[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断   作:npd writer

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ふぅ。やっと投稿できました。なんか、文章力が落ちている感じがします…。


20 右京と安室

「お待たせしました。ご注文のハムサンドとダージリンのブレンドです」

 

ポアロの黒いエプロンを着た安室は英国風のスーツに身を包んだ男性が注文した品を彼が座るテーブルへと届けた。

男性は本を読んでいたらしく、ページにしおりを挟みテーブルに置くと注文の品を確認し安室に礼を述べた。

 

「どうも、ありがとう」

 

安室は笑顔を返すと、そのまま立ち去ろうとしたがふと後ろの男性が気になったのか安室を呼び止めた。

 

「ところで、お怪我は大丈夫ですか?」

 

「は?」

 

「突然すいませんねぇ。あなたの顔には、いくつかの傷があり絆創膏も貼られている。状況から考えるにあなたは何処かで怪我をした、それも何かに吹き飛ばされたかたちで。しかも、先日には国際会議場が爆破されました。あなたの傷も比較的新しい、よってあなたがその爆発に巻き込まれたのではないか、と考えましてね」

 

英国紳士風の男性は失礼を詫びながら安室の傷について聞いた。

 

「いえ、たいした傷では無いので…。それに、この傷は自転車をこいでいた際にバランスを崩して転倒してしまって、その時についた傷です」

 

「あぁ、そうですか。失礼しました。細かい事が気になってしまう、僕の悪い癖」

 

安室がカウンターに戻ろうとすると再び男性は声をかけてきた。しかし、その目は先ほどの世間話風の雰囲気から一転、何かを探るような眼差しで訪ねてきた。

 

「最後にもう一つだけ。君に前に会った事があるような気がするのですが。なにせ君は特徴ある雰囲気ですから、会っていたら忘れはしないのですがねぇ」

 

「さぁ。お会いした事はないと思いますけど」

 

お互い、腹の内を探ろうとする目付きでしばらく見つめあった。

数分の後、互いに目を離し安室は仕事でカウンターに戻り男性は紅茶を飲みながら外を見つめた。

 

 

右京は紅茶を飲みながら、冠城を待っていた。

しばらくすると冠城が乗ったV37型スカイラインがポアロの前を過ぎ去った。パーキングエリアに車を停めていたのか、冠城はそれから更に時間が経った後、ポアロにやって来た。

喫茶店に入った冠城は右京の席を見つけると、そこに一直線に歩いて行き右京の対面に座った。

 

「右京さん、今までどちらに?」

 

「警視庁サイバー犯罪対策課と、警察学校に鷺沢瑛里華さんの動画を分析してもらい、ある音声の解析をお願いしていたところです。君はどちらに?」

 

右京が問うと、冠城は声をひそめて答えた。

 

「公安調査庁に藪用で訪れていました。本当に毛利小五郎が犯人なのか、僕はちょっと気になって…。細かい事が気になってしまう、“僕の悪い癖”」

 

冠城が右京の真似をして言うと、右京は冠城と同じように声を小さくして言った。

 

「あと、冠城くん。君、あまり外で捜査状況を言わない方がいいですよ。誰が聞いているか分かりませんからねぇ」

 

右京の目には、カウンターで働く褐色肌の若い男性が映っていた。一方の冠城は頭を軽く下げると、皿にのっているハムサンドを見て右京に食べて良いか尋ねた。

 

右京はテーブルに置かれていた紅茶を飲み干すと、お会計を済ませてポアロから退出した。冠城は途中でコーヒーを飲んできたらしく飲み物はいらないと言ったため右京が残っていた紅茶を飲み干す間、残っていたハムサンドを平らげていた。

 

「では、冠城くん。行きましょうか」

 

「えぇ」

 

右京と冠城の2人はポアロを出るとビルの横にある階段を上がり、2階にある毛利探偵事務所に向かった。

 

 

「ごめんください」

 

探偵事務所で作業をしていた蘭は探偵事務所の入り口からドア越しに男性の声を聞いた。男性は穏やかで丁寧な口調で話しかけていたが今日、依頼人の予定は無いため蘭と小五郎は警察なのではないかと危惧しながらドアを開けた。

ドアを開けるとそこには英国風のスーツに身を包んだ初老の男性と、ノーネクタイで上着を羽織った30代の男性がいた。

 

競馬を見ていた小五郎は慌ててネクタイを上げ第1ボタンをはめて、来客が来た時の格好になると2人の男性をソファに案内し2人の要件を聞いた。

 

「それであなた方は?」

 

「失礼、紹介が遅れました。警視庁特命係の杉下と申します」

 

「同じく、冠城です」

 

右京と冠城は名刺入れから自分らの名刺を取り出すと、それを小五郎に提示した。小五郎は名刺を興味深そうに見つめると、“警視庁”に反応して急に不安そうな面持ちに変わった。

 

「警視庁って…。まさか、私を捕まえに来たとか?」

 

「父は爆弾が作れるような技能はありませんし、極度のパソコン音痴でもあるんです!だから、警察の方がいらした時にその事を話したんですけど…」

 

「無視されたと?」

 

必死に父親を弁護する蘭の言葉を冠城が継ぐと蘭は頷いた。右京は考え込むと小五郎に向かって言った。

 

「僕たちも、あなたが犯人だとは思っていません。あなたが国際会議場を爆破する動機は見当たりませんし、失礼ながらあなたが国際会議場を爆破する爆弾を作れるような技量をお持ちだとは思えなかったものでしてね」

 

右京の理解に小五郎と蘭はホッとし、胸をなでおろした。だが、右京は続けてこうも言った。それはとても彼らにとって残酷な事になる事になる話だった。

 

「ですが、捜査本部はあなた方を犯人だと確定しているようです。時期にあなたは逮捕されてしまうかもしれません」

 

「そ、そんな…」

 

蘭は父親が逮捕されてしまうかもしれない事に変わりがないと分かると、絶望しきった表情をしていた。小五郎と額に冷や汗をかいて右京らを見ていた。

 

その時、再びドアがノックされ部屋に入って来たのは風見率いる公安部の捜査員だった。




右京さんと安室くんが一度会ったことがあるのか、ないのかは今後明らかにするつもりです。

次回、毛利小五郎の運命は如何に…!?
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