東方漆風録   作:零霧

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どうも、零霧です。
遅くなって申し訳ありません……。なんか一週間前からPCがネットに繋げない不具合が起きまして……再起動したり更新ボタン連打したりしたら治ることもあるんですが……。やっとページが表示され、次のページに飛ぼうとしたらまた『このウェブページにアクセスできません』というのが表示され、また更新ボタンを連打するんですが、行けたり行けなかったり、終いにはフリーズして落ちるという……。で、今回やっとこさこのページまで接続できたので「これを逃すと次はない」と思い、書きました。
それでは、本編をどうぞ。


第41話 萃香割り? いいえ、スイカ割りです

「影斗さーん、行きますよ~」

「かかってこいやぁぁぁ!!」

 早苗がボールを投げ上げる。

「ミラクルサーブ!」

 ゆっくりと落ちてきたボールを早苗が打つ。

 そこまでを見たときには、ボールは俺の後ろに落ちていた。

「なん……だと……?」

「はい、21:0で緑&魔理沙の勝ち。影斗、あんたホント弱いわね」

「私のこと緑って言いましたね霊夢さん」

「ちゃんと名前で呼びなよ。それとなんであっちは二人いるのに俺は一人なのさ。負けるに決まってるよ」

「あんたと組んでも負けるのは目に見えていたから、かしら」

「酷いね。じゃあ一回やってみなよ。早苗のあれ見えないから」

「いいわよ?じゃあ次は私とあんたね」

「は、はい!よろしくお願いします!」

 

 

――――――――――

 

 

「0:21……あ、霊夢の勝ちだぜ」

「まあこんなもんね」

「なん……だと……」

 早苗は俺の試合と同じように【ミラクルサーブ】という見えないサーブを使ったのだが、霊夢はそれをいとも容易くレシーブし、そのまま強烈なスパイクを打っていた。早苗はそれをレシーブすることが出来ず、為す術もなくやられてしまった。

