東方漆風録   作:零霧

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どうも、零霧です。
今回から、またもや異変です。


妖々夢篇
第18話 終わらない冬


 

 

 

「なあ、神奈子」

「なんだい?」

「今何月?」

「四月ね」

「なあ、諏訪子」

「なに?」

「今何月?」

「四月よ」

「なあ、早苗」

「四月ですよ」

「そうか……やっぱり四月なのか……」

 今は四月。四月と言えば、春。春と言えば、もちろん桜!……なのだが、どういう訳か、ちっとも春がやってこない。春がやってこないと言うと分かり辛いかもしれないが。

「なんで四月だっていうのに雪が降り積もっているんだ……?」

 まあそういうことだ。四月のくせに雪が降り積もってやがる。()は喜び山駆けまわってたけど、(諏訪子)はこたつで丸くなってるよ。

「不思議なこともあるもんだねぇ」

 ぶるぶると体を震わせている諏訪子が言う。蛙だからな……。冬眠したいんだろう。

「まあこうやって諏訪子が苦しんでる姿を見るのが長くなって私は嬉しいんだけどねぇ」

 意外と余裕そうにしている神奈子。まあ基本こたつに入ってたら暖かいけどね。

「あうっ……神奈子に私のこの苦しさを分け与えてあげたい。心から」

「ふんふーん。しょうがないわねぇ。私の胸の中で温めてあげようか?」

「いらないわよ……心から」

「そこに『心から』はいらないわよ!?そんなに嫌なの!?」

 ギャーギャーと口論を始める二人。いつも思うけど、この二人本当仲良いよな。

「この二人、本当仲良いなぁ……」

「お二人は本当に仲が良いですよね。羨ましいです」

「「んな訳あるかっ!!」」

 早苗が俺の独り言を聞いていたらしくそれに同意する。そしてそれを聞いた例の二人は否定する。完璧に同じ言葉を放って。うん、やっぱり仲が良い。

 

「お邪魔するぜー!」

 昼時。魔理沙がやってきた。珍しいな、魔理沙がこっちに来るなんて。

「あ、魔理沙さんじゃないですか」

「どうした?魔理沙。ここに来るなんて珍しいな」

()()()()を手伝ってほしいんだぜ!」

「へ?」

 異変解決?今何か異変が起きているってことか?

「何かあったんですか?」

 早苗も分からないようで、魔理沙に聞く。

「何か、って……分からないのか?これだぜ、これ」

 魔理沙はそう言って外を指差す。どれどれ……目を凝らしてよく見てみたが特に何も変わった様子は無い。

「何があるの?」

「気付けよ!!おかしいだろこれは!普通ならとっくに桜が満開で皆で花見をしているところだぜ!?」

 うん。現実逃避はやめよう。確かにこれはおかしいとは薄々思っていたさ……でも、そういう季節なのかな、とか思っていたかったよ。

「だから、手伝ってほしいんだぜ!私一人よりもお前らが一緒に来てくれた方がすごく楽になるはずだぜ!」

 ん?今、『一人』って言ったか?

「『一人』って……霊夢はどうしたんだ?異変解決ならあいつも動いているはずだろ?」

 と聞くと、魔理沙は嫌そうな顔をした。なんかまずいこと言ったかな?

「あいつはいないぜ」

「なんで?」

「『寒いから動きたくない』だそうだぜ」

「はぁ、そうですか……」

 霊夢……ちょっとは頑張れよ……。

「さすがと言うべきか何と言うべきか……あの巫女らしいねぇ……」

 お茶を啜りながら神奈子が言う。うんざりしているように見えるのは、気のせいではないだろう。

「という訳で、来てほしいんだぜ!」

 再び魔理沙が言う。別に俺は断る理由は無いんだけど……。

「行っといで、あんたたち」

 神奈子がそう言った。

「いい経験にもなるでしょ」

 続けてそう言った。

「分かったよ。行ってくる。特に断る理由もないし」

「分かりました。任せてください!」

「来てくれるのか?」

「「ああ(ええ)」」

「ありがとだぜ!よろしくだぜ!それじゃ、早速行こうぜ!」

 魔理沙が俺と早苗の袖を引っ張る。そんな焦らせなくても行くからさ。

「それじゃあね、気を付けなよ」

 神奈子が軽く手を振って見送ってきた。

「「行ってきます」」

 と答えておいた。

「出来るだけ早く解決してくれるとうれしいかも……」

 今にも凍るんじゃないか、と思わせるほど震えている諏訪子には、苦笑いで答えておいた。




異変が始まりました!
これでしばらくは自分で話を考える必要g((殴
それでは、また次回。
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