戦え! けものフレンズvsトランスフォーマー【第1部完】   作:大きさの概念

2 / 11
第2話 サンドスター・エネルギー温泉計画!!

 サンドスター火山にて、「フレンズ」と「トランスフォーマー」の出会い……日々死闘に明け暮れるサイバトロン戦士に訪れた、ひと時の休息……だが! それもつかの間! 悪のデストロン軍団による奇襲アタック!

 航空参謀スタースクリームの放った鋭いレーザー攻撃が、火口のサンドスター・クリスタルのコアを直撃した! 仲間を守るために、励起したサンドスター・エナジーの爆発を防ごうとするコンボイ司令官!

 その身体で大爆発を受け止めたコンボイは、一体どうなってしまったのであろうか!?

 

Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ

 

【Episode 2: Hot War (熱闘!)】

 

 眩い閃光と大音響、爆風の衝撃は、TFのセンサーとフレンズの感覚器官に強い衝撃を与えた……麻痺状態から立ち直った仲間たちの瞳に映ったものは、我らの司令官が胸から煙を上げる姿であった……。

 

『コンボイ司令官!』

「コンボイさん! しっかりして下さい!」

『……皆……無事だったか……良かった』

 

『司令官! 我々を助けるために貴方が!』

『……他の……クリスタルへの誘爆は免れたようだが……私の身体は……メインサーキットまでダメージが及んだようだ……』

「コンボイ! 死んじゃイヤだよ!」

『14時25分アストロ時刻! 装備Aでサイバトロン標準術式応急処置を開始! 今の道具でどこまで直せるかわかりませんがね~。持ちこたえて下さいよ~、司令官。ほな、きばっていきまっせ~!』

 

 刻、一刻と生命の輝きが失われていくコンボイを救命せんがために、尽力するフレンズとサイバトロンたち!

 

 

 

『カバン、高速デ、コチラニ接近シテクル“フレンズ”反応ガ、1体アルヨ』

 火口へと現れる、翼を持ったフレンズの影!

 

「みんな……だいじょうぶ……?」

「あ、あなたはハシビロコウさん!」

 

「“ハシビロコウ”は鋭い眼光が特徴の、鳥のフレンズである! かばん・サーバルとは“へいげんちほー”攻城戦にて共闘し、ライオン軍団との激闘を共に乗り越えた戦友であった!

「……私……“博士”に頼まれて、火山の見張り役をしていたの……“さいばとろん”さんとの話も聞かせてもらいました」

 

 獲物を仕留めるまで長時間相手を見つめて動かない、超A級のスナイパー、ハシビロコウ! また、鳥類のため可聴域こそ狭いものの感度が高い聴覚を兼ね備えている! 目と耳と粘り強さに優れた彼女を監視役に据えた“博士”の考えは、適材適所と言うほか無い!

 

「ごめんなさい、盗み聞きするつもりじゃなかったんだけど……あなたたちはいい人みたいだから、私も出ていこうと思ったけど……私、人見知りで……でも、代わりに『救助隊』を連れてきました」

「きゅ、救助隊ー?」

「待ってて、もうすぐそこ……山を登ってくるから……」

 

 さあ! 「救助隊」とは一体何者なのか!?

 

「いやーずっとおぶさっちゃって悪いですー。私、地面は歩くのは苦手でしてー」

「山道なら私にまかせて! さあ、怪我人さんはどこに!」

 

 紹介せねばなるまい! 死にゆくコンボイの前に救世主として現れたのは、けものフレンズの新メンバー「コアラ」と「マーコール」である!

 有袋類のフレンズ「コアラ」は、有毒樹ユーカリの葉から「パップ」と呼ばれる万能回復薬を精製することができる!

 「マーコール」はペルシャ語で「野の山羊を総べる王」の意! パークの山岳地帯は彼女の縄張り(キングダム)だ! 切り立った岩場の移動など十八番(だいとくい)の彼女が、コアラを背負って来たというわけだ!

 

「“さいばとろん”の皆さん! 私たちが来たからにはもう安心よ!」

「私の特製“パップ”にまかせてですー。患者さんを見せて下さいー」

『フレンズの治療法だろう? トランスフォーマーに効くのかい?』

『いやぁ~駄目で元々! 天才である吾輩の修理もここじゃ限界だからね、試してみようじゃないかねえ!』

 

 見よ! マーコールが癒しの祈りをこめて増幅した、コアラ「パップ」の威力を!

 

『身体が……楽になっていく……君たち……フレンズが……助けてくれたのか……』

 患部にパップが塗布されると、サンドスターが虹色に輝き、植物が爆発の傷跡を覆い隠すかのように、破壊箇所が修復されていくではないか!

 それは、先ほどの爆発したサンドスターと同じでありながら、破壊的なエネルギーではなく、緩やかにそして優しく生命に微笑みかける、尊い輝きなのだった!

