[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断   作:npd writer

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ふぅー。やっと一週間が終わったー!

ということで、久しぶりの投稿です


24 無実か本当か

空が白み始めた頃、安室は人気のない沿岸にある公衆電話ボックスから、風間に電話をかけた。

 

『残念です。降谷さんの言ったとおりになりましたが、もっと早くわかっていれば我々公安の仲間が死ぬことは…』

 

「ああ。まさかサミット前に爆破されるとは…」

 

降谷は公衆電話に手をかけながら、海の方を振り返った。白み始めた空に飛行機が飛び上がっていくのが見える。

 

『現在、我々は外務省のホームページをハッキングし、鷺沢瑛里華さんを人質にとっている『バーズ』及び『レイブン』を調べていますが、降谷さんの方は』

 

「現場のガス栓にアクセスした通信を調べている。少し変わったシステムが使われているようだ」

 

『なんですか?』

 

「捜査が進み次第、ウチから警視庁公安部に伝える」

 

『わかりました』

 

降谷は再び前を向き、「例の件はどうなっている?」と訊いた。

 

『はい。〈2291〉を導入する手筈になっています』

 

突然、まばゆい光が差し込んできて、降谷は公衆電話ボックスの外を見た。海の上に朝日が昇ったのだ。

 

『…降谷さん?』

 

「わかった」

 

降谷は電話を切ると、海の先に建つ朝日に輝くビル群を見つめた。

 

 

 

小五郎が逮捕された翌日。

 

警視庁の大会議室には再び公安部と刑事部の警察官が集められ、白鳥が小五郎の事務所から押収されたパソコンの調査報告をしていた。調査結果を聞いた刑事たちがざわつく。

 

「それはつまり、毛利小五郎のパソコンから現場のガス栓にアクセスした形跡が出たってことか」

 

刑事たちの前に目暮と並んで座った黒田がたずねると、白鳥は「…はい。サイバーセキリュティ対策本部とサイバー犯罪対策課から、そう報告が入っています」と持っていた手帳に目を落とした。

 

続いて岩槻が立ち上がり、黒田や目暮の背後にあるスクリーンをパソコンで捜査し、報告した。

 

「サイバー犯罪対策課の岩槻です。捜査本部からの要請により我々とサイバーセキリュティ対策本部で毛利小五郎氏のパソコンを解析した結果、ネットの検索履歴に国際会議場の見取り図を検索していた痕跡、及びガス栓爆破に使用したと思われるプログラムが発見されました」

 

続いて岩槻は衝撃的な事実を口にした。その報告は刑事部の刑事のみならず、公安部の刑事や前に同じように座っていた内村や中園をも震撼させた。

 

「…毛利小五郎氏のパソコンから発見されたそのプログラムを解析した結果、以前『バーズ』が企てた欧州中央銀行のサイバー攻撃時に使われたプログラムと同種であることが分かりました」

 

その報告に目暮は勿論、白鳥、高木、佐藤、千葉は驚き、小五郎をよく知る刑事部の伊丹や芹沢、そしてその他の刑事場の刑事たちは騒然となった。

 

すると、公安部側の責任ついた風見が立ち上がり、大型モニターに映った料亭の厨房を指差した。

 

「決まりましたね。毛利小五郎はここに忍び込み、この扉を開け、『高圧ケーブル』に油が漏れる細工をしたんです。それと同時に毛利小五郎が『レイブン』と継ながっているということも証明されましたね」

 

大型モニターにはさらにガス配置図、高圧ケーブルの格納扉に焼きついた指紋、格納扉の中に詰まったケーブルなどが次々と映し出された。

 

「待ってくれ!だったら防犯カメラに毛利くんが映ってたはずだ!それに『レイブン』と繋がっているなんてそんな事、彼がするはずない!」

 

目暮が身を乗り出すと、白鳥の右隣に座った佐藤が「あ、いえ…」と沈痛な面持ちで口を開いた。

 

「現場にネットが開通したのが昨日からなので、それ以前のカメラは作動していません」

 

「この細工をしたうえで、毛利小五郎は『ガス栓』をネット操作し、ガス漏れ状態にしそれで今回の爆発がーーー」

 

「そんな…なんで毛利さんがそんなことを…」

 

白鳥の左隣に座った千葉が呟いた。

 

「取り調べではなんと言ってる?」

 

黒田が問いを挟んだ。

 

「毛利小五郎は否認を続けています。否認のままでも送検できますが」

 

風見が言うと、目暮が立ち上がろうとしたがその前に伊丹がバン!と音を立てて立った。

 

