Infinite Breakers   作:吉良/飛鳥

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決闘か……上等だBy夏姫      売られた喧嘩は買うだけだぜ!By一夏      買値の3倍で払ってやるわ!By鈴


Break9『クラス代表を決めましょう!』

Side:夏姫

 

 

1年1組のクラス代表の選出……先ずは物珍しさから一秋の馬鹿が推薦され、続いてのほほんさんがアタシを推薦して、アタシがマリアを道連れにした所で、パチモンが半ギレ状態で抗議して来て……そして、其処に一秋が更なる火種を放り込んでくれた訳なんだが……

 

 

 

「よくも侮辱してくれましたわね男の癖に!!

 そもそもにして、貴方は所詮2番目の男性操縦者でしょう?……ハッキリ言って、1番目の彼さえいればデータを取る事は出来ましてよ?早々に此の学園から立ち去ったら如何かしら?」

 

「ハッ、冗談きついぜライミー?

 確かに俺がISを動かしたのは偶然だし、2番目だってのも否定はしないさ……だけどな、お前みたいな典型的な女尊男卑の奴に良いように言われて黙ってれるほど、俺は人間出来てねぇんだよ!」

 

 

 

これはまたヒートアップしてるなオイ?

一秋もパチモンも、熱上げ過ぎじゃないのか――お前等がヒートアップしてるせいで、体感で教室の温度が2度は上がってるんじゃないかと思う位だぞ本気で。

 

しかしまぁ、パチモンが次から次へと罵倒や罵声の類が出てくるのには驚きだが、一秋の奴も、よくもまぁ心にもない事を恥ずかしくもなく口に出す事が出来るもんだ……まぁ、自分への好感度を上げようとしての行動だから、当然かもしれんがな。

 

 

 

「吠えましたわねジャップが!……イギリスの代表候補生である、この私、セシリア・オルコットに向かって!!」

 

「吠えて悪いかライミー?噛みつかれなかっただけ有難く思えよな!!」

 

 

 

とは言え、此のままでは埒が明かんのでな……そろそろ止めるとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Infinite Breakers Break9

『クラス代表を決めましょう!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取り敢えず千冬さんにアイコンタクトをすると『遠慮せずにやってくれ』と返って来たから、そう言う事なら思い切りやらせて貰うとしようか?

マリア、お前も準備をしておいてくれよ?

 

 

 

「了解よ夏姫。何時でも行けるわ。」

 

「All right.なら始めるとしようか。3,2,1……」

 

 

 

――ガァァァァァァァァァァァァン!!!

 

 

 

アタシのカウントダウンが終わった瞬間に、1年1組の教室内には轟音が轟いた――まぁ、その轟音の発生源は、アタシとマリアだがな。

轟音の正体は至ってシンプル――アタシとマリアが、アーマーシュナイダーと共に護身用として渡されたベレッタの空砲を放っただけだ。……其れでも、一秋とパチモンの言い争いを中断させるには充分だったがな。

 

「その辺にしておけよ織斑。其れとオルコット。」

 

「ヒートアップするのは構わないけど、もう少し回りを見るべきじゃないかしら?」

 

 

 

そして、注目されているなアタシとマリアは。

まぁ、クラスメイトが、行き成り空砲とは言え拳銃を教室内でぶっ放したとなれば当然だが。

 

 

 

「あ、あの蓮杖さん、レインさん、その拳銃は?」

 

「護身用に会社から支給されたモノだ。

 尤も、使用するのは特殊なゴム弾だから殺傷能力は無いから安心してくれていい……とは言え、当たればエアガンのBB弾など比較にならないほど痛いけれどね。」

 

ベレッタについて聞いて来た子……確か鷹月静寐だったかな。

彼女に説明をして、改めて一秋とパチモンを見やるが……どっちも睨んでくれてます事――言い争いがヒートアップして来た所に横槍を入れて来たアタシとマリアが不快だったという所だろう。

だがまぁ、先ずはお前達を論破するのが先だ――先攻は任せたぞマリア。

 

 

 

「任されたわ夏姫。

 先ずはミス・オルコット、貴女は己の言った事の重要性と危険性を理解してるかしら?……日本の事を後進的な島国と言っていたけれど、ISを開発した篠ノ之束博士は何処の国の出身だったのかしら?