 

「すっごーい!」

「あんなにひどい傷が、あっというまに治っちゃったね!」

「これがサンドスターの持つ、“保存と再現”のチカラなの!」

『こりゃあドエラい再生効果でっせー。TF中枢回路を完全に修復しちまうとは! たいしたもんだ! コアラ君!』

「そこまで褒められると照れるですー」

『あの火山のクリスタルの破壊的エネルギーと同じものだが……サンドスターと言ったか……それを反作用にして修理に利用したというわけか!』

手術(オペ)は無事完了……患者さんの容体は安定しているわ。『とらんすふぉーまー』さんの命を救えて、本当によかった……」

「フレンズやけもの以外を治すのは初めてでしたがー……なんとか上手くいきましたー。流石サンドスター。パップ・ヤギスペシャルの効果は上々ですー」

 

『ありがとう、コアラ、マーコール。そして、いち早く助けを呼んできたハシビロコウにも感謝せねばな』

 3匹のフレンズへの、コンボイの親愛のボディタッチ! ポン、ポン……ポン。

 

「どういたしましてですー」

「あなたがいなくなったら……悲しむ仲間がたくさんいる……」

「もうこんな無茶はしないでね! あとちょっとで……本当に死んじゃうところだったんだから!」

 

うっすらと涙を浮かべるマーコール。先ほどまでの、熟練の名医を思わせるてきぱきとした態度とは対照的に、それは年端も行かぬ少女が死の淵から救った動物に見せるような、慈しみの表情だった! 彼女は、他者の命を救うことを至上の幸福とするフレンズなのだ!

 

『おやおや、コンボイ司令、小さな天使に心配をかけてしまったようですよ』

『いけませんな~司令官、正義のサイバトロンがこんなかわいい看護婦さんを泣かせちゃあ~』

『ハハハ、約束するよ、もうあんな無茶はしないって。私としても、あんなエネルギーのヒステリーに付き合うのは、もうこりごりさ』

「約束やぶったら、おしりに注射よ!」

「いいですねー。“パップおしり注射”はきっと効果絶大ですー」

『ハハッ、カンベンしてくれ』

 

「あーよかったねー。いちじはどうなることかと思ったよー」

「ボクたちを守るために……本当にありがとうございます」

『フフッ、皆にも心配をかけて済まなかったな……しかし、私たちに攻撃を加えたデストロンの連中は一体どこに行ったのだろうか……嫌な予感がするが……』

 

∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀

 

 一方その頃! デストロン一行は飛行を続け、火山近くの「ゆきやまちほー」の温泉旅館に到達していた!

 

『まったくこの愚か者めが! お前の浅はかさのせいで、全てのエネルギーがふいになるところだったぞ!』

『し、しかし爆発を防ごうとしたコンボイの野郎を始末することができましたぜ!』

『イヤ、“コンドル”カラノ通信ニヨルト、コンボイハ、生キテイル』

『そんな馬鹿な! あの大爆発を食らって死なねぇなんて!』

 

 デストロンの誇る情報参謀「サウンドウェーブ」は、あらかじめ偵察飛行に直属の兵士を送り出していた!

 その部下とは! カセットロン空中攻撃兵「コンドル」である! 普段はサウンドウェーブの胸の収納部位にカセットとして内臓されているが、任務の際は飛び出して猛禽類型のロボットに変形して飛行する小型のトランスフォーマーだ!

 卓抜した速度・機動性・航続距離! 小型であることを生かした隠密性! 独立飛行射撃可能な2門の背面つつインレーザー砲による正確無比の対地攻撃! また、味方に「臆病」ともしばしば揶揄される。異常なまでの慎重さにより、攻め時・引き際を誤らない判断力こそを、最大の兵装としている!

 

『ゴ苦労、コンドル! リタァ~~ン!』

 偵察任務から帰還したコンドルを胸部に収め、格納庫の扉を手で閉めるサウンドウェーブ。

『よくやったな、コンドル。火口付近の偵察映像を出せ』

 ホログラムによって映し出される、サイバトロンとフレンズのコンボイ治療の様子! コンボイの復活を知るメガトロン一味!

