バンドリ!~オプション付き5人と少女達の物語~   作:akiresu

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5人の朝は騒がしい

-ピピピピピピピピピピピー

 

「う~ん……」 カチャッ

 

 部屋に鳴り響くアラーム音で俺は目を覚ました。俺は赤城(あかしろ) レン、今日から高校生活を始める高校1年生だ。眠い目をこすりながら手探りで目覚ましのスイッチを押して音を止めると部屋の窓から差し込む朝日が顔に直接かかり、余りのまぶしさにうつ伏せに寝返りを打ってそのままベットに伏してしまった。

 

 レン「あ~だるい……」

 

 早く起きて仕度しないと、そうは思っていても正直かなりだるくてたまらない。このまま二度寝してしまおうか?

そう思ったその時だった。

 

-ピロン-

 

 枕元に置いてあった携帯から通知音が鳴った。誰からメッセージが来たのかは大方予想がついた。うつ伏せの状態のままスマホの通話アプリを開きグループトークを見た。やっぱりあいつからだった。

 

 ?『おはよう、3人ともちゃんと起きてる?』

 

 メッセージの送り主はある事が切っ掛けで仲良くなった中学からの友人の1人だった。このグループトークは俺も含め同じ理由で中学から仲良くなった友達5人でやっている。そう、つまりこのメッセージを見ている人物はあと3人いる。なのに何故かメッセージには3人と書かれていた。一体どういうことだ?そう考えていると他のやつらからもメッセージが来た。

 

 ?『オッス!俺は今起きた所だ!』

 

 ?『僕も今起きました』

 

 ?『おはよう、俺は2時間前に起きた』

 

 相変わらずこいつにいたっては起きるのはえーな。ちゃんと睡眠時間足りてるのかよ?おっと、俺も一応返信しなきゃ。

 

 レン『4人ともおはよう、俺も今起きたばっかだ』

 

 ?『はぁ~、やっぱりこの3人は今起きたんだ。今日は入学式なんだから遅刻しないでよ?』

 

 やっぱりとは何だやっぱりとは、人を寝坊常習犯みたくいいやがって。メッセージを見た俺はすぐに携帯の画面を暗くし時計を確認した。7時か、少しのんびりしすぎたか。

 

 レン「あいつらとは7時半に駅で待ち合わせだったな。仕方ない、今日はトーストで我慢するか」

 

 ベットから起き上がった俺は壁にハンガーでかけていた黄土色の制服に着替えるとトーストを銜えたまま、急いで待ち合わせの駅へと向かった。道中で同じ制服を着た女の子とぶつかるなんて恋愛漫画王道の展開は起こることなく俺は無事駅に着いた。駅前には同じ制服を着たそれぞれ青、緑、金、ピンク色の髪をした4人の男子がいた。

 

 レン「4人ともおはよう!」

 

 ピンクの髪「あっ!レンおはよう」

 

 最初に挨拶を返してきたこのピンクの髪のこいつは桃瀬 明日香(ももせ あすか)。どちらかと言えば女子よりの中性的な顔立ちをしており高く澄んだ声をしている世に言う男の娘というやつだ。よく女子と間違えられ、それをかなり気にしている。無類の小説好きでいろんな分野の小説本を持っており、ネット小説サイトに自作小説を挙げたりしている。

 

 緑の髪「大丈夫ですよレン、僕も今来たばかりですから」

 

 緑色の髪で黒縁の眼鏡を掛けたこいつは石美登 利久(いしみど りく)。おっとりとした少し天然な性格をしているがかなりのゲーム好きでアクションゲームだけでなく、レースゲーム、カードゲーム、ボードゲームなどいろんなゲームが得意で大会で優勝した事が何度もあるかなりのゲーマーだ。

 

 金色の髪「ようレン!安心しろまだまだ時間はあるから」

 

