ガンダムビルドダイバーズ~最上の星~   作:ケンヤ

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集結日本代表チーム

 星鳳高校に世界大会の日本代表メンバーを2人出すように連絡が入り、龍牙と史郎が名乗りを上げた頃、日本代表チームの監督である藤城麗子は福岡のとある高校を訪れていた。

 その高校は今年の全国大会においてベスト8になったチーム岩龍の通う高校だった。

 麗子は応接室に通されて、岩龍のリーダーであるコジロウこと右京とレオと対面している。

 右京は突然の事だったが、麗子の用件は世界大会の事だとは想像できる。

 

「こうして直接話すのは初めてよね」

「そうですね。それで今日はどのようなご用件で? 南雲まで同席させるようにとの事ですが?」

 

 右京はともかく、レオまでこの場に来るように言われた事までは右京も事情は聴いていない。

 レオも麗子とは直接的な面識はなく、アリアンメイデンの監督と言うよりは大我の母親と言う印象が強い。

 

「単刀直入に言うわ。南雲君にも今年の世界大会のメンバーに加わって欲しいの」

 

 麗子の用件はレオのスカウトのようだ。

 日本代表チームにはまだ空きが3つ残されている。

 

「貴方の実力は全国大会に出たダイバーの中でも飛び抜けていたわ。その力を世界大会に貸して欲しいの」

「俺をですか? 俺は全国で大我に負けてんですよ?」

「そうね。でも、大我を相手にあそこまで戦えたのは貴方とダイモン君だけよ」

 

 レオは全国大会で大我に負けている。

 だが、大会で大我を相手にまともに戦えていたダイバーはレオの他にはダイモンくらいだ。

 すでにダイモンは日本代表のメンバーに入る事を了承している。

 ダイモンと共に日本代表の中核となるダイバーとして麗子はレオをスカウトしたいと思っている。

 

「大会まで余り時間はないからなるべく早いうちに答えを聞かせて貰えると助かるわ」

 

 麗子も回答をこの場で出させるような事はしない。

 幾ら実力があったとしても、その場のノリで曖昧な気持ちのままメンバーになられても大会までに使い物になるかは分からない。

 最低限世界と戦うだけの心構えは必要だ。

 その後は、右京に今後の予定と軽い質疑応答で右京の性格や人柄を把握して麗子は帰って行く。

 だが、レオの頭の中には入っては来なかった。

 

「レオ。どうするつもりだ?」

「そうっすね……」

 

 レオは心ここに有らずと言った様子だった。

 

「俺、チームを抜けた時は何となく、このままあそこにいたら駄目になる気がしたからなんだったんですけど、今、ようやく分かった気がします。俺はアイツ等と一緒に世界を目指したかったんじゃない。俺はアイツ等を世界を舞台に戦いたいんだって」

 

 レオがかつて所属していたビッグスターは世界大会優勝を狙っていた。

 だが、レオにとってはチームで世界大会を優勝する事に興味は持てなかった。 

 その理由が今はっきりとわかった。

 レオは世界大会で優勝したかった訳ではなく、大我やチームのメンバーたちと世界大会と言う大舞台で戦いたかったのだと。

 

「丁度、俺の新しいガンプラも完成の目途も経ったし、ウチから元隊長だけじゃ不安だから俺も出ますよ。出て全国の借りを大我に返します」

 

 レオのアスタロト・アステールは外装や武装の大半を大我のバルバトス・アステールに付けている。

 決勝後は大我はレオと会う事無くアメリカに渡っている為、今のアスタロト・アステールはバトルに使える状況ではない。

 レオ自身もパーツを返せと言う気もなく、これを機会にかつてのチームで用意されたガンプラではなく、自分のガンプラの制作に取り掛かっていた。

 そのガンプラを引っ提げて世界大会に乗り込み、全国大会で負けた借りを返すのも悪くはないだろう。

 大我たちはまだ予選を戦っている段階だが、レオは必ず勝ち進んで来ると思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 レオをスカウトした麗子は東京に戻る事無く、そのまま静岡に向かい仙水高校を訪れた。

 右京と同様にダイモンとの顔合わせやもう一人スカウトした人材がいるからだ。

 応接室でダイモンこそ、大門光一郎とゴウキこと剛毅源之助と会っていた。

 麗子は源之助にも世界大会のメンバーに加わって欲しいと頼み、源之助も全国大会で優勝を逃した時点で敗北を受け入れて世界大会に出る事も諦めていた為、驚きを隠せない。

 麗子が源之助をスカウトした理由は源之助の戦闘スタイルは上位ランカーの3人のように特出した物はないが、欠点もないバランス型で尚且つ、全体的に高いレベルでまとまっている。

