Infinite Breakers   作:吉良/飛鳥

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アバンでアタシが演奏したのは『Finder keepers』なBy夏姫     アレをやるとは、凄いわね夏姫ちゃんBy楯無     ……まぁ、夏姫姉だしなBy一夏


Break25『新たな仲間は眼帯銀髪黒兎~Laura~』

Side:楯無

 

 

今日も今日とて授業は恙無く終わって、今は放課後。

生徒会の仕事は、夏姫ちゃんと虚ちゃんが手伝ってくれたおかげで早く終わったから、残った放課後の時間は夏姫ちゃんが所属してる軽音楽部に顔を出させて貰ったんだけど……なに此れ?

 

 

 

――ダン、ダラララダダッダ、ダンダララダララン!ダ、ダララダッタダダッダ、ダダララン!

  ダ、ダラララダーンダダダダッダダダーン、ダッラダッダ、ッダラダダッダーン!ダラダダダ、ダ、ダラダダッダダダーラダダダッタララ、ダーダララダッダッダ!!

 

 

 

30分遅れで部活に参加した夏姫ちゃんと、2年生の部員が、ジャズセッション!

2年生の部員のピアノの演奏も見事だけど、夏姫ちゃんのドラムのビートもハンパじゃないわよ此れ!?此れだけのハイテンポな曲を、即興のジャズセッションでやってしまう時点で凄いんだけどね……いや、プロ顔負けね此れは。

夏姫ちゃんは、将来はドラマーとしてもやっていけるかも知れないわね。

 

 

 

「甘いよ楯姐さん、夏姫はドラムだけじゃなくて、ギターもベースもキーボードもプロ級の腕前だから、バンドならどのポジションでも熟す事が出来るわ――多分、やろうと思えばサックスだって出来る筈よ?」

 

「夏姫ちゃん、万能キャラねぇ……」

 

――正に隙なし!

 

 

 

思わず、扇子にそう記しちゃったからね――にしても、サックスを吹く夏姫ちゃんは、何て言うかとってもカッコいい気がするわ。ギタリストやベーシストには無い色気があるからねサックスには。

 

 

 

――ダダダダダダダダダダダ、ダン!!

 

 

 

と、此処でジャズセッション終了!

ブラボー!最高の演奏だったわ夏姫ちゃん!思わず肌が震えちゃったわよ……貴女なら、冗談抜きでプロのミュージシャンとしてもやっていけると思うわ!!

 

うんうん、これは学園祭の時に、軽音楽部の為のステージ時間を確保しておいた方が良いかも知れないわね……夏姫ちゃんのカッコいい姿をライブで見る為にもね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Infinite Breakers Break25

『新たな仲間は眼帯銀髪黒兎~Laura~』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:夏姫

 

 

授業を終えて、生徒会の仕事も終えて、部活も終わって、今は放課後のアリーナ開放時間。なので、何時ものメンバーで今日も訓練だ。

アリーナの使用には申請が必要だが、専用機持ちだと機体の貸し出し許可は取らなくて良いのが助かる――この中で唯一専用機を持っていない箒も、アタシ達の機体を使えば訓練は出来るしな。

 

で、今は何をしてるのかと言うと――

 

「ミサイルでの援護……させんぞ簪!!」

 

「さぁて一夏君、もっとおねーさんを楽しませて頂戴な♪」

 

「普通のビームサーベルの二刀流で、レーザー対艦刀の二刀流に対抗するって、ヤッパリ楯無さんハンパねぇな……!」

 

「誘爆を利用して48発のミサイル全てを迎撃するなんて、夏姫はやっぱり凄い……」

 

 

 

アタシ&楯無組vs一夏&簪組で、タッグバトル形式の模擬戦だが……此れは只の模擬戦じゃなく、このタッグバトルは『姉コンビvs弟妹コンビ』の組み合わせとなっているからな――姉が圧倒して勝つのか、其れとも弟と妹が下剋上を起こすのか、そんな感じの模擬戦だ。