 そして、このクラスの担任であり、モンド・グロッソ2連覇を達成したブリュンヒルデこと、織斑千冬さんは何処の国の人か理解してる?

 正直な事言うと、貴女程度の人が私の祖国であるロイヤルキングダムの代表候補とは嘆かわしい限りよ……でも、代表候補だからこそ、貴女の発言は、国際問題に発展しかねないと言う事を理解してるかしら、ミス・オルコット?」

 

「国際問題ですって?」

 

「……此れを聞いて察しないとは、逆に驚きだけど、貴女は国の代表候補なのでしょう?

 なれば、貴女の発言は国の発言と同等の重さがある――其れを踏まえたら、貴女の先の罵詈雑言は、ロイヤルキングダムが日本に対して敵対の意思を示したと取られても文句は言えないわ。

 下手をすれば、日英戦争を起こしかねないのよ貴女の発言は。」

 

「!!」

 

 

 

マリアの正論を聞いたパチモンは、途端に顔を蒼くしてるな……自分が何をしてしまったのか気付いたって所か?……気付いた所で時既に遅しだがな。

 

其れとは別に、一秋の方はほくそ笑んでるな……アタシとマリアの行動が己への援護射撃となったと思ってるんだろうが、悪いがそうは問屋が降ろさないんだな此れが。

 

「そして其れはお前も同じだぞ織斑。」

 

「はぁ!?何で俺が!!」

 

 

 

「お前なぁ、自分が正しい事を言ったと思ってるのか?

売り言葉に買い言葉とは言え、お前だってイギリスを侮辱した発言をしただろうが!!

大体にしてな、イギリスの飯が世界一不味いとか抜かしていたが、お前は実際にイギリスの料理を食べた事があるのか?」

 

 

 

「え?……いや、無いけど……」

 

「なら、何故不味いと言いきれる?――雑誌とかの記事を鵜呑みにしたのならば、其れは流石に愚かとしか言いようがないぞ?

 其れにな、イギリスの料理が不味いというのは間違いだ。

 アタシはイギリスで暮らしてた事も有るから言える事だが、イギリスの料理は数が少なく、バリエーションが貧弱なだけで、決して不味くない。」

 

最もポピュラーなフィッシュ&チップスは言うまでもなく、ローストビーフのサンドイッチとか普通に美味しいからな。

尤も、イギリスは三度の食事よりも、お茶の時間を大切にする国らしいから、料理よりもお茶の時間に出す為の菓子に全力を注いでいるのかも知れないけど。

 

アタシとマリアのカウンターを喰らったパチモンと一秋は固まってるな……特に一秋は、助けを求めて視線を向けた千冬さんに顔を背けられた事で、若干ショック受けてるみたいだし……と言うか、姉に助けを求めて拒否られたらショックって、ドンだけシスコンだアイツ……(汗)

 

さりとて、この問題はどう決着させたモノか……普通ならジャンケンで決める所なんだが、空気的に其れは無理だしなぁ?

 

 

 

「け、決闘ですわ!!」

 

 

 

と、思ってた所でパチモンが何か言って来たな?……アタシの聞き間違いじゃ無ければ決闘だと?

何処からその考えが浮かんだのか小一時間ほど問い詰めたいが、まぁ、四の五の言うよりも分かり易いか……

だが、そうなると一つだけ問題がある――アタシとマリアは、一体どれだけのハンデを付ければ良いんだ?

 

 

 

「んな!舐めんな、ハンデなんていらないぜ!!」

 

「私もですわ!!」

 

 

 

そう言われても、ぶっちゃけハンデを付けないと試合にすらならないぞ?

