バンドリ!~オプション付き5人と少女達の物語~   作:akiresu

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会いたくない人とは自然とあってしまうもの

 翌日、俺達5人は昨日と同じように一緒に登校していた。

 

 レン「そういえば昨日聞きそびれたけど碧斗と利久のクラスってどういう感じなんだ?」

 

 俺はふと疑問に思ったこと2人に聞いた。

 

 碧斗「別に、なんてことない普通のクラスだ。ただ一つ上げるとすれば初日から登校していない人がいたってくらいだ」

 

 初日から登校していない人?それってもしかして例の・・・

 

 レン「それって例の市ヶ谷さん?」

 

 碧斗「ああそうだ。その市ヶ谷さんの隣の席が…」

 

 利久「僕なんですよね」

 

 レン「そ、そうなんだ」

 

 隣の席の人が初日から不登校なんて・・・あっ、でも俺の隣の席の人は変わり者だった。なんかちょっと共感した。

 

 碧斗「ところでそっちはどうなんだ?」

 

 こっちのクラスかー・・・えーと…

 

 レン「かなりインパクトある自己紹介をした人が3人いた」

 

 俺がそう言うと明日香と来人ピクリと反応してこちらから目をそらした。

 

 来人「エー、ソンナヒトイタッケカ?」

 

 明日香「ボクタチオボエガナイナー」

 

 おい、当事者の中の2名が何を言うか。二人の反応を見て利久はきょとんとして、碧斗は何か察したのか呆れた目で明日香と来人を見ていた。

 

 レン「ああ、あと知り合いが4人いた」

 

 利久「え、誰ですか?」

 

 レン「沙綾、はぐみ、あとイヴちゃんとりみちゃん」   

 

 碧斗「なんだ沙綾とクラス一緒だったのか」

 

 利久「それにはぐみちゃんとイヴちゃんとりみちゃんもですか」

 

 俺が自分のクラスにいた知り合いのことを話していたそのときだった。突然後ろから元気な2人の女の子の声が聞こえてきた。

 

 「あっ、レン君、碧斗君、リッ君、ライ君、あっ君!」

 

 「5人ともおはよう!」

 

 聞き覚えのある声が聞こえ、俺ら5人は振り向くとそこには俺達と同じ花咲川学園の制服を着た破天荒オーラ丸出しのオレンジのショートヘアーの少女と金髪ロングの少女、クラスメイトの北沢 はぐみとその友人であり、俺の幼馴染でもあり、俺が会いたくなかった人物、弦巻 こころの姿があった。

 

 レン「はぐみ、それにこころ…」

 

 俺はちょっと引きつった顔をしてしまった。理由はこの金髪ロングの少女、弦巻 こころにある。彼女はぐみが所属しているバンド「ハロー、ハッピーワールド!」のボーカルを担当しており、リーダーでもある。結構なお転婆娘ではあるが実は世界的に有名な財閥のご令嬢でかなりでかい豪邸に住んでいて、いつも周りに黒い服を着たSPの様な人がついているのだが・・・いた、さっきから電柱や郵便ポストなんかの陰に隠れてこちらをチラチラと見ている黒いスーツを着て、サングラスを掛けた人が3人見えた。

 

 こころ「そうだわレン!お父様からレンに伝えてって頼まれたことがあるの!」

 

 彼女は次に何を言うのか察した。碧斗達4人もそれぞれ察した表情をしていた。ああ、またか…

 

 こころ「『レン君、何時になったら家のこころとの許嫁の話しを受け入れてくれるんだ?』ですって」

 

 うん、またそれか…こころのお父さんからの伝言を聞いて俺は深いため息を漏らした。実は俺の父親とこころのお父さんは古くからの友人で企業間でもビジネスパートナーとして深い親交があった。それである日の社交パーティー、酔った勢いでこころのお父さんが俺をこころの婿にくれないか?て俺の父親に聞いたら二つ返事でOKしたらしい。いや、ちゃんと本人の合意を得てからにしろよそこは!まあ、そんなこんなで俺はそのことを断り続けているのだが肝心のこころは・・・

 

 こころ「ところでレン、何時もお父様から聞いているけどイイナズケてなあに?どんな漬物なの?」

 

