東方漆風録   作:零霧

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どうも、零霧です。
なんだかんだでこの作品も30話を迎えることができました。
ですが、特にイベントはありません。


第30話 バカと人間と大妖精

 

「うぅ……暑……くない!溶けちゃ……溶けない!!」

「チルノちゃん、帰ろうよ!溶けちゃってるよ!!」

 湖に行くと、霊夢とは違い本当に溶け始めているチルノ、そして、そんなチルノを帰らせようとしている大妖精、通称大ちゃんがいた。

「よぉお前ら。最近暑いな」

「あ、えいと!おはよう!」

「影斗さん、おはようございます。毎日暑いですよね」

「あたいは暑くないよ!!さいきょーだからね!!」

 それを言うのはその溶け始めた体をどうにかしてから言ってください。

「とりあえず、日陰に入ろうか。俺まで溶けそうだ」

「そうですね。でも……」

「やだ!!あたいはまだ遊ぶ!!」

「ご覧の通り、チルノちゃんが……」

「あぁ……なるほど……」

 チルノが遊びたがっているから、大ちゃんも日陰に入れないのか。

「チルノ、一回休まないか?」

「いやだ!!遊ぶって言えば遊ぶ!!」

 遊びたいのは分かったからさ。お前溶けてるのさ。溶けてなかったら遊んでもいいけど。

 言葉がなんかおかしかったのは、この際気にしない。

「じゃ、俺たち帰る。帰ろう大ちゃん」

「え?あ、はい」

 だいちゃんと一緒にチルノから遠ざかる。

「え?ちょ、ねえ!待って!!あたいも帰る!!」

 チルノは猛スピードでこっちに来た。計画通りだ。

「というわけで、日陰に入ろうか」

「そうしましょう」

「むぅ……」

 チルノが不服そうな声を上げる。無視する。

 

「で、話があって来たんだけど」

 ちょうど手頃な切り株が二つあったのでそこに座り、話を始める。ちなみに、チルノと大ちゃんは、二人で一つの切り株に座っている。

「なんですか?」

「えっとな、ここの湖を貸して欲しいんだ」

「……どういうことですか?」

「そのままの意味だよ。この湖を貸して欲しいんだ」

「いやだよ!だって、私たちの湖だもん!!」

 まあ、こうくるだろうとは思っていた。

「でもなチルノ。もしここを貸してくれたら、お前は最強になれるぞ?」

「ほんとに!?」

 チルノの目が輝いた。すっげぇ純粋な目をしてる。

「本当に。みんなから頼りにされるようになるぞ」

「じゃあいいよ!このあたいにドドンパと任せなさい!!」

 ドン、と胸を叩いて言うチルノ。なんだドドンパて。

 何はともあれ……作戦通りだ。

「まあ、貸すことはいいんですけど……ここで何をするんですか?」

 許可、ゲットだぜ!

「ここに湖水浴場でも作ろうかな、と思って」

「こすいよくじょー?」

「まあ、泳ぐところだと考えてもらえればいいかも」

 多分問題ないはずだ。

「泳ぐの?」

「泳ぐの」

「わーい!泳ぐ泳ぐ!」

 チルノが両手を上げて喜ぶ。そんなに泳ぎたいのか。

「というわけで貸してもらたいんだけど、いい?」

「もちろんいいですよ」

「ありがとうございます」

 よし。そもそもの問題は解決できたぞ。ここが無いと始まらないからな。

「じゃ、俺はこの辺で」

 まあ後で守矢神社に来てもらうが。もう一つ二つ行くところがあるので、その帰りに迎えに来ればいいだろう。

「あっ!えいと、遊ぼ!!」

 チルノがすっと立ち上がって言った。見たところもう溶けた部分は直ったようだ。

 遊びたいのはやまやまなんだけど、俺行くところがあるんだよな……。

「まあいいか。チルノ、何して遊ぶ?」

「じゃあねー、弾幕ごっこ!!」

「マジっすか……」

「ちょ、チルノちゃん……」

 お手柔らかに。

 

 少しくらい問題ないだろう。少しはリラックスも必要だ。

 




短い……今回本当短いですね。申し訳ございません。
もしかしたら次回もこんなのかもしれません。
今回よりは長くしたいなぁ……。
それでは、また次回。
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