時間は、クリリン驚愕の数分前まで遡る
たった八つの椅子を巡り、各バトルステージで展開される激戦
ここもまた例外ではなかった
中央で大暴れしているのは身の丈2m超を誇る大男、ドスコイ
名前の通り髷(まげ)を結ってマワシ一丁という、見たままに力士の格好をしている選手だ
ピッコロをも上回る巨体から繰り出される張り手に、相手選手は次々とぶっ飛ばされていく
残る選手達にも『まずはこいつをなんとかしなくては』という共通意識が芽生えているようで、数人がかりでドスコイ相手に襲いかかるという光景も見られた
その一方で、我関せずといった様子でバトルステージに立つポールの上で寝そべる男が一人
ヤムチャは、自らが置かれた現状に黄昏ていた
「まさか悟飯達まで参加してるとは思わなかったぜ。借金して飛行機に乗って来たっていうのになぁ……一億ゼニー稼ぐつもりだったのに」
開会前、ハルナ達との再会もつかの間にトランクスの登場
そして続けざまに、悟飯とピッコロの出場の情報
優勝賞金が目当てだったヤムチャはその希望を奪われ、控え室にいた時から既にこの調子であった
ちなみに本大会の予選の様子は、会場内にある無数のカメラから余すところなく映し出されている
ヤムチャがこうして寝そべっているところも例外ではなく、モニターに出た際は客席のチチやブルマを呆れさせていたようだ
「さてと、どうすっかな予選は……」
少ししてから、ヤムチャはこの後の行動について考える
悟飯やトランクスをはじめとして、自身の知り合いとはとりあえず予選でかち合うことはなかった
予選突破はまあ問題ないだろう、しかし勝ち抜いたところで優勝の可能性は0、なら予選を突破することに意味はあるのか?
下で大暴れのドスコイの「ドスコイ!」という声をバックに、ヤムチャは悩んでいた
「……ん?」
ところが少しして、様子がおかしいことにヤムチャは気付く
さっきまで常時聞こえていたドスコイの声が、しなくなっていたのだ
耳を澄ましても、聞こえてくるのは他のバトルステージの喧騒のみ
ドスコイの声、更にはあの巨体から響き渡る足音すらまるで聞こえない
そこでヤムチャは仰向けでいた体勢を反転させ、両手両膝をつきながら下の様子を見ることにした
「どうしたどうした、まさか俺が残ってること忘れて予選終わらせたんじゃ……!?」
バトルステージ上には気を失ってその場に倒れ伏す参加者達が多数見られ、その中に彼がいることを見つけることは容易い
巨漢ドスコイはヤムチャの気付かぬうちに、何者かによって倒されていた
「てっきりあいつが全員倒しちまうと思ってたんだが……」
だとすれば、誰がドスコイを?