 

『コイツッ!』

『痛てぇッ!』

 落ちていた桶を投げつけられるスタースクリーム。

 

『見たか! コンボイはピンピンしているではないか! お前の行動は、我らデストロンがこの地に来ていることを、サイバトロン共にみすみす知らせるだけの結果に終わったぞ!』

『だ、だが良いニュースもありますぜ! あのフレンズとやらの不思議な治療パワー、我々TFにも効果があるってことです!』

『アレハ、火山ノクリスタルノ持ツ破壊エネルギート同ジ。破壊ト再生、表裏一体ノ、死ト生命ノエネルギー。フレンズ達ハ、名付ケテ、コレ! “星の砂《サンドスター》”ト呼ブ!』

『ふふふ……この島の生態系は、サンドスターで成り立っているようだ! なんと素晴らしい柔軟性に富んだエネルギーではないか! この利用価値は計り知れないぞ!』

『どうやら、今我々の近くにある熱水泉の水脈――人間どもは“温泉”と呼んでいましたがね――その温泉もサンドスターからの地熱エネルギーを使っているみたいです!』

『確かにな……向こうの建物の温泉は、湯煙とともに虹色の輝きで満ち満ちておるわ! その輝きも、全てワシの――余の物にしてくれようぞ! ハァーッハッハッハッ……』

 

の の の の の の の の の の の の

 

 さて! その問題の温泉では!

 

 旅の途中の「アライグマ」「フェネック」のフレンズが湯治客として湯に浸り、日々の疲れを癒やしていた!

「おんせんさいこぉ~、な~のだぁ~」

「わたしもぜんたいてきにどういするよー、アラーイさーん」

「それにしても疲れたのだ~。ひろうこんぱい、きわまるのだ~。“まんまる”は全然見つからないのだ~」

「ここんところ私たち、歩き過ぎたよ。もうしばらく、サンドスターの温泉で休んでいこうよー」

 

 ところがそこへ!

 温泉の竹垣を破壊するメガトロン! 湯舟に乗り込んでくるデストロン軍団!

 

『おや、これはこれは。先客がいるとは知らなかった。いやすまない。レディの入浴中に、大変失礼をした』

「う、うわー!! いきなり、何なのだーっ!! お前らーっ!」

「わー、わー、すごい大きな人たちだよー、アライさん」

『キャーキャー、うるせえぞ、チビ共がァ! これ以上騒ぐと、このスタースクリーム様が一思いにひねり潰してや――』

 まさに青天の霹靂! 狼狽するフレンズ! だが! スタースクリームを押さえつけるメガトロン!

 

『この愚か者めの乱暴を許してくれ……ワシはメガトロン大帝、デストロン軍団のリーダーだ。ワシらはトランスフォーマーといって、動物たちや、お嬢さんたちフレンズとは違う生き物。だが、君たちと友人(フレンズ)になりたいと思っておるんだ』

「わ、私はアライグマのフレンズなのだ! よろしくなのだ! 以後、親愛を込めて“アライさん”と呼んでいいのだ!」

「……私はフェネックギツネのフェネックだよ、ですとろんさん達……」

 

 アライグマとフェネックに表面上は紳士的に振る舞う、欺瞞(DECEPT)化身( ICON )メガトロン! その言動の真意は一体!

 

『さて……お近づきの印に、ここはひとつ贈り物でもしようと思ったのだが……あいにく我々、遠くから命からがら時空を飛ばされてしまったものでな。着の身着のまま、裸一貫。持っているのは、この命しかないのが、本当に残念でたまらん』

「たつまきか何かに飛ばされたのか? ですとろんたちがかわいそうなのだー」

「…………」

『しかし、身体は資本、持つべきものは身体に染み込ませた技術、手に職という言葉もある。ワシの手で、今ここでできる限りの物を作って、お渡ししたいと思うのだが……おちびさんたちは、今何か欲しいものはあるかな?』

「はいっ、あっ、ありますなのだーっ! アライさんたちは今、かばんさんの“ばす”の“まんまる”を求めていますのだー!」

「アライさん……それは……」

『ほう? 何だね? 詳しく話を聞かせてくれ』

「バスのおなかについてて、バスが歩くと、合わせてくるくる回るのだー。でも、かばんさんのバスは、大きなセルリアンをやっつけたときに、頭のまんまるがとれてまがってしまったのだー」

『ほうほう、分かったとも。ワシが“アライさん”に“まんまる”を作ってやるぞ』

 

 温泉侵入の際に破壊した木材を組み合わせ、即座に車輪を作成するメガトロン!

 木を湯気や煮沸によって曲面加工する「曲木」の技術は、19世紀ドイツのトーネット社が発明したのだが、フレンズにとっては全く未知の製法! まさに、まほう! というほかない見事な手際であった!