 そんな源之助を加える事で戦い方にも幅が出て来る。

 同時に光一郎共々去年、世界大会に出場しているが結果は散々な事になっている。

 その経験は他のメンバーにはない物だ。

 それらの説明をしてレオの時同様に時間を与えて考えるように言ったが、源之助は迷う事無く頭を下げて自分を日本代表に加えて欲しいと頼んで来た。

 彼にとっては一度は諦めた世界大会に出られチャンスが巡って来たのだ、考える必要も無かった。

 その後は軽く打ちあわせをして麗子は東京に帰って行く。

 東京に戻ると皇女子高校に戻る事無く、そのまま星鳳高校へと向かう。

 

「……お久しぶりです」

「そうね。全国大会では会う事も無かったわね」

 

 生徒会室で諒真は普段からは考えられない程緊張して萎縮している。

 諒真は昔から貴音と共に大我と珠樹、千鶴を引き連れて色々と悪さもしている。

 その時、何度も麗子には怒られた事もあり、今となっても軽くトラウマになっている。

 

「それで今日はどのような……大我が決勝戦に出なかった事は……」

「それについてはどうせあの子が勝手にやった事でしょうね」

「なら、星鳳高校から出したメンバーに不服でも?」

 

 大我が全国大会の決勝に出なかった事でもないとすればすでに連絡済みの星鳳高校から出す世界大会のメンバーに問題があったかくらいしか諒真には麗子が直接自分を訪ねて来る理由はない。

 

「神龍牙君と沖田史郎君に関しては何の問題はないわ。怖いものなしで突っ込む切り込み役もチームを一歩引いたところから見れる人物もチームに必要な人材だから」

 

 龍牙と史郎は大我や静流、竜胆と比べれば実績もなく実力も劣る。

 だが、麗子にとってはそんな事は重要ではない。

 龍牙はガンプラの特性から相手に突っ込んで行く事が多い、それは無謀とも言えるが切り込み役としてみれば使いどころはある。

 史郎も自己主張が少ないが、見方を変えればチームを一歩引いたところから客観的に見ているとも取れる。

 単純に実力があるだけのダイバーを集めるだけでは世界を勝ち抜く事は出来ないと麗子は考えている為、10人の中に龍牙や史郎のようなダイバーも必要だと考えている。

 実力が足りないのであれば、世界大会までに鍛えれば良いだけの事だからだ。

 

「今日は如月君。貴方を日本代表チームにスカウトしに来たの」

「俺を? いやいや。俺の実力なんてたかが知れてるし、必要ないでしょう」

 

 諒真は緊張もほぐれていつも通りの調子が戻って来る。

 諒真は自身の必要性を否定するが、麗子は動じない。

 

「全国大会で勝ち抜いて来たのは大我が敵のフラッグ機を仕留めて来たと言う事もあるけれど、同時に貴方が大我を上手く使って来たからだと言えるわ」

「俺は好きにやらせただけなんですけどね」

 

 星鳳高校が全国大会で準優勝出来たのは大我がいたからだと言う事は麗子も異論はない。

 だが、幾ら高い実力者がいても、指揮官が扱い切れなければ意味はない。

 その点、諒真は大我を上手く扱って来たと言える。

 本人は好きにさせていただけだと言っているが、それは言う程簡単な事ではない。

 大我がフラッグ機なら大我が負けた時点でチームの敗北となる。

 幾ら実力があっても、負けた時点でチームの敗北となるフラッグ機と単体で好きにさせるなどリスクが大きすぎる。

 しかし、そうする事で大我は好き勝手に暴れられて本来の力を十分に発揮させる事が出来ると言う事は諒真が星鳳高校のチームで大我を上手く扱って来たとも言える。

 

「日本代表チームは各学校から集められた急造のチーム。今までやって来た事もやり方もまるで違う。チームのリーダーは珠樹に任せる気ではいるけど、あの子は私が徹底的に戦い方を仕込んでいるから指揮官としての能力は十分だけど、コミュニケーション能力が欠けているわ」

「あー成程」

 

 諒真も珠樹とは小さい頃からの友人であるが故に麗子の言いたい事は分かる。

 珠樹は指揮官としての実力は高いが、人付き合いは苦手としている。

 今まで部長をやって来れたのも、副部長の香澄と妹の貴音のサポートがあったからだろう。

 だが、今回は貴音も日本代表のメンバーとして出るが、香澄は出ない。

 その上、チームとしての纏まりのない日本代表とチームとして纏める為に麗子は諒真を日本代表のメンバーとして加えたい。

 

「そう言う訳だからお願い出来る?」

「買被り過ぎだとは思いますけど、幼馴染の中で俺だけ出ないって言うのもなんかハブられているみたいで寂しいし、その話し受けさせて貰います」

 