 はぐみ「あっ!それ私も気になる!美味しいの?」

 

 そう、許嫁の意味すら知らないのだ。それはこころの隣にいるはぐみも同様で俺はこのことを利用していつもこの件をはぐらかしている。もしこころが許嫁の意味を知ってしまい、俺と結婚する気満々になってしまったら色々と面倒だからだ。まあ、こころがそんな気になるなんてありえないだろうけどな。

 

 レン「さあ、なんだろう?でもこころ、はぐみ、この言葉の意味は知っちゃいけないって母さんが言ってたから知らない方がいいと思う」 

 

 こころ・はぐみ「「うん(ええ)、わかった(わ)!」」

 

 俺はいつものようにはぐらかすと2人はわかったと言うとじゃあまた学校でと言いながら走り去っていった。

 

 碧斗「臆病者」

 

 利久「今の逃げ方は流石にどうかと思います」

 

 明日香「ほんとヘタレ・・・」

 

 来人「爆発すりゃいいのに・・・」

 

 いきなり4人が罵倒してきた。ひどくね!?

 

 レン「と、とりあえず早く行かないと遅刻するぞ!」

 

 俺がそう言うと4人はやる気のない返事をして俺達は学校へと向かった。

 

   

 

 

 

      ―――――――――――――――――――――—―――――――――

 

 

 

 

 

 レン「はぁーなんかもう疲れた」

 

 さっきのこともあって俺は校門に着くなりそう呟いた。すると後ろから聞きなれた声が聞こえてきた。

 

 沙綾「5人ともおはよう。レンどうしたの?疲れた顔してるけど」

 

 碧斗「安心しろ沙綾。よくあることだ」

 

 沙綾「そうなの?ならいいや」

 

 おいちょっと沙綾さん冷たすぎやしませんか?

 

 香澄「レン君!来人君!明日香君!沙綾!おはよう!あれ、そっちの2人は?」

 

 おっと、今度は香澄がいた。あ、そういえば香澄には紹介してなかったな。

 

 レン「香澄おはよう。この2人は俺の中学の時からの友達の・・・」

 

 碧斗「海原 碧斗だ」

 

 利久「石美登 利久っていいます。どうぞよろしく。えーと…」

 

 香澄「戸山 香澄、よろしくね?碧斗君!利久君!」

 

 碧斗「ああ、よろしく」

 

 利久「ええ、よろしく」

 

 香澄と碧斗と利久は互いに自己紹介をした。そしてその後俺達は教室へと向かい碧斗と利久の二人と別れた。

 そして俺は高校生活最初の授業をしっかりと受け何事もなく高校生活2日目を過ごしていた。

 

    -放課後-

 

 放課後になり1年生はそのまま帰る人、部活動見学に行くもので別れていた。沙綾は家の手伝いがあるため数ぐに帰ってしまい、来人は当然のことながら運動部を見て回るらしく、他の3人も色々見て回るらしい。俺は部活に入る気はないがどうしようか…

 

 香澄「レン君は部活どこか入るの?」

 

 俺が今日この後どうするか悩んでいると不意に香澄に声を掛けられた。 

 

 レン「いや、俺は部活はやらないつもりだけど…香澄は?」

 

 香澄「私は色々見てまわってみる。何かキラキラドキドキできることが見つかるかもしれないし」  

 

 レン「そうか、見つかるといいな」

 

 香澄「うん!それじゃあレン君また明日!」

 

 彼女はそう言うとそのまま教室から出て行ってしまった。よし、俺もちょっと見てくるかな。1人で帰るのもなんだし、この学校のどこに何があるのかまだよく分からないから学校の中見て回るついでに行くかな。

 

 レン「それじゃあ、行くか」

 

 そして部活見学のために俺はまず将棋部を訪れたがなんか一つの机を囲って人だかりができていてさらにはその人だかりから「あの1年生部長相手にすごい」なんて声が聞こえてきたんだが、まさか・・・ 

 

 利久「王手です」 

 

 「ま、まいりました」   

 

 「すごい、部長にまで勝っちゃうなんて!」

 

 うん、やっぱりあのゲーマー(利久)がいた。利久が勝った瞬間、周りから歓声と拍手が巻き起こった。   

 