アタシの専用機である『フリーダム』と、マリアの専用機である『プロヴィデンス』は、現行のISを遥かに上回る性能を持っているからな……と言っても納得しないだろうなコイツ等は。

 

 

 

「オルコットは兎も角として、悪い事は言わん、ハンデを付けて貰え織斑。」

 

「何で、俺だけ!?」

 

「オルコットはまぁ、国家代表候補生だからソコソコの実力があるのだろうが……お前はISに関しては素人だろう織斑。

 ハッキリ言うなら、蓮杖とレインとの実力差は雲泥の差どころではない……レインは入試の実技試験に於いて、僅か59秒で試験官を倒し、蓮杖に至っては、専用機を纏った学園最強の生徒会長を、寧ろ圧倒して引き分けた。

 其れを踏まえると、ハンデを付けねば勝負にすらならんだろうな……ハンデを付けても勝負になるか怪しいが。」

 

 

 

ナイスフォローだな千冬さん。一番勝率の良かった者が『代表決定権を得る』と言うのも良い条件だしね。

尤も、このプライドの高い奴らにはそんな事が通じる筈もなく――最終的には、ハンデは無しになった……まぁ、己のその選択を後悔すると良いさ……6日後の代表決定戦で圧倒的な実力差と言うのを、嫌と言う程その身に刻み込んでやる。

 

因みに、散が妙に大人しいと思ったが、如何やら言い争いが始まった瞬間に、箒が当身を喰らわして沈黙させたらしい――取り敢えず、よくやった箒。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:一夏

 

 

束さんとスコールさんが、IS知識の事を徹底的に教え込んでくれたら、授業で分からない事は無いんだが……其れよりも問題は、2時間目が始まる前に、突如として沸き上がったクラス代表の選出!!

 

スコールさんが言うには学級委員長みたいな物らしいが、好き好んで自薦する奴は相当なレアケースだろうな――小学校の時も、誰も学級委員長を進んでやろうとはしなかったからな。

 

だから、他薦になるのは当然だと思ってたけど……

 

 

 

「はい!蓮杖一夏君を推薦します!!」

 

「私も蓮杖君を!!」

 

「世界初の男性操縦者をクラスの顔にしない手はないでしょ!!」

 

「デスヨネー!!予想はしてたけど、ヤッパリかコンチクショウ!」

 

俺は世界初の男性操縦者だし、そんなレアケースが同じクラスに居るなら、当然代表とかを任せたくなるよなぁ……恐らくは、一秋も一組で同じ目に遭ってるんだろうけど、其れにだけは同情してやるぜ。

正直な事を言うなら、絶対やりたくないんだけど、クラスの殆どが俺を推してる中で『やりたくありません』ってのもアレだよなぁ?

幾ら物珍しさが先行してるとは言え、一応は俺に期待してくれてるって事だし。

 

 

 

「はい!アタシも一夏を推薦するわ!」

 

「って、オイ鈴、お前もか!!」

 

「でもって、更にアタシは代表に立候補するわ!」

 

 

 

……はい?

ちょいと鈴さん、貴女は一体何を言っておられるのでしょうか?俺を推薦しておきながら、自分も立候補?Why、何故?

 

あのー、スコールさん?俺が推薦されて、鈴も立候補して、クラス代表候補が2人なんですけど、この場合ってどうやって決めるんですか?

決戦投票じゃ、如何やったって俺が票集めて終わりですよね?

 

 

 

「学園ではミューゼル先生よ一夏君。

 そうねぇ……此処はやっぱり、IS学園らしく一夏君と鈴ちゃんのISバトルで決めるのが一番じゃないかしら?」

 

「ふっふ~~ん、ヤッパリそうなるわよね?

 此れが、アンタを推薦して、アタシが立候補した理由よ一夏!」

 

「成程、そう言う事か。」

 

つまりお前は、俺と戦うためにクラス代表に立候補した訳だ。

まぁ、確かにISRIの施設で模擬戦は何度もやってるけど、ガチンコ勝負ってのはした事ないし、同じクラスじゃ学園のイベントなんかで戦うって事も先ず無いからな?

 

だけどな鈴、ガチでやるってんなら、例え彼女が相手でも手加減はしないぜ俺は?

 

 

 

「そう来なくちゃ面白くないわ……寧ろ手加減される方が萎えるってモンよ!」

 

「安心しろよ、最高にハイな気分にしてやるからさ……!」

 

 

 

――轟!!