現在の戦況は略互角と言う所だが……まさか楯無とのタッグが此処まで噛み合うとは思ってなかったな。

フリーダムは、アタシがストライクを改造して作ったモノとは言え、連休中に聞いた話だと、如何やら束さんはフリーダムとジャスティスを兄弟機として開発を進めていたとの事だったから、機体的な相性の良さがあるのは間違い無いが、其れを抜きにしても楯無の近距離よりの戦い方は、射撃と砲撃を得意とするアタシと抜群に噛み合ってる。

 

此れまでタッグとなるとマリアと組む事が多かったが、そうなると如何しても中距離以上の間合いで戦う事が多くなるから、近付かれてクロスレンジバトルに持ち込まれると結構きつかった――と言うか、大体そのパターンで一夏と鈴のタッグには負けていたからな。

そういう意味では近距離特化の一夏と組んだ時もやり易かったんだが、楯無とのコンビはそれ以上にやり易い……此れは、完全に楯無の実力が一夏よりも高いからなのは否めないだろうね。

 

一夏は確かに強い――特に近接戦闘に限れば、ISRI内でも敵は居ないだろうさ。

だが、楯無の実力は其れよりも上だ。――タイマンに限れば、仲間内で無敗だったアタシと引き分けたんだから、その実力は一夏よりも上であるのは道理だな。

 

 

 

「二刀流がダメなら、連刃刀の一刀流で行くぜ!」

 

「あら、そう来る?なら、おねーさんはこのアンビデクストラス・ハルバードで相手してあげるわ。」

 

「よくもまぁ、そんな舌噛みそうな名称スラスラ言えますね楯無さん!?」

 

 

 

ホントにな。

アタシと楯無のタッグが思った以上に噛み合ってるのにも驚いたが、一夏と簪のコンビも可成り噛み合っているな?――初めて組んだと言う事を考えれば、此の連携は見事としか言いようがないぞ本気で。

前衛後衛の布陣なのはアタシと楯無のコンビと同じだが、フリーダムとジャスティスが性能バランスを高水準で纏めつつ、夫々射撃砲撃戦と近接戦闘に重きを置いてるのに対して、ブレードストライクとバスターMk.Ⅱは、完全な特化型だから前衛後衛の布陣がより生きるからね。

 

これは、練度を高めたら一夏と鈴のタッグよりも強くなるかも知れん。……なんて事を言ったら鈴に怒られるな間違いなく。

 

 

だが、特化型だからこそ、得意間合いを外されてしまった場合にはバランス型に勝つ事は出来ない……其れは知ってるだろう簪?

 

 

 

「何時の間に!!」

 

「お前のミサイルを迎撃した時に発生した爆煙に紛れて移動しただけだ……此処からは、少しチャンバラに付き合って貰うとしようか?」

 

「く……近距離戦は得意じゃないけど、でもやるしかない!!」

 

 

 

アタシのビームサーベルでの攻撃に対して、簪もビームサーベルを抜いて応戦して来たが、簪の真骨頂は射撃・砲撃戦なだけあって、近距離戦はあまり得意では無い様だな?

一応の剣術は出来る様だが、其れはあくまでも『出来る』レベル……一夏の剣と比べればマダマダだ。其れでも、並の相手なら圧倒出来るかも知れないが、アタシにとってはその程度の剣技を見切るのに難は無い。

 

 

 

――ガン、ガンガン、ガンガンガン!!

 

 

 

そして打ち合う事、大体六合……大分持った方だが、これで終わりだ簪!

 

 

 

――バシュウ!!

 

 

 

「へ?」

 

 

 

もう一本のビームサーベルを左手で逆手居合の要領で抜き、其れで簪のビームサーベルを斬り飛ばす!!――勿論、簪は慌てて2本目のビームサーベルを展開しようとするが、そうはさせん!!

喰らえ簪!順手と逆手の二刀流だからこそ出来る、超高速10倍連撃を!!

 

 

 

「え?」

 

「お前は強いが、今回は相手が悪かったな。」

 

 

 

――ズバァァァァァァァァァァァ!!

 

 

 

「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

其れを真面に喰らった簪は、シールドエネルギーが0になってISが解除され離脱。……落下した簪をワイヤーで絡めとって安全に地面に下ろしたのは素晴らしかったよ鈴。

 

だが、これで勝負は決まったな一夏?

