東方漆風録   作:零霧

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どうも、零霧です。
今回も更新ボタン連打してやってきました。
まあそんなのどうでもいい前書きは置いといて、本編をどうぞ。


第42話 私は……眠るぞ

 

 

 

「右よ、右」

「もうすぐ下にあるぜー」

「影斗さん、上ですよ~」

 霊夢、魔理沙、早苗から場所のヒントが来る。が、皆バラバラの方向なのであてには出来ない。というか早苗、上ってなんだ上って。スイカは浮かないぞ。当然だが俺は今目隠しをしているのでスイカがどこにあるのかは分からない。

「右だってば、右」

「影斗、そこから一歩踏み出すとこけるぜー」

「影斗さん、そこです!上です!」

 再度ヒントが来た。だから上ってなんなんだよ。

「右だって言ってるでしょ!」

「なんで怒ってんの!?」

 霊夢に怒られた。霊夢が本当のこと言ってるとは限らないじゃないか!まあ上よりははるかに有力なヒントだけども。

 ちなみに他の皆はスイカ割りを知らないらしい。だからあまり口を出さずやり方を見てるんだと思う。

「えいとー!横だよ!」

 チルノの声が聞こえた。やり方を把握したのかな?でも横って左右どっちよ。

「ねぇ妖夢。あのスイカ、割れれば食べられるの?」

「えぇ、おそらく」

「なら早く答え言って割ってもらいましょ」

「それだと楽しくないですよ」

「む……じゃあ半霊でも食べてようかしら?」

「やめてください!」

「半霊美味しいのよ。いいでしょ?」

「食べたんですか!?いつ食べたんですか!?」

「妖夢が可愛い顔してすやすや寝てる時に醤油かけて」

「だからあの時半霊から醤油の匂いがして妙にベタベタしてたんですか!?というかこれって一昨日の話ですよね!?あれホントに掃除大変だったんですよ!?」

「お腹減っちゃって♪」

「もう……いいです……」

 幽々子……折角だからもう少し待ってくれるとありがたいかも。あと半霊食うなよ……。そういえば早苗も半霊のこと「マシュマロみたいで美味しそうですよね~」とか言ってたな……。なんでそう思うのかよく分からなかったけど……。

「影斗君、左だよ」

 霖之助からのヒント。霖之助はあまり嘘とか言わなそうだが、今はスイカ割り。嘘に嘘がくっついて訳が分からなくなる遊びだからな……。油断は禁物だ……! 何言ってんの俺。

 まあこれで右、左、下、上という大体の方向のヒントが出た。上はヒントに入れてもいいのかは知らない。

 とりあえず、右に行ってみよう。意外と霊夢が本当のことを言っているかもしれない。というか右行かなかったら後で何されるか分からない、っていうのが本音。

 ノロノロと右へ歩く。何も見えないからすごい不安だ。

 そのまま五、六歩歩くと、足に違和感を感じた。スイカか!

「チェストォォォ!」

 思い切り木刀を振り下ろす。

「あ、影斗さん!ストッ――!!」

 木刀が何かに当たった。なかなかいい手応え!

 さっき早苗が何か言ってたな。

「早苗、どしt」

 左からとんでもない衝撃が来て、俺の視界は黒に染まった。あ、いや、目隠ししてるから当然か……。

 

 

――――――――――

 

 

「本当ならあなたを永遠にスキマに放り込んでおくことも出来るんだけど、少しこっちにも非はあったから勘弁してあげるわ」

「充分酷いことしてると思うんですけど……影斗さんまた寝ちゃいましたよ」

「早苗、それは気絶してるんだよ」

「どこからか電車とかいうの出して二、三回轢いたからね……逆によく生きてるよ……」

「これは紫が悪いだろう?影斗君が起きたらちゃんと謝んなよ?」

「あら霖之助さん。ごめんなさい」

「僕に謝られてもなぁ……」

「本当に影斗ってついてないぜ。『目隠しして歩いてたらスキマから紫が出てきてそれを影斗がスイカと勘違いして思い切り紫の頭を木刀でぶん殴る』なんてな……」

「なんか「ちぇすとぉぉぉ」とか言ってたわよね。あ、紫。あんたでしょ?スイカとか木刀とか置いてたの」

「えぇそうよ。よく分かったわね。さすが霊夢。その紅白のセパレート、よく似合ってるわよ」

「あっそ。そりゃどうも」

「ねぇ妖夢。ちぇすと、って美味しいのかしら?」

「さぁ……そんな食べ物、聞いたことがありません」

「ちぇすと、っていうのはねー!いっぱい問題があるやつのことよ!あたいはてんさいだから○しかとったことないのよ!」

「チルノちゃん、それテスト……。あと、その○って0て……うぅん、何でもない」

「おりあえじゅ酒でものも~ぜ~」

「萃香、あんたはホント酒ばかりね……。じゃあ次、誰がスイカ割る?大体やり方分かったでしょ?」

「よし霊夢!私がやるぜ!!」

「じゃあ魔理沙ね。魔理沙の次に誰が行くか決めときましょ」

 

 結局、スイカを割ったのは幽々子だったとか。

 そして幽々子以外がスイカを口にすることは無かったのは、また別の話。

 

「幽々子……あなたは本当相変わらずね……」

「やぁねぇ紫。褒めても何も出ないわよ?」

「いや褒めてないのだけど……」

「ところで、紫は水着に着替えないのかしら?」

「私が水着なんて着たら皆倒れちゃうからね」

「そうね、みんな失神するわね」

「幽々子、親しき仲にも礼儀有り、って言葉があるのよ。知ってる?」

「少し言いすぎたかしら?」

「少しどころじゃないわ」

「まあ着替えてくればいいじゃない。水、気持ちいいわよ~」

「あなたよりも立派なボディを見せつけてあげるから楽しみにしてなさい」

「ええ、楽しみに待ってるわ」

 紫はスキマの中へ入り、スキマを閉じた。

「紫も相変わらずねぇ」

「幽々子様~」

 妖夢が幽々子を手を振りながら呼んだ。

「どうしたの妖夢?」

「幽々子様もやりませんか?びーちばれー、という遊びらしいのですが、これが意外と楽しくて」

「へぇ、面白そうね。一度やってみようかしら」

「遊び方は分かりますか?」

「いや分からないわ。教えてくれる?」

「はい!えっとですね……」

 妖夢は嬉しそうに説明を始めた。幽々子はそんな妖夢を嬉しそうに見ていた。

「それで、二十一点取れば勝ちなんです……って幽々子様聞いてます?」

「ん?あ、ごめん、なに?」

「聞いてなかったんですか……どこから説明しましょうか?」

「最初からお願いできるかしら」

「最初からですか!?まあいいですけど……」

 そしてまた丁寧に説明を始める妖夢。

 やっぱり妖夢は可愛いわねぇ、と幽々子は心の中で思いながら、今度は妖夢の話を聞いた。

 

 




うわ中途半端。
ちょっと今回は短かった気がします。 いや、前話が長すぎたのか……平均2500文字だからいつも通りか……?

それでは、また次回。
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