 「ねえ君、将棋部に入らない?」

 

 利久「う~ん、誘ってくれるのはうれしいですけど・・・ごめんなさい。僕は他に夢中になっていることがあるので。それじゃあ、お邪魔しました」

 

 利久はそう言うと椅子から立って部長さんに一礼した。まさか部長直々のお誘いをけるなんてな…

 

 レン「利久、お前何やってんだ?」

 

 利久「あっ、レン。レンも見学ですか?」

 

 レン「まあな・・・ところで利久、お前何で部長直々のお誘いを断ったんだ?」

 

 利久「だって、将棋よりもアッチの方が楽しいですから。それに部活に入ったらアッチの時間も少なくなりますからね」

 

 レン「そうか・・・ありがとな…」ボソッ

 

 利久「え?ええ、どう致しまして」

 

 レン「いや、今のが聴こえるとか相変わらず地獄耳だな」

 

 利久「それほどでも」

 

 レン「いや、誉めてねえよ」

 

 利久「そうですか。あっ!そうだレン!一緒に見て回りませんか?一人より二人で見て回った方が楽しいですし」

 

 レン「ああ、そうだな」

 

 俺は利久の誘いを受けて、利久と部活を見て回ることにした。そして次に俺と利久は弓道部の見学に来たが・・・

 

 レン「利久、なんで弓道?お前って運動とかってあんましない方なのに」

 

 利久「ああ大した理由じゃないですよ。ちょっと弓道がシューティンゲームに似てたから」

 

レン「いやどこがだよ」

 

 でもまあ、なんかこいつらしい理由だな。そう思っていると不意に後ろから声を掛けられた。

 

 「あら、見学に来た一年生ですか?失礼、そこを通りたいので避けていただけますか?」

 

とても丁寧な言葉づかいで若干冷ややかな声だった。この声、聞き覚えが・・・恐る恐る俺が振り返るとそこには浅葱色の髪を背中まで伸ばした俺の苦手な女の人が立っていた。

 

 「あら石美登さん。それにレンさん…」   

  

 この人の名は氷川 紗夜。昨日ゲームセンターで会ったあこちゃんと燐子さんと同じ「Roselia」のメンバーであり、ギターを担当している。実はある事が理由で俺達、と言っても俺と来人はこの人に・・・嫌われている…

 

 レン「ど、どうも紗夜さん…」

 

 利久「紗夜さん、こんにちわ」

 

 紗夜「今日はお2人だけですか?」

 

 レン「は、はい、それじゃあお邪魔しましたー」 

 

 利久「え?さっき来たばっかりなのに?もう少し見ていきましょうよ」

 

 いやいやいや、俺のことを嫌っている人が目の前にいるんだぞ!そんな人の近くに好き好んでいる奴はいねえだろ!とにかくここから早く立ち去りたい! 

 

 レン「いいから!他のところに行こう!」

 

 利久「ええ~、まあ・・・仕方ありません…それじゃあ紗夜さんお邪魔しました」

 

 利久は律儀に紗夜さんに一礼した。いいから早く行くぞ!

 

 紗夜「待ちなさい!」

 

 この場を即立ち去ろうとしたら突然紗夜さんに呼び止められた。もう何ですか!? 

 

 レン「・・・何ですか?」

 

 紗夜「レンさん、黄島さんに伝えてほしいことがあるのですが」

 

 レン「ああ、はい…」

 

 紗夜「もしあの時のような学校の風紀を乱すような行いをした場合、風紀委員として厳重に罰すると伝えておいていただけますか?」

 

 レン「はい、承知しました」

 

 うん、たぶん恐らくだけど私念も少し混じってるなこれは…

 

 紗夜「あ、それとレンさん。今の言葉はあなたに対しても言ったつもりですからよく覚えておいてくださいね?」

 

 レン「・・・はい」

 

 いや、俺はそんなこと一切致しませんから。そもそもあの時だって悪いのは俺じゃなくて来人ですから!ほんといいとばっちりですよ!とりあえず紗夜さんとのやり取りのせいで精神的に疲れた俺は利久には申し訳ないが今日は帰ることにした。もうなんか、今日は会いたくない人と会っちゃう呪いにでも掛けられてるのか? 

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