[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断   作:npd writer

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久しぶりの投稿です。お待たせしました。


14 手がかり

会議が終わると風見は公安部の刑事を2人引き連れて毛利探偵事務所に向かった。

 

「埋立地の国際会議場!?そんなとこ行ったことねーよ!!」

 

風見ら公安部が棚から資料類を出してダンボールに詰めていく中、小五郎は佐藤と高木に向かって不満げに叫んだ。

 

「でも、現場から毛利さんの指紋が出てるんです」

 

「んなわけねーだろ」

 

「お父さん、また酔っ払って勝手に入り込んだとかじゃないの?」

 

出入り口のそばでコナンと一緒に立っていた蘭が言うと、

 

「だーかーらー!んなとこ行ってねーっつの!!なんかの間違いだ。調べたってなんも出やしねーって!!」

 

小五郎は憎らしそうに公安刑事たちをにらみつけた。佐藤が宥めるている側でコナンは近くの棚の前でしゃがんで押収作業を続ける風見をチラリと見た。風見は顔に小さな傷を幾つも作り、鼻に絆創膏を貼っている。

コナンが俯いて考え事をしていると、風見が不意に立ち上がり、「失礼」と蘭たちに断って部屋の奥へと引っ込んでいった。

 

「コナン君。どうかしたの?」

 

歩み寄ってきた高木が屈みながらたずねると、コナンは部屋の隅で棚に手を突っ込んでいる風見を振り返った。

 

「あの刑事さん、顔ケガしてるけど大丈夫?」

 

「ああ、風見さん?爆発があったとき、現場にいたみたいなんだ」

 

高木に言われて、コナンは灰原の言葉を思い出した。

灰原は、防犯カメラの映像に一瞬、傷だらけの安室が映ったと言っていた…。

 

そのとき、胸の内ポケットに入れた新一のスマホが短く振動した。胸に手を当てながら後ろを振り返ると、蘭が携帯電話を、持った手を耳に当てている。

 

「あ!僕、ちょっとトイレ!」

 

コナンはそう言って走り出し、電話をしている蘭の前を通って事務所の外に出た。階段を少し下りたところで立ち止まり、蝶ネクタイ型変声機を口に当てて電話に出る。

 

「おお、どうした?うん…え?オメーのお父さんが警察に疑われてる?」

 

コナンの思ったとおり、蘭の用件は小五郎のことだった。

 

『うん…まぁ何かの間違いだとは思うんだけど』

 

「わかった。俺も調べてみる」

 

コナンは電話を切ると新一のスマホを胸の内ポケットに入れ、ズボンの後ろポケットに手を回した。

 

「あれ?俺のスマホ…」

 

ズボンの後ろポケットに入れたはずのコナンのスマホがない。仕方なく新一のスマホを胸の内ポケットから出して、電話をかけた。

 

「あ、博士?ちょっと頼みたいことがある」

 

 

新一と電話で話した蘭は、容疑をかけられて苛立つ小五郎を心配そうに見つめると、ため息をついた。

 

「いつまでやってんだよ、こいつらは」

 

「いやぁ〜〜」

 

憎らしげにぼやく小五郎を高木が宥める。

コナンが戻ると、押収作業と小五郎を見守る蘭の足元に、コナンのスマホが落ちていた。さっきまでコナンが立っていた場所だ。

 

(俺のスマホ…?)

 

コナンは拾い上げたスマホをじっと見つめた。いつのまにか後ろポケットから落としていたのか…?

どことなく違和感を覚えながらもコナンは後ろポケットにスマホをしまった。

 

 

翌日、爆発現場となった国際会議場の周囲はガレキや爆破片が散乱し、大勢の鑑識員たちが撮影や記録をしていた。その遥か上空には一機ののドローンが飛んでいた。

 

「ああっ!元太君、もっとスピードを落としてくださいよ」

 

阿笠邸の庭では、光彦、、歩美、元太がそれぞれコントローラーを持ってドローンを操縦していた。元々一つになっていたコントローラーを、阿笠博士が『方向』『速度』『カメラ』の三つに分けたのだった。

 

「撮影してるんだから!もっとゆっくりに!」

 

『カメラ』のコントローラーを持っている歩美は、光彦が持つモニターつき『方向』のコントローラーを覗いた。反対側の隣に座っていた元太も液晶モニターを覗く。

この映像はリンクしているパソコンやスマホからでも映像は見ることができ、コナンと灰原は画面に映った無残な国際会議場を見ていた。

 