まさかと思うが、お前一人でアタシと楯無のタッグに勝てるとは思ってはいないだろう?――潔く退くも戦術だと思うが、如何する?

 

 

 

「確かにそうかも知れないけど、鈴の前で敵いそうにないから降参するなんてのはカッコ悪い事この上ないから、シールドエネルギーが0に成るまでは足掻かせて貰うぜ夏姫姉!!」

 

「まぁ、お前ならそう言うだろうな一夏。……ならば、アタシも全力で相手をしてやる!――楯無も良いな?」

 

「勿論よ。

 何よりも、一夏君が秘めてる力は本物ですもの……君の可能性を見させて貰うわよ一夏君♪」

 

「やってやるぜ!!だけどさぁ、此れ如何考えても死刑宣告だろ絶対!!」

 

 

 

だな。

如何にお前がクロスレンジでは敵なしとは言っても、アタシと楯無の波状コンビネーションが相手ではその限りじゃないだろう?――全然マッタク途切れる事のない連続攻撃ともなれば、捌くだけで手一杯になるだろうからね。

 

 

 

「クソ!夏姫姉と楯無さんの2人を相手にするのはキツイ……なら、これで如何だ!!」

 

 

 

――ドン!ドン!ドン!ドン!!

 

 

 

「きゃ!!」

 

「うわっ!」

 

リニアガンの至近距離射撃!……距離を取ったか。

だが、距離を取ったら取ったで得意のクロスレンジが出来なくなってしまう筈だが――

 

 

 

――ブオン!

 

 

 

って、シュベルトゲベールを投げ飛ばして来た!?

しかも、只投げ飛ばしただけじゃなくて、ワイヤーアンカーを巻きつけた状態で……成程、考えたな一夏。

射撃戦が苦手な自分の弱点を補う為の戦い方として、ワイヤーで括ったシュベルトゲベールを操る術を身に付けていたのか――ドラグーンの原型となった、有線式のガンバレルを操るかのようにな。

しかも此れなら、ドラグーンと違って特殊な空間認識能力も必要ない……マッタク、その発想には脱帽モノだ。なぁ、楯無?

 

 

 

「ほ~~んと、センスがあるわよねぇ一夏君って。

 縄に括りつけた刀剣類を使って攻撃する方法が無い訳じゃないけど、身の丈以上の大剣で、其れをやるなんて聞いた事が無いわ……と言うよりも、普通は不可能だしね。」

 

「無論、ISのパワーアシストがあってこその芸当だが……そうであっても、あそこまで正確にアタシ達を狙ってくるとは、正直驚きだ。」

 

「そうね。

 でもまぁ、此処は学園最強の力って言うモノを、一夏君に味わって貰おうかしら?……少し、私に任せて貰えるかしら夏姫ちゃん?」

 

「何か考えがあるんだな?……分かった、暫し任せる。」

 

「はいは~い、お任せあれ♪行くわよ一夏君!」

 

 

 

スラスターを全開にして一夏に向かって行ったが、今の一夏は『大剣の結界』とも言える超間合いの剣術を使って居るから近付くのは難しい。

よしんば近付いたとしても、其れは其れで今度は一夏の得意間合いとなる……流石の楯無でも、これを相手に戦うのは少し難しいんじゃないのか?……実際に、近付こうとしても中々其れが出来ない訳だしね。

 

 

 

――ヴン……

 

 

 

ん?今一瞬、ジャスティスの姿がぶれたように見えたが……気のせいか?

いや、其れよりもその軌道は拙いぞ楯無!一夏は正面からだけじゃなく、上からも狙ってる!

 

 

 

「貰ったぜ楯無さん!」

 

「いいえ、貰ったのは私の方よ一夏君。」

 

「へ?」

 

 

 

楯無!?お前、何時の間に一夏の後に……いや、それ以前にお前が其処に居ると言う事は、あのジャスティスは一体……?……まさか!!

アレは、ミラージュコロイドを利用しての光学分身!ミステリアス・レイディから受け継いだナノマシン精製能力で、コロイド粒子を作り出して散布していたのか!

