まだsecond・SJ前。 でもフカは出したい。
今回はEDF隊員側の話。 面倒なコトになりつつある……。
第一回SJ終了後。
優勝者となったレンとエム、そして分隊長のストーム・ワンのチーム《EDF》が解散後。
本物のEDFがやって来てるコトなど、プレイヤーの多くは、まだ知らない。
挙句、荒野にて勝手に駐屯地を設営。
なんと、自衛の名の下に怪物やプレイヤーをボコボコにし始めた。 まさかの事態だった。
運営陣とプレイヤーは、その異端者どもに更に頭を抱える羽目になっていくが、EDFはいたって真面目である。
仮想現実としてログインし、遊びや仕事でやってる人達と大きく異なるのだ。 彼らはガチで命を懸けている。
プレイヤーが死んでもSAOのように本当に死ぬコトはない。 リスポーンするだけだ。
しかし。 EDF隊員らは「ナマ」だ。 死ねばそれまで。 再出撃なんて無い。
GGO内で心を持ち、本物の喜怒哀楽を表現し、痛みを感じる。 故に本気でやっている。
具体的には、彼らEDF隊員らは、ストーム・ワンを回収する任務を負って来ていた。
その一環として、偵察部隊……スカウトチームが連日GGO世界を調べている。
荒廃したGGO世界にて、ストーム・ワンを回収する主任務の為、先ずは情報の収集をしているのだ。
情報は重要だ。 EDF隊員ならば分かるだろう。
空飛ぶ怪物がいると分かれば対空兵器を用意するし、クイーンがいるなら、火力の高い兵器を用意するコトも出来る。
両者は軽くトラウマなので、いるならいると知りたいのが正直なところだ。 空飛ぶエイリアン相手に戦車砲のみで対抗しようなんて誰も思わない。
巨大なα型がいるならロケランを用意して撃ちまくりたい。 後者なんて、卵を産んで繁殖する。 酸も強力だ。 恐ろし過ぎる。
そんなワケで。
スカウトは命懸けで情報を集めている。 結果として《中央都市グロッケン》の存在をEDFは知り得てしまうのだが。
もうひとつ。
トンデモナイ情報を得てしまった。 なんと、この世界にクイーンがいるというのだ。
この情報が届いた時、駐屯地は蜂の巣を突いた大騒ぎとなる。
「なんだって!? 異世界に来てもヤツがいんのかよ!?」
「スナイパーみたいに、遠距離攻撃を得意とするらしい」
「くそっ! 《アイアンウォール作戦》を思い出しちまう!」
「青いヤツだってよ!」
「遠距離攻撃に、青いヤツ……ブルージャケットみたいだな」
「ふざけんな! いてたまるかよ、そんなヤツ」
クイーンの恐ろしさを知る隊員らは悲鳴を上げた。 しかも話によれば、エイリアンの砲兵みたいに遠距離攻撃をしてくるらしい。
普通、異世界に来たら同じ存在がいるのかと疑いもするが、異世界だからこそである。
元の世界より恐ろしい存在がいてもおかしくない。 ココは最悪のケースを考えるべきだ。
「それで卵を産んで繁殖……恐ろしいぞ」
「た、卵……たまご……ひぃい」
「うわぁああ! 卵とか、一斉に割れて……トラウマだぁ!」
「卵たまご」と連呼し始め、産む前に倒さねば、産んでるところを襲おうか、と隊員らは口々にしていく。
知らない人からしたら変態共の会話である。 本人が聞いたらどんな反応をするのだろうか……。
だが仕方ない。 あの惨劇を知っている隊員らは、本当にクイーン及び卵が恐ろしいのだ。
「このままでは隊員らの士気に関わる。 位置が分かり次第、討伐に出かけよう」
「その時はブルージャケットも?」
「ああ。 レンジャー部隊も行くがな」
隊長格の人はストーム・ワンの回収時の障害になり得ると判断。 討伐対象とする。
かくして。 ブルー同士の狙撃戦が始まる予感がしてくる展開となり、本人にとっては大迷惑極まりない展開となってきた。
ただ、対物ライフルを立ったまま撃ったり走りながら撃ったり、時にジャンプして空中で撃ってるEDF隊員らの方が……よっぽど恐ろしく、変態な気がするのだが。
ブルー同士の戦闘は未定。