 諒真自身はそこまで世界大会に興味がある訳ではないが、世界大会には日本代表として妹の千鶴や幼馴染である貴音や珠樹も出る。

 そして、大我もアメリカ代表として出てくれば幼馴染が全員世界大会に出る事となる。

 それをただの観客として見ているだけと言うのもそれはそれでさみしく思う。

 諒真にとってはそれだけで世界大会に出る理由としては十分だった。

 諒真が日本代表メンバーに入る事を了承した事で日本代表メンバーが10人そろった事になる。

 今後の事を話し、麗子は帰って行く。

 

 

 

 

 

 

 

 それから1週間後、星鳳高校の3人は日本代表メンバーの顔合わせも兼ねて皇女子高校まで行く事となった。

 闘魂と岩龍の4人はGBNでの合流となっている。

 星鳳高校にはGBNへのログイン環境が揃っていない為、日本代表としての練習や打ち合わせでGBNにログインする際は皇女子高校からログインする事になっている。

 龍牙もこの1週間で岳の指導の下、バーニングデスティニーを強化し竜胆と共にGBNで訓練に明け暮れた。

 

「なんか女子高って言い響きだよな」

 

 皇女子高校の校門前に到着すると諒真がそう言いだす。

 以前にも龍牙や史郎は練習試合で皇女子高校を訪れているが、諒真はあの時はいなかった。

 

「何変な妄想しているの。兄さん」

 

 そんな諒真を出迎えた千鶴がゴミを見るような冷たい眼差しで見る。

 

「全国大会以来ね」

「そうだな。まさか同じチームで戦う事になるなんて思っても無かった」

 

 諒真を完全にスルーした千鶴は龍牙と史郎を部室まで案内する。

 以前にも来ている為、場所は分かっているが、流石に女子高に他校の男子生徒を自由に移動できるようにするのは問題がある為、基本的に校内では千鶴の付き添いが必要となっている。

 

「ふっははははっはよく来たな! 星鳳高校ガンプラ部の諸君!」

 

 千鶴がガンプラ部の部室のドアを開けると机の上に仁王立ちしている貴音が出迎える。

 以前に来た時も似たような事があったと龍牙と史郎は思うが、千鶴は何事も無かったかのように案内を続ける。

 

「取りあえず荷物はこの部屋にでも置いておいて。すぐにGBNにログインするから」

「アレ? ちーちゃん。なんか冷たくない? 少しくらい驚いてよ! せっかく待ってたのに無反応とか悲しいじゃん!」

「貴音。千鶴も年頃なんだよ。過度な干渉は鬱陶しがられるだけだと言う事に気が付いた方が良い。まぁ俺にはそんな事はないがな」

 

 千鶴にスルーされた貴音の肩に手を置き、諒真はかわいそうなものを見るように貴音を励ます。

 

「そうだよね。年頃の女の子だから変な事ばかりしているとゴミを見るような眼差しを向けられかねないからね。まだ私はそんな事はないけどね」

 

 そう言う二人の事など全く気にする様子もなく、千鶴は龍牙と史郎を案内して、それを流石に少しかわいそうになって来たと龍牙と史郎は思いながらも千鶴に付いて行く。

 荷物を置いた龍牙と史郎は千鶴と共にGBNにログインする。

 ログインすると二人はアリアンメイデンのフォースネストに向かう。

 本来はアリアンメイデンのメンバーでなければ入る事は出来ないが、今回は日本代表もここを使う為、許可を出して貰っている。

 フォースネストはフォースによって異なるが、アリアンメイデンのフォースネストは鉄血のオルフェンズに出て来るスキップジャック級戦艦をフォースネストとして使っている。

 フォースネスト内のブリーフィングルームにはすでに珠樹や麗子の他にも龍牙達同様に許可を得て入っているダイモンこと光一郎たちも揃っている。

 それから少しして諒真と貴音も来てようやく顔合わせが始まる。

 

「これで代表メンバーが揃った訳だけど、まずは突然の招集に応じて貰った事には改めて感謝します。すでに聞いている通り、この10人で今年の世界大会を戦って貰うわ」

 

 麗子は簡単に今後の事とチームのリーダーを珠樹に任せ、そのサポートとして副隊長と諒真と源之助に任せた。

 

「貴方達は顔見知りもそれなりにいるし、自己紹介はこんなところでするよりもバトルの中でやって貰った方が早いと思うからまずは準備運動も兼ねて1戦やって来て頂戴」

 

 お互いの事を知るのであれば、フォースネストで一人一人が自己紹介をするよりもバトルの中で自分を見せた方が彼らにとっては手っ取り早く、麗子にとっても今後のチームの方針を決める上でも都合が良い。

 それは龍牙達も望むところだった。

 

「へぇ。これが神君の新しいガンプラなんだ」

「はい。名付けてガンダムバーニングドラゴンデスティニーです!」

 