「おい!お前ら、まさか奴の容疑が曖昧な状態で送検するのか!もしもこれが冤罪だったら、あんたらはどう責任を取るつもりだ!?警察官の恥だとは思わないのか!」

 

「伊丹くんの言う通りだ。動機もわからないのにあなた方は送検する気か!」

 

興奮して風見に喝を飛ばして怒鳴る伊丹を芹沢は宥めたが、それでも怒りが収まらないのか席に座った後も風見を睨んだ。伊丹が座ったことを確認した風見は目暮をみて、静かに言った。

 

「証拠がそろえば送検。警察官として当然のことですが?」

 

「待ってくれ!何か引っかかる。何かおかしい!」

 

「なるほど。“刑事の勘”というものですか」

 

目暮が小五郎の送検をなんとか止めようと風見を説得する中、前方のテーブルの中央に座る衣笠が静かに口を開いた。

 

「あなた方、刑事部はそのような山勘を頼りに事件を解決してきたんですか?違いますよね?確かな証拠が集まっているからあなた方は逮捕し送検してきたのでしょう。こうした確たる証拠が見つかっている中、そのあなた方が今更、何を言いだすんです?」

 

衣笠は黒縁眼鏡の奥の不気味な眼光を光らせ、目暮ら刑事部を睨んだ。

 

「聞けば、捜査一課はこの事件の容疑者、毛利小五郎が過去に在籍した部署ではないですか?目暮警部など毛利小五郎と共に時を過ごしたあなた方には辛い話かもしれませんが、これが現実です。彼をさっさと送検するべきです」

 

「し、しかし。衣笠副総監…!毛利くんは…」

 

「…これ以上、あなた方が毛利小五郎の送検を見合わせと仰るのでしたら、確たる証拠を示しなさい。それが無いにも関わらず、捜査を妨害するならば私は刑事部捜査一課3係をこの捜査本部からの解任、及び監察官聴取にかけます。大体、あなた方も冷静に考えれば分かるはずです。何か引っかかる、何かおかしいで、これだけの捜査員が動くと思いますか?」

 

衣笠は前方に座る公安部の刑事たちを指し示した。大勢の公安刑事が一斉に目暮に目を向ける。

反論できない目暮は悔しそうに「うう…」と小さなうなり声を上げた。

 

「よろしいですか?衣笠副総監」

 

衣笠の隣に座っていた山崎は衣笠の話が終わったタイミングを見計らい、手を挙げた。長話を詫び着席した衣笠に変わり今度は山崎が話し始めた。

 

「近日、開催される『国際平和会議 東京サミット』に現在、環太平洋評議会の専務理事である、柳沢克彦氏が出席することが分かった」

 

甲斐や金子に報告した社が彼らに命じられ、山崎にこの事を伝えたのがあの後、すぐ後だったので山崎は今この場で話すことができたのだった。

パソコンの画面が切り替わり、『国際平和会議 東京サミット』のネット記事と柳沢克彦の写真と経歴が表示された。

 

「柳沢氏は7年前、駐英大使として鷺沢瑛里華さんの身代金要求を黙殺した人物だ」

 

『今回の要求は真偽不明として無視し、要求なしてはいかがでしょう』

 

駐英大使として、外務省に電話をした際に残っていた記録にはこう書かれていた。日本国の代表としてあるまじき行為だった。しかしこの事は無論、外務省から報告される事はなかった。

 

この情報には刑事部、公安部、関係なく捜査本部には捜査員たちの驚く声が轟いた。

 

「この事は、警察内部で厳重保秘!」

 

「会議には海外から大勢の要人やメディアが集まる。『レイブン』の『大勢の人々が見守る中で、日本人の誇りが砕け散るだろう』というメッセージは、柳沢氏が出席するこの会議を狙ったものである可能性が高い!」

 

中園の補足の説明の後、山崎がその理由を述べた。山崎は今度こそは会議を成功させるために躍起になっており、自信もあった。

 

「会場は駅に隣接しおり、周辺にはファッションビルやオフィスビルが多い。テロが起きた場合、一般市民が巻き添えになる可能性が高い。よって、最大級の警備をしく!」

 

内村の指示により、捜査員たちは返事の後、大きく動き出した。その中で小五郎と親しくしていた捜査一課3係と伊丹や芹沢は動くことができずにしばらくその場に座っていた。




米朝首脳会談は、初めてとしては成果があったのかなと思いますが、正直言って6カ国協議の時よりも合意が甘く?なってると思いました
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