そう考えるヤムチャへ、ほどなくして答えが返ってきた
ただし直接言葉ではなく、少々乱暴なアプローチによってであるが
「そらっ」
「んおっ!?」
四つん這いでいたヤムチャの臀部に、足の裏で踏むような蹴りが一発
ヤムチャの口からはなんとも素っ頓狂な声
着いていた両手両膝は剥がされ、一瞬飛び上がったのちポールから下へと落ちる
「うっ、うわーーっ!」
あまりの突然の出来事に驚いたのか舞空術の使用すら失念し、蹴り落とされたヤムチャはそのまま落下しバトルステージ上に激突した
落下箇所には幸いにも気絶した参加者はおらず、ヤムチャ一人が床材を砕くに留まる
自分を蹴った者の正体を見ようと首だけは後方へ向けて回しており、床に打ちつけたのは顔の側面と身体の前面
「あだっ!」
気による防御行動も疎かにしていたのかそこそこダメージはあったようで、ぶつけた箇所を手にやりつつ片膝を立てた
「痛たた、なんでいきなり後ろから……子供!?」
自分が先程蹴られた場所を見上げ、ヤムチャは思わず声を裏返す
そこにはまだ蹴りを入れた当人が立っており、腕を組んだ状態でこちらを見下ろしているようだ
しかもよくよく見てみると背格好は小さく、年は十五にも満たない少年ではないか
「おうおっちゃん、子供で悪かったな」
「!?」
直後、まだ声変わりもしていない少年の声がヤムチャの耳へ『後方』から飛び込んだ
上方にいる少年の存在を確認しつつそちらへ顔を向けると、そこにもまた腕を組んで立つ者が一人
「なっ、なんでどっちにも……ふっ、双子!?」
「ちゃうわ、これは影分し……流石にやめとこか、やる前から手の内これ以上晒すんは」
片方は遠くに居るため正確には分からないが、おそらく背格好はほぼ同じ
服装も同じ、上下学ランで上はボタンを外した状態
「まあええわ、とにかく後は俺ら二人だけや。あのでっかい相撲取り含めて、残っとったんはみんな倒しといたさかいな」
ヤムチャには馴染みの無い喋り口、関西弁で少年は次々と喋る
「始まってすぐに目ぇ付けてたんや、予選の面子の中ではおっちゃんが一番強いやんな。隠しとってもわかるで」
腕組みを解き、戦闘態勢
全身から吹き出した気が黒髪、そしてそこから顔を出す獣耳を揺らす
「さあ、やろうや!」
犬上小太郎は、滾っていた
『ネギ・スプリングフィールド選手、予選通過!』
『長瀬楓選手、予選通過!』
場所は変わり、ステージEとステージG
こちらでは予選が既に決着
ピッコロのもとで修行を積んだ両名が、勝ち残りを決めていた
「楓さんも予選通過か。えっと、他のみんなは……」
額から流れる一筋の汗をぬぐい、ネギは辺りを見回す
トランクスの予選通過は先程耳にしたが、他の者はどうだろうか
まずはアスナ、あやか、悟飯を順に確認
続いてピッコロも確認、その直後ネギは後ろから肩を叩かれた
「やあやあネギ坊主、お疲れでござった」
「うわっ!楓さん!?」
自身の背後に気を配っていなかったこともあるが、いとも簡単に楓に後ろを取られネギは声を裏返す
振り向いてきたネギの驚き顔を見て楓はハッハッハと笑い、ネギよりも頭二つ近い高さから未決着のバトルステージ四つに流れるように視線をやった
「……残る席は四つでござるが、三つは概ね決まりでござるかな」
「三つ、ですか」
「ネギ坊主の戦いぶりはさっき横目に見てたでござるが、拙者ら同様中々に強くなってきたようでござるな」
「あはは、見られちゃいましたか……」
「あいあい。故に今、拙者は期待してるでござるよ?」
一つ、二つ、三つと見て、最後の四つ目のバトルステージで楓の視線は止まる
糸目の彼女の両目はそれでも細目ながら開かれ、その先にある戦いを鋭く見据えた
「本当なら無かった……番狂わせを」
コタローの鋭い蹴りが、相手方の頬を捉えていた
「っっがあぁ!」
頬に刺さった痛みが、そのまま脳天まで駆け上がる
ただ、脳を揺すられるまでには至らなかったようで、体勢を戻すのにそう時間はかからなかった
(なんだ、こいつっ……十歳そこそこのガキがする動きじゃない!)
開戦早々、仕掛けたのはコタローだった
ドスコイ含め他の選手相手には見せなかった、全速力の瞬動を用いて正面から突撃
この時はヤムチャだけでなくコタロー本人も驚いており、自分の身体が自分の身体でないと錯覚するほどの軽さを覚えていた
そして正面に構えていたヤムチャの左腕を弾き、がら空きの顔面部へ勢いそのままに飛び蹴りをかまして今に至る
「まだ、やでぇ!」
(くそっ!)