 フォースネストの格納庫にはそれぞれのガンプラがハンガーにセットされている。

 史郎は龍牙の新しいガンプラを見て関心している。

 史郎もこの1週間はまともに部活に出ていない。

 その為、龍牙の新しいガンプラをここで初めて見た。

 龍牙の新しいガンプラ、ガンダムバーニングドラゴンデスティニーは今まで使っていたバーニングデスティニーを強化改修した物だ。

 全体的に装甲を増設し関節部分も強化して格闘能力を更に高めている。

 今までは赤く塗装していたが、赤に近い紫色で塗装され背部のウイングが2枚から4枚に増設して機動力を高める事で装甲を増設した事による重量の増加を補っている。

 

「先輩のガンプラは……AGE-3? それともZZですか?」

 

 隣のハンガーに置かれている史郎のガンプラを見て龍牙は首をかしげる。

 一見すると史郎のガンプラは額のビーム砲や手持ちの左右に2門の砲門を持つライフルやバックパックの形状等からZZガンダムにも見えるが、肩のくの字の装甲版や胸部のA模したマークはガンダムAGE-3にも見える。

 

「ベースはAGE-3だけどそれをZZ風に改造したんだよ」

 

 龍牙の見立てはどちらも間違ってはいないようだ。

 史郎の新しいガンプラはガンダムAGE-3 オリジン。

 ガンダムAGE-3 ノーマルをベースにガンダムAGE-3のデザインのモチーフとなったZZガンダムに似せた改造がされている。

 手持ちのダブルビームライフルはAGE-3 フォートレスのシグマシスキャノンの砲身を2つ使って手持ちの火器に改造したダブルシグマシスライフル。

 頭部のZZの代名詞とされるハイメガシグマシスキャノン。

 バックパックはZZの物をベースにしており、ハイパービームサーベルはマウント時はドッズキャノンとしても使える。

 両肩の装甲版はシールドとしても使えるように加工し、腕部の装甲に内蔵されているビームサーベルもそのまま使え使わない時でもドッズガンとして使えるように改造されている。

 

「二人とも新ガンプラを用意して来たか。なら俺も世界大会に合わせて用意したガンプラを見てくれ」

 

 諒真もまた世界大会に合わせて1週間で新しいガンプラを作り上げていた。

 ガンダムデュナメスをベースにしたガンダムデュナメスXペスト。

 狙撃能力に長けたデュナメスだが、諒真はそれを射撃主体の万能機として改造した。

 手持ちの武器を両手にGNソードⅡを持たせる事で射撃能力だけでなく近接戦闘にも対応できるようにして、背部の左側にはGNスナイパーライフルの銃身を改造したGNロングキャノンが装備され、反対側にはGNシールドビットが6基装備されている。

 両肩にはエクシアのアバランチユニットの物を付けられ機動力を向上させて、腰にはGNソードⅡをマウント出来るようになっている。

 ベース機のGNピストルとGNビームサーベルはそのまま使えるようになっており、全身にはGNミサイルの内蔵された増加装甲により重装甲となっている。

 それらの火器を全て使ったフルバーストはまさに嵐の如くと言う所からテンペストと名付けテンをXに置き換えたのは諒真がその方がなんかカッコいいからと思ったからだ。

 

「これが珠樹さんの個人戦用のガンプラですか」

「そう」

「お姉ちゃんのウイングゼロ久しぶりに見るね」

 

 千鶴が珠樹のガンプラを見上げていた。

 今まではチーム専用に用意したガンダムエルバエルを使っていたが、世界大会では個人専用に作ったガンプラを使う事にしている。

 ウイングガンダムゼロ(EW)をベースにしたウイングガンダムゼロエトワール。

 ツインバスターライフルの銃身にはブレードを付けて、腰にはバエルソードをベースにした実体剣ゼロソードが装備されている。

 両腕にはアンカクローが装備され、元々の性能に近接戦闘能力を強化している。

 

「コイツが大我と戦う為に用意した俺の新しいガンプラ。ガンダムネビュラアストレイです」

 

 レオはハンガーにセットされているガンプラを右京に見せる。

 アスタロト・アステールに変わるレオの新しいガンプラはXアストレイをベースにしたガンダムネビュラアストレイ。

 Xアストレイの由来ともなるバックパックのXを模ったドラグーンユニットはドラグーンを1つ追加しXから星形を模るようになっている。

 シールドも見た目こそ変わらないが、ビームキャノンとしての機能を追加している。

 腰のプリスティスは外されて左側には予備の火器としてビームライフルが、右側にはアスタロト・アステールに残されたブレイクアックスと新造した鞘に納められており、鞘を付けた状態でもスレッジハンマーとして使う事が出来る。

 手持ちの火器はデュエルガンダム用のレールバズーカ「ゲイボルグ」を持たせている。

 両肩の装甲にはビームサーベルが収納されている。

 

 

 

 

 

 

