[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断   作:npd writer

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やっと、テストが終わったー!

久しぶりの投稿です


18 テロとの戦い

衣笠が捜査本部にて、毛利小五郎を犯人と断定した事を社を通じて連絡を受けた右京は携帯をしまうとある場所へと自家用車を進めた。

 

新人の警察官達が夏の炎天下の中を隊列を組みながら行進し、他の部屋では現職の刑事から捜査の基本や警察本部における行動などを学ぶ場所。かつて、右京も在籍していた警視庁警察学校である。この隣には警察庁警察大学校もあり幹部クラスの育成をしているがここではその手前、刑事の卵たちが基礎基本を学ぶためのところである。

 

右京が今日、どうしてここを訪れたのか。それは、ここで教官をしている元警視庁刑事部鑑識課で特命係の協力者であった米沢 守 巡査部長がここにいたからだった。現在、米沢は警察学校の教官をしているが本当は現場に戻りたいらしく上層部からの睨みを警戒してる米沢にとって今の特命係はあまり会いたくない人たちだった。

それでも『レイブン』の情報を得たい右京は無理も承知で頼みに行ったのだった。

 

「お断りします。貴方たちと関わらない様、御触れが出ているものですから」

 

案の定、呼び出しに応じたものの米沢はいかにも不機嫌そうな表情で右京を見つめていた。誰もいない講堂の中に米沢を呼び出した右京は単刀直入に音声解析のお願いをしていた。

 

「まぁ、騙されたと思って。一度、背景の音を聞いてもらえませんかねぇ?」

 

「この上、騙されたくはありませんな」

 

「残念ですねぇ、米沢さんが大好きな音が入っているのですが」

 

米沢は一刻も早くこの場から立ち去りたいらしく、会話を打ち切るように話していた。右京はそんな米沢を引き留めるため自身がUSBメモリーに入れてきた音声を講堂の中にあるパソコンに接続し、流した。

立ち去ろうとしていた米沢も、その中の音には興味を持ったのか歩みを止め、右京の方へと振り返った。

 

「電車の走行音ですな。だから?」

 

「電車といえば、日本広しといえども米沢守!」

 

米沢は突然、フルネームで呼ばれた事にタジタジになりながら先ほどの態度から一転、完全に右京のペースに乗せられていた。困惑する米沢を他所に右京は続けた。

 

「ここに壁掛け時計が映っていますから、路線が判明すればアジトの場所が絞り込めるかも」

 

「…私は絞り込みません。断固、キッパリお断りします!」

 

フラグの様なものを思いっきり建てた米沢は右京の頼みを拒否して講堂の緩やかな階段を駆け上がり、出口へ走っていった。1人、取り残された右京はずっと米沢が走り去った方を見つめていた。

 

 

「しかし、人質は子供の頃に誘拐された少女なんですよ?要求を撥ね付けて殺されてしまったら…」

 

首相官邸の4階にある大会議室には佐藤副総理、折口洋介 内閣官房副長官(政務担当)、国平修一 外務大臣、金子警察庁長官、甲斐警察庁長官官房付き、山崎警備局長ら、関係各省庁から関係者を招いて今後の対応を協議すべく緊急対策会議が開かれていた。

尚、総理は日米首脳会談の為、渡米しており佐藤副総理が総理臨時代理として政府を指揮していた。

 

折口が慎重に行動すべきと進言したが向かいの中央に座る国平はそうは思っておらず、今回の犯行にそもそも疑問を思っていた。

 

「人質というがねぇ、7年前に要求を無視して現に彼女は生きている訳だろ?そもそも返す気があるんだか、ないんだか。それも分からんではないか」

 

「相手は犯罪組織です。金さえ払えば、人質は解放されます」

 

国平と折口の意見が互いに平行線を辿る中、佐藤は椅子に深々と座り直すと全体を見回して言った。

 

「どうも皆さん、認識が異なる様ですね。『要求を拒否すれば、大勢の人々が見守る中で日本人の誇りが、砕け散るだろう』このメッセージは、テロ予告に等しい。私はそう考えますが、如何ですか?山崎警備局長」

 

話を振られた山崎は、胸を張って警察組織の威信にかけて副総理に自信ありげに言った。

 

「私も仰る通りだと思います」

 

「で、あるならば。ここは断固、テロと戦う事を打ち出すべきでしょう。テロとの戦いは、国際社会の合意です」

 

穏やかな口調で周りを見回す佐藤に反論できるものはおらず、皆が引っ込んでしまった。そんな中、甲斐はその空気を打ち破るかのように敢えて反対の意見を進言した。

 

「今回の場合、犯人グループが日本にいる事は分かっているのですからここは、水面下で交渉する姿勢を見せて捜査をする時間を稼ぐのも一案かと」

 

「確かにな。私も甲斐くんの意見に賛成です」

 

甲斐や金子は人質救出の為、交渉する意思を示して少しでも時間を稼ぎその間に警察総動員でアジトを発見し、瑛里華を保護しようと考えていた。

他の閣僚も先日、日本人も巻き込まれたタイのテロについて言及し国際会議場爆破に続く大規模テロを誘発するような事態は避けるべきと進言したが山崎は懐疑派だった。

 

「タイのテログループは既に全員逮捕されています。また、国際会議場爆破の犯人も現在目星がついており逮捕状を請求しているところです」

 

「いや、ですが…」

 

尚、反論しかけた折口に佐藤は手を挙げて彼を制した。

 

「無論、市民に犠牲者が出るのは望ましくはない。しかし、どんな戦いにも必ず犠牲という“代償”は付き物なのです」

 

「実際、人が多い場所を全て警戒することなど不可能ですからね」

 

山崎は佐藤の意見に賛同し、他の閣僚も佐藤寄りの意見になり会議室内はテログループに対する強硬的な意見が強まっていった。そんな様子を折口と金子、甲斐は複雑な心境でいた。

 

「まぁ、相手が『レイブン』であろうとなんであろうと起こる時には起こるっちゅうものです。彼らの関与は不明だが、既に国際会議場が爆破されて、また次のテロも必ず起きるでしょう。ここは、一致団結して戦う意志を見せましょう。如何ですか、皆さん?」

 

「いいんじゃないかな?それで」

 

関係閣僚の了承を得た佐藤は記者会見の準備を指示し、一足早く会議室を後にし続けて国平も足早に去って行った。重い腰を上げた甲斐も金子と共に会議室を後にし、黒塗りの公用車に乗り込み警察庁へ引き返して行った。

 

 

一方、米沢に協力を仰いだが拒否されてしまった右京は警察学校を出た後、自身の車で毛利探偵事務所に向かっていた。その車に向かう途中、右京は本庁にいるはずの冠城に連絡をいれた。

 

「冠城くん、今から僕は毛利探偵事務所に向かうのですが、君も来れますか?」

 

『えぇ、来れるといえば来れますが、かなりまずい状況です。公安部の捜査員が今日の夕方にも彼を任意で引っ張るつもりと、社さんから連絡がありました』

 

「分かりました。僕は先に行っていますから、君も早く来てください」

 

同じ頃、国際会議場爆破の事を調べていたコナンは捜査本部の情報を調べるためにも高木刑事に連絡を入れて、2人で米花町にて会う約束をしていた。




これからはテストが終わったのでなるべく早く早いペースで投稿しようと思います。

米沢さん、初登場回です。なんだか、登場人物がアベンジャーズ並みに多くなりました笑
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