[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断 作:npd writer
最新話の投稿がようやくできるようになりましたので投稿します。
(因みに、タイトルは分裂っぽいですが全くそんな内容ではありません笑)
翌日、右京が登庁するとコナンが入り口に置かれた応接セットのソファに座り、壁に掛けられたロンドンの地図を眺めていた。
右京は通路を挟んだ反対側にある壁にかけられた名札を表にすると、ソファに座ったコナンを見て一瞬、動きが止まる。
「おはようございます。杉下警部」
「おはようございます、コナン君。君からここに来るとは珍しいですねぇ」
「昨日の、杉下警部の反応を見てもしかしたら今日、あの事を確かめるために動く可能性があるから、僕も一緒に行きたくて来たんだ」
「なるほど。君の行動力にはさぞかし驚かされますねぇ」
右京は棚からティーセットを出すとポットから、彼の癖で紅茶を高いところから注ぎ、自身の机とコナンが座っている応接セットの机に置いた。
「杉下警部、おじさんはもうすぐ釈放されると思う?」
「僕は検察の人間ではないので分かりませんが、これだけ証拠が揃っている以上毛利さんは、じきに開放されると考えるのが妥当でしょう。検察が毛利さんと『レイブン』が裏で繋がり、証拠隠滅の恐れがあると判断した場合は別ですがね」
右京はスプーンでミルクを混ぜながらコナンの質問に答える。
警視庁には然程、検察の情報は入ってこないが今までの状況証拠並びに小五郎の性格や特徴から判断して小五郎が当時、犯行を行なったとは考えられなかった。
「おはようございます、って…。コナンくん、君もいたのか?」
遅れて10分ほどして、冠城が特命係の部屋にやってきた。いつもの白いワイシャツの上に黒い上着を羽織った冠城は、先に来ていた右京よりもその近くに座る、コナンに驚いた。
「うん。ちょっと、気になることがあるから来てみたんだ」
コナンは冠城にも同じ説明をする。冠城はコナンの行動力と洞察力に感服しつつも、昨日右京が言っていた仮説を思い出す。それは昨夜、コナンを自宅に帰した後、右京と冠城がコナンの正体について議論していた場面から少し、時が進んだところからであった。
「冠城くん。君はやはりコナンくんの事が、気になっているようですねぇ」
既に3杯目の紅茶を注ぐ右京を尻目に、冠城は自身のタブレットで新一の解決した事件の概要や、コナン(又は小五郎)が解決した事件について調べていた。
「先程、あんな事を言ってましたけど右京さんも気になりません?だって、工藤くんが消えた時期とコナンくんが公の場に姿を現した時期がほぼ同時期なんて偶然、って事で片付けるのは幾ら何でも無理な気がするんです」
「それに、工藤くんは休学中だそうです。しかも半年もですよ?普通、そんな期間休学してるなんて事件解決にしては長過ぎません?そんな大掛かりな事件なら捜査一課や警視庁全体で共有ぐらいはされませんか?」
冠城は持っていたタブレットを右京に見せながら、口をまくし立てて喋る。右京はタブレットを一瞥するとミルクをかき混ぜる。
「確かに、僕もその点については疑問を抱いている節があります。更にごく稀ですが、コナンくんとFBI捜査官らが一緒に行動をしているのを見た人がいるようなんです」
「FBIって…。あの、ノリス捜査官が務めていた『アメリカ合衆国連邦捜査局』ですよね?CIAなら分かりますが、なぜFBIがコナンくんと一緒に行動しているんでしょうか?」
「ひょっとすると、コナンくんの正体とFBIは何か関係があるんじゃないでしょうかねぇ」
冠城が驚いた表情で右京を見ると、一瞬笑った右京は冗談と冠城に言う。
「しかし、コナンくんの正体については気になる所が多いですねぇ。冠城くん、僕は毒物による騒動が起きたショッピングモールに向かいますが、君には行って欲しいのです。あるところに…」
「ある所…?それって…」
冠城が何かを思いついたかのようにタブレットから顔を上げると右京は静かに答える。
「工藤くんが最後に公の場に姿を現した、トロピカルランドにです」
「では、僕たちは毒物混入騒動が起きたショッピングモールに行ってきますので」
再び現在に戻り冠城を交えた3人で大方、右京と冠城からの説明を受けたコナンは右京とともに事件現場に向かうべく手袋などの必要な品を揃える為、鑑識課のフロアに赴く。一方、冠城は別行動のために右京やコナンとは先に部屋を出て行こうとする。
「あれ?冠城さんは行かないの?」
案の定、コナンは冠城が先に部屋から出ていくのを不思議そうに思い、彼に聞いた。冠城は前以て用意した言い訳を言う。
「ごめんな。俺はこれから外せない用事があって行けないんだ」
コナンが納得するのを前に冠城はさっさと部屋を出て行く。残されたコナンは冠城の行動に心の痞えが取れぬまま、右京に促され彼とともに部屋を後にした。
皆さま、投稿が遅れてしまい本当に申し訳ありません。
新年の忙しさに、色々な予定が入ってきてなかなか小説を書く時間が無かったので投稿する事が出来ませんでした。
今後は不定期更新になりそうですので、ご了承ください。