バンドリ!~オプション付き5人と少女達の物語~ 作:akiresu
レン「よし・・・」
シーンと静まり静寂と緊張感に包まれた教室。そこには時計の秒針の音だけが響き、クラス生徒の全員が強張った表情で教壇に立つ先生の合図を今か今かと待っていた。そしてついにその時が訪れた。
先生「それでは、はじめ!」
先生の掛け声と同時に全員が机の上に置かれた裏返しにされた用紙をひっくり返し、シャーペンを片手に持ち、3日間に亘る
先生「そこまで!後ろの人は答案用紙を集めて持ってきてください」
レン「だぁ~・・・」
先生の声を聴いた瞬間に一気に気が抜けて机に倒れ伏した。けどその隣では俺以上に披露感を出した香澄が唸り声をあげていた。
レン「おいおい香澄、大丈夫か?」
香澄「うー・・・わかんない…」
まあ苦手科目だったからこの疲れぶりは仕方ないが・・・けどこれがあと2回ある。香澄の頭が限界を迎えないか心配だ。
レン「まあ終わったもんをいちいち考えても仕方ない。今日を乗り切ればあとは夏休みを待つだけなんだ」
香澄「うん!そうだよね!それにテスト勉強もレン君と有咲に教えてもらったんだもん!きっと大丈夫だよね!」
レン「まあ、そりゃそうだが・・・それに関しては昨日お前が泣き付いてきたからだろうが…」
昨日テストを終えて下校した後、香澄から電話が掛かってきた。しかもかなり泣き縋るように…
香澄『レンぐ~ん!だずげで~!!』
レン「うおっ!?か、香澄?どうしたんだよ急に・・・」
香澄『有咲の家の蔵に皆で勉強してたんだけど数学が全然分かんないんだよ~!』
レン「だからってなんで俺に・・・」
香澄『沙綾がレン君は数学が得意だからって・・・』
レン「沙綾・・・」
確かに俺の得意科目は数学だけど、俺沙綾にその事教えたことあったっけか?あ、多分アイツかつぐみ経緯だな…けど沙綾となるとな・・・この前の事もあるし俺に拒否権はねえな。
レン「大体わかった。じゃあ俺も蔵に行けばいいんだろ?」
香澄「いいの!?」
レン「断る理由もないし。それに何より・・・女の子に泣いて助けてって言われたのに助けないなんてヒーローのする様な事じゃないしな」
そんなこんなで俺は有咲の手助けをする為に香澄、及びりみちゃん、おたえ、沙綾に勉強を教える事になった。特に香澄とおたえに教えるのは骨が折れた。香澄は少し前に教えたこともすぐに忘れるし、おたえは速攻で他の事に意識が移ったり寝たりするしでかなり参った…
レン「まあ、あと2教科だけなんだから気楽にいこうぜ。あんまり張り詰めても無駄に体力使って頭が動かなくなるかもだぞ?」
香澄「それは絶対にダメ!!よーし!私残りの教科は気楽にやる!」
レン「だからって気を抜きすぎるなよ?それで夏休み補修になったりでもしたらバンドの時間も減るからな?」
香澄「えー!?難しすぎるよ~!!」
先生「皆席についてー!次のテスト用紙配るからー!」
さてと、次の戦いの始まりだ。先生に言われた通り席に着くと戦闘準備を整えて第2戦へと臨んだ。そして続くだい3戦を終え、ついにその時が訪れた。
先生「これで期末考査は終わりますが、分からなかった所はしっかりと復讐を怠らないように」
帰りのホームルームが終わり、俺達はやっとテストという名の戦争の終戦宣言を受けた。そして数日後、俺達の戦線結果が張り出された。結果はと言うと・・・
1位 市ヶ谷 有咲
1位 石美登 利久
3位 海原 碧斗
4位 桃瀬 明日香
5位 赤城 レン
6位 黄島 来人
順位は有咲と利久がダブル1位。その後に続いて碧斗、明日香、俺、来人となっていた。
レン「お、今回は利久が1位か。しかも有咲も並んで」
来人「ちぇー、俺は5位以内に入ってねえのか」
碧斗「けど市ヶ谷がここまでやるとは・・・最初の頃は授業にあんま出てなかったのに凄いな…」
俺らは有咲の勉強のできに感心していた。けど当の本人はどこか納得のいっていない表情をしていた。どうしたんだ?
