[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断 作:npd writer
何とか一ヶ月に2回投稿できました。
後、2日遅れですがメリークリスマスです!
法務省で、『あまだしゅうすけ』について調べ終わった冠城は別の事を調べる為、遺体安置所へ出向いていた。
「納棺師の仕事で大切なのは、ご遺族が故人を気持ちよくお見送りできるよう、ご遺体を安らかな姿にお戻しすることです」
薄暗い室内で、納棺師は棺に納められた遺体の手入れをしながら冠城に言った。
「な、なるほど……ッ」
冠城は吐き気を我慢しながら、なるべく遺体を見ないようにしていた。
冠城は神戸と同様に、死体に触れるどころか見ることさえ苦手としており、右京と一緒に事件現場に行くときも、死体は右京に任せ自分は現場を見て回るなど死体の側には近づかないようにしていた。
「こちらのご遺体のように少々、日数を経ている場合は…」
「あ、あの…!」
冠城は喋り続ける納棺師の話を遮り、自身が気になっている疑問を口にした。
「私がお聞きしたいのは、1週間前にタイから戻ったご遺体のことなんですが…」
「…あぁ。あのご遺体のことですね」
納棺師は遺体の手入れを止め、暫く考え込むと思い出したのか冠城に向かって静かに言った。
「あのご遺体に何か気になる事はありませんでしたか?」
「そうですね…。現地での検視が少し乱暴だと思いましたね。Y字切開の縫合の跡が二重になっていましたから」
「それって一度閉じてまた開けたって事ですかね?」
納棺師は冠城の方に顔を向けると、「えぇ」と一言頷いた。
冠城は新たなる謎と吐き気を抱えつつ、遺体安置所を後にし警視庁へ戻った。
警視庁に戻った冠城は特命係の部屋に一人で椅子に座り、考え込んでいる右京に声をかけた。
「冠城君。君、今までどこに行っていたんですか?」
「遺体安置所です。1週間前にタイから戻ったあの遺体について、何か遺体に気になるところがあったか、納棺師に問い合わせていました」
冠城はデスクに置いてある残りのコーヒーをマグカップに入れると部屋を見回し、“彼”を探した。
「あれ?右京さん、コナン君は家に帰ったんですか?」
「えぇ。彼なら夕暮れまでには帰らせた方が良いと考えましてねぇ。何せ彼は小学生、ですから。最も、彼の言動は小学生離れしており、いくつかの言動はとても不可解なんですよねぇ」
「不可解?」
右京は紅茶をカップに入れると、ミルクを混ぜながら自論を展開した。
「えぇ。捜査一課の目暮警部や、高木さん達は現場に常にコナン君が現れているため、慣れているようですが詳しく調べてみると妙なんですよ」
「妙とは?」
「“子供の着眼点”というものは時に大人の発想を凌駕する事があります。しかし、それは時々が普通。事件の度に我々、警察が見落としそうな所をいくつも発見するなんて普通の小学生ではあり得ません」
「確かに。子供にしてはとても頭が切れるとは思いますけど」
冠城は今までのコナンとの会話や事件の資料等で確かに彼の言動には不可解な部分が多いことを認識していた。
「それに、彼を養っている毛利探偵が有名になったのは奇しくも高校生探偵、工藤新一君が世間から姿を消したのと同じ時期です。ところで彼がトロピカルランドの『ジェットコースター殺人事件』を最後に姿を消した日、トロピカルランドでは黒いコートと黒い帽子に身を包んだ銀髪の長い髪を持った男性、そして黒いスーツに身を包んだ体格の良いサングラスをかけた男性が目撃されています」
「彼らは工藤君と同じジェットコースターに乗っていたようですし、彼らは事件の聴取を拒否し姿を消しています。これは僕の推測ですが、工藤君は黒服の男達のトラブルに巻き込まれ、なんらかの要因で江戸川コナン君となり、子供が推理するのは不自然なため毛利探偵を使い、事件を解決しているのではないでしょうか?」
「まさか…そんなことが。でも、もし右京さんの言った通りだったらどうして工藤君は体が小さくなったんでしょう?そして、どうやってコナン君は毛利探偵を使って事件を解決しているのでしょうね?」
冠城は次々に出てくる疑問にマグカップを持ったまま壁に寄りかかる。
右京は席に座ると一人呟いた。
「何れにせよ、今は『レイブン』の犯行を突き止める事です。そして、何が真実なのかを示す事で、この事件に幕を下ろす事です」
もう、クリスマスと終わり年の瀬ですね。
とても寒くなり、朝布団から出る事がつらいです…。
来年のコナンの映画の前に書き終わるか心配です。