[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断 作:npd writer
翌日、ジェイ・ノリス氏死亡のニュースは朝一番に報じられた。そのニュースは昼になっても続き、子供たちの笑い声が絶えない阿笠邸にも入ってきた。
『昨夜午後9時過ぎ、東京都港区においてアメリカ連邦捜査局『FBI』の捜査官を務めていたジェイ・ノリス氏が何者かに拳銃で射殺されているのが発見されました。警視庁は殺人事件として捜査すると共に、ノリス氏が所属していたFBI本部にも連絡を取り、情報収集を行っているとの事です。尚、この事件につきましては新しい情報が入り次第、お伝えします。続いては…』
「何か、気になることでもあった?」
テレビを見ていた小さな探偵、江戸川コナンは灰原哀に声をかけられ現実に引き戻された。
「いや、このジェイ・ノリス捜査官は『黒の組織』に殺されたんじゃないかって考えてたんだ…」
「…ッ。で、FBI捜査官の人たちには連絡したの?」
コナンの『黒の組織』という言葉に灰原は顔色を僅かに変えた。普段、クールビューティーの彼女が顔色を変えるのはコナンも灰原も『黒の組織』に身体を小さくされていたのだった。
「いや、ジョディ先生に聞いてみたけどノリス捜査官が『黒の組織』に接触していた形跡は見つかっていないみたいだ。最も、奴らならば経歴を書き換える事なんて簡単だと思うけど」
窓際に移動したコナンは空を眺めた。庭には、子供たちが走り回っている姿と空を飛んでいるドローンがあった。灰原は先ほど聞いた事実を胸にしまい込み、再びテレビに見入った。
「うわー!スッゲー!」
庭に来ていた膨よかな体型をした坊主頭の小嶋元太は空を飛んでいるドローンに興奮していた。
「このドローンは何処まで飛べるんですか?」
「フフフ…。このドローンは高さ10000mまで飛べ、30km飛べるよう設計されておるんじゃ!」
同じく、空を眺めていた円谷光彦の質問に隣でドローンを操作していた阿笠博士が胸を張って答えた。阿笠博士は、いつもくだらない発明品を開発しているが、今回もそのうちの一つではないかと、灰原は考えていた。
「このドローンで埼玉のおばさんの家まで運べるかな?」
カチューシャをつけたおかっぱ頭の少女、吉田歩美の発言は遠くから見ていたコナンらも思わず苦笑いしてしまうほどの考えだったが強ち不可能な話でもない、とコナンは考えていた。何故なら、もう少し航続距離を伸ばせれば埼玉県まで確実に行けるほど、ここから近距離でかつドローンの性能が良かったからであった。
当然、航空法などに引っかかるのは覚悟の上だが。
元太らがドローンのリモコンを奪い合っている頃、コナンはあるニュースに見入っていた。
『続いては特集です!来週行われる[国際平和会議 東京サミット]について、開催会場となる《エッジオブオーシャン》が本日完成しました!この施設はショッピングモール、国際会議場、そしてカジノタワーとこの3つが主なポイントで、この《エッジオブオーシャン》はその名の通り、海つまり水をモチーフにした新たなリゾート施設です!ショッピングモールには20を超える飲食店があり、その殆どは外国からお越しになる政府要人に日本の文化を詳しく紹介できるよう“和”をコンセプトにしているようです。カジノタワーは東京湾を一望できる高さ30mのタワーで海の灯台としての役割も果たすようです!この施設は3日後、最終点検が行われた後いよいよ開業となります!』
「なぁ、この施設ってあの新しく開業するっていう、あの今人気話題のテーマパークか?」
「えぇ。なんでも、この[東京サミット]が開かれる同日に国際競技大会の選手団が帰国するらしくてその凱旋パレードもこの施設の周辺でやるみたいだし。そこまで大きな土地を作るのはさぞ、大変だったのにね」
パソコンで作業していた灰原はパソコンから目を離すと、疲れた目をこすりながら答えた。
実は、この[東京サミット]が開かれる日は、国際競技大会を終えた選手団が閉会式を終え日本に帰国するのと同じ日だった。そこで、日本をアピールするためには、なんでも使うという佐藤副総理の指示の下、急遽コースが変更されここを中心とした沿岸地区を周るコースになっていた。
「…何か起きなければいいな」
「え?何か言った?」
「いや、なんでもない」
コナンはいつもより厳しい顔をしていた。何か不吉な予感がコナンの心の中にあったが、それを胸にしまいこんだ。この後、コナンの予想がまさか当たるとは思いもせずに。
次回は警視庁の会議でも書こうかなだと思ってます。
何かアドバイスがあれば感想欄に書いていただけると幸いです。