[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断   作:npd writer

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今回も、相棒サイドで書いていこうと思います


02 初捜査

第七倉庫に向かった右京、冠城、チンの3名は倉庫についた際、入れ替わるようにして倉庫から出てきたナンバープレートが隠されたバイクに乗る男とすれ違った。冠城は後を追うとしたが、あっという間にバイクとの距離を離され走り去ってしまったため、先にノリスの保護を急いだ。

 

一方、先に倉庫に入って来ていた右京は雨でスーツが濡れているにも関わらず懐から懐中電灯を取り出して倉庫を探した。

 

いくつかの部屋を巡っていた時、右京は何かに引っかかった。金網の奥に何か物体が存在していたのだった。

不審に思い、改めて懐中電灯を照らすとそこには白人の外国人が頭から血を流して倒れていた。

 

「右京さん!これは…」

 

冠城が入って来たのは、そのすぐ後であった。後ろからはチンも付いて来ており、同じく雨で上着が濡れていた。

金網に倒れてた人物を見て、チンはその人物の名を呟いた。

 

「ノリス…」

 

遺体となったまた部下の側に跪き、脈を取るチンに対して右京と冠城は初動捜査を始めた。恐らく、通報で駆けつけて来た捜査一課に、捜査を拒否される恐れがあったからであった。

 

 

 

「被害者は、ジェイ・ノリスさん。連邦捜査局 国家保安部の職員らしいです」

 

「連邦捜査局ってあの?」

 

現場に駆けつけて殺害現場の操作を行っていたのは警視庁刑事部捜査一課7係主任の伊丹 憲一 巡査部長とその部下の芹沢 慶二 巡査部長であった。2人の他にも現場には、捜査一課や鑑識課の職員が居合わせ、現場は閑静な倉庫街から一転、雨にも関わらず大勢の捜査員で溢れかえり、辺りは騒然としていた。

 

「えぇ。あのFBIって呼ばれている組織で本来はアメリカのテロ・スパイと言った安全保障に関わる公安事件や、汚職事件などを捜査するのが仕事らしいっすけど…」

 

「問題は、どうして彼が日本に来たのか、ですよね?」

 

伊丹や芹沢の隣で現場検証を行っていたのは、高木 渉 巡査部長だった。実は、この捜査には7係の他にも3係の捜査員が来ており、ここには他に佐藤 美和子 警部補、千葉 和伸 巡査部長、目暮 十三 警部らが集まって、現場検証を行っていた。伊丹らは7係だけで事件を解決しようとしていたが、そこに3係が横槍を入れていた事に不満を抱いていた。

 

キッと、高木を睨む伊丹に高木冷や汗をかきながら怯えた。

 

「彼の死因は、眉間を撃ち抜かれた事かね?」

 

目暮は、遺体を見ながらそう聞いた。すぐに近くにいる鑑識職員が肯定的に答えたために目暮は顎に手を添えて考えた。

 

「何故、ノリスさんは射殺されなければなからなかったのか?それが、疑問だな」

 

「えぇ。それと、なんで特命係の2人が第一発見者なんだよ!それに、あの白髪のジェントルマン、誰だ?高木」

 

「えぇ!?僕に聞かれても…」

 

伊丹が睨む先には、高齢の男性と一緒にいる右京と冠城がいた。伊丹は事件を裏で解決してくれる特命係を有り難みも反面、恨めしく思っている事もあり今回はその後者だった。高木ら、3係にとって特命係は伊丹たちよりも縁が無かった。その理由は、『眠りの小五郎』と呼ばれる名探偵と彼を支える小さな探偵がいたからだった。

 

伊丹が特命係の2人を睨んでいた一方で、高木らは好奇の目線で2人を見ていた。

 

「あの2人が、噂の?」

 

「えぇ。彼らこそ7係の裏で活躍し、数々の難事件を解決してきた警視庁の窓際部署と呼ばれる特命係ですよ。噂によれば、あのオールバックの男性、杉下警部は『和製シャーロック・ホームズ』と呼ばれるほどの天才で、彼が特命係を作ったとされているそうですよ」

 

隣にいた千葉が高木に説明してくれたが、高木もその一部は知っていた。ある時、突如として生活安全部の係りとして誕生しつつも捜査権を与えられず、雑用ばかりさせられている窓際部署。しかし、その裏では数々の事件を解決しながら7係に常に手柄を持っていかれる為、表舞台に現れず、警察上層部からも毛嫌いされ、誕生のエピソードもごく一部しか知らない事実で謎の多い部署でもあった。

 

「えぇーと、色々と話を聞かせてもらえますかね?特命係のお二人さん?」

 

「そうでしょうね。まず、こちはエドワード・チンさん。元FBI捜査局の捜査員で、国際刑事警察機構 ICPOで専務理事もされていた方です」

 

「おぉ。ナイス トゥ ミー チュー」

 

片言の英語で話す伊丹に対して、チンは日本語で大丈夫と言った。中国系アメリカ人とは思えないほど流暢な日本語と、元ICPOの理事もしていた貫禄からか、ゆったりと構えの彼に伊丹は改めて、背筋を伸ばして日本語でしっかりと挨拶といった。続けて、高木らも挨拶をした。

 

「警視庁捜査一課の伊丹です」

 

「芹沢です」

 

「同じく、警視庁捜査一課3係の目暮です」

 

「佐藤です」

 

「高木です」

 

千葉だけは現場検証のため、チンの挨拶には同行していなかった。

一通りの挨拶が終わったのを確認した右京は再び、チンの紹介を始めた。

 

「チンさんは、引退後も国際的犯罪組織をいくつか追っています。一つは『バーズ』及びそのリーダーである『レイブン』、二つ目は名さえも不明な組織で未だに幹部クラスの逮捕さえも捗っていない組織です。今回チンさんは、元部下のノリスさんから先ほど申した『レイブン』に関する情報を得られそうたという情報を得て、急遽香港から来日したと言う事です」

 

伊丹らは、チンがやってきた事に関しては納得が言ったように頷いていたが、疑問を抱いた高木が手を挙げて右京に質問した。

 

「しかし、杉下警部。何故、特命係がこちらにいらっしゃるんでしょうか?」

 

その質問には自らのタブレットを操作していた冠城が答えた。冠城は何処かへ電話をかけていたらしく、その電話の相手は社課長だった。疑問を浮かべる伊丹らを前に冠城は通話ボタンを押した。

 

「社です。チンさんは、私の内調時代の知人で特命係のお世話をお願いしてあります。話は官房付きの甲斐さんに通してありますので」

 

続いて、社は右京を呼び出した。右京は、タブレットの前に近づくと、社と会話を始めた。

 

「杉下警部、ノリスさんの件は残念でしたが、引き続きよろしく」

 

『分かりました。社さん、今機内の様ですが?』

 

「先日、タイで起こったテロで邦人一名が犠牲になったのはご存知ですよね?そのご遺族に付き添って帰国中です。では」

 

社はそう言うと、通話を終了し機内に持ち込んだ手提げバックにタブレットをしまい込んだ。




次回は、そろそろコナン側から見た今回の事件について書いてみようと思います。

今日、『ゼロの執行人』を見てきましたが、とても面白かったですね。子供は見てつまらなそうな感じではありましたが
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