「びーちばれー、とかいったかしら?これ、簡単すぎてつまんないわ」

 本当につまらなさそうに霊夢が言った。

「霊夢が強すぎるんだぜ。同じくらいの力でやれば楽しいと思うぜ?」

「嫌よ手加減なんて。相手に合わせるなんて疲れるだけよ」

「そ、そうか……まあそれが霊夢らしいぜ。霊夢が誰かに合わせるなんて気持ち悪くて見てられないぜ」

「どんだけよ。あんたは私をどういう奴だと思っているのよ」

「わがままでうるさくてケチで自分で動こうとしないぐうたら巫「魔理沙、びーちばれーしましょ?急にやりたくなってきたわ」ごめんだぜ、許して欲しいぜ」

「今回だけは許してあげる、次はないからね?」

「き、気をつけるぜ」

 今さっきの魔理沙の首を絞めようとしていた霊夢の顔は眩しい笑顔でした。

「で、影斗」

 さっきの笑顔は消え、霊夢はまたいつものつまらなさそうな顔に戻り俺を呼んだ。

「なんですか」

「他に何か無いの?飽きちゃった」

「飽きるの早っ!?まだ始めて三十分経ってないぞ!?」

「だってつまんないんだもの」

「そうですか……じゃあちゃんとしたルールでやるっていうのは?今までちゃんとしたルールじゃなかったろ?」

 普通ビーチバレーって2対2でやるもののはずなんだよ。それが1対2だったり1対1だったり、一人が何回でもトス出来たり……なんて自由。

「縛りが増えるんでしょ?もっと嫌よ」

 一蹴されました。

「じゃあ……スイカ割りなんてどうです?」

「萃香割り?」

「おいバカやめろ」

「冗談よ」

「逆に本気だったら困るぜ……」

 ほんとそれ。萃香いなくてよかった。

「ところでその萃香は?」

「スイカならあっちにあるわよ。誰が持ってきたのか知らないけど」

「あ、分かった。でもそっちのすいかじゃなくて」

「確か家で酒飲んでたわ」

「酔い潰れて寝てたから連れてこようにも連れてこれなかったんだぜ」

「よ~おあえら~」

 状況説明をしていた魔理沙の後ろからふらふらと歩いてくる人影が見えた。人影っていうのかな、頭から人にはない角生えてるけど。

「何か来たわね」

「なんられーむ、来ちゃらめらったのか~?」

「誰もダメとは言ってないわ。というかよくここが分かったわね」

「散歩がてらぶらぶら歩いてらられーむが見えたんら」

「ここ、博麗神社からそこそこ距離あるぜ?」

「ん~?気にすんな~」

 霊夢達はおしゃべりモードに入ったな。これで霊夢も気が紛れるのではないでしょうか。

 どうしようかな……ここで話聞くだけなのはつまらないな……あ、俺今のうちにスイカ取ってくればいいじゃん。

「早苗、スイカ割りやる?」

 皆やりたくないのに持ってくるのは嫌なので一応誰かに聞いておこう。

「いいですね!やりたいです!アリスさんもやりますか?」

 早苗が横に居るアリスに声をかけた。

「え……すいかわり?そ、そうね、やってみようかしら」

 参加者二人目。あと霊夢と魔理沙が来るだろうから四人、あと萃香が来れば五人。結構いい人数じゃないか?

「じゃあスイカ持ってくる」

「それじゃ私とアリスさんで他の人呼んできますね」

「え、私も?」

「じゃあ、そっちはもよろしく」

 アリス頑張れ、負けるなアリス。やれば出来るって。多分。

 

 

「お待たせ。って結構集まったね。というか全員じゃない?」

「皆さん面白そうだって集まってきてくれました」

「それはそれは」

「あの……影斗」

 隠れるように早苗の後ろに居たアリスが話しかけてきた。

「どした?」

「すいかわりって……何?」

「え?」

「いや、やっぱりいいわ」

 急に顔を背けるアリス。

「スイカ割りっていうのはな「いや大丈夫、なんでもないわ」お、おう」

 なんか怒ってる?顔が赤い気がするんですが。

「影斗ー、早くやるわよ」

「へーい」

 霊夢が何故か乗り気である。

「……あ、棒忘れた」

 スイカを割るための棒を持ってくるのを忘れてしまった。

「え?もう……」

「ごめん、すぐ持ってくる」

「あんたの刀使えばいいじゃない」

 霊夢さんがとんでもないことを言い出しました。

「いや……それはちょっと……というか、今刀家だし……」

「なんだ、じゃあ早く適当な棒持ってきなさい」

「よく分からないけど、刀がいるのかしら?」

 幽々子がそう聞いてきた。

「いや、別に刀がいるって訳じゃ」

「妖夢の刀があるわよ」

「使わせませんよ!?」

 うん、別に刀はいらないんだ。とりあえず、なんか手頃な棒を持ってくるか。あればいいけど。

 

 

「ないなぁ……」

 浮き輪なら何個かあるけど、浮き輪でスイカは割れないしな……。

「森にいい木の棒とか落ちてるかな?」

 森に行こうと思い森まで歩こうとしたら、

「痛ぁ!?」

 俺の頭に何かが当たった。その数秒後に物が落ちたような音が左側から聞こえた。

「なんだよ……」

 痛む頭を押さえながら左を見る。

「木刀?」

 そこには木刀があった。ってことは何?空から木刀が降ってきたってこと?いや訳が分かんない。

「これ使えるんじゃね?」

 やった。探す手間が省けた。よし帰ろう。

「とりあえず手頃な木刀があった」

「なんで木刀があるのよ」

 霊夢に冷静なツッコミを貰えました。

「空から降ってきた」

「影斗、寝言は寝てから言うものよ」

「うん、知ってる」

 事実なんだからしょうがない。

「まあこれがどこにあったかなんてどうでもいいじゃん。さあ始めましょー」

「あんたは気楽でいいわねぇ……」

「霊夢も充分気楽だと思うよ。そういや、これ誰のスイカ?」

 やるまえに誰のか聞いておいたほうがいいよね?

