少しの間、日常編となります。
それと、タイトルは付けられそうな時だけ付けます。
第15話 能力
「あー……気持ち悪い……」
俺、月宮影斗は今ものすごく気分が悪い。何故かと言うと、昨日の宴会で酒を無理矢理飲まされたからだ。
「これが二日酔いってやつなのかな……」
気分が悪いので、少し水を飲もうと台所に行く途中だ。
「ん……?」
その途中、台所から少し離れたところに、何かが散らばっているのが見えた。
「なんだあれ……」
気になったので近づいてみる。その正体は――
――酒瓶やら食い散らかされた食べ物だった。
「……」
頭の痛みが消えた。そして同時にこの光景の原因は昨日にあると確信する。
「あぁぁぁいぃぃぃつぅぅぅらぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
俺の声は、空しく響くだけだった。
――――――――――
「「「ごちそうさまでしたー」」」
例の惨劇を片付けた後、朝飯を食べた。神奈子によると、俺と早苗は途中で酔いつぶれ、離脱したそうだ。そしてその後も宴は続き、皆後片付けなどすっかり忘れていたそうだ。……どうでもいいけど神奈子よく覚えてるな。俺の10倍は飲んでたような……。
「あー……暇だねぇ」
自室に帰って呟いた。呟いたというよりは、勝手に口から出てきたって感じか。
「博霊神社にでも行きますか?」
外を見ると早苗が顔を出していた。
「博霊神社?なんで?」
「いやぁ、こんなにいい天気ですし、もうやることは無いですから。それとも、別のところに行きますか?」
確かに今日は素晴らしい秋晴れだった。どうでもいいけど今は秋。暑くもなく寒くもない気温が心地良い。
「じゃあ、博霊神社に行こうか」
特に行くあても無かったので早苗の言うとおり博霊神社に行くことにした。もう敵ではないんだしいきなり殴り飛ばされたりはしないだろう。
――――――――――
「ふぅ……」
特に何事も無く博霊神社に着いた。神社の中で、霊夢と魔理沙が話しているのが見えた。
「あれ?影斗と早苗じゃないか。どうしたんだぜ?こんな古ぼけた神社に」
「あんた何様のつもりよ……」
霊夢が殺気を放ち始めた。魔理沙はそのことを知ってか知らずかこちらに手を振っている。魔理沙……案外怖いもの知らずなんだな……。
「あんた、絶対何か能力持ってるわよね?」
しばらく話していると霊夢にそう聞かれた。はて。なんでいきなりそんなことを聞くんだろう?
「いや、持ってないはずだけど……」
そう答えると疑わしそうにこっちを見てきた。なんで?
「じゃあなんであんなスピードで飛べるの?おかしいでしょ?」
「確かにあれは速かったぜ。私以上じゃないか?」
そんなこと言われてもなぁ……分からないものはしょうがないし……。
「そもそもさ、なんでそんな俺が能力持ってるか知りたいの?」
「それは勿論気になるからよ」
当然じゃない、とばかりに言う霊夢。困ったなぁ……「持ってない」って言っても納得してくれないよなぁ……。
「霊夢さん、それなら能力名を私たちで考えるっていうのはどうですか?」
不意に早苗が口を開いた。そういや早苗一言も喋ってなかったな。
「あぁ、それでいいじゃん。よろしく霊夢」
「名案だぜ!よろしくだぜ霊夢!」
「なんで私に任せるの?……そうねぇ……」
霊夢はう~ん、と少し考えてから、
「【加速】っていうのはどう?」
そう言った。
「加速?」
「そ、加速。【加速する程度の能力】」
ふふ~ん、と得意気に胸を張る霊夢。……つっこんだら殺されそうだからやめておこう。
「加速ねぇ……じゃあそれでいいや」
ちょっと弱そうだけど。まあいいや、実際弱いし。
ちょっと無理矢理感は否めないけど、俺の能力が決定した。
能力名を付けたかっただけです、はい。
テスト自体は無事終わりました。『自体』←これ重要。
それでは、また次回。