 

「わぁ~っすごいのだぁ♪ 木が“まんまる”になったのだぁ~」

「フフフ……ワシにとっては造作もないことよ。そんなものはいくらでも作れるぞ」

「アライさん、それは、ギンギツネさんたちが大事にしてる建物を壊して作ったものじゃないかー。そんなのは、もらえないよー」

「あれは事故なのだー! まちがってこわした壁をはいぶつりよう(リサイクル)なのだ―」

 

『ハハハ、もしワシら“デストロン”の仲間(フレンズ)になって一緒に材料を探してくれれば、もっと色々なものを作れるぞ。アライさんの好きなものは、何でも好きなだけ作ってあげよう』

「すっ、すごすぎるのだー! メガトロン……さんは、いだいなのだぁ!」

『そうだ、その“かばんさん”というフレンズにも、プレゼントを作ろう。きっと、アライさんのことをもっと好きになってくれるに違いない』

「ふとっぱらなのだ、メガトロンさんは! アライさんたちはデストロンのなかまになるぞぉ! かばんさんや皆に喜んでもらえるものをたくさんつくるのだ! なー、フェネックぅ!」

「んん……そうだねぇ……アライさん……」

 

『ふう、それじゃあ、一緒に湯に入るとしよう。ワシらも長旅で疲れたものでな……それから、隅っこで震えている小さなけものさんたち、さあ、こっちに来て一緒にサンドスター温泉のエネルギーを取り入れようではないか』

「あ、あなたたち……だいぶ風通しを良くしてくれちゃって……」

「壁抜け(物理)なんて、げぇむてきに反則(バグ)だよ……ちゃーんとチャートどおり、カギを探したりパズルを解いたりしないと……」

「よよよ……私の桶が壊れてたのは、もしかしてあなたがたですかね……ねねね……違ったら申し訳ないですが……」

「あたしゃ、アザラシ友達に誘われてPPPのライブを見にいったんだけどさ……あらやだ! もっとすごいモン見ちまったよ!」

『ハハハ……すまないな、なにしろ身体が大きいと不便なものでね。すぐ物を破壊してしまう。だが、竹のフェンスや板の洗面器など、いくらでも作ってやるぞ……」

 

『それにしても、サンドスターのエキス(だし)は五臓六腑に染み渡るわい。火山を見ながら、一杯やりたいものだ……サウンドウェーブ! フレンズのみなさんに、サンドスターのエネルゴン酒を振る舞って差し上げろ!』

『了解シマシタ、メガトロン様。フレンジー! ランブル! イジェークト! 温泉ノエネルギーヲ、エネルゴン・キューブニ詰メロ!』

 

フレンズたちに取り入ろうとする、卑劣極まりないメガトロンの策略とは! さあ、どうなる!

 

∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀

 

【トランスフォーマー解説:02】

 

ID:16 デストロン 破壊大帝 メガトロン / Megatron

トランスフォーム:ワルサー・P38(アンクル・スペシャル)

主兵装:融合カノン砲

副兵装:背面小口径ビーム砲 / エナジーメイス / レーザーダガー

体力:10 / 知力:10 / 速度:4 / 耐久力:8 / 地位:10 / 勇気:9 / 火力:10 / 技能:9 / ものづくり力:10 / 我慢強さ:10

座右の銘:「圧政による平和を!(Peace through tyranny!)

 

 エコロジー精神旺盛なので、メガトロンって。すぐ寄ってくるんですよ、水力発電所とかに。超自然エネルギーにもワーって、手出すんですけど、それを発明したがるので、メガトロン自身も。

 

 ドイツの名作自動拳銃、ワルサーP38に変形します、日本とフランスのハーフの怪盗で有名な。変形すると基本的に、部下に撃ってもらわないといけないのが可愛くて(笑)

 

 タカラの70年代の「ミクロマン」シリーズの「ガンロボ」アンクルセットですねー、元々の玩具は。出来が良すぎて、お土産として持って行こうとしたら空港で止められてしまい、関税職員の前で変形させてみせたというエピソードが好きです。

 折り畳み銃床(ストック)付きの、ワルサーP38のシルバーメッキモデル、消音器(サプレッサー)仕様、スコープ附属のスナイパーカスタム。

 アメリカのドラマ『0011ナポレオン・ソロ』に登場する、主人公スパイたちの使う特別仕様を再現したものです。ルパン三世もこれが元ネタです、アニメでP38を使うのは。

 

 コンボイたちとは違うシリーズの玩具なので、並べるとすごいです、頭身の違いが(笑)

 でもルーツがバラバラの玩具たちを、TFという、男の子のおもちゃ箱のような、1つの世界観に違和感なく放り込んで物語を描くところに、TFシリーズの懐の深さを感じます。

 

 性格は合理的・進歩的だけど、ちょっと神経質なところもあり、頑固親父です、あの人は。でも破壊と暴力ってほどもないです、裏切り者以外には(笑)

 アメコミでは、前職は炭鉱夫や剣闘士をしていたとか。

 

 全然、海の底とかも潜れるので、デストロン(あのひと)たち、潜水能力も高いので。アニメではよく、深海の秘密基地の中から泳いで出撃してましたね。

 ただ、遠出のときは、ちゃんと臨時基地を作って、サイバトロンに破壊されると、また海底に戻って。

 

『デストロン軍団! アターック!』

 