 

 

 

「ふ、凰さんの背後に龍が見える……」

 

「蓮杖君の背後には、顔に傷を負った銀の虎が見えるよ……!」

 

 

 

……ちょっと待て、一体何を幻視してるんだオイ?

龍と虎って、其処まで凄かったか俺と鈴の闘気は!?……てか、俺が虎で、鈴が龍だとしたら、夏姫姉は一体何になるんだろうか?――龍虎を上回る存在となると……神か?オシリスの天空竜か!?

夏姫姉の実力を考えると、あながち間違いでもない気がするけど、そうなると夏姫姉と引き分けた生徒会長の楯無さんも神レベルって事か。

何にしても鈴とのバトルは、全力で行くけどな。

 

 

 

「失礼、私もクラス代表に立候補しても良いかナ?」

 

 

 

ん?俺と鈴の代表決定戦が決まりかけてた所で立候補者?

顔はアジア系だけど、少したどたどしい日本語から察するに、中国とか韓国から来た人かな?

 

 

 

「えぇ、構わないわ。」

 

「なら遠慮なく。中国の代表候補生、烈香龍(れつしゃんろん)、代表に立候補させて貰うヨ。」

 

 

「「!!」」

 

 

中国の代表候補って……つまりコイツが、鈴の努力を金で潰した奴って事か!!

テメェが金の力に物を言わせて代表候補の座をかっさらった相手が同じクラスに居るってのに、態々自分が中国の代表候補ってのを明らかにして立候補するって、どんな神経してんだコイツ!

 

 

 

「立候補とは、随分と自信があるみたいね香龍?――其れとも、面の皮が厚いって言ってやるべきかしら?」

 

「凰鈴音か……久しぶりだネ。」

 

 

 

んでもって、鈴が黙ってる筈ないよな。

コイツがいなければ、鈴は中国の代表候補になってた訳だからな……まぁ、そうなってたら、俺と鈴の再会はもっと先になってたかもしれないから、その点についてだけは感謝しても良いかもだけど。

 

 

 

「ったく、よくもまぁ恥も外聞もなくIS学園に来れたわねぇ?『疑惑の代表候補』さん?」

 

「疑惑の代表候補とは言ってくれるじゃないカ?」

 

「ハッ!アンタをそう言わずに何て言えってのよ?

 中国の代表候補選出テストで、筆記も実技も1位はアタシだった……にも拘らず、如何言う訳か筆記も実技も2位のアンタが中国の代表候補になった……実技ではアタシに負けたにも拘らずね。

 此れを疑惑の代表候補として何と言えってのよ?

 あぁ、其れとも何?アンタが代表候補になったのは、アタシが国の代表候補を蹴って、ISRIの専属になったからって事になってるのかしら?」

 

 

 

とは言え、己の努力を踏みにじられた鈴の怒りは相当な訳で、烈とやらに反論を許さない程のマシンガン口撃!

鈴のマシンガン口撃は、本当に凄いからなぁ……小学校の時も、転校して来た直後は虐められてたけど、俺が助けた後から、一切遠慮しなくなって、自分をからかいに来た相手を怒涛の口撃で撃退してたからな?

弾が鈴の事を『歩く毒舌再生マシーン』って言ってた事があったけど、あながち間違いとも言えねぇな此れは。

 

取り敢えず、鈴の暴露で、烈のイメージは最悪になったのは間違い無いよな?……中国の代表候補生の疑惑はネット上に幾らでも転がってる上に、鈴の発言から、烈が『裏金で代表候補になった』っていう憶測は如何したって出てくるだろうしな。

 

んで、如何しますミューゼル先生?

クラス代表候補が3人になっちゃいましたけど……

 

 

 

「そうねぇ?

 普通なら総当たりのリーグ戦と言う所だけど、3人だと全員が1勝1敗って言う結果になる可能性があるから……いっその事、バトルロイヤル形式にしちゃいましょう。

 そっちの方が時間が短くて済むし、星が同数で並んでって言う事はないもの。」

 

「バトルロイヤルか……上等だヨ!!