レン「有咲どうしたんだ?1位を取ったんだからもっと喜んでもいいのに」
有咲「喜べって・・・確かにちょっとは嬉しいけど…けど教科別ではどれも1位取ってないから素直に喜べねえんだよ!お前ら1位取った教科言ってみろ!」
レン「え?俺は数学」
碧斗「科学」
利久「地理と歴史です」
明日香「現国と古文だけど」
来人「英語だ」
有咲「ほらな!私は全部2位なんだよ!それなのに総合で1位とか納得いかねえんだよ!」
ええ・・・そんな事言われてもな…取っちまったもんは仕方ないだろ…
レン「まあ、考査の結果も大事だけど・・・俺達にはもう1つ大事なテストがあるだろ?」
有咲「ッ!そうだな」
そう、今日この後俺達には絶対に受けなきゃならないテストがもう1つある。そして・・・放課後を迎えた俺達はその試験会場となる場所に来ていた。ライブハウス、SPACEへと…
レン「いよいよだな・・・」
香澄「うん・・・」
入口の扉を開き中に入ると、そこにはフロントに立つ師匠の姿があった。
オーナー「来たね・・・」
『はい!』
「ポピパ~!ブレビ~!」
不意に囁くように俺達を呼ぶ声が聴こえ、声のした方を見るとそこにはグリグリの4人の姿があった。
りみ「お姉ちゃん」
レン「今日も見に来てたんですね」
ゆり「ええ、妹のバンドがここのオーディションに出るからその応援に。あ、勿論あなた達の事も応援してるから」
レン「あ、ありがとうございます」
オーナー「こっちは準備できた。それでどっちが先に受けるんだい?」
ホールの入り口から師匠が俺達を呼んできた。如何やらステージの準備も整ったみたいだ。
来人「ならここは当然レディーファーストってことで」
レン「だな!香澄、お前達が先に行ってこい」
香澄「うん!よーし!絶対にオーディション合格するぞー!」
ステージへと向かっていく香澄達を見届けると俺たちもロビーの椅子に座り、今度はモニターに映った5人の姿に目を向けた。するとガチャリと入り口の扉が開く音が聴こえ、そっちを見ると香澄の妹の明日香ちゃんがいた。
レン「お、明日香ちゃん」
「先輩、お姉ちゃんは・・・」
ゆり「丁度今から始まるところよ」
明日香ちゃんも俺達の隣の椅子に腰を下ろし、モニターに目を向けるとそこにはステージの上で円陣を組むポピパ5人の姿が映っていた。
香澄[『ポピパ~~!』
ポピパ『オ~~!』
5人は掛け声を上げるとそれぞれの位置に付き、沙綾がスティックでカウントを取ると演奏が始まった。曲は前回と同じ『前ヘススメ』。けど、1つだけ前と違う事があった。それは・・・
碧斗「ボーカルを5人全員にしたのか」
来人「けど中々にいいチョイスだ」
確かにその通りだ。前のオーディションで受からなかった理由、それはポピパの演奏に一体感が無かったことだった。だからこそ心を1つに演奏するのに香澄達がとったパート別にボーカルを分け、それぞれにバトンを受け渡すように曲を紡いでいく方法はとてもいい選択だ。だからこそ香澄、有咲、りみちゃん、沙綾、おたえ・・・
レン「お前達5人、今最高にキラキラ輝いてるぞ」
そして演奏が終わるとSPACEの中は静寂に包まれ、師匠も俺達もステージの上で息を荒くする5人の姿をただ黙って見つめていた。けどそんな沈黙を破ったのは有咲だった。有咲はその場で蹲ると嗚咽を漏らして泣き始めた。
有咲「ミスった・・・あんなに練習したのに・・・グスッ…」
けどそれを皮切りに他の4人の涙腺のダムも決壊し涙を流していた。
りみ「私も・・・指、震えちゃった・・・でも、最後まで弾いたよ。有咲ちゃんも」
有咲「・・・うん!」
