転生と言う言葉を聞いたことがあるだろうか。死んだはずの人間が神の気まぐれ等により異世界に強制転移させられたり、神又は下っ端天使などにより間違って殺され、そのお詫びに好きなチートと好きな世界を選べたりするアレだ。全国のオタクなピーポーなら一度は妄想したことがあるだろう。
異世界に飛ばされた後超絶美少女たちとハーレム、もしくは好きな作品のキャラクターと付き合っている自分の姿を。だが実際にはそんな物あるはずが無い。誰もがそれを知っているだろう。
しかし、もしかしたら本当に転生は存在するのでは無いかと思っている人はいる。そうでなければネット界隈に大量に存在する転生モノの小説の数と、もはやテンプレ化した転生トラックに説明がつかないからだ。
…まあ何が言いたいかと言うと、
転生トラックに召されて今、神様の前にいます。
父さん、あなたが信じたことは本当だったようです。精神科に無理やり連行して本当にごめんなさい。
「いやいやいやいや⁉︎ 君何してんの⁉︎」
「何って何をでしょうか?」
神様が非常に動揺してらっしゃる。どうしたのだろうか。ちなみに神様、すっごい美人さん。眼福である。
「実の息子に無理矢理精神科に連行されたらお父さん泣いちゃうでしょう⁉︎」
「流石に60歳近くになって嬉々として息子に『転生した際の俺の行動』なんてもん話したら普通はまず精神を疑うと思いますけど」
「躊躇なく親を精神が病んでることにするって、なんてやつだ。良心は痛まないのかい?」
はっはっは、聞こえんな。
「まあそれは置いといて、君の話をしよう」
「俺の話?」
「まあ君が最初考えていたように、転生なんだけど」
「マジで?」
「マジで」
「転生先は?」
「まだ決まってない」
「チートは?」
「お好きにどうぞ」
マジか。じゃあちゃちゃっと決めちゃおう。でも転生先がわからないからな〜。取り敢えずどんな世界でもやっていけるようにしないと。
「その世界の最強より強くなるようにできます?」
神様、すっごい笑顔で「それで確定で良いね?」と聞いてきた。
まあ他に絶対死なない条件なんて分からんしいいか。どうにかなるだろ(適当)
「は〜い決定で〜す。もう変えることはできませ〜ん。」
なんかいきなり煽ってきて無いですか神様。
なんかその言い方異常に腹たつのですg「ちなみに、強い種族にはしてあげるけど血の滲むような訓練をしないと世界最強にはなれないから。」
…はい?
「当たり前でしょう?強い種族なら訓練次第でつよくなるわよ?きっと」
「きっとって何⁉︎ 生まれた瞬間世紀末だったらどうすんだよふざけんな!」
てかさっきと言ってることが違うぞこの野郎⁉︎
チートくれるんじゃなかったのかよ?
「いいじゃないのめんどくsチートなんて楽々あげられないんだから」
「めんどくさいって言いかけたろこのクソばば」
「あ゛ぁ?」
「いえ何でもないですすいません」
「わかればよろしい」
ハァ⁉︎ しまった! 陰キャの習性『怒られそうになったらすぐ謝る」が発動しちまった⁉︎
了承しちまったよ。どうする俺。
「ハイじゃあ君の番終わりね。次の人ー」
その言葉を最後に俺の意識は消えていくのであった。願わくば出来るだけ平和な世界であらんことを。