続いて追撃の右拳が飛んでくる
しかし体勢を既に戻していたヤムチャはこれを左腕で防御、反撃せんと右手をコタローへと伸ばした
「あんまり大人を、舐め――」
その右手は開かれたままで、拳の形は成しておらず
殴ることに遠慮を覚えたのか、襟首辺りを掴んでひとまず組み伏せようかと考えていたようだが
「舐めてんのは、そっちやろ!」
「んぎぃぃっ!」
その対応は、あまりにも悠長と言ってよかった
『襟首を掴んで投げに移行』
この行動を完了させるまでの時間と、コタローが拳を叩き込むまでの時間
早かったのは後者で、顎へ下から左拳が突き上げられる
あの時ヤムチャは、ただ握り拳を突き出して殴るのが一番早く一番有効だった
言葉を漏らしていた最中での攻撃のため舌を噛み、悶絶
「っだああぁっ!」
「ごがっ!」
そこへヤムチャとは対照的に、躊躇いなく放たれるコタローの右拳
再び仕掛けたそれは、今度は間違いなくヤムチャの顔面を捉えた
(よっしゃ決まった!けど……)
相手を殴り飛ばすまでに至った連撃の成功にコタローは口の端を僅かに上げるが、あくまで僅か
本心から来る満足ではなく、すぐ口の形を戻す
(……やっぱちゃうんやんな、これは)
一方ヤムチャは、刻まれたダメージを認識しつつすぐにまた体勢を戻していた
表情からは、喜怒哀楽の喜や楽に相当するものは皆無
(こりゃ、ハルナのゴーレムとは強さの桁が違うぜ。痛てて……鼻折れてねぇだろうな)
「おうおっちゃん、いい加減にせぇや」
「なっ!またおっちゃんって……」
「手加減されて、んで勝って、ヤッターて喜ぶほど俺はアホちゃうで」
一撃を食らった顔面に当てられていた右手だったが、コタローの言葉を受け握り拳に変わる
表情は喜怒哀楽の怒に寄り始めていたが
「本気になったあんたを倒さな、目標のとっかかりにすらならへんのやからな」
「っ……」
獣のような鋭さを持った眼光、更に高まった気を感じとり、ヤムチャは認識を改めた
今日一番の構えをとり、立ちかけていた青筋も引っ込み表情はキュッと引き締まる
「……さっき言いかけたことだが、もう一度言わせてもらうぜ坊主」
「コタローや」
「コタロー、あんまり大人を……舐めたら駄目だぜ」
「わわっ、コタローく……ひゃっ!」
「ちょっとちょっと、大人気ないわねヤムチャったら。油断して始めに何発かやられたからって」
天下一大武道会の会場、バトルアイランドは晴天に包まれていた
西方に雲塊が一つあるのを除けば、青い空と太陽がひたすらに広がっている
暦は春ながらも、南エリアに位置するここは現在温暖な気候
喉の渇きを満たすため手にしていた飲料カップの握りを僅かに強くしながら、客席でブルマはヤムチャの行動に悪態をついていた
彼女達の目に映っていたのは、始めとは打って変わって一方的な試合展開
スピード、技のキレ、全てでコタローを大きく上回るヤムチャ
彼の一撃一撃はコタローに容赦なくダメージを与え、逆にコタローの攻撃はことごとくいなされる
ついには拳で頬をえぐられ地に伏すコタローの姿に、ブルマの隣にいた木乃香は思わず悲鳴をあげ目をそらす
「カモさんこれは、流石にマズイのでは……」
「ああ……コタローのやつ、おそらく本気出せとか言って相手を煽りやがったんだろう。いかにもあいつのやりそうなこったが、結果があれじゃあな」
一方で少し離れた席では、決して目をそらさず戦いを冷静に見届ける二人がいた
いや、正確には一人と一匹か。綾瀬夕映とアルベール・カモミール