 声を聴いただけでもかなり元気であることが伝わってくる金髪のこいつは黄島 来人(きじま らいと)。普段から元気が有り余っているんじゃないかってくらいの元気人だ。スポーツ万能でかなり明るい性格ではあるが、女の子に目がなくて学校や街中で色んな子に声をかけてはあっさり振られたり、顔に紅葉型ができてたりするなんて日常茶飯だ。

 

 青色の髪「でも、もう少し余裕をもって行動した方がいいんじゃないか?」

 

 クールな感じの青髪のこいつは海原 碧斗(うなばら あおと)。いつも冷静沈着で俺ら5人の中でもダントツで1番のイケメン。父親はテレビや雑誌で時折取り上げられている有名な高級レストランの料理長をしており、こいつ自身の料理の腕もかなりのもので、店出せるんじゃないか?ってレベルのものだ。

 俺達5人はある事が切っ掛けで中学の時に仲良くなり、5人で一緒にこの町にある高校に通おうと話し合った末花咲川学園を受験した。そこは元々女子高だったが今年から共学になり5人とも見事に受かり今もこうして同じ制服を着て一緒に登校することができている。

 

 明日香「それじゃあ、レンも来たことだし行こうか?」

 

 碧斗「ああ、そうだな」

 

 明日香の言葉に軽く返事を返して俺たちは今日から通う学校へと向かった。

 

 来人「いや~、それにしても高校楽しみだな~」

 

 道中、来人が突然とそんなこと口にした。いったいどうしたんだ急に?まぁ俺も楽しみでは無い訳では無いが。

 

 レン「へ~、来人がそんなこと言うなんてお前って意外と学校好きだったんだな?中学の時は授業ダリ~とか言っていたのにな」

 

 来人「フフフっ、いいかねレン?人は絶えず進歩していくものなのだよ、俺だって春休みの間に少しは進歩したのさ」

 

 レン「おおーまさか来人がそんなことを言うようになるとは、成長したな~-ツンツン-うん?」

 

 感心していたら急に肩を利久につつかれた。いったいどうしたんだ?碧斗もなんかため息ついてあきれた表情してるし、明日香にいたっては・・・あれ?なんか満面の笑みを浮かべてる。けどなぜだろう?なんか怖い・・・

 

 明日香「それで来人は何が楽しみなのかな?」

 

 来人「フフフっ、そんなの決まっているじゃないか!花咲川学園は元々女子高!しかも今年から共学になり、更には新入生男子も俺たちを含めても数える程度!可愛い女子の先輩やクラスメートに囲まれて学校生活を送れるなんて幻想だと思われていた夢の学園ハーレムが実gグエッ!」

 

 明日香「やっぱりそういうことだったんだ?人は進歩していくもの?君の方がよっぽど進歩していないじゃないか?そんな軽薄な行動は慎めっていつも言ってるよね?ね?ねっ!?」

 

 来人が自分の野望を言い終える前に明日香が来人の首を腕で締め上げた。そういうことだったか。利久と碧斗と明日香はこの事を分かっていたのか・・・人は絶えず進歩していくものって一番進歩していないお前がよく言えたな・・・にしてもこの光景も見慣れたな、来人が女の子をナンパしたりして、それを見た明日香が来人に制裁を加える。あっ、来人の顔が青くなってきたしそろそろやめさせるか。

 

 レン「明日香、その辺にしてやれって。来人がそろそろ限界だ」

 

 パっ  

 

 来人「げほっ!げほっ!ぜぇー、ぜぇー」

 

 明日香が手を放すと来人は一気に息を吸い込み噎せてしまった。そして呼吸を整えたらキッとこっちを睨みつけてきた。どうした?そんな恨めしい顔して。

 

 来人「クッソ~!何でだよ!?ハーレムを望んで何が悪いんだよ!?既にモテモテハーレム状態のお前達にモテない俺の気持ちがわかるのか!?俺だってモテてーよ!」

 

 来人が心から叫び声をあげた。正直聞いてて引いた。うん、でも女子にモテたいいって言うその心は男なら分からなくは無い。けど、こいつ中学の時そんなにモテなかったっけ?まあ、ここはもてない男の俺が励ましてやるか。

 

 レン「あ~来人、そう嘆くなって。ほら、俺だって全然モテないし。それ「嘘だッ!!」!?」

 

 来人「レン、お前がモテないだと!?碧斗の次にモテモテだったお前がよく言えたな!?」

 

 へ?俺がモテた?しかもこの中で2番目に?・・・うん、覚えがないな!