さっき、一瞬ジャスティスがぶれたように見えたのは、コロイド粒子を散布したせいだった訳か。

 

 

 

「正解。

 そして、光学分身を作る為の突撃をした直後に、ミラージュコロイドステルスを使って一夏君の背後に回ったって言う訳。

 まぁ、二度は見せられないトリックプレイだけど、初見殺しには充分――さぁ、チェックメイトよ一夏君!」

 

「よくもまぁ、考えたモノだよ楯無。

 そして残念だったな一夏。距離が離れた相手に対しての剣術は見事だったが、今回はアタシ達の勝ち……と言うよりも楯無の作戦勝ちって所だよ。」

 

 

 

 

――ズバァァァァァァァァァァ!!

 

 

 

そのまま、背後から楯無がアンビデクストラス・ハルバードで、アタシが正面からラケルタの二刀流で斬りつけ、其処でブレードストライクのシールドエネルギーが0になってゲームセット。

其れでも、斬りつけられる瞬間にワイヤーを巻き取って、その勢いでアタシと楯無にシュベルトゲベールをぶつけた一夏の根性は素晴らしいと思うな、うん。

 

 

 

――パチパチパチパチ!

 

 

 

ん?拍手?

 

 

 

「Wunderbar.(見事だ。)

 まるで、モンド・グロッソを見ているかのようだった……実技の授業の時に只者ではないと思ったが、まさかこれ程の実力だったとは思わなかった……良い物を見せて貰った。」

 

「お前か、ボーデヴィッヒ……何時から見ていたんだお前?」

 

「お前が模擬戦を始めた頃からだよ蓮杖夏姫。

 学園最強の生徒会長と言われている更識楯無とのコンビは実に見事だったが、其れと互角に渡り合ったお前の弟と更識の妹のタッグもコンビネーションが抜群だった。

 加えて、模擬戦を行ってない連中も連携の練習や回避訓練など、実に無駄のない訓練を行っているからな……お前達の様な奴が居るのならば、IS学園に来た意味も有ったと言う所だ。」

 

 

 

現役のドイツ軍人に、其れだけの好評価を貰えるとは光栄だよボーデヴィッヒ。

だが、アタシ達にとってこの訓練は日常の一部に過ぎんから特別な事をしていると言う意識は全くない。――まぁ、訓練の甲斐あって、静寐と清香と癒子は、入学から1ヶ月ソコソコで専用機を手にするだけの実力を得るに至った訳だがね。

そのせいかどうかは知らんが、今日は随分と1組の生徒がアリーナを使ってるみたいだけどな……相変わらず、一秋と散の姿はアリーナには無いがね――本当に、白式が可愛そうになって来るわ。

 

 

 

「なんだ?織斑一秋は訓練をしていないのか?」

 

「おう。少なくとも俺は、アイツがクラス代表決定戦とクラス対抗戦、あと2組との合同の実技授業以外でIS動かしてるの見た記憶がねぇ。」

 

「加えて授業でも、展開に手間取る、カタログスペックで劣る機体に速度で負ける、急停止に失敗してグラウンドにクレーターを作ったりと、色々と残念な事ばかりよ彼は。」

 

「そして、そんなバカ斑の金魚の糞のバカラはマジで救えないわ。」

 

「……アレが双子の妹だと言う事実をこの世から消し去りたいと思った事は数知れずだな……」

 

「クズは所詮クズと言う事か……矢張り奴は、織斑先生の弟である資格は無いな。……そして其れに付き纏う馬鹿は本気でダメっぽいな。」

 

 

 

その意見には同感だが、お前は何だって一秋の事を嫌悪しているんだ?

織斑先生がドイツで1年間軍の教官を務めていたと言う話は聞いた事があるが、若しかしてその時、一秋も一緒にドイツ軍に行ってて、軍でやらかしたのかアイツ?

