東方漆風録   作:零霧

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どうも、零霧です。
今回、博霊神社に殴り込みです(大嘘)。


第⑨話

 

「ところで、博霊神社に行ったとして、どうする気なんだ?」

俺は今空を飛んでいる。そう、飛べるようになったのだ!あいきゃんふらーい!

この数年で、俺は空を飛ぶことが出来るようになった。霊力を足に集中させればその力で浮けるという便利な物だった。神奈子曰く、俺には霊力が多少あるだけであり、そんなずっと飛んでいられるわけではないらしい。それでも、2,3時間は飛べるそうだ。無論、飛ぶこと以外に霊力を使うとその分飛べる時間は減るが。

「博霊神社を明け渡してもらうんですよ!」

とんでもないことをさらりと口に出す早苗さん。そこに痺れず憧れるぅ!

「…どうやって?」

まさかいきなり殴りこんだりしないだろうな、と不安に思ったのだが

「明け渡してもらえるように要求します」

と言った。ふーん。早苗にしては案外普通だなぁ。

「そろそろ着きますよ」

「ん、あれ?」

森の中にひっそりと佇む神社があった。見たところまだ人は見えない。だが、そこの神社の主は境内を掃除しているところだった。

鳥居の前に着地した。そこにいた人物はこちらに気付く。

「参拝客の人かしら?賽銭箱ならあちらにありますよ」

そう言って賽銭箱を指差す。満面の笑顔で。うん、素晴らしい強欲っぷりだ。だが賽銭はあげたいが生憎お金はない。

「この神社を山の神様に明け渡してもらえませんか?そうすればもっと信仰を集めることが出来ますよ?」

いきなり!?ちょ、前置きもなくいきなり本題!?

「さて影斗さん、帰りましょうか」

「え?」

もう?他に言うことは…無いか。でも、あちらの返事を待たなくていいのか?博麗の巫女の方を見るとなにやら考えているようだった。特に何も言う様子もなかったので、俺たちは帰ることにした。

 

―――――――――――

 

境内を掃除していると、2人の人間が来た。参拝客だと思い賽銭を入れてもらうよう頼んだのだが、2人のうちの女の方がいきなり「この神社を明け渡してもらえませんか?そうすればもっと信仰を集めることが出来ますよ?」と言った。そのまま何もせず帰って行ったのだが…。もっと信仰が集められるなら、別に明け渡してもいいんじゃない?なんて思ったのだが、やはりどこか胡散臭い。ひとまず、その山の神様なる者が何者なのか気になったので会いに行くのがいいのではないか?いっそのこと信仰を集める方法だけを教えてもらって後は用済み、なんてのもいいかもしれない。

「よぉ、霊夢。何か考え事か?こりゃ明日嵐でも来るか?」

「…どういう意味よ、それ」

いつの間に来ていたのか、自分の横には箒に乗った少女――霧雨(きりさめ)魔理沙(まりさ)――がいた。

「で?何しに来たのよ、魔理沙」

その箒に乗った姿は一見魔女のようにも――実際魔法使いなのだが――見えないこともない。

「特に用はないぜ。暇だったから遊びに来ただけだぜ」

魔理沙はよくこういう理由でここに来る。大体いつも雑談で時間を潰すのだが、これを言うべきか言わないべきか。

「ところで、何を考えてたんだ?聞かせてくれよ」

魔理沙が好奇心を露わにしながら聞いてくる。聞かれたので言うことにした。

「魔理沙、実はね――」

 

 

「へぇ、私が来るちょっと前にそんなことが。で、お前はどうするつもりなんだ?」

「その山の神様とかいうやつがどんな奴なのか気になるから会いに行くつもりよ」

「面白そうだ。私もついて行っていいか?」

「好きにしなさい。その代わり雑魚はよろしく頼むわよ」

「なんだ?闘うつもりなのか?」

「もしかしたら、ね」

「OK。じゃあ、早速行こうぜ!」

「今日行くのは面倒くさいわ。また明日か明後日にしない?」

「……」

魔理沙はちょっと沈んだ様子で帰って行った。




霊夢と魔理沙が初登場!
「したから何?」とは聞かないで下さい。答えられません。
それでは、また次回。
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