東方漆風録   作:零霧

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どうも、零霧です。
闘いに入りそうで入らない回。


第11話

 

 

翌日。俺は珍しく早起きをした。なんか寝付けなかったからだ。

「あー…まだ眠い…」

昨日の夜はあまり寝ていなかったからな…。ぐっすり眠ろうと思ってたんだけど…。

「さすがにまだ誰も起きてないか…」

今が何時かは分からないが、まだ太陽は昇っていないのでまだ早いだろう。皆がいつもどれくらいに起きているのかは知らないが、まだ起きてはいないと思う。

「しょうがない。二度寝だな…」

二度寝をすることにした。さっきやろうとしたけどなかなか眠れなかったんだけど。目を瞑っておけば多少はすっきりするんじゃない?そう思い自室に戻ろうとした時、

「あれ?影斗さん?」

「はい!?」

声をかけられた。びっくりした…。

「どうしたんですか?こんな時間に起きるなんて珍しいですね」

「いや…なんか目が覚めてな…」

そこには早苗が居た。まさかとは思うがいつもこの時間に起きてるんじゃないだろうな…?だとしたら凄いぞ。素晴らしいぞ。

「早苗はいつもこんな時間に起きてるのか?」

「いや、それが私…」

なんだ、そうなのか。やっぱりなんか目が覚めたんだな。今日は目が冴える日なんだな。

「いつもより遅く起きちゃいまして…」

「……」

負けたよ、あんた最強だよ。

 

―――――――――――

 

「ご飯が出来ましたよー」

至福の時間だ!俺は今日早く起きたせいかやけに腹が減っているのだ!台所に近付くといい匂いがしてきた。そして俺は長い旅路を乗り越えて、今、台所にゴールイン――

「おっ…?」

何かに躓いた。そのまま転がる。気付けば俺は倒れていた。

「いてて…」

頭をさすりながら起きあがる。そしてここが台所の前だと気付く。

「…え」

おそるおそる前を見る。そこには三人がぽかんと口を開けていた。

「えっとぉ…そのぉ…おはよう…」

「…影斗、あんた、何やってんだい?」

神奈子が呆れた顔で聞いてきた。さて。なんと言おう?

「……重力に打ち勝つ挑戦」

「本当は?」

「重力に勝てませんでした…!」

「そりゃ残念…じゃなくてこけたんだろう?単純に」

「はい(キリッ)」

「なんで得意顔なのよ…w」

神奈子?口元がにやけてるよ?ってあとの2人は後ろ向いて口押さえてるし。

「あんたはw本当にやってくれるねえwww」

神奈子が限界を迎えたようだ。盛大に大爆笑し始めた。よく今まで耐えました。

「あーもうw緊張がほぐれたよ。ありがとね」

しばらく大爆笑した後神奈子にそう言われた。まだ地味に笑ってたけど。

「まさか影斗に空気を和まされるとはね…私はてっきり早苗が変なこと言ってくれるのかなー、なんて思ってたんだけど…」

「ちょ、諏訪子様!?それどういうことですか!?」

ん?なんか俺いいことした?ならよかった。

「さて…影斗がやらかしてくれたおかげで空気も和んだし、飯と行きますか!!」

「「オーッ!!」」

いつも「ちょ、神奈子!それ私の!」より騒がしい「ふん!早い者勝ちよ!」朝飯になった。でも「お2人とも!落ち着いて下さい!」案外楽しかった。って本当うるさいわ。

…そうか。もしこのまま完全に信仰が無くなったら、こんな騒ぐのも出来ないのか。…いやいや、やめろやめろ。今は騒ぐ時だ!俺も食料戦争に加わることにした。推して参る!

 

――――――――――

 

「何で…飯食ったのに疲れなきゃいけないんだ…」

「ちょっと…騒ぎすぎたね…」

「早苗~…ご飯まだー?」

「もう作りましたよ…」

4人ともボロボロですよ、ええ。何やってんだか…。

「じゃあ、私たちはそろそろ…」

早苗が俺を連れてどこかに行こうとした。

「どこ行くの?」

「博霊の巫女を迎え撃ちに、です」

ああ、そうか。とうとう来たか。

「そうだったな。行くか」

「あ、ちょっと2人とも」

諏訪子に呼び止められた。

「どうした諏訪子?」

「その…無茶はしないでね」

「もちろんそのつもりだ」

「分かりました!無茶はしません!」

早苗はどうか分からないが、俺は割とマジでしないつもりだ。

「じゃあ、気を付けて」

「そっちもな」

なんか死にに行くような会話になったな。死にゃしないっての。…死なないよな?

 

――――――――――

 

早苗は境内で霊夢を待つらしい。実際守矢神社は大きいので、神社との距離はそれなりにある。まあ神奈子の側近だしそこら辺が妥当だよね。

「さて、じゃ俺は行くか」

俺が飛ぼうとしたとき、

「影斗さん、頑張りましょうね!」

早苗に声をかけられた。また少し緊張しているのか、声が少し震えていたような気がした。

「ああ。頑張ろうな」

俺も実際緊張していたので声をかけられるのは結構助かった。

「諏訪子様も言ってましたけど、気を付けてくださいね」

「へいへい、了解」

今度こそ、俺は飛び出した。

 

――――――――――

 

「この辺かな…?」

俺が降りたのは天狗のところと守矢神社の中間くらいのところだ。ずっと飛んでいると霊力が持たない気がしたので木に降りた。

「いつ来るかなぁ…いや、来ないのが一番か」

あとは博麗の巫女が来るのを待つだけだ。待つのは嫌いだが…。というか来ないのが一番か。

 

――――――――――

 

どれくらいここに居るだろう。暇つぶしに弾幕の練習をやっていたのだが、いざという時に使えないと困るからやめて、ずっとボーッとしていたのだが全く来る気配が無い。

「暇だなぁ。もしかして、帰ってくれたのか?」

それならハッピーエンドだ、なんて思っていたとき、

「――!!」

人影が見えた。しかも2つ。博麗の巫女と…誰だ?

厄介だな、2人相手とか俺瞬殺されるぞ?1対1でも危ういってのに…。

「よし、やるか」

うだうだしてても仕方がない。

覚悟を決め、俺は、二人の前に飛び出した。




どうでもいいけど、昨日体育会だったんですよ。
まあ楽しくないな、なんて思ってたんですけど、楽しかったんですよ。綱引きが。結局負けちゃいましたけどね。「負けたのに楽しいとかおかしい」?すいません、そういう奴です…。
それでは、また次回。
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