 

 

「誰のでもないって……誰かの忘れ物ってことか?」

 皆に聞いたが、こんなスイカ知らないと言う。

「まあいいじゃない。忘れたそいつが悪いのよ。私たちが使ったって文句を言われる筋合いはないわ」

 やっぱり霊夢は十分気楽です。

「まあいいか。じゃあ誰から行く?」

「あんたからでいいじゃない」

 霊夢が俺を指差してそう言った。

「俺から?」

「私、スイカ割りあまり知らないのよ。というか、ここにいる大半の奴らがスイカ割り知らないんじゃないかしら?私は一回紫にやらされたから一応知ってるけど」

「私も紫にやらされる前はスイカ割りなんて知らなかったぜ」

 魔理沙が付け足すようにそう言った。

「あ、そうなの?」

 でもアリス知ってたけど。アリスも一緒にやったのかな?え、ってことはアリス外で霊夢達と遊んだの!?

 

 

――――――――――

 

 

「それでですねー……」

 早苗の話を聞いているが、半分ほど耳に入っていない。気にせずいこうと思っているのだが、嫌でも目に入ってしまう。

 早苗は白いビキニを着ているのだが、そこから覗く無駄に強調されている胸が……。

 いや大丈夫、私だってそこそこスタイルはいいはずよ。そんな気にしなくても大丈夫よ。

 そう思っても、やはり落ち込む。何故か落ち込む。

「アリスさん?どうしました?」

 早苗が私の顔を覗き込んでそう言った。

「あ、ごめん。少し考え事してたの」

 まさか「あなたの胸見てたの」とは言えない。嫌われるじゃ済まない気がする。

「……ん?」

 顔を上げると、影斗がこっちを見て親指を立てているのが見えた。私、何かしたかしら?

 でも、何故だろう。なんか腹立つ。無性に上海で突き飛ばしたい。

 ……無視しよ。

「すごいですよねー」

「え、そうね」

 適当に相槌を打ってしまった。何の話をしていたのだろうか。

「一回アリスさんの人形見せてもらったんですけどすごかったんですよー!」

「へぇ、それは是非とも一度見てみたいねぇ」

「私も私も~」

 え……もしかして私の話をしてたの?え、待って、私今さっき――

「自分でも自信があるのか、いいねぇ。そういうのは嫌いじゃないよ」

 神奈子――だったかしら――がニヤリと勝気な笑みを浮かべながらそう言った。

 くっ……こいつも中々の……赤のビキニなんて着ちゃって……。

「自信がありすぎるのも問題な気もするけどね~」

 諏訪子――だったかしら――はニヤニヤとどこか小馬鹿にしたような笑みを浮かべながら言った。

 こいつには勝ってるわね。何て言ったかしら、スクール水着とかいうの着て……どうしてこんな小さい子と私張り合ってるの……。

 ってそうじゃなくて!私自分で自分のことすごいって言ったってこと!?やだ恥ずかしい!

「あ、あの、そんな大したものじゃ……」

「いやいやそんな謙遜しなくていいよ。影斗も凄いとか言ってたからね」

「いや……あのホントに……」

「すいかわりはーじめーるよー!」

 チルノの大声が聞こえた。相変わらずうるさいわね……。

「じゃああたいからー!」

 チルノが右腕を振り上げ、スイカに向かって勢いよく拳を振り下ろした。

 ゴスッ、と鈍い音がし、チルノが拳を振り下ろした体勢のまま動かない。

「いた~……くない!」

 結果は、案の定というか……割れなかった。

 すいかわりってそういうものなの?やるの嫌だな……絶対痛いじゃない。

「じゃあ最初影斗ね」

「うい」

 何事もなかったかのように霊夢が進める。最初って、今チルノやったじゃない……。

 影斗が割れるとは思えないけど……。

 

 




中途半端なところで終わってしまい申し訳ございません。
次も出来るだけ早く出せればいいのですが……。
まあ更新ボタンを連打しながら頑張りたいと思います。
それでは、また次回。
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