現在の戦況を不安視する夕映に対し、カモは現在に至った理由をコタローの性格を踏まえて考察しており、それは見事に的中していた
ちなみに予選開始当初は木乃香の肩にいたカモだが、こうして夕映と話を交わすにあたって彼女の肩に場所を移している
「ピッコロの旦那達に扱かれて相当力をつけたもんだと思ってたんだが、ああも一方的とはな……」
「ヤムチャさん、でしたね。占いババさんの所で話は少し聞いたことがあるです」
「あっ、それなら私の方が詳しいかもだよ~」
「おっ、朝倉の姉さん、聞いてたのか」
そこへもう一人、新たに会話へ加わる
夕映と共にここバトルアイランドへやって来ていた、朝倉和美である
カモ達の話の先がヤムチャになった途端に身を寄せ、どこからかメモ帳を取り出しページをめくり始めた
占いババの館でのほぼ唯一の趣味とも言えた情報収集を、ここぞとばかりに発揮する気のようだ
初めはブルマの元彼だの浮気性だのといった不必要な情報を紹介されたが、そこから先が本番
「んーと……で、占いババさんのチームとの団体戦にも出場して一勝。天下一武道会っていう大会では三大会連続ベスト8、どっちもそこそこ昔の話だけど、これ見る限り実力はなかなかって感じじゃないかな」
「ほうほう、んで実際コタロー相手にあの戦いっぷりってわけか」
「そゆことー。で、必殺技はロウガ――」
「
(っ!あかん、これまともに食らったら終わる!)
これまで蓄積されたダメージ、加えてヤムチャから発せられる飢狼が如き殺気
コタローは確信し、動く
気を込めた右足で地を蹴ってその身を後方へ下げ、距離を空ける
「はいぃぃっ!」
第一撃、斜め上から振り下ろされる右手
拳でもなく掌底でもない五指の先が折られたそれは、それこそ先ほど感じた狼の爪のようにコタローの眼前の空気を鋭く切り裂いた
その空気を顔に浴び、コタローの中で攻撃をかわせた安堵は0
(くっそ、間に合……)
すかさず第二撃、第三撃が飛んできた
「はいぃっ!はいぃっ!」
左手、右手と順に降りかかる
辛うじて両腕で防ぐが軽く弾かれ、がら空きの胴体をヤムチャの前に晒した
当然ヤムチャの狼牙風風拳は第四撃第五撃、
「ぐっ、んぎぃっ……」
第六撃第七撃と止まることはない
「はいっはいっはいっはいぃっ!」
その全てをコタローは浴びた
ガードを戻す間もなく、蹴りも織り交ぜた連撃をさらに数発
「はいぃやあぁぁぁっっ!」
「っがぁぁ!」
締めは、かめはめ波のような形で両手を合わせてのW掌底
鳩尾に打ち込まれたコタローは、踏ん張りも一切なくまっすぐ吹き飛ぶ
(よし、決まっ……)
初撃の命中から連撃への繋ぎ、そしてとどめの一撃
ハルナのゴーレムとの特訓は別として、実戦でここまで見事に決めたのはいつ以来になるだろうか
ヤムチャは勝利を確信したのか追撃には入らず、自身から離れていくコタローの姿を見送った
くの字気味の体勢は先行して飛ぶ上半身によって仰向けへ変わり、地面すれすれを2秒足らずほど飛行
高度が落ちたのも上半身からで、両肩と頭がぶつかると続けて全身が跳ね、
「……はああっ!?」
―――煙となってその場から消えた
ヤムチャは腹の底から驚愕の声を吐き出す。当然だ、目の前に見えていた勝ちが文字通り消え去ったのだから
「あいつ、どこ消えやがっ――」
「……げほっ、がほっ!」
(後ろ!?)
行方自体はすぐに判明した。完全にノーマークだった背後で咳き込むコタローの声で気が付きヤムチャは振り返る
(っていうかしまったな、気で探ればいいのに俺としたことが……ん、3つ?)