『この愚か者(スタースクリーム)めが!』

 

はいけい:うるむ かーる・わるさーしゃ(どいつ ばーでん=びゅるてんべるく)

こえ:故・かとうせいぞう おにいさん

 

∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀ ∀

 

「ふむ……今作っているのが、湯気のお風呂「さうな」ですな。大変興味深いですよ……よよよ~」

「サンドスターの砂風呂かぁ、こりゃあ完成すりゃあ、いよいよたまらないねぇ~」

「動物のころからひなたぼっこが大好きで~。あぁ~岩盤浴は最高ですね~。肉球ぺたぺた、岩に張り付く、この感触が~」

 メガトロンにそそのかされた温泉宿の宿泊客のフレンズたちが、デストロンの地熱発電装置の建設のため酷使されているではないか!

 

「サンドスター」の爆発的エネルギーの危険さを目の当たりにしたメガトロンは、サンドスター・エネルギーを地熱に変えて、間接的な形で、より安全な利用可能エネルギーとして採取する計画を立てたのだ!

 サンドスター・エネルギーを地下に送り、広範囲の岩盤を熱して地表でエネルゴン・キューブに蓄える発電プロセス! 名付けてコレ! ジャパリパーク「温泉フライパン」発電所! だが、急激な圧力を加えられた熱水脈が地下に張り巡らされた状態であり、ゆきやまちほー全土の大爆発の危険を秘めていた!

 

『素晴らしい……着々と我が温泉フライパン発電所ができていくではないか……。それも全てアライさんのおかげだ、見直したぞ』

「このくらい、お安いごようなのだぁ!」

 

 発電装置の材料探しは、メガトロンの口車に騙されたアライグマが請け負っていた!

環境への高い適応能力を持ち、鋭敏な嗅覚でどこでも探索でき、鋭い牙で切断し、器用な前足で何でも掴んで運搬する! 物探しのエキスパート! それがアライグマなのだ! さらに、以前に凶悪盗難事件の捜査でパークを奔走した経験が役に立っているらしかった!

 

『温泉完成の暁には、このパークのリーダーにしてやるぞ……つまりは、一番えらいフレンズというわけだ』

「ええーっ! すごいのだ! アライさんは、博士よりえらくなるのか! それってパークの『園長』ってことか!? アライさんは園長さんになるのが昔からの夢だったのだぁ~♪」

 

 

 

 そして!

 

『バカバカしい……こんな面倒臭いことしねぇで、直接サンドスターを利用すればいいのに……』

『黙らんか! スタースクリーム! あれは一歩取り扱いを間違えば、取り返しのつかない危険なエネルギー。わざわざリスクを冒すやつがあるか』

『だいたい、フレンズどもにおべっか使って働かすってのが、オレの性に合わねぇぜ』

『利用可能なものは、自分の手を汚さず、最小限の労力で限界まで使い尽くすのがメガトロン流だ……その搾取したエネルギーを、我らデストロンのジャパリパーク征服の糧とする!』

 

 だが! その時!

 

「話は聞かせてもらったよ~、デストロンのおにーさんたち~」

 

 フェネックである!

 その放熱用の大きな耳は、聴力に優れており、砂漠の砂の中の獲物を探し出すのに役に立つ! フェネックの地獄耳の前では、いかに狡猾なデストロンといえど、悪の密談は交わせない相談であった!

 

「最初から、みんなが作った温泉を奪って、独り占めするつもりだったんだねー?」

『フフフ、フェネックちゃん。そいつは誤解だとも』

「誤魔化されないよー。“欲しいものを好きなだけ”なんて聞こえのいい言葉、水と食べ物の貴重な砂漠育ちの私には、どうもうさん臭くてねー……」

『ホウ……それで?』

「最初から、あなたたちのことは信じていなかったのさー。私は生まれついての、警戒心と疑り深さだけが取り柄の、小さいけものでねー」

 

『お人好し揃いのフレンズにしちゃ、お前はなかなか頭が切れるじゃないか。それじゃあ、あのデストロン・ニュー温泉の半分をくれてやるぞ。これでどうだ?』

「そういう問題じゃないんだけどなー……メガトロンさん、アライさんに嘘をついたよねぇ? 皆の望むものをつくるとか、パークの園長になれるってさー。アライさんはそれを信じて頑張っているんだよー?」

『フン、あんな愚か者は、パークのリーダーの器ではないわい。馬鹿は所詮、使い捨てられるだけの価値しかないのだ。それよりも、フェネック、お前は聡明だ。あんな奴のことなど放っておいて、フレンズを支配するために、ワシを手を組まないか?』

 

「あのさー……私、顔には出てないかもだけど、今、すっごい機嫌が悪くてさぁー……?」

『ほう、ご機嫌斜めのお嬢さんは何をしでかすのかね? タヌキ(ラクーンドッグ)ダンス(フォックストロット)でも踊るのか?』

「ひどいことをしてでも、悪いことをするのを止めさせてもらうかなー?」

 

 野生の本能で目を輝かせ、両手からサンドスター粒子を立ち昇らせるフェネック! 体内のサンドスターを消費して、肉食獣の戦闘モードになる「野生開放」だ!