オーナー「・・・・・そっちの4人は聞くまでもなさそうだね…
香澄「・・・やり切りました!」
香澄は涙を拭うと師匠の問いに力強く頷き、その答えを聞いた師匠は椅子から立ち上がると5人の事をじっと見つめながら目の前まで近づいて行った。
オーナー「アンタ達がどれだけ努力して、どれだけ頑張ったかなんてそれはアンタ達にしかわからない。けど、これだけは言える・・・いいライブだった…」
そして師匠は口元に笑みを浮かべるとオーディションの結果を告げた。
オーナー「合格」
それを聴いたポピパ5人は全員で抱きしめ合い再び泣き始めた。けどそれはさっきの後悔からきたものじゃなく、互いに喜びを分かち合うものだった。けどその涙を流すのはステージに立つ5人だけじゃなかった・・・
ゆ・利「「うっ・・・よかった・・・よかったよ(です)~ 」」
俺達の隣では利久とゆりさんが揃って泣いていた。というか・・・
レン「利久、お前も何でそんな泣いてんだ」
利久「グスッ・・・そういうレンだって・・・目から流れてるものは何ですか?」
レン「え?」
言われた通り自分の目元に触れると、そこは確かに涙で濡れていた。あれ?俺なんで泣いて・・・いや、理由は分かり切ってた。さっき香澄達は演奏で師匠に良いライブだったと言わせた。普段からあまり人の演奏を褒めたりしないあの師匠にだ。つまりポピパの演奏はそれほどにまで素晴らしく感動できるものだった。けどそれと同時に俺にはさっきの演奏中の5人の姿が重なって見えたんだ。かつてここでライブをしていた時のSkyineに…
明日香「まったく・・・レンまでそんなに泣いてどうするの?次は僕達の番だっていうのに」
レン「ああ、分かってるよ。それに俺の予想だとそろそろ・・・」
オーナー「お前達、何時までも感傷に浸ってんじゃないよ!早く準備しな!」
案の定師匠が俺達を呼びに来た。相変わらず俺達には対してはかなり厳しい…
レン「わかりました。よし行くぞ」
碧斗「ああ」
利久「ウッ・・・はい・・・」
明日香「利久・・・いい加減泣き止みなよ…」
来人「ちょっと緊張感そがれるぞ…」
いや利久まだ泣いてたのかよ・・・というよりもお前が香澄達以上に泣いてどうすんだよ…取り合えず泣いてる利久も連れて俺達はステージに移動して、途中ロビーに戻る香澄達ともすれ違った。
香澄「あ、レン君!ねえねえ、私達の演奏どうだった!?」
レン「ああ、スゲーよかった。お前達5人とも文化祭の時よりもずっとキラキラしてた」
香澄「ほんとに!?やったー!」
利久「うぅ・・・本当に・・・凄く良かったですよ…」
有咲「いやお前は何でそんなに泣いてんだ?」
利久「だって・・・ポピパの演奏が凄く良かったんですもん…有咲ちゃんだって、さっきスーテジの上でこれぐらい泣いてたじゃないですか…」
有咲「は・・・ちょま!?私は泣いてねー!?」
利久「グスッ・・・え?でもモニターに映ってましたよ?演奏終わってすぐと、師匠に合格って言われて5人で抱き合ってる時に…」
有咲「うぅ~///忘れろ~!///全部忘れろ~!///」
有咲はそう叫ぶと顔を真っ赤にして再び涙目になりながら利久をポカポカと叩いた。
利久「えぇ!?無理ですよ~!僕は見聞きしたもの全部暗記してしまいますし、それに僕だけじゃなくてゆりさん達も一緒に見てたんですから~!」
碧斗「そういう訳だから市ヶ谷、諦めろ」
利久「あ!でもでも、心配いりませんよ!有咲ちゃんは泣いてる顔も凄く可愛かったですから!」
有咲「う・・・うわぁ〜!」
りみ「あ、有咲ちゃん!」
香澄「有咲!?」