「どう?何か、手がかりは見つかった?」

 

「いや、ここからの映像じゃ正直分からない。もうちょい近くて正確な写真があればいいんだけど」

 

コナンは爆破事件の跡地から何か証拠が残っていないか、探していたのだが遠くからの映像であると共に、歩美がカメラを色んな方向に動かすためなかなか捗っていなかった。

 

 

同じ頃、警視庁の特命係の部屋では右京と冠城が机に目暮警部らが渡してくれた資料と毛利小五郎のデータを置き、事件に迫っていた。

右京は先程から小五郎の指紋がついたとされる格納扉の写真をずっと見つめていた。

 

「そういえば昨日、毛利探偵事務所に警視庁公安部の刑事が押収作業のため捜査に向かったそうですねぇ」

 

「公安部は、指紋だけで毛利さんを犯人にしようとしているのでしょうかね?」

 

今回の一件で、公安部はマスコミから叩かれており早く結果を出すためにも毛利小五郎を犯人に仕立て上げようとしているのか、そうだとすれば明らかにずさんな捜査だ、と冠城は疑問に思っていた。

 

「それにしても、やはり気になりますねぇ」

 

右京が椅子から立ち上がり、格納扉の写真を持ちながら部屋を歩いた。右京は何か引っかかるような感情を覚えていてその疑問の解決の糸口を見つけるためにも、右京は試行錯誤していた。

 

「指紋ですか?」

 

「えぇ。やはりいささか不自然な点が多いんですよ」

 

右京と冠城が現場の写真を見ていると、入り口から誰かが入ってきた。隣に部署を設けている警視庁組織犯罪部組織犯罪対策五課の大木 長十郎 巡査部長と、小松 真琴 巡査部長が特命係が見ることができる窓から覗く中、角田 六郎 警視庁組織犯罪対策部組織犯罪対策五課長 警視はいつもの通り、丸刈り頭に黒ぶち眼鏡をかけ、いつもの温厚な性格を見せ、部屋に入ってきた。

 

「よっ!暇か?」

 

角田はいつもの定番の言葉を言いながら、お気に入りのパンダのマグカップを片手に2人に挨拶をした。角田はコーヒー派であり昔は特命係が用意してくれたが、今は自分で用意している。

因みに、角田はノンキャリアであるため警視として本庁の課長ポストに就くことそのものが大出世だった。

 

「って、お2人さんは何を調べてるの?」

 

「昨日の、国際会議場爆破についてです。刑事部が提供してくれたんです」

 

角田は、興味深そうに上から覗き込んだ。角田は刑事部が資料を提供してくれた事にも驚いていた。

 

「へー。それにしても、よく伊丹が貸してくれたね〜」

 

「いや、伊丹さんじゃありません。3係の目暮警部が貸してくれました」

 

冠城が訂正を入れると、角田はコーヒーを入れた。パンダのマグカップからコーヒーを美味しそうに飲む中、角田は呟いた。

 

「しかし、犯人はこれで毛利小五郎っていう、探偵で決まりだな。だって奴の指紋が出てるんだろ?」

 

「えぇ。公安部はそう思っているようですが、どうも気になりましたね。細かい事が気になってしまう、僕の悪い癖」

 

右京も自身のティーカップを取り出し、紅茶を入れるとそれを飲みながら静かに言った。

 

「気になること?何それ?」

 

「それはですね…」

 

その時、右京のスマホが鳴った。右京が電話の相手を確認すると、それは社からだった。ロックを解除し通話に出ると国際会議場爆破の様な喧騒が社の後ろから聞こえた。

 

『社です。すぐに外務省のホームページを見てください。ハッキングされて、『レイブン』からのメッセージ動画が上がっています』

 

右京は電話を切ると、すぐに自身のパソコンを操作し外務省のホームページを映した。

 

 

一方、阿笠邸では灰原がその事に気付き、コナンに伝えていた。

 

「江戸川くん、これ…!」

 

「ッ…!?『レイブン』だと…!」

 

灰原がスマホで見つけたネット速報に驚愕したコナンは、直ぐに操作していたパソコンで外務省のホームページを閲覧した。




角田課長、初登場回です!

コーヒーと「暇か?」は入れたかったのでここに入れました。

次回は『レイブン』について書こうと考えています
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