『けっ、下手に出りゃあ付け上がりやがって! この裏切り者の女狐めが! その目つきが気に入らねえぜ!』

『“ジャガー”イジェークト! フレンズノ反乱分子ヲ始末シロ!』

 

 さあ! 今、戦いのゴングが鳴らされた!

 

 サンドスター温泉により熱せられた岩盤地帯! サウンドウェーブが繰り出した猛獣型トランスフォーマー、カセットロン諜報破壊兵ジャガーvs砂漠の狐(デザートフォックス)フェネックの戦い! 小さな体で素早く走り回って攻撃を繰り出すフェネックに対して、熱せられた足場でジャガーは思うように動けない! 生まれも育ちも砂漠のフェネックの足の裏は毛で断熱されており、熱い岩盤などなんのその! 障害物もジャン↑プして回避!

 灼熱の岩盤地帯へと誘い込まれたジャガーに勝機は無かった! 敷設された落とし穴に脚をとられたジャガーに待っていたのは、無慈悲な爪の一撃だった! 大胆不敵なトリック・クロー!

 繁殖期になると気性が荒くなり、パートナーとは1時間以上も愛を交わすというフェネックギツネ! すべては愛する相棒のため! 目つき態度は冷たいけれど、ファイトは熱い!

 冷静さと激しさの二面性を併せ持つ、激しい気温の寒暖差のごとく、砂漠の心を持つフレンズ、それがフェネックなのだ!

 

だが、この状況を手をこまねいて眺めているデストロン軍団ではなかった!

『ちび助がちょこまかとっ! 中々やるじゃねえかっ!』

『ワシの融合カノン砲を食らえ!』

 メガトロンの右腕の融合カノン砲から連続で放たれる反物質エネルギービームは、切り立った岩山を打ち崩した!

 落石により得意のフットワークを封じられるフェネック!

『トランスフォーム! キツネ汁にしてやるぞ! サウンドウェーブ、間欠泉を撃てぇ!』

 拳銃に変形するメガトロン! それを手に取り、露出した温泉脈を狙撃するSW!

 

 怒涛の如くあふれ出す温泉! フェネックの身体を飲み込んだお湯の勢いは、留まることを知らなかった!

 絶体絶命! ふっくらした赤いキツネになってしまうのか! フェネック!

 

Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ Ψ

 

 だが! その時! 思わぬ援軍がエンジン音とともに駆け付けた!

 我らがサイバトロン戦士たちだ!

 

『もう戦いが始まっとる!』

『サイバトロン騎兵隊、ただいま参上! 西部劇のお約束どおり、遅れてしまったがね』

『大丈夫か君! さあ、私のエアコンに当たるんだ』

「誰だか分かりませんけど、ありがと~。大きな耳に冷たい風が当たって、涼しくて助かるよ~」

 

 デストロン対サイバトロンの激しい戦い! 激しいビーム攻撃の応酬が続く!

 だが、悪い足場でビークルモードを生かせないサイバトロンに対し、飛行能力に優れるデストロン軍団の圧倒的優勢であった!

 しかも、デストロン側は、先ほどの入浴した際のサンドスター温泉によって、エネルギーが満ち溢れているのであった!

 

『死ねぇ! コンボイ!』

 メガトロンの右腕の融合カノン砲! そして“レーザーダガー”から放たれる光線! 眼から射出されるアイ・エナジー・ビーム! サイバトロンは敗色濃厚であった!

 

「な、なんかいっぱい出てるぅ~!」

「温泉入ってえいちぴい満タンだから剣の先からビームが出るんだよ……」

「よよよ……これはオツなものですなぁ……『はなびたいかい』……ですかな?」

「あたしのこの大きな眼でも、この濁ったお湯の中じゃ前が見えないねぇ~」

「『コンドル』が飛んでます、岩陰にかくれんぼしなきゃ!」

 

 続々と駆け付ける湯治客たちの、大混乱の渦!

 

 その中にアライグマの姿があった!