 お前も、男性操縦者も、この烈香龍が纏めて倒してやるネ!」

 

 

 

試合方式はバトルロイヤルか……確かに、其れなら星が並ぶ事は無いが――そうなると、俺と鈴が組んで、真っ先にお前を叩き潰しに行くかも知れないぜ烈?其れでも良いのか?

 

 

 

「問題ないヨ!

 こっちは国の代表候補だ、企業代表に負ける気はないネ!」

 

「大した自信です事……なら、アタシと一夏が組んで、アンタを集中攻撃しても、卑怯とは言わないわよね?」

 

「ふ、言わないヨ!其れでも勝つのは、私だからネ。」

 

「OK――一夏!」

 

 

 

任せとけ鈴、ちゃ~~んとスマホに録音しておいたぜ?

此れでお前は、負けた際の言い訳は出来なくなった訳だな烈?……悪いが、手加減する心算は毛頭ないぜ?――鈴の努力を踏みにじった奴を、俺は絶対に許さないからな!

 

もっともお前に最初から勝利なんて無いぜ?

天翔ける龍の爪牙を躱した所で、地に伏す虎の爪牙が襲い掛かるし、其れを避けたら避けたで、再び龍の爪牙が迫るからな。

 

「炎が、お前を呼んでるぜ……楽しませてくれよ?」

 

「アンタの実力じゃ難しいかも知れないけど、精々アタシ達を満足させてほしいモノね?」

 

「ふ、あまり私を甘く見ない方がいいヨ!」

 

 

 

甘くは見てないが、お前の実力は大した事ないぜハッキリ言って。

俺の実技試験の相手だった山田先生は、ドレだけ低く見積もってもお前の10倍は強いだろうからな――まぁ、何にしても鈴を泣かせた落とし前は付けさせて貰うぜ?

 

惚れた女を泣かされて黙ってられる程、俺は出来た人間じゃないからな――!!

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:夏姫

 

 

そうか、お前の方でもクラス代表で一悶着あったんだな一夏?……その中国代表候補には呆れてモノが言えんがな?――マッタク持って厚顔無恥も甚だしい限りだ。

 

 

 

「本気でな……でも、面倒事のレベルで言ったら夏姫姉の方が上だろ?

 イギリス代表候補のセシリア・オルコットって……如何考えても偽物だろ此れ?――だって、セシリアはマリアなんだから。」

 

「まったくだ……夏姫から話を聞いて驚いたが……マリアが、本物のセシリア・オルコットだと言う事を考えれば、間違いなく偽物だろうアレは。」

 

 

 

あまり言いふらして良い事じゃないけど、箒にだけはマリアとセシリアの関係を話しておいた……箒なら滅多に口外にしないだろうからと言うのもあったのは否定しないがな。

 

まぁ、一秋とパチモンは、代表決定戦で完膚なきまでに叩きのめすだけだ。――そして、叩きのめした上でクラス代表を押し付けようと思ってる。

 

 

 

「夏姫姉……極悪だな。」

 

「極悪ね間違いなく。って言うか、ラスボス?」

 

「寧ろゲーム中最強の敵じゃないかしら?」

 

「HP1200万、MP999、全ステータス255で、固定ダメージ99999を持つ敵か……確かに極悪そのものだな。」

 

「其処まで言うか?」

 

まぁ、自分でも悪辣な事を考えてるとは思ってるがな。

にしても、そろそろいい時間だから、帰るとしないか?

 

 

 

「蓮杖さん、蓮杖君、レインさん、篠ノ之さん、凰さん。よかった~~、未だ校内に居てくれて。」

 

 

 

と此処で山田先生?

如何したんですか、何やら慌てたみたいだけど、何か急用でも?

 

 

 

「はい、皆さんの寮の鍵を渡しそびれちゃって。」

 

「寮の鍵?……そう言えばIS学園は全寮制でしたね。」

 

だから、入学式前に荷造りをしてクロネ○の引っ越しサービスを使って、IS学園に荷物を送ったんだったなそう言えば……となると、問題になるの部屋割りだが……アタシ達の部屋はどうなってるんですか山田先生?