 

 レン「いやいやいや、そんなことないだろ?ていうかお前の方がまだモテてただろ?」

  

 来人「え?それ本当か!?」

 

 レン「う、うん。結構運動部の女子から人気あったんだぞ。助っ人に来ると運動できて、色々と丁寧に指導してくれるって」

 

 来人「じゃ、じゃあ何で誰も告白してこなかったんだ?バレンタインも一個ももらえなかったし・・・」

 

 確かに謎だ。なんでこいつチョコもらえなかったんだ?利久も思い当たる節が無いか考え込んでいる。

 

 利久「う〜ん・・・確かに変ですね?以前運動部の女の子から来人への告白の相談をされた時も、来人は可愛い女の子が街で見つけてはすぐに声をかけるぐらいに大好きなので君なら良い返事がもらえますよって伝えたんですけどねえ・・・」

 

 いやそれだよ!お前のせーかよ!でもまあ元はと言えばこいつがナンパしまくってるのがいけないんだし・・・うん?来人?

 

 プルプルプルプル

 

 来人「よっしゃ~!俺はモテてたんd「「うるさ~い!」」!?」

 

 ビックリした~いきなり碧斗がと明日香が声を上げた。

 

 碧斗「さっきから五月蠅いんだよ!」

 

 明日香「周りの人の迷惑も考えてよ!ほんと恥ずかしい!」

 

 碧斗「それに3人ともこんなところで道草喰ってていいのか!?」

 

 明日香「入学初日から遅刻なんて僕は嫌なんだけど!?」

 

 レ利来「「「は、はい。ごめんなさい」」」

 

 いや、なんで俺と利久も謝ってんだ?全面的に悪いの来人だろ。でも今はそんなことより早く学校に行かなきゃ2人の言う通りほんとに遅刻しちゃう。とりあえず俺たちは学校へと向かった。

学校に着くとそこにはクラスの割り当て表が貼りだされていて多くの生徒がそれを見ていた。さてと、俺のクラスはと・・・

 

 レン「おお、あったあったA組か。明日香は?」

 

 明日香「僕もA組だったよ。よかった一緒のクラスだね」

 

 来人「俺もだ!やったな!」

 

 よかった、これで知ってるやつが誰もいないってなったら俺はかなり絶望していたかもしれない。てことはもちろん碧斗と利久も・・・

 

 碧斗「あっ、おれはB組だ」

 

 利久「僕もBです」

 

 マジかよ・・・・でもまあ、誰か一人だけ違うクラスになるってことは避けられたか。これはこれでよかったかな?

 

 ドンッ

 

 ?「きゃっ!」

 

 安堵していると誰かにぶつかってしまった。おっといけないいけない。

 

 レン「おっとごめん、大丈夫か?」

   

 ?「うん、大丈夫!」

 

 振り返るとそこには猫耳のような髪形をした茶髪の女の子がいた。軽く背中ぶつかっただけだったけどとりあえず無事を確認した。

 

 レン「ごめん、ちょっと考え事してて。あ、俺はA組の赤城レン。君は?」

  

  俺はさりげなく目の前の少女に名前を尋ねた。

 

 香澄「私は戸山香澄、同じA組だよ。これからよろしく、レン君!」

 

 そう言うと彼女は俺に笑顔を見せた。その明るい笑顔に一瞬ドキッとしてしまったが俺も笑顔で答えた。

 

 レン「ああ、よろしくな。戸山さん」

 

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