが」

「ぬいぐるみにそんなこと言っても………」

 

後日またミクが助太刀に来た際超進化研究所で少し休んでから北海道へと戻ることとなった

「今日は助けに来てくれてありがとう」

「当然のことをしただけです」

そう言ってH5に乗り込もうとしたミク

すると彼女の服のポケットから何か零れ落ちてそれをハヤトが拾い上げた

「あ、何か落とした………」

拾い上げたものを見るとあの時上田アズサと対戦したゲームで使えるカード

あの時は持っていなかったはずなのであれからもあのゲームを何度かプレイしたのだろう

「っ!」

顔を真っ赤にしながらハヤトの手からそのカードをひったくるミク

「………」

「また行こうよ、みんなでさ」

「………考えておきます」

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