[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断 作:npd writer
右京が発見した情報は、彼が発見したと悟られないよう米沢が発見したという事になり、捜査本部に持ち込まれた。
今まで国際会議場爆破の件で、てんてこ舞いだった捜査本部はこの新しい情報が今まで滞っていたもう一方の事件の解決を加速させる有益な情報であると考える一方、休む暇なく次の事件の捜査を担当することとなり、疲労が発散されることなく溜まっていくという不利益を被ってしまう事になったため、伊丹や高木、佐藤といった捜査陣は内心大きなため息をついていた。
「このエリアの防犯カメラを全て当たれ!首にタトゥーのある男を見逃すな!それと、大量に食品を買い込む人物もチェックしろ!」
捜査本部のモニターには東京都のシルエットに城西線の線路が入った地図が表示されその内、右京が指摘した4箇所がピックアップされモニターに表示されていた。
中央のひな壇には黒田や内村、中園、そして山崎が座っており、中園の言葉に捜査員は大きな声で返した。
捜査本部に何百台と置かれたパソコンにはショッピングモール、コンビニエンスストア、駅、商店街といった各地に設置された防犯カメラの映像が表示されており、捜査員が一つずつ確認していた。
幾多ものパソコンが置かれた一角、中央の机の端に神戸とチンはいた。他の捜査員と同様、パソコンに表示された映像を注意深く見ている。
その後ろ、神戸とチンの1列後ろの列には伊丹がいた。伊丹は行き交う捜査員の波を掻き分けながら、芹沢が座っている隣の席へと移動した。
「おい、これ誰のだ?」
席に向かう伊丹が拾ったのは、自身の足元に落ちていた一つのUSBメモリーだった。伊丹が拾い上げ、周りに問いかけるも周りの捜査員は自身の業務に追われて誰も返事をしなかった。
「心当たりがないのね、ハイハイ」
伊丹はそれを自身のパソコンに読み込ませた。画面に表示されたファイルを開くと、出てきたのは刑事部の弓長警部が関わっていると思われている放火事件の書きかけの書類が一つだけだった。
興味深そうに隣に座っている芹沢も覗く。
「書きかけの報告書みたいっすね?」
「ふん、後で探したって知らねぇぞー」
USBメモリーの内容の確認も済んだし、他にも業務が溜まっているからこんな物に時間はとれない、この伊丹の気持ちによって乱雑に処理されたUSBメモリーが後に伊丹自身にしっぺ返しとなって返ってくるのをこの時、当の本人でさえ知る由もなかった。
「同じものを食べているのに被害に遭った人と、そうでない人がいるね」
「うん、まるで狙いすましたようにある人たちだけ、被害に遭っているんだ」
冠城が去った後も、引き続き右京、コナン、そして途中参加の角田はレストラン街で起きた食中毒事件について調べていた。
「もし仮に食材に毒物が混入していたのだとすれば、既に原因物質は特定されているはずですねぇ」
「となると……。食器!箸の類!!」
角田は自信ありげに語るが、右京の隣で資料を見ていたコナンが首を傾げて疑問を提示する。
「でもさ〜。そうすると、毒物を混入させるために全ての店に侵入しないといけないよ〜。それってかなり非効率だし、何より目立っちゃうんじゃないのかな〜」
コナンの疑問を受け、再び角田は考え出す。そして、数十秒もしないうちに新たな仮説が角田の脳裏を横切る。
「分かった、水だ!どの店も同じ水道水を調理や飲み物に使っている。犯人は水道管に細工した!!」
自分の推理を得意げに話す角田を、コナンはまるで小五郎を見ている様に感じていた。隣の右京も難しい顔をして角田を見ている。
二人の表情が微妙なことに気づいた角田も、すぐ得意げな表情を消し自分の推理の盲点を探した。
「……違うな。なら、飲食した人間ほぼ全員に、被害が出たはずだよな?」
「えぇ、そういう事になりますねぇ」
「けどまぁ、昼飯時より早い時刻で良かったよな。あと30分遅かったらもっと被害がでかくなってたぞ」
その言葉に席を立ち、考えていた右京と資料を隅々まで見ていたコナンは、ふと何か勘付いたかのように顔を上げた。
「「入店時刻?」」
突然、資料を漁り始めた2人に角田は怪訝そうな表情で彼らを見つめた。
「何よ?何か分かったのか?」
右京とコナンは数ある資料の中から目的の資料である、事件の被害者がオレンジ色にマークされた資料を見つけ、それを辿り始める。
「17階、18階、19階、20階、21階。11時…。なるほど…!」
「入店時刻が近い人のうち、症状が出ている人は各フロアに1人ずつだけ!つまり、それぞれのフロアに同時に到着した人の中で被害に遭ったのは、それぞれのフロア1人ずつだけということ!そういう事だよね?杉下警部!!」
「えぇ、君はなかなか頭の切れる子ですねぇ。とても興味深いです」
右京とコナンの眼鏡が同時に光り、お互い分かった表情をする。一方、眼鏡を外して同じく資料を見ていた角田は未だ分からず、どんどん先へ進んでいく2人に戸惑っていた。
「だから!?どういう事だよ?」
「つまり…、という事は…!」
右京は自らの仮説を立証するために、刑事部のある部署へ協力を仰ごうと、行動を取った。
本当に投稿が遅れてしまい、申し訳ありません。
どうも予定がキツキツの為、なかなか書けないでいます。
これからもこの頻度で投稿する事になるかもしれません。
皆様には、本当にご迷惑をおかけします。