 

 

 

「そう言う訳では無いのだが……アイツは実の弟が死んだと言う事を聞いて、悲しむふりをしながら、織斑先生に見えない様にほくそ笑んでいたのだ……其れを偶然見てしまった事で途轍もない嫌悪感を覚えてな。

 織斑先生がドイツ軍で教官を務める事になった際に一緒について来たのは確かで、其処で何かやらかしたと言う訳では無いが、常に織斑先生にくっついていると言う、気持ちの悪いシスコンぶりを発揮してくれてな……以上の事から、奴を嫌う理由は充分だと思うが如何だろう?」

 

「うん、納得した。滅茶苦茶納得した。」

 

「シスコンとかキモ過ぎるぜ織斑……逝って良し。」

 

「いや、アイツとバカラは地獄でも受け取り拒否すんじゃないかと思うわ一夏。」

 

「って言うか弟の死の報を聞いてほくそ笑んでるって、性格悪い所か完全な人格破綻者じゃない其れ?」

 

「静寐に同感。マジで下衆だね織斑君は?」

 

「織斑先生は、姉弟の縁を切っても良いんじゃないかと思う……」

 

「容赦ないな簪……」

 

「でも、そう思うのも無理ないよ箒。」

 

「そうねぇ……織斑君と散ちゃんは色々と問題児だしねぇ……と言うか織斑君のシスコンは無いわ。男子高校生のシスコンて、ある意味でマザコン以上に致命的だわ絶対に。」

 

 

 

間違い無く致命傷だと思うぞ楯無……と言うか、一秋終わったんじゃないか此れ?

癒子の奴が早速SNSで『悲報:ブリュンヒルデの弟は超の付くシスコンだった!』って投稿してるからな……一秋のあだ名が『シスコン野郎』になる未来は確定したわ絶対に。

しかしまぁ、ドイツでも確りやらかしてた訳だアイツは……流石天才(笑)はやる事が違うな。

 

其れでボーデヴィッヒ、お前の目的は何だ?

只、アタシ達の訓練風景を見ていたと言う訳でもないのだろう?

 

 

 

「ふ、勘が鋭いな蓮杖夏姫。

 何、大した事ではないさ……明日以降、私もお前達の訓練に加わっても良いだろうか?――アレだけの訓練は、ドイツ軍でも中々出来るモノではないのでな。

 もっと言うのならば、お前達とはもっと親しくなりたいと思ってな。」

 

「そう言う事ならば構わん。――皆も異論はないだろ?」

 

「異議のある人は遠慮なく言ってくれていいわよ?おねーさんがちゃんと聞いてあげるから♪」

 

「「「「「「「異議なし!!」」」」」」」

 

 

 

うん、満場一致で可決されたぞボーデヴィッヒ。

明日からの訓練参加、楽しみにしているからな?

 

 

 

「うむ、参加を認めてくれた事に礼を言う。

 お前達の様な奴と訓練を行えば、己を更に高める事が出来るだろうからな……明日からの訓練では宜しく頼む!!」

 

「あぁ、此方こそな。」

 

期せずしてボーデヴィッヒが訓練に参加する事になったが、現役軍人が訓練に参加するとなれば、此れまでとはまた違った訓練も出来る様になるかも知れないから楽しみだね。

 

 

まぁ、其れは其れとしてアリーナの客席でアタシ達の事を観察していたデュノアは、矢張り要警戒だな……

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・

 

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・・・・・・

 

・・・

 

 

 

で、訓練後は其のまま食堂に直行して夕食を摂った。

訓練後と言う事も有って、皆結構食べたが、一夏のメニューは凄かったな……何だ、カツ丼大盛りが飯で、おかずがコロッケとチキングラタンと鯖の味噌煮と回鍋肉、更に味噌汁の代わりにラーメンって……ドンだけ燃費の悪い身体してるんだアイツは。

そして、それ以上にボーデヴィッヒが頼んだシュニッツェル……ドイツの郷土料理まで取り揃えてるって、IS学園の食堂は幾ら何でもメニューが充実し過ぎだろ――生徒が日本人だけでない事を考慮したのかも知れないけどね。

 

夕食後は夫々の部屋に戻って、アタシもシャワーを浴びて汗を流した訳なんだが……

 

「幾ら寮の自室とは言え、シャワー後に下着姿で居るのは如何かと思うぞ楯無?」

 

「夏姫ちゃん以外見てる人いないんだから大丈夫でしょ?