 

「メガトロンさん! 温泉をひとりじめしようというのは本当なのかぁ!?」

『アライグマよ……物を知らぬ大衆に、自由に資源を利用する権利はない……そんなことをすれば、限りあるエネルギーはすぐに枯渇してしまうからな。一握りの支配者が掌握し、愚かな民衆に平等に分け与えるべきなのだ! 支配こそがリーダーの義務であり、責任なのだ!』

「やめるのだ! 温泉はみんなで使うものなのだ! そう思ってアライさんは手伝ったのだ! アライさんはみんなのために頑張る“園長さん”になりたいのだ!」

『愚か者めが! その甘さこそが、フレンズの最大の欠点だ! 余がその軟弱な精神を叩きなおしてやるとするか! 手始めに人間どものスポーツ……野球だ!』

 

 メガトロンに掴まれ投げ飛ばされるアライグマ! フレンズの身体でキャッチボールを行う残酷非道のメガトロン!

 回転して飛んでいくアライグマ! 大ピンチ! さあ、どうなる!

 

『おっと! 凡フライだぞ、メガトロン!』

「わぁっ、ありがとうなのだ!」

 コンボイによるナイスキャッチだ!

 

 

 

「ああっ! フェネック! 大丈夫か!?」

『私、熱くなりすぎちゃってー……このとおり、湯あたりさー』

「メ、メガトロンさんが……こんな……ひどいことをしたのか!?」

『らしくもなく、勝ち目のない戦いを挑んで負けちゃってねー、こうして頭を冷やしているよー。アライさんの、皆の役に立ちたいって夢を利用したデストロンが許せなかったけど、何もできなくて、くやしくて……とんだ愚か者さー』

「フェネック、アライさんのためにぃ……ぐっ……ぐぬぬぬぅ……」

 

 温泉に飛び込み、お湯の中を、デストロン軍団めがけて突き進むアライグマ!

さあ! アライさんの野生開放をたっぷりご覧いただこう!

「テサグリグマ」の異名は伊達ではない! 高感度の触覚により、視界の効かない濁り湯の中でも、水底の状況を把握して高速走行! これぞ「マジカルウォーターハンド」と呼ぶ!

 水面下から飛び出しての奇襲! メガトロンのボディを駆け上る! 高い所もおまかせのキノヴォリ能力!

 

『うおおっ! なんだぁっ貴様っ!』

「もう許さないのだ! メガトロン! アライさんの必殺技を食らうのだ!」

 

 メガトロンの胸部のスイッチを手で探り当て、即座にボディハッチを開けるアライグマ! 手先の器用なアライグマにとっては、ポリバケツのフタを開けるより容易なことだった! オープンした中枢部に自分の身体を回転させて叩き込む! フレンズの技、“アライトルネード”なのだ! スチールゴミ箱に頭を突っ込んで暴れる動物のアライグマの様子を想像してくれ!

 

『グワァァァッ……! こんなチビに! 余が……このメガトロン様がぁっ……!』

『メガトロンの野郎がフレンズにやられちまった! こりゃ撤退するしかねえぜ!』

『デストロン軍団! 総員、戦線ヲ放棄セヨ! 退・却ッ!』

 大ダメージを受けたメガトロンを連れて、退避を余儀なくされるデストロン!

 

「フェネックにひどいことするやつは許さないぞぉ! パークの平和は、このアライさんにおまかせなのだ!」

 

 熱い戦いは終わった……。

 メガトロンが放った融合カノン砲で、地下の温泉脈は解放され、地盤の大爆発もおさまった。

 こうして、デストロンのジャパリパーク温泉フライパン作戦は未然に防がれ、パークの危機は去ったのだ……。

 

「ごめんなさいなのだ~フェネックの言うとおりだったのだ~」

「いいよいいよ~。それより温泉に入りなおそうよー、アライさん」

『デストロンの地熱発電所は、温泉施設として使っていけそうでっせ~、コンボイ司令』

『ハハッ、名付けて“デストロン湯けむり健康ランド”といったところかな?』

『どれ、我々もひとっ風呂浴びて汗を流し、戦いの疲れを癒やしていこうじゃないか?』

 

「でも、メガトロンは、ほんとうに悪いヤツだったのか……? 温泉での語らいで見せた、夢を語るメガトロンの目の熱い輝きは、温泉の見せた幻にすぎなかったのか……? アライさんにはわからないのだ……」

温泉で戦いを振り返りつつ、虚空を洗浄しながら、アライグマはそう思うのだった……。

 

【次回へ続く! ご期待ください】

 

の の の の の の の の の の の の

 

【けものフレンズ情報:01】

 

 みんな! 今週のお話! どうだったァ!?

 さて! 今回活躍したフレンズを紹介していこう!

 

薬学救助員 ツリーベア / Treehugger

分類:哺乳綱カンガルー目コアラ科コアラ属コアラ

レッドリスト:EX/EW/CR/EN/[VU(危急)]/NT/LC

 オーストラリア大陸の東側のみに棲息する有袋類、コアラだ!

