東方漆風録   作:零霧

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どうも、零霧です。
今回から、新章となります。


風神録篇
第8話


 

あの騒動から数年が経った。俺はもうすっかりこの世界に馴染んでいる。

守矢神社に住むことになったあと、山の妖怪たちに挨拶をしに行った。天狗のところに行ったら、文に「【外の世界から来た人間!鬼を相手に勝利!】おお!これはいい記事が書けそうです!」とか言われてたくさん取材させられた。「勝ってないぞ…」ガセネタ、ダメ、絶対。あと早苗が新聞を100部くらい貰っていた。

河童のところに行ったら、「きゅうり食べる?」って言われた。「頂いておきます」と早苗は貰っていた。50本くらい。

そして最後。俺にとっての関門が待ち構えていた。芋女――秋穣子――とのご挨拶である。穣子はまた芋を盗られないか警戒していたが、早苗たちがいたおかげかどうにか和解することが出来た。「二度と私の芋は盗るな」って忠告されたけど。これまた早苗が芋を76本くらい貰っていた。

「早苗、それ、何に使うんだ?いや、芋ときゅうりは分かるんだけどさ」

一応疑問に思ったので聞いてみた。

「もちろん芋ときゅうりはご飯です。そして新聞は何かを焼くときとかに使います」

「……」

文。これからも新聞にはお世話になるわ。よろしくな。

 

この数年で俺は自分の変化に気が付いた。例えばあの騒動の後、里の後掃除だのなんだのをしたんだが、全然疲れない。異様に体力がついている。あと、あの騒動の時は夢中で気が付かなかったが、走る速さも「これ自分かよ」と疑いたくなるほどのスピードになっている。

そしてもう1つ。俺はとうとう蚤以下の心臓を外すことが出来た。里の人たちが気さくで話しやすかったこともあり、ここ数年で里の人とも普通に話せるようになった。やったね!

ちなみに里と言えばあの騒動。俺たちが帰った後、結局博霊の巫女が全員追っ払ったそうだ。おお、怖い怖い。

そして今俺が頭を悩ませているのは他でもない、博霊の巫女についてだ。

「どうしてこうなった…?」

 

―――――――――――――――――

 

ある日、俺が起きると、

「うぅ…」

「あうー…」

神奈子と諏訪子が倒れていた。

「何やってんですかお二人…」

寝ぼけているんだろうか。寝るんなら自室で寝てくれよ。

「なんか…力が出なくてねぇ…」

俺の脳内に「顔が汚れて(ry」の人が浮かんでしまった。いかんいかん。

「なんだか、信仰が無くなってるような気がするんだよね…」

諏訪子が呟いた。待て待て。それって結構ヤバいことだったような…。

「あの騒動のせいで、うちから博霊神社に信仰しだす人が増えたんですよ…」

早苗が元気なさそうに言った。早苗に信仰は関係なかったはずだから、神奈子と諏訪子を見て心配しているのだろう。

「それは確か結構ヤバいことだったよな?」

「結構なんてものじゃないですよ!信仰が無くなったらお二人は亡くなってしまうんです!」

「うーん…信仰を集めるにはどうすればいいんだ?」

「ここまでお二人の元気が無くなったのは見たことがありません。影斗さん、考えがあります。聞いてくれますか?」

「もちろん構わないけど…」

 

「博霊神社の信仰を奪いましょう」

 

は?今このお方、なんとおっしゃった?

「あのー早苗さん?」

「質問がありますか?」

「もう一度お聞かせ願えますか?」

「博霊神社の信仰を奪いましょう」

あ、ダメだ。思考がぶっ飛んでるよ。この数年で早苗が驚くことを言い出すことは結構あったが――というか日常茶飯事だった――まさかここまで言い出すとは…。

「そうと決まれば早速行きましょう!」

早苗が意気揚々と飛び出した。ちょっと待った。

「行くってどこに?」

「博霊神社に、です」

早速今から!?

「さて、博霊神社を明け渡してもらいに行きましょう!」

しぶしぶ早苗について行きながら俺は知らず知らずこう呟いていた。

「どうしてこうなった…?」




最終回だと言ったな、あれは嘘だ( ・´ー・`)
え?知ってた?そうですか。
なんか始まりが唐突で申し訳ございません。
最近、Eキーの反応が悪いんですよねえ…。というか、キーボード自体反応が悪いような…電池の変え時か?
それでは、また次回。
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