 其れに、其れを言うならスパッツにタンクトップの夏姫ちゃんだって大差ないと思うんだけどなぁ?……寧ろ、夏姫ちゃんの方が破壊力は高いと思うんだけど、如何かしら?」

 

「……其処は人夫々の好みじゃないか?」

 

まぁ、其れは良いとしてだ、デュノアの事、ドレだけあれば調べられる?

 

 

 

「そうねぇ?……ドレだけ掛かっても3日も有ればシャルル・デュノアの素性を完全に洗う事は出来る――最短では明日にでも素性が明らかになるかも知れないけどね。

 何にしても、あの子がトンデモナイ厄ネタなのは間違いないわ……事と次第によっては、あの子を拘束して監禁する事も視野に入れておく必要があるわね。」

 

「あぁ、其れも視野に入れておくべきだろうな。……そうならないのが一番ではあるが……」

 

「其れは、可成り難しいかも知れないわよ夏姫ちゃん……」

 

「だろうな。」

 

アイツが何者で、どんな目的があるのかは如何でも良いが、アタシ達――特に一夏に害をなす存在であると言うのならば容赦はせん。

アタシはブラコンではないが、だからと言って弟が不利益を被るのを黙って見てる事は出来ないからな……もしも貴様が『クロ』だった場合は、一切の容赦はしないから覚悟しておけシャルル・デュノア。

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

Side:鈴

 

 

うん、うん、多分そうなると思うから。お願いしても良いかなたば姐さん?

 

 

 

『オーケー、オーケー!

 此れ位の物なら一晩で出来上がるからお任せあれだよ鈴ちゃん!――此れは、件のフランス野郎は詰んだね確実に!!』

 

「まぁ、アタシとしては此れを使う事態が来ない事を願うだけなんだけどね……」

 

でも、確実にそうはならないと思うのよね……放課後の訓練でも、デュノアはアリーナの観客席でアタシ達を、もっと言うなら一夏の事を食い入る様に見てたからね。

アレは間違い無く一夏のブレードストライクのデータを狙ってるわ。――でも、アンタに一夏のデータは渡さないわデュノア!

 

 

 

「鈴、シャワー上がったぜ?先に使わせて貰って悪かったな?」

 

「あぁ、気にしないで。アタシがシャワー前にたば姐さんと連絡とっておきたかっただけだから。」

 

「束さんと?……何を束さんにお願いしたんだ鈴?」

 

 

 

大した事じゃないわよ。――――を、作ってくれないかって頼んだのよ。

其れがあれば、デュノアを現行犯で拘束する事も難しくないと思ってね……アイツが一夏のブレードストライクを狙ってくるのは略間違い無いと思うからさ。

 

 

 

「そいつはまたトンデモナイ物を頼んだなオイ!?

 デュノア、お前詰んだわ確実に……フランスの地で安らかに眠ってくれ。せめて墓前に線香くらいはあげてやるぜ。」

 

「いや、まだ死んでないからね?」

 

ま、運命が如何動くはデュノア次第だから何とも言えないけど、確実に言える事は只一つよ――デュノア、アンタは狙う相手を間違えたわね?

一秋でなく一夏に目を付けたのは悪くないけど、其れがアンタの敗北の呼び水となると言う事を教えてあげるわ!!

 

精々、捕らぬ狸の皮算用でもしてるのね!!

 

 

 

「その闘気は凄いと思うが、闘気でスカートがめくれて、そのなんだ、色々とアレだぞ鈴。」

 

「……見た?」

 

「バッチリとな。」

 

「如何だった?」

 

「ピンクの紐パンはとっても可愛くて微妙にエッチでとっても良いと思いました!マジ御馳走様でした……!!」

 

 

 

正直な感想をどうも。

普通なら怒ってる所だけど、褒められて嬉しいって思ってる辺り、アタシも大概だわね此れは……取り敢えず、機会があったら下着を全部一夏の好みのモノに変えてみるのも良いかも知れないわね。

 

ふふ、楽しみにしててね一夏♪

 

 

 

其れは其れとして、アンタの事は逃げ場を全て封殺した上で追い込んでやるわデュノア……最大級の過ちを犯してしまった事を、塀の中で後悔

するのね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 To Be Continued… 

 

 

 

 

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