 用意して来た新しいガンプラの披露も一通り終わると、麗子もバトルの設定を終えてそれぞれがバトルフィールドに出撃する。

 

「バトルのルールは簡単よ。出て来る敵を全て倒す殲滅戦。時間制限は無しで敵はリーオーのみだけど、NPDのレベルは最大

に設定してあるわ。取りあえず1000機を相手にして頂戴」

「一人頭、100機か。初陣ならそんなもんか」

 

 麗子がバトルのルールを説明して、光一郎がつぶやく。

 敵のレベルは最大で数は1000。

 それだけ聞くといきなりハードルが高く感じるが、光一郎はそうでもないらしい。

 ストライダー形態となったガンダムAGE-2 マッハはリーオーNPDの射撃を掻い潜り突撃して行く。

 

「私も負けてられないね!」

 

 それに貴音のガンダムキマリストライデントも続く。

 突撃した2機は最大レベルだと言う事にも関わらず難なくリーオーNPDを撃破して行く。

 NPDのレベルは最大に設定してあるものの、レベル自体最大にしてもある程度の実力者なら十分に相手が出来る程度でしかない。

 余りに強くし過ぎるとゲームバランスが崩壊するからだ。

 ジュニアクラスのランキング上位のダイバーなら油断さえしなければ最大レベルだろうと遅れを取る事はない。

 

「僕達も負けてられないね」

「そうですね。特訓の成果を見せてやりますよ!」

 

 ガンダムAGE-3 オリジンはダブルシグマシスライフルを撃つ。

 バーニングドラゴンデスティニーも一気に加速する。

 

「これが俺の新しいガンプラ! バーニングドラゴンデスティニーだ!」

 

 バーニングドラゴンデスティニーの4枚の翼から光の翼ではなく炎の翼が展開する。

 両腕のビームシールドの発生装置が変形して拳の前に移動するとビームの刃が発生する。

 バーニングドラゴンデスティニーのビームシールドはクロスボーンガンダムのブラインドマーカーと同じようにビームナックルとしても使えるように改造されて格闘戦の攻撃力を増している。

 ビームナックルでリーオーNPDを破壊する。

 

「やっぱ最大レベルだとキツイな……ならコイツを試して見るか」

 

 バーニングドラゴンデスティニーは最大出力で炎の翼を展開する。

 同時に全身から炎が溢れて全身を覆う。

 そして、炎を纏い加速する。

 バーニングドラゴンデスティニーを覆う炎は龍の頭部を模り射線上のリーオーNPDを焼き払って行く。

 

「……名付けてドラゴンファング」

 

 全身を炎で多い突撃する攻撃を龍牙はドラゴンファングと名付けていた。

 新しい攻撃方法に自身の名を付けた時、練習相手をしていた竜胆だけでなく、明日香や冬弥からも生暖かい目で見られていた事は新しい攻撃法を編み出してテンションの上がっていた龍牙は気づいてはいない。

 

「お前のところの1年はずいぶんと活きが良いな」

「まぁね。活きの良さが取り柄だからな」

 

 闘魂デュエルガンダムはビームライフルでリーオーNPDを撃ち抜く。

 近くでは闘魂デュエルの死角を補うようにデュナメスXペストがGNソードⅡのライフルモードを撃ち、ガンダムX斬月が大太刀を振るう。

 

「活きの良さならウチの1年も負けてはいないがな」

 

 ガンダムX斬月は腕部のビームガンで牽制射撃を入れるとデュナメスXペストがGNソードⅡでリーオーNPDを両断する。

 少し離れたところでは無数の爆発が起きている。

 その中心にはレオのネビュラアストレイがいた。

 ネビュラアストレイは5基のドラグーンを使ってリーオーNPDを殲滅して行く。

 その内の1機がシールドを使いながら下から回り込みビームサーベルで接近戦を仕掛けて来た。

 

「流石は最大レベル。少しはやるようだけど」

 

 ネビュラアストレイの脛の装甲が開閉するとそこには腰から外されたプリスティスが収納されていた。

 プリスティスの先端からビーム刃を出してリーオーNPDのビームサーベルを受け止めると、左手でスレッジハンマーを取るとリーオーNPDの頭部を叩き潰す。

 リーオーNPDは頭部を潰されながらも距離を取ってビームライフルを向けるが、ビームを撃つ前にネビュラアストレイのレールバズーカが撃ち込まれて破壊される。

 

「この程度じゃやられないけどね」

 

 ネビュラアストレイはレールバズーカを撃ちリーオーNPDをシールドごとぶち抜いて破壊する。

 戦闘が始まり戦場を高出力のビームが横切る。

 珠樹のウイングゼロエトワールのツインバスターライフルによる砲撃だ。

 その一撃で大量のリーオーNPDが消滅する。

 何とか砲撃を回避したリーオーNPDを千鶴のガンダムグシオンリベイクフルシティシューティングスターがレールガンとリニアライフルで撃ち落す。

 