 

 

 

「え~っとですね……蓮杖さんが『1026号室』、レインさんが『1023号室』、蓮杖君と凰さんが『1033号室』になってます。

 篠ノ之さんは『1022号室』になってます。」

 

 

 

ふむ、アタシとマリアは別室で、一夏と鈴が同室か……一夏と鈴が同じ部屋って言うのは、恐らくは束さんがハッキングして決めた事なんだろうなぁ?あの人なら、其れ位簡単に出来るだろうしね。

だがまぁ、取り敢えず同室とは言え学生としての節度は守れよ一夏、鈴?

恋人同士の戯れに口を挟む気は無いが、私は齢15で伯母さんになる気は毛頭ないからな?

 

 

 

「ちょ、夏姫!?」

 

「何言ってんだよ、夏姫姉!!」

 

「まぁ、精々清い交際をしろ青少年。」

 

取り敢えず、アタシとマリアと箒は、同室が誰なのかが気になるな……まぁ、一秋や散、そしてパチモンが同室じゃない事を祈ろう。

アイツ等と同室になったら、顔を見た瞬間に滅殺してしまうから知れないからね。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・

 

 

 

そして一夏達と分かれて、自分の寮の部屋までやって来たんだが、そのまま入室するのはアウトだよな?既に同室の者が居るかも知れない訳だしね。

 

なのでまずはノックをして……

 

 

――コンコン

 

 

 

「失礼、同室になった者だが、入っても構わないだろうか?」

 

「良いわよ。と言うか、待ってたくらいだから。」

 

 

 

入室しても良いようだが、待ってただと?――其れは、つまりアタシの事を知ってるって言う事になるんだが……取り敢えず、扉を開けるか。

扉の前で固まって居たら、何も出来ないからな。

 

なので、一気に扉を開け放って……

 

 

 

「おかえりなさい♪食事にします?お風呂にします?それとも、私?」

 

 

 

現れた存在にアタシは目を疑った……と言うか疑って然りだろう。――扉を開けたら扇子に『祝・入学』って書いてる楯無が、居たんだからな?

如何やら、怒涛の初日は、未だ終わりではないみたいだな……マッタク持って、ヤレヤレだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

キャラクター設定

 

 

 

 




キャラクター設定



・織斑一秋

千冬の弟で、元一夏の双子の兄。アンチ対象其の壱。
早熟の天才で、幼い頃は同世代の中でも飛びぬけた能力を持っており、周囲の大人達も其れを褒めていたが、そのせいで気が大きくなり、己の事を『他者よりも優れている』と思うようになった。
その為、結果を出すのに時間がかかる一夏の事を『出来損ない』と呼んで馬鹿にしており、一夏の方もそんな一秋の事を煙たく思っており、兄弟仲は冷めきっていた。
但し、超絶シスコンの為、千冬の前だけでは良い子で居たという典型的な性格破綻者。
受験会場を間違えて偶々ISを起動したという間抜けな理由でIS学園に強制入学となったが、実は既に一夏がISを起動させていたという事が世間に知れ渡った為、ネームバリューは其処まで高くない。
生まれ持った才能のおかげで、平均を上回る能力は持っているモノの、努力を続けて来た一夏にとっくに抜かれているという事には気が付いていない


・篠ノ之散

箒の双子の妹。アンチ対象其の弐。
大和撫子な外見の箒と違い、髪どころか眉毛まで金色に染めている、悪趣味なセンスの持ち主。
性格は我儘な子供その物で、気に入らない事があると癇癪を起こし、直ぐに暴力に訴える為、その度に箒に制裁を喰らっている。
一応剣道はやっているモノの、剣術まで修めている箒との実力差は雲泥の差で、箒が父から『皆伝』を言い渡されているのに対し、散は未だに『門下生』のまま。
一秋に好意を寄せていると同時に、一秋の事を盲目的に信じており、彼の言う事は全てが正しいと思い込んでいる節がある。(一秋の言う事に異を唱えると、途端にキレる。)
一秋と分かれる原因は束にあると思い込んで良い感情は持っていないが、自分に都合のいい時だけ束の名を使うと言う、常識を疑いたくなるような思考をしている。
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