有咲はついに羞恥心に耐えられなくなり、叫び声を上げながら走り去り、りみちゃんがその後を追っていった。ありゃ暫くトイレに引き篭もるな・・・
利久「あ!有咲ちゃん!あの、これもしかして僕・・・また有咲ちゃんにやっちゃいましたか?」
「「「「うん、やっちゃってる」」」」
たえ「なーかしたーなーかしたー」
利久「そ、そんな〜…」
レン「はいはい、そんな事よりも師匠に急かされてるんだから早くステージに行くぞ。落ち込むのはこの後師匠に不合格って言われてからにしろ」
利久「それ事実的に落ち込む事が許されてないじゃないですか…」
レン「ああ、そう言ったつもりだが?まさかお前は俺達が落ちる事を考えてんのか?」
利久「・・・フフッ。まさか、そんな事微塵も考えてませんよ!僕達は絶対に受かって、SPACEのラストライブに出ます!」
利久はクスリと笑みを浮かべると声高々に宣言し、それを聞いた他の3人も同じ様に笑みを浮かべていた。気持ちみんな一緒か…
レン「よし、行くか!じゃあ香澄、また後でな」
香澄「うん、レン君達の演奏楽しみにしてるね!」
レン「ああ!期待以上のもんを見せてやる!」
そう言うとそのまま俺達は香澄達と別れ、楽器を持ってステージに向かった。その時、ふと来人が俺に確認を取る様に聞いてきた。
来人「なあレン、オーディションで師匠に聴かせる曲、本当に新しく作ったやつじゃなくてアレで良かったのか?」
ああ、その事か。来人の言いたいことも分からなくもない。ここでオーディションを受けるバンドは、大体が次のライブで披露する新曲が此処のステージで観客に聴かせられるものかどうか、それを確認してもらうのも兼ねて師匠の前で演奏している。かく言う俺達もそういう事が何度かあった。けど・・・
レン「ああ、いいんだ。今回のオーディションでバンドに本気かどうか以上に、俺達は師匠に見せなきゃいけないものがある。それを見せるのに、これ以上に最適な曲はないからな」
俺の言葉に4人は同感だと強く頷いていた。そして俺達はステージの上まで来るとそれぞれの立ち位置に着き、楽器のセッティングをすると深呼吸をして師匠と向かい合った。
オーナー「準備はできたかい?」
『はい!』
オーナー「言っておくけど、お前達が弟子だからって演奏の評価は手加減はしないよ。寧ろさっきの嬢ちゃん達よりも厳しくする。たとえ演奏のをやり切ったとしても、前よりも質が落ちてたら容赦なく落とすから覚悟しておきな!」
相変わらず俺達弟子に対してはかなり厳しい。けど、それでこそ俺達の師匠だ。だから俺はその言葉に答えるべく、今から演奏する曲の名をつげた。
レン「わかってますよ師匠。だったら今の俺達の演奏の腕前がどの程度か1番よく分かるようにします。それじゃあ師匠、聞いてください!『awaken up』!」
『awaken up』、目覚め。それは物語の始まりの定番シチュエーション。この曲は俺達が5人で初めて作り、初めてSPACEのライブで披露したBlave Binaeの物語の始まりの曲にして、俺達が最も多くのライブで披露した曲。つまり、俺達の2年間の成長を最大限に表してくれる曲だ!このステージで初めて演奏した荒削りな部分が多かった。けど、あれから演奏技術を身につけて更に色々とアレンジも加えて進化させたこの曲を、師匠に俺達の成長した姿を見てほしい、その一心で一生懸命演奏して歌った。そして・・・
レン「はぁ、はぁ、はぁ…」
曲の演奏が終わって全てを出し尽くした俺達は息切らし、ステージの床には汗が滴り落ちていた。そんな俺達の様子を、師匠は睨む様な目つきで黙ってみ続けていた。そして長い沈黙の後溜息をつき、師匠はようやく言葉を発した。
