今回色々とスペルカードが出てきますが、「絶対これこんなのじゃないだろ」とかいうのがあるかもしれません。
「恋符【マスタースパーク】!!」
魔理沙が放った弾幕は幽々子が放った弾幕を打ち消しながら幽々子へと迫る。だが、幽々子は華麗に避ける。
「ちっ!」
避けられたと分かった魔理沙が舌打ちする。
「ふふふっ」
不敵に笑いながら幽々子が弾幕を放ってきた。速度自体は遅いが、数が多い。おかげで避けづらい。
なんとか接近しようと試みるのだが、途中で止まってしまう。
「面倒ね。これ」
スイスイと避けながら霊夢が言う。おそらく避けられることは避けられるが、数が多くて思うように進めないんだろう。
「ねぇ影斗。この弾幕、消してくれない?」
「消せたらとっくに消してるんだけど」
妖夢みたいに弾幕斬りたいけどさ。俺にはまだ無理だよ。残念ながら。
「あれで消せないの?あの霊力飛ばすやつ」
霊力飛ばすやつ?……影昇牙のことか?
「う~ん……まあやってみるよ」
「頼むわ」
「はいよ。影符【影昇牙】!」
刃に霊力が溜まっていく。そこそこ溜まったので刀を大きく振って斬撃を飛ばす。というか今さっき危なかったな。弾幕掠ったぞ。
霊夢の思惑通り、黒い斬撃は幽々子の弾幕を打ち消しながら進んだ。おお!なんか嬉しい!
幽々子には避けられてしまったが、俺と幽々子の間――もっと言うと霊夢と幽々子の間――には弾幕が無くなった。
「ありがと。助かったわ」
「どういたしまして」
霊夢が弾幕を放ちつつ幽々子に接近する。だが、
「亡郷【亡我郷 -宿罪-】」
幽々子がスペルカードを発動した。
すぐに、幽々子を中心として弾幕が放たれる。
さっきよりもはるかに避けづらい。それでもなんとか避けていたのだが……。
幽々子から、光線が迸った。
だが、光線の向きは、俺たちの方ではなく、早苗と魔理沙の方だった。
いきなりのことで反応出来なかったのか、二人とも被弾してしまった。
「早苗!?魔理沙!?」
肝を冷やしたが、二人は無事だった。所々焦げた後のようなものがあるが、目立った傷は無いので多分無事だろう。
ホッとしているのも束の間、次はこっちに光線が来た。
「ちょ!?」
急いで加速して上に避ける。足の方で『ジュッ』と何かが焦げたような音がしたような気がしたが気にしない。焦げくさっ。
どうやらこのスペルカードはまだまだ続くようで、また光線が早苗たちの方へと放たれる。二人とも次はちゃんと対応できていた。
そして案の定次は俺たちの方へ――。さすがに次はちゃんと避けられた。
お次はあちらをご覧ください。綺麗な光線がピカピカと輝き、夜景を照らしております。アホか。
「キリが無いわね」
霊夢がぼやく。
「そうだなぁ。何かないかな?……っと」
迫ってきた弾幕を避けながら答える。もう一回、影昇牙でも撃ってみようかな?
次にこっちに光線が来るのはちょっと時間がある。なら今のうちに……。
「影符【影昇牙】!」
霊力の斬撃を飛ばす。結構な量の霊力を溜めたので、この弾幕も打ち消せるかもしれない。もしかしたら幽々子に当たってくれるかもしれない。やば……。ちょっと溜めすぎたかも……。一瞬
その甲斐あってか、黒い斬撃は弾幕を打ち消しながら進んだ。
そして、なんということでしょう。見えなかったのか何なのか分からないが、幽々子に黒い斬撃が当たった。そして、弾幕が撃たれなくなった。
「あ……当たっちゃった?」
好機と見たのか、霊夢、魔理沙、早苗の三人が一気に幽々子に接近する。
その中でも、魔理沙がすごい早かった。箒から星を出しながら飛んでいる。そのまま速度を緩めず、幽々子へと突進していく。
そして、幽々子に箒がぶち当たる。うわ……痛い……。
たまらず幽々子が吹っ飛ぶ。が、なんとか体勢を立て直した。それと同時に、
「秘術【グレイソーマタージ】!」
早苗がスペルカードを発動した。早苗の周りに星型の弾幕が現れ、形を崩しながら幽々子を囲む。
「桜符【完全なる墨染の桜 -亡我-】」
幽々子も負けじとスペルカードを発動した。
幽々子から赤、青色の弾幕が放たれる。そしてその弾幕の一つ一つが分かれるように二つ、三つと増えていく。同時に小さめの弾幕も分かれて出ている。
幽々子も絶えず弾幕を放っている。おかげで、見渡す限り弾幕だらけとなった。
幽々子と早苗の弾幕がぶつかり合い、弾けて消えていく。
――綺麗だ。
戦闘中だというのに、そんなことを思ってしまった。我に返った時には、すでに弾幕に囲まれていた。
「やべっ!」
なんとか隙間を見つけてすり抜ける――つもりだったのだが、肩と足首辺りに掠ってしまった。
みんな弾幕を避けつつ、弾幕を放っている。帰ってから弾幕撃つ練習しないとな……。
「霊符【夢想封印】」
霊夢もスペルカードを発動する。色とりどりの弾幕が幽々子に向かって放たれる。幽々子は避けようとするが、あいにく夢想封印は追尾弾だ。幽々子は避けることが出来ず、もろに喰らってしまった。
「やった……?」
勝った……?いや~、みんな凄いな……。
『身のうさを思ひしらでややみなまし そむくならひのなき世なりせば』
どこからか、そんな声が聞こえた気がした。何気なく辺りを見渡してみる。
「――!?」
俺は、自分の目を疑った。あの西行妖が、咲き誇っていたのだ。あれは……まだ満開ではないのか。だが、もう少しで満開になってしまいそうなほどだ。
「な、なぁ。あれ……」
魔理沙も気付いたらしく、みんなに呼びかける。
「え?あれって……」
霊夢も早苗も驚いているようだ。
絶対におかしい。さっきまでそんなに咲いていなかったはずだろ?なんで?
――【反魂蝶 -八分咲-】
なんかもう色々おかしいですね。
更新一週間ぶりって……。本当に申し訳ございません。