「その調子。次もお願い」

「了解」

 

 ウイングゼロエトワールが後方から友軍機を巻き込まないようにツインバスターライフルをリーオーNPDが集まっている場所に撃ち込み、退かれた機体を千鶴が狙撃して行く。

 最大レベルが1000機とはいえ、日本代表チームに選出される程のダイバーが集まれば1時間もかけずに1000機は殲滅されてミッションクリアとなる。

 

「流石は日本代表に選ばれる事はあるわね。その調子ならもう1セットも行けるわね」

「ドンと来いだよ。ママ」

 

 1セット目が終わりすぐさま2セット目が開始される。

 再びAGE-2 マッハとキマリストライデントが突っ込んで行く。

 AGE-2 マッハはMS形態になるとライフルモードのハイパードッズランサーを撃つ。

 光一郎は確実に当てに行ったが、リーオーNPDは易々とかわしてマシンガンで反撃して来る。

 ストライダー形態に変形してかわすが、リーオーNPDはAGE-2 マッハの動きを読んでいるかのように攻撃を当てて来る。

 

「何こいつら? さっきとは全然違う!」

 

 キマリストライデントもデストロイヤーランスの一撃をかわされて集中砲火を浴びている。

 後方ではグシオンシューティングスターがリニアライフルで狙撃するが、リーオーNPDは回避する。

 

「避けられた!」

 

 ネビュラアストレイのドラグーンのオールレンジ攻撃もかわされてビームライフルでドラグーンが落とされる。

 

「攻撃が見切られているのか?」

 

 バーニングドラゴンデスティニーがビームナックルで殴りかかるもリーオーNPDは後退しながらドーバーガンを撃ち込む。

 

「なんなんだよこいつら!」

 

 デュナメスXペストはGNシールドビットを展開し、肩のGNロングキャノンを撃つ。

 リーオーNPDは回避しているところにガンダムX斬月が大太刀で切り裂き撃破する。

 

「動きがまるで違うな」

「あの人がチートするとは思えないけど……これはキツイな」

 

 闘魂デュエルがシールドで身を守りながらビームライフルを連射してリーオーNPDを攻撃してAGE-3 オリジンがダブルシグマシスライフルで何機か仕留める。

 

「珠樹さん。どういう事なんでしょう? 敵の動きが最大レベルよりも良くなっているなんて」

「多分。プログラムが違う」

 

 ウイングゼロエトワールは出力を最低にして通常のビームライフルクラスの威力に絞ったツインバスターライフルを撃つ。

 2セット目のリーオーNPDは1セット目とは動きがまるで違い上位ランカーですらも苦戦する程だ。

 珠樹はそれをNPDの思考プログラムが通常の物とは違う物が使われていると考えていた。

 ファンネルを初めとした武器もダイバーがある程度は事前に用意したプログラムで操作する事も出来るが、リーオーNPDの思考プログラムも同様に従来の物とは違うプログラムが使われている可能性が高い。

 本来はNPDの思考プログラムのパターンは運営が用意したゲームバランスが崩壊しないように設定した物の中からダイバーが設定しているが、今のNPDは明らかにゲームバランスを無視した設定となっている。

 これは事前に運営側に許可を取った上で麗子が用意したプログラムが使われており、1セット目の戦闘データも組み込まれている為、1セット目で始めて使ったガンプラにも対応され戦っている10人のファイターの過去の戦闘ログを全て解析した上で的確に判断して行動できるようにプログラムされている。

 だからこそ、それぞれが動きを完全に読まれて単体ではまず勝てない仕様となっている。

 1セット目はその為の情報収集と楽に勝てると言う油断を誘う為のバトルに過ぎなかった。

 NPDの思考プログラムのカラクリを珠樹は見抜き、全体に指示を飛ばしながら連携を取りながら戦い、次第に形勢は傾き1時間以上もかけて何とか1000機を撃墜する事が出来た。

 

「それじゃ3セット目を行くわね」

「ちょっとタンマ! 少し休憩とか入れようよ!」

「却下よ」

 

 貴音の抗議を麗子は無視して3セット目が開始される。

 2セット目は思わぬ苦戦を強いられたが、慣れてしまえば戦えない相手ではなかった。

 3セット目も乗り越えられると思っていた代表メンバーの希望を麗子はあっさりと打ち砕く。

 

「……嘘でしょ」

 

 3セット目の敵はリーオーNPDではなかった。

 3セット目の相手は1000機のグレイズ。

 その全てがダインレイヴを装備している。

 ずらりと並ぶ1000機のグレイズの内200機がダインスレイヴを一斉に撃ち込んで来る。

 

「皆、かわして」

「簡単に言ってくれる!」

 