オーナー「はぁ・・・お前達にやりきったかなんて聞くのはやぶさかだね。それを踏まえて言わせてもろうよ、全然ダメだ!」
師匠は初っ端から俺達にハッキリとダメ出ししてきた。けど俺達からしてみれば師匠からの酷評なんて何時もの事だ。師匠は俺達の演奏を評価する時、必ず最初にダメ出しをする。それを分かりきっていた俺達は動じる事なく、師匠も俺達を気にも止めずにその続きを口にした。
オーナー「お前達は此処に来た2年前の時よりも演奏技術は確かに上がった。さっきの演奏だって今まで演奏した『awaken up』の中では1番良かった。けど!まだまだお前達のは演奏のレベルはSkyenには全然届いてない!今のお前達じゃあ晴緋達Skyenの叶えられなかった夢を叶えるなんて、それこそ夢のまた夢だ!」
師匠は俺達が1番気にしているであろう事も容赦なくハッキリと言ってきた。ぐうの音も出ないまさに正論だった。
オーナー「けどその事は、お前達が1番よく分かってるだろ?他でも無い、Skyenの事を1番近くで見てきたお前達なら・・・それなのになんでお前達はバンドを続けているんだい?」
師匠の言う通りだ…どれだけ努力したとしても俺達の演奏がSkyenに並ぶ程のレベルになる保証も根拠もどこにも無い。それは兄さん達から託された夢を叶える事を目標にしているとなれば尚の事絶望的だ。
レン「確かに俺がギターとバンドをやめようとした時、兄さんが夢を託してくれたから続ける事にしました…」
そう、あの時の俺はようやく兄弟2人で一緒の事が出来て、兄さんが夢を叶えた時はその場に一緒に居たいと強く願っていたのに、それが叶わないとしった悲しみと悔しさからギターとバンドを続ける意味を見失ってしまっていた。だからこそ、あの時兄さんが夢を託してくれた事に理由を見出した・・・と言うよりその事に縋り、俺はギターとバンドを続ける事にした。
レン「けど!それは俺の本当にやりたい事じゃなかった!俺が兄さん達の夢を叶えようとしたのは俺自身の夢だったからじゃない・・・償だった…」
あのライブイベントの時、無理していた兄さんを止めていなかった事。そして俺が日本に残る為に兄さんにバンドを捨てさせてしまった事に責任を感じ、俺にはバンドを続ける資格なんて無い思っていた。けど、心の何処かではまだバンドを続けていたいとも思ったいた。
レン「あの時の俺は兄さんからバンドを奪ってしまったこんな俺でも、バンドを続けていい理由を欲していました。その最中に兄さんが夢を託してくれて、叶えてほしいと言ってくれたから、それを成す為ならバンドする事が許されると思って、その為に努力してたら・・・いつの間にか本当に俺がやりたい事、やらなきゃいけない事・・・分からなくなってました…」
そもそも俺は兄さんに憧れて、そして沢山の人に夢と希望を与えられるヒーローの様な存在になりたくて、その為にギターを始めて、そして碧斗、利久、明日香、来人とバンドを結成した。けど、バンドを続ける中で俺はそれ以上にやりたいと思う事があった。けど兄さんの事で頭が一杯になってしまい、俺はそれを忘れてしまっていた。ついこの間までは…
レン「けど、この前師匠が叱ってくれたお陰で思い出す事が出来ました。俺はこの4人と一緒にバンドがやりたい!そして最後まで、このバンドをやり切りたい!だから俺達はこれからもバンドを続けます。満足いくまでやり切る、その時まで」
俺は声高らかに1番やりたい事を宣言すると、それを聴いた師匠は前と同じ笑みを浮かべていた。
オーナー「だったら私から言うことはこれだけだ。合格!」
『っ!はい!ありがとうございました!』