[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断   作:npd writer

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暑い…。なんだ、この暑さは!

この暑さはどんどん体力を奪っていくような暑さですね。冷房が手放せません。


28 地検公安部の敏腕検事

その頃、白鳥が再び妃法律事務所を訪れていた。

 

「今回の爆破事件、地検公安部の日下部検事が担当することになりました」

 

白鳥がデスクについていた英理に報告すると、側にいた境子はまた他人事のように「あら大変」と言った。英理がハァ…と頬杖をつく。

 

「公安事件の弁護をすることが少ない私でも、名前は知ってる」

 

「そんなにすごい検事さんなの?」

 

蘭がたずねると、

 

「妃先生と同じで、負け知らずの敏腕検事。しかも、兄は法務省事務次官である日下部彌彦。法廷でも検察庁でも知らない人がいないくらい、名実ともどもの最強検事。私とは真逆ね」

 

境子は肩をすくめて自嘲気味に笑った。不安げに俯く蘭を見て、コナンは空気を変えようとデスクに置かれた境子の取扱事件記録を指差した。

 

「あ。ボク、この事件知ってるよ。『NAZU不正アクセス事件』」

 

「え?NAZUってアメリカで宇宙開発してる、あの有名な?」

 

蘭が感心して見ると、境子は記録を覗き込んだ。

 

「あぁ。7年前、ゲーム会社の社員が遊びでアクセスしたって事件。同時期に当時、在英大使館の参事官令嬢の鷺沢瑛里華さんの誘拐が有名で、こっちはあまり有名じゃないんだけどね」

 

「鷺沢瑛里華さんって、『レイブン』に誘拐されて先日再び、身代金要求をされた彼女ですか?」

 

「えぇ。当時の在英日本大使館の柳沢克彦大使の指示で身代金の要求を拒否されて、以後消息が途絶えていたんだけど再び外務省のホームページをハッキングするという大胆な手口を彼らが使ったおかげで再び、世間に姿を現したんだけど、警察の方では彼女の動きは掴めているんですか?」

 

境子に話を振られた白鳥は、懐から手帳を取り出し語った。

 

「詳しいことは話せませんが、我々警察は彼女が拘束されている場所の発見を全力で進めています。各関係諸機関にも協力要請をして一刻も早い彼女の保護を目指します」

 

(ま。あの杉下警部や冠城刑事もいるから、以外と早く見つかるかもな)

 

コナンの言うとおり、既に右京は岩槻や米沢に協力を依頼していた。組織内では疎まれている右京だが、何だかんだで彼に協力する人も多く、その人脈をフルに活用して彼は活躍していた。

 

「それでNAZUの事件も…」

 

蘭がおずおずとたずねると、

 

「もちろん負けてます」

 

境子は手をひらひらと振りながらあっさり言った。

 

「もちろんって…」

 

(オイオイ…)

 

空気を変えるどころかよけいに蘭を不安にさせてしまったコナンは、がっくりと肩を落として境子を見た。

 

 

「よ。暇か?って、お二方は暇じゃないみたいだね〜」

 

警視庁本庁に戻った右京と冠城は特命係の部屋に戻ると、事件の捜査を再開した。右京の整理されたデスクの上には『レイブン』及び鷺沢瑛里華の資料が、冠城のデスクにはエッジオブオーシャン関連の資料が置かれていた。

 

「角田課長。何故、国際会議場が爆破されたのが公安部が点検する時だったのか凄い引っかかるんですが、課長はどうも思いますか?」

 

冠城の問いに角田はマグカップを持ったまま、疑問を持ちつつ暫く考え込んだが、分からないとお手上げの様子だった。

 

「何故って…。単に爆破日時を設定したのが偶々その日だった、って事じゃないの?」

 

「だとしたら、何もオープン前に爆破する必要は無いわけです。もしも日本政府や国家に対するテロならば多くの人々が集まる開業式のセレモニーや環太平洋評議会を狙って爆破すれば、効果は絶大です。何故、爆破がその前なのか気になりまして」

 

「それは、当の本人に聞いた方が早いかもな」

 

角田はそう言うと、周囲を見渡しながら小声で話し始めた。

 

「実は、毛利小五郎が送検されたのは知ってると思うが、その彼を取り締まる検事と弁護士が一癖ある奴なんだよ」

 

「それはひょっとして、日下部検事と橘弁護士のことですかねぇ」

 

不意に後ろから声をかけてきた右京に角田と冠城はびっくりし、角田は持っていたマグカップを落としそうになったが、それを何とか堪えた。

 

「あぁ。一方は負け知らずの敏腕検事、もう一方は負けてばかりのダメ弁護士だもんな」

 

「えぇ。俺が法務省にいた頃、幾度か耳にしたことがあります。日下部検事は、地検公安部に所属する検事であの日下部事務次官の弟でもあります。何度か話したこともありましたが、正義感が強い人でした。橘弁護士は、いわゆる『ケー弁』ケータイ弁護士で公安事件の弁護が多いが、殆ど負けている弁護士でしたね」

 

「その橘弁護士ですが、面白い弁護をしていますねぇ」

 

いつのまにか自身の椅子に座っていた右京は、冠城のデスクから持ってきた資料を読みながら言った。

 

「『NAZU不正アクセス事件』ですか…。この事件は鷺沢瑛里華さんの事件に続いて有名だったことを覚えています。しかし、専らこの時は誘拐事件の方にマスコミも目を向けていましたねぇ。確か、犯人が自殺したとか」

 

「おっしゃる通りです。犯人が自殺したことで、この事件は一定の区切りがついたことで、世間から忘れられました。右京さん、何でこの事件を?」

 

冠城が聞くと、右京はメガネを光らせながら言った。

 

「地検公安部の敏腕検事、公安が主の弁護士。彼らはこの『NAZU不正アクセス事件』に関わっているようなんですよ」

 




すみません。早めに投稿すると言いましたが、色々と忙しいのでどうしてた遅くなってしまいました。

何とか、早く投稿できるように頑張りますので引き続きよろしくお願いします。
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