 200発のダインスレイヴを全員は死ぬ気で回避する。

 その200発が終わるとすぐさま次の200機がダインスレイヴを撃つ。

 200機づつグレイズはダインレイヴを撃つと時間差をつけて次の200機が撃つ。

 それを5回繰り返して1000機のグレイズがダインスレイヴを撃つ頃には最初の200機には新しい弾頭が装填されて再びダインスレイヴが撃たれる。

 それが延々と繰り返され、ダインスレイヴが途切れる事はない。

 これが普通の戦闘ならばダインスレイヴの弾頭にも限りがあるが、今回は無制限に弾頭がリロードされると考えた方が良いだろう。

 

「ちくしょう! 俺達はMAか何かかよ!」

 

 バーニングドラゴンデスティニーはダインスレイヴをかわし続ける。

 ドラゴンファングで突破口を開こうとしてもここまで大量にダインスレイヴを撃ち込んで来たのではグレイズに辿りつく前に仕留められるだろう。

 

「ダインスレイヴの無限ループとかラスタル・エリオンだってここまでエグイやり方はしないだろ……」

 

 デュナメスXペストはGNミサイルを全部撃ち尽くすと増加装甲をパージして身軽となる。

 撃たれたGNミサイルはダインスレイヴの弾頭に直撃して弾頭を破壊するが、グレイズまでは届かない。

 

「流石に私のグシオンでは厳しいか」

 

 千鶴のグシオンシューティングスターのダインスレイヴの弾頭が直撃する。

 致命傷とはならないがダメージも軽くはない。

 流石の千鶴でもここまでのダインスレイヴの攻撃をかわしながら正確な狙撃は出来ず、グシオンシューティングスターも機動力は大して高くはない為、かわすので精一杯だ。

 

「突破口は私が開く」

 

 完全に防戦一方だった代表チームだったが、珠樹が動く。

 ウイングゼロエトワールはツインバスターライフルを最大出力で撃ち込む。

 射線上のダインスレイヴの弾頭ごとグレイズを消し飛ばす。

 グレイズはダインスレイヴの弾頭のように無限にリロードされる事もなく、ウイングゼロエトワールの砲撃で数が減り、ダインスレイヴによる攻撃の手も少し緩んだ。

 ツインバスターライフルの2射目が放たれてグレイズの数を更に減らすとAGE-2 マッハとキマリストライデントも突っ込むだけの余裕が生まれる。

 そこにバーニングドラゴンデスティニーも続きダインレイヴを装備したグレイズは近接戦闘には対応できない為、次々と数は減らされて行き数が減ればダインスレイヴも脅威ではなくなる。

 後は代表チームが一方的にグレイズを仕留めて3セット目を終える。

 

「終わった……」

「ご苦労様。それじゃ4セット目行きましょう」

 

 何とか3セット目を終えるが、麗子は無慈悲に告げる。

 

「流石に精神的にきついって! 休憩とは言わずこれまでのバトルの反省会とかやらない?」

「気のせいよ。アバターである限り疲れるなんて事はあり得ないわ。バトルの反省もGBNからログアウトしてからでも出来るわ」

 

 貴音の反論を無視して麗子は新しい設定で4セット目を開始しする。

 

「鬼! 悪魔! 鬼畜眼鏡! アンタの血は何色だ!」

「その血が貴音や珠ちゃん、大我にも流れてるんだけどな。 ログアウトして奴叱られるか目の前の敵を倒すかどうする?」

「うっさい! 諒ちゃん! やってやるわよ。こうなればとことんやってやるわよ! 悪魔でもなんでも来いってのよ!」

 

 貴音はやけになって突っ込んで行く。

 4セット目の相手はリーオーNPDでもダインスレイヴでもない。

 ガンダムバルバトスルプスレクスが1000機だ。

 

「ふん! ルプスレクスが1000機だろうと!」

 

 突っ込むキマリストライデントの死角からルプスレクスのテイルブレイドが飛んでくる。

 それをとっさにデストロイヤーランスで弾くとルプスレクスは超大型メイスで殴りかかって来る。

 

「この動き……」

 

 キマリストライデントはルプスレクスの攻撃を回避する。

 貴音はルプスレクスの動きに見覚えがあった。

 

「テイルブレイドでこっちの動きを制限して来て強力なメイスの一撃で仕留める……まるでリトルタイガーみたいだな」

 

 別のルプスレクスと交戦している光一郎も貴音と同じ事を思っていた。

 ルプスレクスの動きは大我の戦い方に良く似ていた。

 それもその筈、ルプスレクスのNPDの思考プログラムは過去の大我のバトルから大我の思考を模倣した物が使われている。

 つまりは4セット目は1000人の大我を相手にしているような物だ。

 

「それが分かるとコイツは……とんだ地獄絵図だな」

「……良いじゃん。まがい物とはいえ大我をボッコボコに出来るんだから!」

 

