[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断   作:npd writer

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今回は、少し短めです。

色々あって、書く時間がないためです。


33 検証

「お父さん…」

 

小五郎の起訴が決まったことを知った蘭は、力なくうなだれた。

 

「大丈夫。必ず助けるから」

 

と励ました英理は「あちらへ」と境子に目配せをして、応接セットに向かう。境子は英理の正面に、右京と冠城は2人がけのソファに座った。

 

境子は全員が着席したことを確認すると、封筒から資料を出してテーブルに広げた。

 

「供述調書、現場鑑定書、それと現場鑑識写真ですね」

 

「すごい量…」

 

テーブルいっぱいに広げられた資料に蘭が驚いていると、英理が現場鑑定書に手を伸ばした。右京の隣に座っていたコナンも身を乗り出し、テーブルに並べられた現場鑑識写真を、右京は供述調書を見つめた。

 

(何か手がかりを見つけねぇと…クソ、何かないか!?杉下警部は何か見つけたのかな?)

 

ナンバリングされた写真には証拠名と説明が記されていた。

『爆発現場』『国際会議場ガラス片』『毛利小五郎の炭化指紋』『高圧ケーブル爆破片』ーーその中に『不詳』と書かれたガラス片の写真があり、コナンはかぶりつくように見た。

 

「どうかしましたか?コナン君」

 

隣に座っている右京に訊かれて、コナンは「え?」と顔を上げた。

 

「いや…どこかで見た気がして…」

 

それは特に目立つことのない黒っぽいガラスだった。けれど、コナンはどこかで見たような気がしたのだ。

 

現場鑑定書を手にとって見ていた英理は、フゥ…とため息をついた。

 

「これ見ると、爆破の手口がよくわかるわね…」

 

「我々警察は捜査資料を製作する際、詳しく書きますので、こういった内容になるのは必然なものですから」

 

右京が説明すると境子が続けて言った。

 

「警察の捜査資料って犯罪の詳しい手引書みたいなもんですよね」

 

(手引書…)

 

コナンがなんとなく引っかかっていると、どこからかスマホの着信メロディが聞こえてきた。

境子がジャケットのポケットからスマホを取り出し、耳に当てた。

 

「はい、橘です。…裁判所?」

 

一同はハッとして境子に目を向けた。

 

「…はい。公判前整理手続きですか…」

 

 

東京地検・統括検事室。

 

夕方になり、紗世子がコーヒーメーカーでコーヒーを淹れていると、

 

「岩井統括!」

 

険しい顔つきをした日下部が入ってきた。

 

「なぜ私に黙って、起訴するなんて連絡を弁護側にしたんですか!」

 

「何度も言わせないで。これは公安警察の判断よ」

 

紗世子はコーヒーを片手に日下部の前を横切り、応接セットのソファに腰を下ろした。

 

「起訴の判断だけでなく、タイミングまで公安警察の言いなりですか」

 

「それでさっそく明日、検察側、弁護側と公判前整理手続きをしたいと、裁判所から連絡がありました」

 

「その連絡がなぜ岩井統括に入るんですか!担当検事は私ですよ!」

 

憤る日下部を前に、紗世子は淡々とした表情でコーヒーを口にした。そして、

 

「手続きが終わったら、連絡よろしく」

 

念を押すように言って、日下部を睨みつけた。




先週は涼しかったのに、今週はまた暑くなってきましたね…。

暑い…!
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