この振り返る刹那、思わず視覚のみで行方を追っていた己を恥じるとともに、異変に気付く
頭数がおかしい
その疑問は直後、振り返り切って視界に入った光景が解決してくれた
「ごほっ、ごほっ……しもた、咳漏れてもーたわ。休む時間、稼ぎ損ねてしもたかな」
「……最初の正体はそれか」
片膝を突き、まだ呼吸の粗さが伺えるコタロー
それをヤムチャから守るように、前に立つもう二人のコタロー
「せや、けど避けれたのはギリセーフって、げほっ……感じやな。何発かはもろたが、まあ我ながら上手くすり替われたわ」
「途中からとはいえ、俺の狼牙風風拳から逃げおおせるとはな……ただ、俺には本気を出せって言いながら、そっちの方が後出しか」
「本気のライダーかて、初っ端からキックはせんやろ?それと同じや」
時間にして一分も無かったが、幾らかは回復に充てられたようだ
「こっから俺かて、さらに本気出してくで!」
片膝を床から離し、影分身二体と共に戦闘体勢をヤムチャへと向けた
「ほう、中々の練度。コタロー殿、やはり腕を大幅に上げたと見える」
「コタロー君……」
晴天でありながら、西から強い風が絶えず吹き始める
その風は飛ばす、少年と少女の戦闘直後の身体に籠る熱を
またその風は揺らす、伸びていたからと出発直前に切りそろえた髪を
ネギと楓は、変わらずバトルステージ上でジッとコタローの戦いを見届けていた
楓が期待していた番狂わせ、それがコタローのことであったことは言うまでもないだろう
現に序盤はヤムチャが油断した隙を突き、コタローが圧倒
しかし状況は一変
油断を解いたヤムチャは本気を見せ始め、今しがたはあわや必殺技の直撃というところまで来たではないか
コタローの勝算、即ち番狂わせの可能性は低くなったと言わざるを得ない
その結果を受けての二人の反応は対極的
楓は達観、ネギは狼狽だった
「おや、どうしたでござるネギ坊主?勝負はこれからでござろうに」
「そ、それはそうなんですが……まさか、コタロー君とあの人とであそこまで差があるなんて……」
「ふむ……確かに、地力の差は如何ともし難いでござるな。あそこでの一年近い修行をもってしても、縮めこそすれど追いつくこと叶わずとは」
今朝方の再会にて既に、楓はネギとコタローの急成長を見抜いていた
自身も同じように強くなったこともあり、その理由も一点に絞られる
その上で楓はヤムチャと自分らの力の差を認め、言葉を続けた
「拙者や刹那殿でも、あの御仁相手に正面からの真っ向勝負では勝ち目は薄いでござろうな」
「か、楓さんでも……」
「ただ……」
しかし力の差を認めること即ち、負けを認めるにあらず
「一年足らずの修行云々でそこがどうにもならぬことは……あの部屋での修行中にネギ坊主達も分かっていたのでござろう?」
「っ!」
3-Aではバカブルーなる渾名を頂戴している楓だが、それは決して『思慮が浅はか』と同義ではない
精神と時の部屋での修行中、考えないはずもなかった
遥か雲の上の存在であるピッコロや悟飯に、自身らはどれほど近付けるか、ということを
そして『純粋な力』では到底届かないという結論を出し、あっさりと受け入れた
長瀬楓とは、そういう少女であった
「もっとも、当初の想定であるピッコロ殿達よりも遙かに格が落ちるあの御仁とですらこの差とは……フフッ、いやはや、この世界の強者は底が知れぬでござるよ」
「あの、楓さん……」
「おっと、失敬。つまり拙者が言いたいことはでござるな……」
更にはネギ達も同様の考えと見抜いていた楓は、改めてコタローの戦いに集中しながら言葉を述べた
「……ネギ坊主と同様に用意したであろう、コタロー殿の『それでも一矢報いるべく、あるいはほんの僅かでも勝ち筋を見出すべく講じた秘策』に、拙者はまだまだ期待しているということでござるよ」
決着部分は既に書き上げてあるので、近いうちに投稿しようと思います