[未完]名探偵コナンX相棒 首都クライシス 探偵たちの最期の決断   作:npd writer

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今回は、事件概要の説明みたいな感じです。


04 捜査開始

東京都 千代田区 警視庁本庁舎 大会議室

 

FBI捜査官、ジェイ・ノリス氏が殺害されたことにより警視庁は緊急の対策本部を立ち上げ、本格捜査に乗り出した。警視庁本庁本庁舎に置かれた対策本部には内村 莞爾 刑事部長 警視長や、中園 照夫 刑事部参事官 警視正らを筆頭に、黒田 兵衛 刑事部捜査一課管理官 警視などが集まり会議室は大勢の人々により満々とした空気を充満させていた。

 

「殺害に使用された銃はサプレッサー付きのプロ仕様の物と思われます」

 

伊丹は今までに集めた情報を元に手元のノートパソコンを使いながら説明を始めた。現在も犯人は逃走中で刑事部では犯人追跡のために現場に残された僅かな手掛かりから犯人を追っていた。

 

「被害者、ジェイ・ノリスのタブレットとスマートフォンは犯行時に何者かに持ち去られたようです」

 

伊丹に続いて隣に座っていた高木がパソコンを操作し、前方にある巨大モニターに犯人らしき人物を映した。

 

「防犯カメラに逃げ去る犯人が映っていました。体型、身のこなし等から30代から50代、また首元に黒いカラスのタトゥーがあり、この男が『レイブン』と思われます」

 

「『レイブン』の犯歴は?」

 

モニターを見ていた中園が振り返り、『レイブン』についての確認を取ると高木のそばに座っていた白鳥 任三郎 警部が説明を行った。

 

「活動の中心はヨーロッパでマネー・ロンダリングから誘拐、贋作売買など多岐にわたっており現在、国際指名手配犯として各国の警察機関が行方を追っています」

 

「そいつが、日本人なのか…。被害者が調べるよう依頼していた『あまだしゅうすけ』については?」

 

「同姓同名が全国に28名おり、現在各都道府県の警察本部に照会中です」

 

佐藤の言う通り、警視庁では各都道府県の警察本部に連絡し、被害者が調べるよう依頼していた『あまだ しゅうすけ』の確認を行っていた。だが、黒田管理官は懐疑的な意見を述べた。

 

「何故、被害者が『あまだ しゅうすけ』について調べるよう依頼したか、未だに分からん。その謎を解き明かさないと進展は望めんぞ。『レイブン』が過去に日本と接点がある事件を起こしたのは?」

 

 

 

「それが、7年前の『NAZU不正アクセス事件』及び在英日本大使館の参事官令嬢の鷺沢 瑛里華さんの誘拐ですか?」

 

右京と冠城は捜査本部への立ち入りを禁止されていたためチンを連れて、隣にある警察庁を訪れた。

そこにいる甲斐 峯秋 元警察庁次長 現警察庁長官官房付 警視監の元を訪れて、ある事件の詳細を確かめるためだった。

 

甲斐は今こそ警察庁次長の職を解かれたが未だに警察庁での影響力が絶大で、当時、事件の捜査本部に出入りをしていた事に右京が目を付け詳細を聞くために訪れていたのだった。

 

「事件は、アメリカの宇宙局である『NAZU』のメインコンピューターの侵入と同時期に、鷺沢参事官が冬の間借りていた別荘で起きて、瑛里華さんの10歳の誕生パーティー時に起こったようです。別荘に来ていた来賓や召使いは、来客用と召使い用のティーポットに入っていた青酸カリで殺害されていました。ただ、メイドの1人が絶命寸前に警察に通報しており、ただ1人難を逃れた瑛里華さんは一旦は警察に保護されました」

 

そこで、一旦話を区切り出されたお茶を啜ったチンは再び話し始めた。

 

「が、大使館職員が到着するのを待っていた瑛里華さんは警官がほんの一瞬、目を離した瞬間に連れ去られてしまったのです」

 

「瑛里華さんは父親、友人といった親しい人々を毒殺された上で誘拐された訳ですね」

 

応接セットの肘掛け椅子に座り、話を聞いていた甲斐が確認をするかのように静かに言った。甲斐は瑛里華の運命を密かに残酷なものだと考えていた。

 

「彼女の母親は?」

 

「瑛里華さんを産んですぐに、亡くなっています。そして、彼女の行方は誘拐されて以来、分からなくなっています。実行犯と思われる英国人、デニス・コナーが『バーズ』のビジネスルールを破ったとされ射殺されている以外は特に手がかりはなく今日に至っています。

 

次に『NAZU不正アクセス事件』ですが当時、ある弁護士事務所に務めていた事務員の羽場 二三一が以前交流があったゲーム会社のコンピューターを使い『NAZU』のコンピューターに侵入し、重要なファイルを盗み出そうと企てていました。しかし日本の警察の優秀さでありますか、当時の警視庁公安部の活躍により犯人は逮捕されました」

 

冠城の問いに素早く答えたチンは次に『NAZU』についての時間を語り始めた。だが、この事件には謎や不可解な点もあり解決と呼ぶにはまだ程遠い案件だった。

右京も疑問に感じているものが多く、いくつかの質問をぶつけて謎に迫ろうとした。

 

「しかし、何故その羽場さんは『NAZU』のコンピューターに侵入したのでしょうか。そして、羽場さんと『バーズ』の接点は?」

 

「前者については分かりませんでした。何せ、容疑者が自殺してしまっているのですからね。後者の方ですが、彼のパソコンを分析した結果、『バーズ』が以前使っていたコードと同じものが使われていたようで、そこが逮捕の突破口になったと聞いています」

 

その時、冠城が懐にしまっていた彼の携帯がバイブを鳴らし始めた。通話の許しを得た冠城が電話に出ると相手はテロ犠牲者の遺体と共に葬儀場に向かっているはずの社からだった。

 

『社です。空港から葬儀場に向かっていたテロ犠牲者のご遺体が、搬送車ごと行方不明になっています。何らかの手違いでしょうが、予定時間までに見つからなければマスコミが騒ぎ出します。現在、所轄で捜索中ですが特命係にも加わってください。では」

 

「そうですか、では冠城君。搬送車の方はよろしく。僕は、ノリスさんを偲んでチンさんとお食事を。今日、2人で行く予定だったお店があるそうなので」

 

社からの電話の内容を聞いた右京は椅子から立つと、冠城と別行動をとることにした。社が、特命係の人数までは正確に言っていなかったため、警察官としてまだまだ経験が浅い冠城だけを行かせることにしたのだった。

 

冠城の不満はさておき、こうして警察庁を出た2人は右京はチンと共に昼食へ、冠城は搬送車探しに向かった。




書いていて、コナンと相棒のストーリーを織り込ませるのがとても大変と感じました。
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