[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断 作:npd writer
色々、試行錯誤を繰り返して作っていく予定です。
それは、6月のある雨の降る夜だった。
東京港区の東京湾近辺にある倉庫群の中を1人の男が追われていた。その男は背後から迫る大型バイクに乗る人物からある重要なファイルを守るため、逃げていた。
その男は、逃げる際に助けを求めるために元上司である人物と通話していた。
「第三埠頭、第七倉庫だ」
彼の指示を受けていたのは国際刑事警察機構、通称『ICPO』で専務理事をしており、自身も連邦捜査局『FBI』の捜査局で勤務していた経験を持つ中国系アメリカ人のエドワード・チンであった。
そのチンと共に行動していたのは…
「第三埠頭、第七倉庫。そこを右です」
「了解」
上等なスーツに身を包み、髪をオールバックにし銀縁眼鏡をかけた英国人風の男、もう1人はチンが乗った車を運転する二つボタンスーツに無地のシャツを着て、ノーネクタイの人物。
警視庁特命係 杉下右京 警部、冠城亘 巡査であった。
彼らは、警視庁総務部広報課課長である 社 美彌子 警視正の指示で日本に来ていたチンのお世話兼捜査協力を要請していたのだった。
チンと社は以前、2人が古巣である内閣情報調査室とFBIにいた頃からの縁で、社は海外のテロ事件で犠牲になった邦人の遺体を日本へ運ぶ任務を命じられ、対応できないため面識がある特命係の2人にチンの手伝いを依頼していたのだった。
第七倉庫に隠れていたチンの部下、ジェイ・ノリスは自らがある倉庫に追手が迫った事に肝を冷やしたが、やがてバイクの音が去っていくのを確認したノリスは自らのタブレットを開き、スマホを肩に挟んだ。
タブレットに保存してあったファイルから、該当するファイルを確認するとノリスは電話を通してチンに訴えた。
「ノリスです。例の人物を発見シマシタ。アマダシュウスケという人物デス」
片言の日本語で報告したノリスの口から出てきた名前を、チンは復唱しながら答えた。
「あまだ、しゅうすけ」
「ソウデス。アマダシュウスケデス…。ハヤク、ヤツを…」
そこまで言いかけたノリスはふと前を見た。そこには、先程まで自らを追いかけてバイクで去ったはずの“奴”がいた。その顔はヘルメットをしていて、確認することはできない。男はサプレッサー付きの拳銃をノリスに向けた。
ノリスが、自らの運命を悟ったのと犯人が引き金を引いたのは、ほぼ同じタイミングだった。ノリスは眉間を撃ち抜かれ、近くにあった金網に音を立てて倒れた。
その音はマイクを通じてチンの携帯にまで伝わり、チンは携帯の向こう側で起きている事について理解できていなかった。
『ノリス、応答しろ!Noris,answer me!]
チンの声が響いているスマホを犯人は片手に取り、通話相手を見た犯人は電話を切るとタブレットを見た。ヘルメットに隠されて、顔を見ることはできなかったがその汗ばんだ首元には黒のタトゥーでカラスの羽が描かれていた。
「ノリスからの応答がなくなった」
車の後部座席に座るチンは焦る気持ちを内にとどめ、前にいる2人に言った。
「ノリスさん、犯人に見つかったんでしょうか?」
「それは、まだ分かりませんがどうやら最悪の事態も考えておかなければならなくなったようですね」
冠城と右京、それにチンの3人はノリスがいると思われる第七倉庫に向かって急いだ。既に、ノリスが生き絶え、重要な彼のタブレットとスマホが盗まれたとは気付かずに。
初めは、わかる人にはピンと来たと思いますが、相棒劇場版IVの序盤を模したものです
これから、不定期ですが、完成を目指して頑張りたいと思います