 キマリストライデントは近くのルプスレクスに向かって行く。

 

「確かにな本物とは違うとはいえ世界大会を前に負けてられないな」

 

 AGE-2 マッハもハイパードッズランサーのドッズガンを撃ちながらルプスレクスに向かって行く。

 敵のルプスレクスの思考プログラムに大我の戦闘スタイルが使われている事は珠樹もすぐに気づいて全機に伝えられている。

 

「相手が大我って分かってもな」

 

 バーニングドラゴンデスティニーのビームナックルをルプスレクスは超大型メイスの柄で受け止める。

 何とか押し切ろうとするが、向こうのパワーも相当なもので簡単には押し切れそうにはない。

 そうしていると別のルプスレクスが接近して来て超大型メイスを振るう。

 

「やべ!」

 

 バーニングドラゴンデスティニーは後ろに退くが、目の前にいたルプスレクスは追撃して来て、接近して来たルプスレクスが振う超大型メイスが直撃して破壊された。

 

「味方ごと!」

「成程な。珠ちゃん」

「大我らしい」

 

 その様子を見ていた諒真と珠樹は何か納得した様子だ。

 

「どういう事だ?」

 

 闘魂デュエルはビームライフルを撃つが、ルプスレクスは被弾も気にする事無く突っ込んで来る。

 超大型メイスをかわすが、テイルブレイドが飛んで来て相手にガンダムX斬月が入り大太刀で弾きAGE-3 オリジンがバックパックのミサイルを撃つ。

 

「コイツらは皆大我なんだよ」

「だからどういう事なんだ?」

 

 デュナメスXペストはGNロングキャノンを撃ちながら闘魂デュエルと背中合わせで互いの背中を守り合う。

 

「つまりだ。大我はチームのエースだから戦闘中でも常に自分が優先されてるんだよ。だから自分の攻撃の攻撃コースに味方機が入れば味方機が譲るし、味方機の攻撃コースに自分が入れば味方機が自分には当たらないように譲る。だけどコイツらは皆大我だから自分優先で戦えばさっきのように同士討ちになるって訳だ」

 

 大我はビッグスターのエースとしての戦い方を常にしている。

 チームではエースとして常に優先されていたのだろう。

 だから自分の攻撃コースに味方機がいる時は味方機が大我の攻撃の邪魔にならないように道を開けて、逆に自分の攻撃コースに大我がいれば大我の邪魔にならないようにする。

 そうする事で大我の能力を最大限に発揮できるようにお膳立てが常にされている。

 しかし、大我が1000人いた場合、皆が自分優先で戦う為、味方機が攻撃コースにいれば向こうが譲ると考えて攻撃を続け、味方機の攻撃コースにいても向こうが外すと考えて味方機の攻撃をかわそうとしない。

 そうなれば待っているのは先ほどのような同士討ちだ。

 大我を1000人相手にするのは地獄だが、同時に大我が1000人いたところでチームとしては全く成り立たない。

 その欠点さえ分かってしまえば戦い方はある。

 

「そんな反撃と行きますか」

 

 相手の戦い方は分かった。

 その後も代表チームは奮闘した物の1000機のうち半分も仕留めきれずに全滅した。

 その中の大半は同士討ちによる物で代表チームが直接仕留めた数は殆ど無かった。

 

「まぁこんな物ね。想定よりかは奮闘していたわ」

 

 4セット目は敗北してブリーフィングルームに戻ってきた。

 麗子も4セット目のバトルは始めから勝てるとは思っていなかった。

 始めから負ける事を前提にやらせた。

 代表メンバーの大半は過去に大我と戦い負けている。

 その大我を敵として持ち出して再び負けさせる事で大我への対抗意識を燃やさせる事で世界大会への闘志を燃やさせる為だ。

 麗子の目論見通り、代表メンバーは少なからず闘志を燃やしている。

 更には撃墜された事でそれぞれのダイバーポイントが大幅に減らされている。

 ダイバーポイントはランキングに影響し、バトルでの敗北やミッションの失敗や途中で棄権するなどすれば減って行くが、その時よりも減るポイントは多く設定している。

 その上、ダイバーポイントの最低値はゼロだが、麗子が運営側に申告して代表メンバーのダイバーポイントの最低値がマイナスにまでなるように設定してある。

 世界大会でGBNを引退するならともかく、世界大会後も続けるのであれば世界大会開催までに撃墜され続けると世界大会後に減らされた分を取り戻すのに苦労するだろう。

 それが嫌なら撃墜されないように死にもの狂いで勝ち続けるしかない。

 すでに麗子の中には世界大会までのチームを鍛え上げるだけのプランがいくつも用意されている。

 日本代表チームの顔合わせも終わり、本格的に世界大会を見据えた練習が始まるのだった。

 

 

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