 南に棲む(寒冷地の)個体ほど「ベルクマンの法則」に基づき、明確に体長が大きくなることが知られている。

 600種類以上存在する「ユーカリ」を食料とするが、餌となるのはほんの一部の種類であり、さらには地域によって食性の好みがあるという。

ユーカリは元来栄養価に乏しく、さらに有毒の油分や青酸、タンニン類が含まれる。この消化・解毒のために、1日約20時間の睡眠を余儀なくされる。なお、毒性の低い種のユーカリが生える地域では、活発な個体が多くなると言われている。

 フレンズ化した際、このユーカリを使って万能薬「パップ」を合成する能力を得たが……その精製プロセスは謎に満ちている!

 

山岳救命戦士 スクリューホーン / Screwhorn

分類:哺乳綱クジラ偶蹄目ウシ科ヤギ属マーコール

レッドリスト:EX/EW/CR/EN/VU/[NT(純絶滅危惧)]/LC

 ヤギね! マーコールは、パサン(ノヤギ)とともに、家畜ヤギの原種となったと考えられるけものだ!

 ヒマラヤ山脈とその西部のカシミール地方の、標高の高い岩山や高原に棲息するぞ!

 ユキヒョウなどの肉食獣に見つかると、鮮やかなステップで崖を移動して逃走するんだ!

 その立派な角には薬効があると信じられていたが、フレンズ化により実際に治癒能力を持つことになったのだ!

 

湖底探査兵 スプリングシール / Seekerseal

分類:哺乳綱ネコ目アザラシ科ゴマフアザラシ属バイカルアザラシ

レッドリスト:EX/EW/CR/EN/VU/NT/[LC(軽度懸念)]

 淡水に棲息する世にも珍しいアザラシだ! ロシアのバイカル湖と、そこに注ぐ河川の生態系の頂点に位置する!

 目玉がでかくて、顔が小さくて、首が太くて、ちょっとずんぐりむっくりな感じする、丸っこい身体をしているのがバイカルアザラシです!

 その大きく発達した眼球は、透明度の高いバイカル湖で重要となる視覚を進化させた結果だという!

 世界一の深度を誇るバイカル湖に棲むため、他のアザラシ同様、潜水能力も非常に高い!

 

岩壁監視兵 ロックハイド / Cliffhunger

分類:哺乳綱ハイラックス目ハイラックス科ハイラックス属ケープハイラックス

レッドリスト:EX/EW/CR/EN/VU/NT/[LC(軽度懸念)]

 見た目はネズミ、歯はカバ、骨格はサイ、消化器はウマ、だが、その先祖はゾウやジュゴンの仲間! アフリカ・中東に棲息する、その名もイワダヌキ! こうも呼ばれている、イワハイラックスと! まったく、不思議なけものもいたものである!

 恒温維持性、つまり体温調節の能力が低いとされ、岩盤上での日光エネルギー吸収を行う習性がある! 日向ぼっこが大好きな動物なのだ! 岩場でのんびりと日光浴にふける姿が哲学的・思想的と思われ、旧約聖書でも「思慮深い獣」として記述が見られる。

 足裏の弾力性のある肉球には汗腺が発達していて、粘着性の分泌液で濡らすことにより、垂直な岩盤にも吸着することを可能とする! 偏光レンズのような構造の目が太陽光の照り返しの反射を防ぎ、イヌワシなどの天敵を補足すると、即座に切り立った岩山の亀裂へと緊急避難するのだ!

 

 Ψ   Ψ   Ψ   Ψ 

 

『「PPP&サイバトロン予告っ!」』

 

「今週は“サンドスター”について復習するわよ!」

「動物が火山から噴き出るサンドスターに当たると、フレンズになるんだよな」

「サンドスターは、水の中、土の中、ジャパリまんの中、パーク中にあるみたいですね」

「私たちの身体の中にもあって、無くなると動物に戻ってしまうらしいな」

「わぁ~それはたいへん~。いっぱいジャパリまん食べておかないと~」

「そうじゃなくても、お前はいつも食い過ぎなんだよ!」

 

『初めまして。僕はサイバトロンのニューメンバー、偵察員ハウンドだ』

『私は地質学者ビーチコンバーだよ、みんなよろしく』

『それにしても、ジャパリパークはなんて素晴らしいところなんだろう』

『本当にね。大自然の中で、動物とフレンズたちが調和して平和に暮らしている……』

『できるなら、ずっといたいものだよ』

『地質学的にも、サンドスターは大変興味深い研究対象だしね』

『おやっ! 僕の猟犬(ハウンド)のような(センサー)が、デストロン共の陰謀をキャッチしたぞ!』

『デストロンに、この美しい大自然を破壊されてなるものか!』

『『サイバトロン! トランスフォーム・アンド・ロールアウト!』』

 

次回、【第3話 超巨大ビーバー・ダム水力発電所を襲え!!】

こいつはすごいぜ!!


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。